エリア11に戻る黒の騎士団が早速行ったことは、ゼロとカレンが奪取したガウェインと呼ばれる黒い大型KMFの調整だった。
このガウェインと呼ばれる機体にはフロートユニットと呼ばれる飛行装置がある。
この装置によってKMFは空を飛ぶことができるらしい。
しかし、この装置を調べたラクシャータは興味深そうにしていたが、同時に嫌そうな顔をしていた。
他にもドルイドシステムと呼ばれる電子解析システムに、両肩にハドロン砲と呼ばれる加粒子砲が装備されている。
だが、このハドロン砲はまだ未完成らしく、収束して発射することができないらしい。
ちなみに式根島で黒い光はこのガウェインのハドロン砲だったらしい。
このガウェインの調整とハドロン砲の完成はラクシャータ達技術班に任されている。
そして、サフィールは技術班の雑用に駆り出されていた。
どんな理由があっても無断で出撃したため、サフィールは雑用という罰則を科せられた。
無論C.C.にも罰則を科せられるのだったのだが、その前にC.C.は何処かに行ってしまい科せることができなかった。
「その機材はこっちよ~」
「はい!」
「ああ、それとその機材はしまっといてね」
「は、はい!」
ラクシャータから指示通りに機材を持ってくれば、しまったりなどサフィールは雑用に励んでいた。
そこへゼロが様子を見に格納庫に来た。
「調整はどうだ、ラクシャータ?」
「う~ん、ゲフィオンディスターバーの応用でハドロン砲の収束も何とかなりそうね。機体のほうも問題ないわよ」
「そうか。それなら彼は必要ないな?」
「そうね。まあ坊やがすることはもうないしね」
そう言ってラクシャータは、サフィールやゼロのことなど放っておいてガウェインのフロートシステムを調べ始めた。
「こい、サフィール」
「はい、ゼロ」
そして、サフィールはゼロに私室まで連れてこられた。
私室に入って扉をロックするとルルーシュはマスクを外した。
「雑用は大変だったろう?」
「はい、大変でしたけど私が悪いので仕方ないです」
「まったく!サフィールはキチンと雑用に取り組んでいるというのにあの女は」
ルルーシュはサフィールが一人雑用に励む中、C.C.は何もしなかったことにお冠のようだ。
「いいんです兄様。C.C.さんは私のためについてきてくれたんです」
「しかしだな、はぁ…まあいい。お前がそういうのなら俺もこれ以上は言わないよ。とはいえ、俺としてはお前にはあまり危険な真似をしてほしくはないんだがな」
「す、すいません兄様。でも、兄様とカレンが心配で……」
「お前が謝ることじゃないよ。お前が探しに来てくれてことに俺は嬉しかったよ」
俯くサフィールの頭にルルーシュは手を置いて撫でる。
「兄様……」
ルルーシュの言葉にサフィールは嬉しそうにしていると、扉をノックする音が聞こえる。
「ゼロ、少しよろしいでしょうか?」
ノックしてきたのはディートハルトのようだ。
「ああ、少し待て」
ルルーシュは仮面をつけ、扉のロックを解除する。
「失礼します。実はキュウシュウブロックのフクオカ基地が日本軍を名乗る武装勢力に占拠されました」
「ほう?」
傍で話を聞くサフィールは日本軍と聞いて、気になったのは日本という言葉だった。
「こちらが掴んだ情報では首謀者は澤崎という日本人です。そして、その後ろ盾には」
「亡命先の中華連邦がいるということか」
「はい。すでに団員達もニュースで聞いたためどうすべきか迷っているようです」
確かに中華連邦の後ろ盾があると言え、日本軍と名乗っている。
合流すべきかどうか迷う団員がいてもおかしくはない。
「フィール、お前はどう考える?」
「え?」
突然振られたことに驚くも、落ち着いて冷静に答える。
「私は……合流すべきではないと考えます」
「ほう?」
「何故そう答える?」
ディートハルトは興味深げにし、ゼロは続きを促す。
「日本軍と名乗っていますが所詮は中華連邦の傀儡です。それに一基地を占拠しただけで、現状は優位に立っていますがそれも時間の問題です」
「どうしてそう言えるんだ?」
「借り物の力でコーネリアに勝てるとは思えないからです」
現在ブリタニア軍は海上からの上陸作戦を展開している。
当然日本軍も防衛ラインを構築しているが、中華連邦の主力KMFの
数だけでコーネリアの精鋭部隊を止められるとは思えない。
「最後に黒の騎士団は正義の味方でしょう?」
そう言って二人を見ると、ディートハルトは面白そうにしゼロは仮面で表情は見えないが笑っているように見えた。
「確かにそうだな。黒の騎士団は正義の味方だ」
「何方へゼロ?」
「折角の機会だ、ガウェインの試運転には丁度いい」
部屋を出たゼロは格納庫に向かい、サフィールもそのあとをついていく。
「ゼロ、ガウェインで出るとしてももう一人のパイロットは?」
「それならうってつけの奴がいる。いるんだろC.C.?」
「気づいていたか」
近くの通路から拘束着ではなく、パイロットスーツに着替えたC.C.が現れた。
「なんとなくだ。それよりもガウェインの操縦はできるな?」
「一通りのシミュレーションは終わらせたよ」
「そうか。早速だがその成果を見せてもらうぞ」
「やれやれ、人使いの荒い坊やだな」
「うるさいぞ魔女」
こうして三人は格納庫に到着し、ゼロとC.C.はガウェインに搭乗する。
そして、潜水艇を海上に上げると、ガウェインはエナジフィラーのパックを手に持ち出撃した。
「(どうしてエナジーフィラーのパックを?)」
サフィールのこの疑問も後に知ることになる。
その後は上空から上陸するも物量に押されてピンチに陥ったランスロットに、ガウェインはエナジフィラーを手渡した。
そして、黒と白のKMFは司令部へと叩こうと進撃する。
二機のKMFを
そうして逃亡を図ろうとした澤崎はランスロットによって拘束された。
翌日にはコーネリアの手柄になるだろうが、この戦いによって黒の騎士団はブリタニアの目を逃れてエリア11に戻ることができた。
その上、黒の騎士団の立場を全世界に伝えることに役立つこともできたのであった。
次回作のアンケートです。
どうかご協力をお願いします!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=246142&uid=225751
少し早いですがサフィールの分岐点のアンケートを取ります。
どうかご協力をお願いします!
サフィールのブラックリベリオンの分岐点
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カレン達と共に国外に逃亡
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V.V.にナナリーと共に連れ去られる