GOD EATER2 ~Nam Oratorium~ 作:〆渡
帰りのヘリの中で、僕は抜け落ちていた記憶の間に何をしていたかを聞いた。
「…本当、ですか?」
「ああ」
隊長が短く肯定すると、隣のナナさんも頷く。
「……」
「極東では、こういう事は?」
「ありませんでした。極東に居た頃はゴッドイーターにはなっていませんでしたし、記憶が不自然に途切れた事もありません。それに、周りの人達からそう言われた事もありませんでした」
「ふむ…」
僕の答えに、隊長も考え込んでしまう。
いったいどうして、そんな事をしてしまったんだろう。
二人に危害を加えようとした訳ではなかったからよかったものの、仮にまたこう言うことがあったとき、今度もそうだとは限らない。ひょっとしたら、何かのきっかけで、神機の先が仲間に向いてしまうかもしれない。
そんなのは、嫌だ。
「あの…隊長。少なくとも原因が分かるまで、僕はミッションを受けないほうがーーーむぐ」
僕の言葉を遮って、口の中に広がる出汁の味。
おでんパンだ。
突然の事にジュリウス隊長も驚いている。
僕の口にこれを入れたナナさんは、じっと僕を見つめていた。
深みのある赤い瞳は、いつもより真剣な光を宿している。
「デイトは、私を助けてくれたんだよ。だから、そんな風に自分を追いつめるのは、よくないと思うなー」
にこっと笑って自分もおでんパンにかじりつくナナさん。
いつもの僕なら、その光景を微笑ましく思うのだろうけれど。
今は、少し。余裕が足りなかった。
「…そんなの、解らないじゃないですか」
「デイト?」
「結果がそうだっただけで、その時の僕が何を考えてたなんて解らないじゃないですかっ」
ナナさんの驚いたような顔が見える。
こんなのはただの八つ当たりだ。
さっきまで女の子は守らないとなんて思ってたのに、今はそんな事ぜんぜん考えられない。
最低だ。励まそうとしてくれた人に怒鳴り散らすなんて。
必死に冷静になろうと、まだ余計な事を言おうと動く口を押さえて俯く。
そのまま重い空気の中で俯いていると、ゆっくりとだけれど気分が落ち着いてくる。
激情が落ち着くにつれて、反比例のように罪悪感がこみ上げてきた。
「…すみません。…でも、僕は『家族』って言ってくれた人を傷つけるのは、その可能性があるだけでも、嫌です…」
消え入りそうな声で、何とかそう言う。ひょっとしたらヘリの音で聞こえないところもあったかもしれないけれど、今はもう、他に口を開く気力はなかった。
「解った。デイトは帰投しだい、ラケル博士のチェックを受けるように。その結果で原因が判明しなければ、暫くミッションの受注は控える事にする」
「…はい」
ブラッドという部隊に関わらず。ゴッドイーターは慢性的に不足している状態だ。状況によってはミッションを受けざるを得ない場合も当然あるだろう。
けれど、隊長のその言葉だけでも、今の僕にはありがたかった。
*
重い空気のまま、フライアまでたどり着く。
ジュリウスの次に降り、逃げるように小走りに艦内へ向かうデイトの背中に、ナナは声をかけた。
「それでも。『結果がそうだった』だけでも、私は嬉しかったよ!ありがとね、デイト」
聞こえている距離のはずだけれど、デイトが振り返る事はなく、それどころか上着のフードを被って、さっさと艦内へ行ってしまった。
それを少し寂しく思いながらも、ナナはこの後のチェックで原因が分かり、少しでも早く『家族』とミッションを受けられる日が来ることを願った。
*
早鐘を打つ心臓。
原因は分かっている、先ほどヘリポートでナナさんに言われた言葉だ。
怒りではない。そんなマイナスの感情ではなく、むしろ、自分でも理由の解らない高揚感がある。
頬が火照り、触ると熱い。
もう全てが解らない。
もっと、不安に思っていいはずなのに。
