コードギアス 魔王の弟   作:ボートマン

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第14話

あれから不安を隠せないまま、ベイエリアから撤退したサフィール達は黒の騎士団本部に戻った。

 

素顔見られた事や銃の紛失はルルーシュが自身で調べるらしい。

 

サフィールも何か手伝いたかったが、心配するなと頭を撫でられながら言われてしまい仕方なく引き下がった。

 

そんなサフィールは先の戦闘で消費した弾薬や無頼の修理に必要なパーツなどの物資を資料にまとめていた。

 

資料をまとめ終えて扇に渡しに行こうとすると、紅蓮の側で悔しそうな顔で立つカレンを見つけた。

 

「どうしたんですか、カレン?」

 

「あ、フィール。・・・ちょっとね。」

 

「何か悩んでいるようでしたけど?」

 

「実はさっきの作戦のことでね。」

 

先の作戦ではカレンはゼロと共にコーネリアの追い詰めていたが、後一歩の所で白兜に邪魔されてしまったらしい。

 

「あの時私が白兜を抑えられていたら・・・!」

 

カレンは自分がもっと上手くやれていたらと思っているようだ。

 

サフィールとしては白兜のパイロットがスザクである事を知っているため、知り合いと仲間が戦い合うということに複雑な気持ちだった。

 

「でも、カレンは凄いと思うよ。」

 

それでもサフィールはカレンに嘘などではなく思ったことを言った。

 

「え?」

 

「その白兜には私達では太刀打ち出来ないのに、やり合えるカレンは凄いですよ。」

 

「でも・・・」

 

そう励ますがまだカレンとしては悔しそうな表情だった。

 

「それに紅蓮を上手く操縦できるカレンだからこそあの白兜に太刀打ちできるんですよ。だから自信を持ってください、ね?」

 

「うん。ありがとうねフィール。」

 

サフィールの説得で吹っ切れたのカレンは笑っていた。

 

その笑いにつられサフィールも笑っていた。

 

「やっぱりカレンは笑顔の方が似合っていますよ。」

 

「な!何言ってるのよ!」

 

突然の言葉にカレンは照れているのか頰を赤くした。

 

「それにカレンがそんな風に悩んでいるなんて、カレンらしくありませんしね。」

 

笑いながら言うその言葉に笑っていたカレンの表情も笑っていたが目は笑っていなかった。

 

「ねえフィール?」

 

「はい?何でしょうか?」

 

「それってつまり、サフィールは私のことを普段から何も考えていないって思ってたの?」

 

カレンの手はサフィールの肩を掴み逃げないようにした。

 

「いや、それは・・・その・・・」

 

「どうなのかしら?」

 

「えっと、何というか・・・カレンは野生と言うべきか本能と言うべきか・・・」

 

「へえ、野生に本能ねえ・・・。フィール、ちょっと来てくれるかしら?」

 

その言葉には有無を言わさない圧を感じ、サフィールはどうにかこの場から逃げないといけないと思った。

 

「そ、そうだ!この資料を扇さんに渡さないと!」

 

資料を理由にこの場から逃げようとしたが、カレンがサフィールの手から資料を掠め取る。

 

「ねえ、これ扇さんに渡してくれる?」

 

「はい、わかりました」

 

カレンは近くにいた団員に渡すように頼んで資料を渡した。

 

「さて、これで大丈夫だね。」

 

そして、騎士団本部に少年の謝る声が木霊するのであった。

 

 

それから数日が経ち、ゼロは騎士団にマオという人物を捜索するよう命令してきた。

 

「マオ・・・か。」

 

サフィールは騎士団命令してまで捜索するマオという人物についてルルーシュに聞きたかったが、現在ルルーシュは本部にはいないため聞くことができない。

 

「一体何者なんだろう?」

 

サフィールはマオという人物の目的について考察して見ることにした。

 

「マオは多分兄様の正体を知っている。でも、軍に情報が入った様子がないから軍関係者じゃない。」

 

可能性を一つずつ提示していき、違う可能性は排除する。

 

「兄様に恨みを持つ人物?にしては兄様に対して何らかの行動を取ってるわけではない。」

 

可能性を出して考えてみるが、ルルーシュの接点が見つからずサフィールは頭を抱える。

 

「うーん・・・もしかして目的は兄様じゃない?だけど、兄様の正体を知ってるから危険な存在であることには違いがないのか。」

 

目的がルルーシュではないと仮定して再び考える。

 

「なら一体何が目的なのか?」

 

ルルーシュの周りの人間を思い浮かべる。

 

最初に騎士団の誰かを思い浮かべるも違うと断定する。

 

騎士団にマオを捜させる時点で騎士団とは関係ない。

 

次に交友関係を思い浮かべようとするが、サフィールはルルーシュから友人の話を聞いたことがないため判断出来ない。

 

「いやまてよ・・・いた。一人だけ可能性のある人物が」

 

サフィールが思い浮かべたのは、緑色の髪の謎多き少女C.C.。

 

「マオの目的がC.C.さんなのか?」

 

一番高い可能性だと思えるが、サフィールの憶測である事と情報が余りにも少なすぎるため断定出来ない。

 

「こればかりは本人に聞くしかないか。」

 

今は本人が本部にいない為、サフィールは今度居た時に聞くことにした。

 

 




このままマオと接触させるかどうか悩みどころです。

とりあえず色々と考えてみようと思います。

サフィールのブラックリベリオンの分岐点

  • カレン達と共に国外に逃亡
  • V.V.にナナリーと共に連れ去られる
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