午後12頃、司令室にて。
「やばい、この基地にいる人形が把握できていない」
「それは大変だね、それよりもコーラ頂戴」
俺がこの仕事に就いて早・・・1年?・・・ぐらい・・・、
「俺いつ就いたっけ?」
「う~ん、いつだったかな~、コーラくれたら思い出すかな~」
いや1年だろうが、1か月だろうが、上に立つ者として部下を把握していないのはマズイ。
思い出せ、そんなに多くは無かった筈、
「コーラ、コーラ、コーラ」
まずナガンおばあちゃんことM1895、頼れる癒しのM1911、
「コーラ、コーラ、コーラ」
アイドルP38に同じくアイドルの「コーラ」コーラちゃん。
そして目の前にいる「コーラ」コーラちゃん。
「いや違う違う」
「何が違うの?」
えっと、ここに移送されてきた捕虜2人組、後はRFBという謎の人形。
後は、
「・・・思い出せない」
「コーラ」
・
午後13時頃、司令室で1人書類を処理していた。
といっても、ただ目を通して必要ならペンを走らせるぐらいなのだが。
コーラちゃんは追い出した。うるさいし。
なんて思っていたらドアのランプが緑色に光った。
「失礼するのじゃ」
「ああ」
入ってきたのは、ナガンおばあちゃん。すっかり怪我も治ったようだ。
「ほう、戻って早々真面目に取り組んでおる姿を見れるとは」
「珍しいか?」
「当たり前じゃ」
「俺だってちゃんとやるさ。今までどういう目で見てきたんだ?」
「基地の運営さえまともにやれないどうしようもない若造じゃな」
「え?」
・
「悪かったのじゃ。だから元気を出すのじゃ」
「元凶から元気出せ言われてもな」
堪えた、さっきのは流石に堪えた。ついでに意外とメンタル弱くてちょっとびっくりしてる。傭兵やってたから強いと思ってたんだけど。
「もう隠居しようかな」
「お主、設定が定まっておらぬから、そんな言葉が簡単に出てくるのじゃな」
「うん?」
・
「ということがあってだなコーラちゃん」
「M9なの!間違えないでほしいなの!」
午後14時頃、コーラちゃん、じゃなくてM9の部屋。
「指揮官、今すぐ休暇を取るべきなの」
「休暇って、いきなりだな」
しかし思い返してみれば、指揮官になってからまともな休息を得たことなんて無い。
あいつらが、特にアーキテクトが来てからは。
「いきなりじゃないのなの!大体指揮官は余裕が無さすぎなの!」
と、机を跨いで俺の所に来ると、手を掴んで部屋の外へと歩き出す。
「どこ行くんだ?それに余裕が無いって」
「いいから黙って来るの!」
言われるがまま、M9の手を握って通路を右へ左へと歩いていく。
「お?指揮官じゃん!ちょっとさー、一緒に」
「邪魔なの!」
途中出くわした、アーキテクトに一撃食らわせて、再び歩き出すM9。
アーキテクトはそのまま倒れた。
やがて外へ出ると、真っ直ぐ倉庫へと歩いていく。
「M9、そろそろ」
「着いたの」
到着したのは倉庫内部ではなく、脇の方。
そこに一台のジープが停められていた。
「さあ指揮官、少し街まで遊びに行くの」
「遊びにって」
「大丈夫なの!私も一緒に怒られてあげるから!」
そういう問題じゃないのだが、M9に無理やり運転席に押し込まれしまった。
「さあ行くの!」
「分かったよ」
腹を括るしかない。それに伊達に傭兵やってないし、後で大事になっても何とかなるだろう。
・
「成程。今回の占いはちょっと外しちゃったけど、まあそういう時もあるか」
アーキテクト「私の扱い雑!」
ゲーガー「私なんか影も形も無いぞ」