こんな、性能が不安定な人間と任務に行ったら、自分が危険かもしれないのに。
しかも、帰投するヘリの中で、一応謝罪したとはいえ失礼な態度を取ってしまった。
そんな僕に、何故あんな言葉をかけてくれたのだろう。
全然、解らない。グルグルと纏まらない思考回路のまま、博士の研究室前に着いてしまった。
顔の赤みが引く為の時間稼ぎをするように、ゆっくりとノックをする。
「失礼しますラケル博士。第2期候補正、日暮デイトです」
「待っていましたよ、デイト。…あら、顔が赤いようだけれど?」
敬礼をして研究室に入った途端、ラケル博士にそう指摘される。
反射的に「ここまで急いで来たからです」と答えるけれど、強化された体を持つゴッドイーターが、ヘリポートからこの研究室まで移動した程度では、ここまで顔が火照りはしないだろう。
しかも、ラケル博士がわざわざ言うということは、眼鏡をしていてもあからさまに赤いと解るくらいに、広い範囲が赤くなっているという事だろう。この分だと、耳まで赤くなっていそうだ。
「そう?なら、よいのだけど。それでは、ジュリウスから報告があった事の原因を調べる事にしましょう」
「はい」
「では、あちらの扉から中に。試験の時と同じ様に、台に横になってちょうだい」
「解りました」
「ああ、それから」
「何でしょう?」
「フードは、まだ必要かしら?」
「!」
ころころと楽しそうに、服装を指摘される。
慌ててフードを脱ぎ、言われたとおり部屋に入る。
その扉が閉まるまで、笑い声が追いかけてきていた。適性検査の時にもお世話になった銀色の台に横になる。
今度はあの時のように別の台がせり上がってきたりすることは無かった。
そのかわり、天井から何本かのアームが伸びてくる。
心音、脳波、その他の様々なバイタル情報を採取しているようだ。
これだけでは原因の直接的な究明にはなら無いだろうけれど、先ほどの任務中のバイタル情報と比較検討したりするのだろうか。
「おつかれさま」という声に迎えられ、研究室に戻る。
モニターには、3パターンの波形が表示されていた。
「あなたの心拍、脳波、その他の情報を、平常時、ミッション戦闘時、そして、問題のあった時とで、比較したものがこちらです」
そういって順に示されたグラフ。
最初の比較的変動の少ないもの、これは平常時だろう。
そして、波の感覚が狭く、変化も小刻みなもの、これが戦闘時。
最後の一つ。おそらく心拍を表すグラフは活発に動いている。けれど、脳波の方は至極穏やかな変化しか伺えない。
他の二つは比較的連動していることが伺えるけれど、最後の一つだけはちぐはぐな印象だ。
でも、僕の知識ではこれからどういう答えが導かれたのは解らない。
説明を求めて博士を見ると、いつも通り穏やかに微笑まれた。
「心配はありません。貴方の中の『目覚め』に、体のほうが上手く付いていけなかっただけ。―――貴方が心配しているような事は起こりませんよ」
まるで何もかも見透かされているような言葉。
ラケル博士は、僕がこちらに移籍するときに、サカキ博士の方から、極東が把握している情報を引き継いだだろうから、想像が付くのかもしれない。
「とは言え、偏食因子がまだ貴方に馴染みきっていなかったのも確かな様です。念のために2、3日は、神機と接続はしないでくださいね」
「解りました」
「私の方から、ジュリウスに伝えておきましょう。今日はもう、お休みなさい」
「はい、そうします」
優しく微笑みかけられて、何となく照れくさいような、こそばゆい気持ちになる。
手短に礼をして研究室を出る。
そのままエレベーターに乗り、割り振られた部屋のある階で降りる。
その間にも、何人かの研究者、職員、他のお医者さんなんかが乗ったり降りたりした。
