こんな世界も悪くない☆   作:レーヴィン

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気づいたら梅雨入りしていた。


静かな一日☆

俺だ。指揮官だ。グリフィン所属のな。

 

・・・何?いきなり言われたって分からない?

ああ、すまない。ここ連日災厄に見舞われていたからな。

少し冷静さを欠いていた。

 

「待ってください。これ前にも書いていましたよね?」

 

日記を書いていた俺に申すはルガーP08。

 

「気のせいだ」

「嘘はいけませんよ」

「気のせいだ」

 

確かに前にも書いた文だが、ここは知らぬを通す。

否定されたP08はしばらくの間黙っていたが、

 

「・・・今記憶領域を再確認しました。

指揮官、やはり以前に書いていました」

「・・・」

 

こいつ、その場にいなかったはず。

勝手に・・・いや真面目が服を着ているような奴だ。

覗いたとかは無いだろう。

 

「どうなんですか?」

「・・・はいはいそうだよ。以前にも書いたよ」

 

これ以上、嘘をついても無駄だろう。正直に白状する事にしよう。

 

「はあ、何でわざわざ嘘をつく必要が?」

「というか、何で知ってるんだよ?」

 

呆れ気味に質問してくる彼女に対し、こちらも質問で返すという暴挙に出る。

 

「ナガンが万が一に備えて、自分の記憶領域にある指揮官の活動記録をフロッピーディスクにして、私に渡したのですよ」

 

幸い真面目な彼女は律義に質問に答えてくれたが、さりげなく気になる言葉も混じっていた。

 

「その万が一ってなんだよ」

「指揮官が言い訳をしたり、嘘をついたりしたときのため、と」

「・・・それだけ?」

「それしか言わなかったですね」

 

いろいろ気になる部分はあるが、とりあえず分かる事はナガンおばあちゃんマジ有能。

 

「さあ指揮官、書いてしまいましょう。じゃないとナガンにまた何言われるか分かりませんよ」

「分かったよ。大体俺よりもアーキテクトの方も」

「大丈夫です。アーキテクトの活動記録も一緒に入っていたので」

 

一緒くたにされてるのかアレと。

 

「ああ、それと質問に質問で返すのは失礼ですよ」

 

少しショックを受けている俺に容赦なく指摘してくるP08であった。

 

 

 

 

「指揮官指揮官!今日もお疲れ様!」

 

ようやく解放された矢先にアーキテクトはやってきた。

 

「何の用だアーキテクト」

「はい報告書!」

 

報告書を受け取り流し読みしていく。

ちゃんと読むのはひと眠りしてからで良いだろう。疲れてるし。

 

「そうそうRFBがね、いい加減ARを増員してくれって」

「あー?」

 

RFB・・・RFB・・・誰だっけ?

思い出せない。まあ名簿見りゃ良い話か。

 

「分かった。検討しとく」

「じゃまた明日ね!」

 

手を振りながらアーキテクトは退室していった。

 

「さて・・・」

 

名簿を探すのだが見つからない。隣の私室に持ち込んだのかと思いそちらも探すが見つからない。

 

「うーん?」

 

勝手に持ち出したなら、すぐにセキュリティが作動するはずだが。

 

「仕方ない。出来る限り起こしたくはなかったが」

 

端末を取り出すと、M1911へと繋ぐ。

数秒もしないうちに彼女の顔が映し出された。

 

『ダーリン、こんな夜中にどうしたんですか?』

 

眠そうに目を擦る。やはり深いスリープモードに入っていたようだ。

 

『ああすまない。大した用事じゃないんだが、名簿知らないか?』

『名簿ならアーキテクトが訓練場と一緒に吹き飛ばしましたよ?』

 

何で訓練場にあるんだよ。

しかもまたアーキテクトかよ。

一気に聞きたい事が増えたが、

 

『分かった、ありがとう』

『ダーリン、ちょ』

 

礼を言って通信を切る。ナガンおばあちゃんが負傷してからは、休む暇も無いほどM1911の仕事が増えてしまった。だから彼女には休める時に休んでもらわねば。

そもそも俺がやれば良いだけの話なのだが、生憎指揮能力だけでなく、運営に関しても難ありである。

 

「・・・俺も寝るか」

 

私室へと移動し、制服を脱ぎ捨て、ベットへと倒れ込む。

ふかふかの枕、ふかふかの布団、ふかふかの抱き枕。

意識は一気に微睡へと、

 

(抱き枕なんて、置いたっけ?)

 

少しだけ意識が戻るが疲労の方が大きく、結局確認することが出来なかった。

 

 

 

 

「ふふ、たまには自分を占ってみるもんだね」

 

 

 




P38「あれ、私一言も触れられていなくないですか?」
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