「さあさあ観客席におられます紳士淑女に坊ちゃん嬢ちゃん、オマケに連れのお犬様!!つばを飲み込みとくと聞け!!」
ああ、スイッチ入っちまった。こうなるとコイツ、長いんだよなぁ。
「これから始まりますは失敗のみのナイフショー。見たくないなら目を瞑れ、聞きたくないなら耳を塞げ、見たいのならば瞬き禁止!!さあさあさあさあ!!始めましょうよ殺戮を!!」
「失敗すんならするんじゃねぇよ」
そんなツッコミも虚しく、ムーンがナイフを振り狙いをつける。
「さあ、カウント3で始めましょう。さあ、皆さん。せーの」
ザクッ!!
ムーンの投げたナイフがヤヒコの心臓に突き刺さり、消滅する。
「コラァ!!まだカウントしてないでしょうが!!いつまで新人のつもりなんだキミは!!」
彼方に向かってペコペコ頭を下げるムーン。・・・なんだこの茶番。
「まったく、・・・・まあ、いっか。それじゃ、魔法カード『おろかな埋葬』、デッキからカードを1枚墓地に送るよ」
これで墓地にまた『仮面奇術師』が2体になった。ということはセットカードはまた同じカードか?いや、多分違う。ということは・・・・・
「考え事もいいけど、攻撃の手は止めないよ。ボクは手札から『仮面魔術師 エイプル』を通常召喚。そして、照らせ、煌めくボクのサーキット」
またか。
「アローヘッド確認。召喚条件は『仮面奇術師』モンスター2体!!ボクはフィールドに存在する『仮面奇術師 ムーン』と『仮面奇術師 エイプル』の2体をリンクマーカーにセット、リンク召喚!!燃える業火を纏う奇術師、『仮面奇術師 ヒート』!!その効果で遊士に500ダメージ!!」
仮面奇術師 ヒート
LINK2(下/右)
炎属性 魔法使い族/リンク/効果
ATK 1500
「仮面奇術師」モンスター2体
①このカードの特殊召喚に成功したとき、相手に500ダメージを与える。
②このカードのリンク先で魔法カードが発動したとき、相手に200ダメージを与える。
遊士
LP 4000→3500
別の仮面奇術師か。だが、これで残り手札は1枚だ・・・あれ?これってフラグか?
「ボクは手札に存在する『仮面奇術師 ノーベン』を魔法カード扱いとして発動!!その効果でデッキからカードを5枚ドロー!!」
仮面奇術師 ノーベン
レベル11 闇属性 魔法使い族/効果
ATK 0 DEF 0
①このカードは手札にあるとき、通常魔法カードとして発動できる。
②このカードが通常魔法カードとして発動されたとき、“自分フィールドに“仮面奇術師”モンスターが存在するなら、自分は手札が5枚になるようにドローする。”という効果を持つ。
うっわ、最悪。
「ガンガン行くよ!!ボクは『仮面奇術師 ヒート』でダイレクトアタック!!」
怒りの表情の仮面をつけた奇術師が俺に近寄って指を鳴らす。その瞬間、俺の全身が発火した。
「うわっあっちゃ!!」
「アハハハハ!!いい反応!!」
キーサーマー。
遊士
LP 3500→2000
「僕はこれでターンエンド」
彼方
手札 5→1→0→5
「ったく、俺のターン。前のターンの『色彩融合』の効果で俺のこのターンのドローフェイズはスキップされる。そしてメインフェイズ開始時、除外された『色彩融合』を手札に加える」
遊士
手札 4→5
「俺は、手札から『色彩の宝札』を発動。その効果で手札の『パレットシューター』を墓地に送り、デッキからカードを2枚ドローする」
色彩の宝札
通常魔法
①自分の手札の“パレット”装備魔法を1枚墓地に送ることでデッキからカードを2枚ドローする。
よし、揃った。
「俺は、手札から『色騎士 イエロー』を通常召喚。そして、手札の『パレット・ハンマー』を装備」
「うへー。このデッキにとって嫌な組み合わせ」
「そして、俺は手札から魔法カード『色彩融合』発動!!フィールドの『色騎士 イエロー』と『パステル・ハンマー』で融合」
虹色のハンマーを持った黄色い騎士が渦の中に飛び込む。
「彩りの鎚、その力を解放し、黄の騎士にさらなるチカラを与えよ。融合召喚!!すべてを粉砕せし英雄、『色彩鎚士 ノラン』!!」