中には、すでに今日の事を聞いている人もいたらしく、「大変だったんだって?」と声をかけてくる人もいた。
正直、何を言われるんだろうと体を堅くする。
検査をして、ラケル博士から大丈夫だとは言われたけれど、問題のある行動をしてしまったのは事実だ。責められても文句は言えない。
けれど、そんな僕の考えは正に的外れだった。
「怪我も無いみたいで、よかったよ」
「検査の方はどうだった?」
「お疲れさま、大変だったな」
そんな言葉をかけてもらえる。
極東に居たときに心配や気遣いを受けなかった訳ではないけれど、ゴッドイーターという存在に対して、組織の内外を問わず偏見を持たれる事も少なくはないという現実も見てきた僕にとっては、どこかこそばゆいような状況だった。
神機との接続を一時的に停止していから2日目。
出きることも大きく制限されるので、神機無しで出来る基礎訓練や座学の時間以外は、庭園にいるかロビーに設置されているソファーで、日がな一日ぼーっとして過ごしていた。
今日も、丁度ミッションに出かける隊長達を見送り、ソファーに座ったままぼんやりと大きなステンドグラスを見る。
今日は良く晴れている様で、光を透かしたステンドグラスが薄く輝き、彩光が艦内に降り注ぐ。
極東に居た頃は見たことが無かった風景を見ると、そこに居た人たちを思いだして、少しばかり寂しくもなる。
けれど、自分なりに考えてここまで来たのだから、今自分に出来ることをしなければ。
…そのためには、早く復帰出きるようになる必要があるのだけれど。
明日、偏食因子の定着具合を中心にチェックして、そこで問題が無ければ復帰。
問題があるようなら…当然復帰は見送り、ひょっとすると、フライアに居る他のお医者さんや、科学者の人も関わってくるかもしれない。
色々な人が関わるのは、別に構わない。
極東に居た頃も、部署を問わず手伝いに奔走していたおかげで、周囲と馴染めたようなものだし。
けれど、手の掛かる新人だと思われて、落胆されるのは悲しい。
『家族』を傷つけるよりはいいけれど、折角期待してくれている人たちの感情を裏切るのは辛いことだ。
そうやって勝手に落ち込んでいると、ソファーに別の重みが加わり体がわずかに揺れた。
顔を上げて周りを見ると、他のソファーは空いている。
なのにわざわざ奥のソファーを選んで、なおかつモニターに背を向けていると言うことは、僕に何か用があるのだろうか。
見た感じは20代後半、といった感じだろうか。
清潔に整えられた黒髪と、穏やかで理知的な緑の目。
消毒液の臭いがするから、フライア常駐のお医者さんの一人なんだろう。
僕がじっと見ていた事に気づいたのか、その人は顔をこちらに向けてにこりと笑った。
ふっくらとした顔の輪郭も手伝って、なんだか安心する笑顔だ。
「こんにちは」
「あ、…こんにちは…」
思わずぺこりと頭を下げつつ挨拶を返す僕を見て、その人は笑みを深くする。
そうすると、目が糸みたいに細くなって今度は狐の様に見える。
誰かに似ている、と思ったのも束の間、サカキ支部長の顔が浮かんだ。笑うと、随分印象が変わる人だ。
「君が、日暮君かな」
「あ、はい…」
「私は、ひょっとしたら今度、君とお話をするかもしれなくてね。医務室で初対面と言うのもどうかと思ったから、皆の話を頼りに、ここまで越させてもらったんだ」
「あ…」
お医者さんの言葉に、無意識でも体が緊張を示したんだろう。
その人はほんの少し眉を下げて苦笑する。
「そんなに固くならないで…って言っても、難しいよね。うーん…そうだなぁ…」
困って居るのだろうけれど、どこか笑っているようにも見える穏やかな目のせいだろうか。そこまで深刻には見えない。
「ああ…そんな話より先に、私も自己紹介をしないとね。君が私の名前を知らないなんて状態では、お話もなにもないし。…初めまして、この船に乗っている医者の一人、ソウと言います。本名は、ソウェルス・ソル・ソレンティウスと言うんだけれど、長いからね。ちなみに専攻は軍事医療。ゴッドイーターのみんなの精神保全―メンタルケアなんかを主に受け持ってます」
「よろしく」と言って差し出された手を握り返す。
やはり、僕の心の方に問題があったらしい。
それをそのまま聞いてみると、ソウさんは苦笑の色を濃くした。
「実のところ、私にもそこまではっきりとはわかっていないんだよ。ラケル博士のほうから、『ひょっとしたらお願いするかも』っていう話があった程度だからね」
「そう、なんですか…」
「うん。だから、今日のところは本当にただのお喋りだけ。例えば…今流れてるアイドルとか?」
ソウさんの手に促されて振り返れば、背後に設置されたモニターからアップテンポの曲と、合成音声のように調整された歌声が流れていた。
真ん中で踊っているのは、金髪を頭頂付近で二つに縛っている女の子。あんな形にセットするのは大変なんだろうなぁ。という、少しばかりずれている感想を持たずには居られない外見だ。
曲の終わりを『神機兵、シルブプレ?』と締めくくると、次の放送が始まった。
それと同時に、モニターを眺めていた僕とソウさんも体の向きを元に戻す。
「随分人気みたいだね、シプレは」
「向こうに居たときも、やっぱりファンの人は居ましたしね」
僕の言葉にソウさんは朗らかに笑うと「そうだろうね」と言った。けれど、僅かにその表情を曇らせると「でも、どうなんだろうね」と続ける。
「確かに、アイドルや有名な人間の影響力は凄い。ましてこんな時代だ、皆、どこかしら明るい物事に飢えているだろうからね。守護者を名乗るフェンリルという組織がそういう映像を流すこと自体はいい事…というより、『守護』の意味を考えるなら当然なんだろうけど…」
そこまで言うと、ソウさんはハッと我に返り、少しばかり気まずそうに頬を掻いた。
「…って仮にもフェンリルに所属してる僕が言うことじゃないね。今のは内緒だよ?」
「?はい」
「さて。僕の考えも対話には必要だけれど、今度は君の事も聞きたいかな」
「僕の…ですか?」
そう言われても困ってしまう。一体何を話せばいいのだろうか。
穏やかな空気のまま待ち続けるソウさんの雰囲気に甘えて暫く考え、そして出た話題は、さっきのシプレの映像にも出てきた神機兵のものだった。
「僕、実は神機兵の搭乗者に志願しようかと思った事があるんです」
「…それはまた、どうして?」
「僕、極東の方で保護して貰って…あ、どこまで情報は…?」
どこから話したものかと、ソウさんを見る。もし、基本的な情報をすでに共有しているなら、その部分は端折った方が早いだろう。
「あぁ、極東で保護、神機の適性があった事は知っているよ」
「そうですか。…でも、神機自体への適性があるとは言っても、僕に適合する神機は、その時まだ無かったんです。それでその間、支部内で各部署の応援…まあ、雑用をしながら暮らしていたんですけど…。何て言うか、適性があるのに神機が無いっていうだけで戦えないのが、凄く…もどかしかったんです」
自分の言葉に当時を思い出す。
見送ったゴッドイーターの人達が、毎回全員、揃って帰って来る訳じゃ無かった。
外部居住区が襲われた事も、少なくはなかった。
そのたびに、どうして自分は戦えないんだろうと、自分という存在自体に腹が立った。
僕一人が増えた所で、帰ってこなかった人たち全員を帰還させることが出来たとは思えないし、襲撃で死んでしまった人たちを救えたとも思わない。
ただ、『何も出来なかった自分』という存在が、ひどく無意味に思えたのだ。
そんな中、ある日ラウンジのモニターで見た神機兵のCM。