色彩鎚士(カラフルブレーカー) ノラン
レベル6 土属性 戦士族/融合/効果
ATK 2700 DEF 1600
「色騎士 イエロー」+「パレット・ハンマー」
①このカードはルール上“色騎士”モンスターとしても扱う。
②このターン、自分のドローフェイズをスキップしていた場合、相手フィールドのセットされたカードを2枚まで選択し、裏側表示のままゲームから除外する。相手はこの効果に対して魔法/罠カードを使用できない。
③このカードは相手のカードの効果によってフィールドを離れず、攻撃力は変化しない。
全身黄金色の鎧を身に纏った騎士が、大きなハンマーを持って現れる。
「さて、このカードの効果は知ってるよな?」
「う、うん。だから、やめて欲しい、な♪」
「・・・効果、発動!!」
「チックショー!!やり返されたー!!」
「その効果で、オマエのそのセットされたカードをゲームから除外だ」
メインモンスターゾーンにセットされていたカードが除外される。これにより、モンスターに攻撃できる。だが、その前に
「手札からフィールド魔法『色彩駐屯地』を発動」
「追い討ちだぁぁぁぁぁ!!」
色彩駐屯地
フィールド魔法
①自分のフィールドの“色騎士”モンスターの攻撃力、守備力は300上昇する。
②次の自分のドローフェイズをスキップする代わりに、墓地の魔法/罠カードを1枚選択し、手札に加えることができる。
③自分の“色騎士”モンスターが戦闘によって破壊された場合、手札から“色騎士”モンスター1体を選択し、特殊召喚できる。この効果は相手ターンでも発動できる。
「『色彩鎚士 ノラン』で『仮面奇術師 ヒート』を攻撃!!」
「ちょ、まっ!!」
待たん。そう言うようにノランがヒートに攻撃する。その攻撃により、ヒートは破壊される。
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
彼方
LP 4000→2400
「俺は、墓地の『色彩融合』の効果発動。これでまた次のターン俺はノランの効果を使える」
「くっそぉ」
「ターンエンドだ」
遊士
手札 5→1
「ボクのターン」
彼方
手札 5→6
「ボクは、手札から『魔法石の採掘』を発動。その効果で、手札を2枚墓地に送り、墓地の『仮面劇場-フリーナイフ』を手札に加え、発動!!くらえ!!」
ナイフでさされて消滅するノラン。これは、ちょっとやばいかもな。
「ボクは、カードを1枚セットしてターンエンド」
彼方
手札6→3
「俺のターン。効果で『色彩融合』を手札に」
遊士
手札 1→2
「俺は、フィールド魔法『色彩駐屯地』の効果、手札のカードを1枚墓地に送り、墓地の通常魔法カードを1枚手札に加える。その効果で、俺は『色彩融合』を墓地に送り、墓地の『色彩の宝札』を手札に加え、発動!!その効果で手札の『パレット・シールド』を墓地に送って2枚ドロー」
ここで、逆転のカードを引かないと、負けだな。
「ドロー!!」
そして、引いたカードは!?
「・・・・・ターンエンドだ」
「ありゃりゃ、もしかしてあのカード引いちゃった?」
「ああ、引いてしまった」
「そっか、しょうがないや。ここだと機械が壊れちゃうからね。じゃ、行くよ!!僕のターン」
遊士
手札2→1→0→2
彼方
手札 3→4
「ボクは、手札から魔法カード『死者蘇生』発動、その効果で墓地から『仮面奇術師 ヒート』を特殊召喚!!その効果で遊士に500ダメージ!!」
遊士
LP 2000→1500
「そして、『仮面奇術師 ヒート』でダイレクトアタック!!」
「うわっち!!」
遊士
LP1500→0
Winner 彼方
「残念だったね」
「そう思うなら早くアップデートしてくれませんかねぇ」
「あ、それなら今日の夜にデータをインストールするらしいから、明日の放課後ならここでも使えるようになるよ」
「お、マジか」
これで、やっと本当の本気が出せる。明日が楽しみだ。
「ふぅん。明日、か」