これに乗ることが出来れば、適合する神機を待たなくても、アラガミと戦える。誰かを守れる。被害報告を聞く度頭に響く声に、焦燥を覚える事もなくなる。
そんな、ただの自己満足。それにも満たない自慰行為に走りたかっただけだ。
僕の、そんな纏まりの無い言葉を、ソウさんは黙って聞いていてくれた。
自分でも少し話しすぎたと思うくらい。
やっぱり、メンタルケアを専攻にしている先生は、聞くのも上手いみたいだ。
「…すみません。色々、一気に喋っちゃって…」
「いやいや。気にしなくていいよ。私の仕事は、そうやって人の思いを受け止めることでもあるし。なにより、せめて戦場に立っていない時くらいは、非戦闘員ではあるけど、年上に頼っていいと思うよ。君は、少々背負い込みすぎる所があるみたいだからね」
「…」
そう言って頭を撫でてくるソウさん。
普通、初対面の相手にそうされるのは苦手なのだけれど―というか、苦手ではない人はいるのだろうか―この人は、そんな意識を抱かせることなく、自然とそんな状態になっていた。
稀にいる、相手に警戒心を抱かせにくいタイプの人なんだろうか。
だとしたら、確かにメンタルケアの仕事は天職に違いなかった。
*
ラケル博士から直接メールがあった時、ソウは驚いた。
自分のような配属されて間もない新人に、博士の秘蔵っ子であるはずの『ブラッド』の一人を看てもらえないかという内容を見て、更に驚く。
添付されていたデータを見る限りでは問題ない。
けれど、初めての実地任務で、精神が不安定な状態になったと、同行した隊長から報告があったらしい。
その時のデータファイルを開く。
心拍、感覚が短い。極度の緊張、興奮状態にある時の波長と酷似。
脳波、こちらは静穏。観測する場所にもよるだろうけれど、心拍と比較すると、同時期の同じ人物の物とは思えない。これと似た波形は、リラックスしている人間の物だ。
そして、人類ではゴッドイーターからのみ検出される、偏食場パルス。こちらも、活性を意味するように、波形の振り幅は大きい。けれど乱れはなく、激しい動きなりに規則性を持っていた。
「オラクル細胞の暴走というわけでも無い…」
一人呟いて頭を掻く。
まだ経験もそう積んでいない彼には、添付データだけでの判断はできなかった。
出来る事なら、この状態になっている時の相手を観察してみたいものだけれど、それは難しいだろう。
何時何時アラガミが出現するかもわからない外の世界で生き残れると思える程、彼は強気では無かった。
一通り送信されてきた内容を読むと、数日は静養と言うことになっているらしい。
念のために、申告されているスケジュールをオペレータに問い合わせると、この時間は何の予定も入っていないという事だった。
善は急げとばかりに部屋を出る。
行く先で一人の職員に彼の事を訪ねてみると、おそらくロビーに居るのではないか、との事だ。
その情報を頼りに、ひとまずエレベーターでロビーへ向かうソウ。
エレベーターを降りれば、広くとられた休憩所のソファーに、一人の少年が座っていた。
メールに添付されていた写真と一致する容貌。あの少年がヒグラシ・デイトなのだろう。
それはそうと、添付画像を見たときも思ったけれど、どこかで見たような気がする。
ソウ自身には、能動的にブラッドのデータを閲覧する権限はないから、先ほどの写真画像が初見のはずだ。
一体どこで見たのだろうかと首をひねるソウ。けれど、今自分がここに居るのは、不確かな記憶を探るためではないと思い直す。
今不確かなものに足を取られて躓くことは出来ないのだ。
仕事以外に、ソウ自身が追い求めるものの為にも。
その目的の為にも、ラケル博士直々の命令は都合がよかった。それも、『ブラッド』メンバーに関われるとなれば願っても無い事だ。
そんな、野心と呼べない事も無い欲求を、人好きのする笑顔で隠し、ソウは少年の隣に腰を下ろした。