六人目の青薔薇   作:黒い野良猫

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こんにちは!黒い野良猫です!

今回はBang Dream!を書いていきたいと思います!

この間の7th LIVEでテンション上がっちゃいました!

至らない点があるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。


0章
プロローグ


 ここは某スタジオ。誰もが知っている某音楽番組の収録が行われていた。

 観客も満員となり、スタッフのカウントダウンが始まり、キューを出す。するとスタジオにはお馴染みの曲が流れる。

 すると女性アナウンサーと髪をオールバックに、グラサンを掛けた司会者が階段から降りてくる。

 様々なアーティストが登場する中、一組のガールズロックバンドが登場すると、会場のボルテージが上がる。

 数組のアーティストの演奏が終わり、遂にそのバンドの番となった。

 

「続いてはこちらの方々。今、若い世代に大人気のガールズロックバンド、Roseliaです」

 

 アナウンサーが言うと、カメラは彼女達――Roselia――に向けられる。

 

「宜しくお願いします」

「それにしてもこの番組初登場なのに人気凄いね。君達、高校生からバンド組んでいたんでしょ?」

 

 司会者がRoseliaのボーカルでリーダー、湊友希那に話を振る。

 

「はい。私達は高校二年からバンドを組みました。唯一年下の宇田川あこだけは中学生でした」

 

 友希那は大人びた返答をする。

 

「成程。バンドを組もうとした切っ掛けって言うのは?」

 

 今度の質問は、ギターの氷川紗夜が答えた。

 

「もともと湊さんがFUTURE WORLD FES.に出場するために組まれたバンドです。ですが今は全員が頂点のその先を目指すという志をモットーに活動しています」

「FWFって確か二年前に君達が初出場して、優勝したフェスの事だよね? 優勝した時、どんな心境だった?」

 

 この質問にはドラムの宇田川あこが答える。

 

「それはもう嬉しかったです! 夢が叶ったって、みんなで喜びました! ですが――」

 

 その時、全員の顔が暗くなる。

 

「ん? 何かあったのかな?」

「あ、いえ……取り敢えずその日は夜まで祝勝会しました……」

 

 表情をすぐに戻し、控えめな性格のキーボード、白金燐子が答える。

 だが一人だけ、表情が晴れない人物がいた。友希那は隣に座っている彼女の手をそっと握る。

 

「リサ……」

「……大丈夫。ありがとう」

 

 Roseliaのベース、今井リサはそっと友希那の手を握り返す。

 

「今回歌っていただく曲、軌跡なのですが、これはどういった曲なのでしょう」

 

 アナウンサーが良いタイミングで、質問してきた。

 

「この曲は私達Roseliaが出会えた事に関して感謝を述べた曲です。最初は私の夢の為に組んだバンドですが、今は彼女達と組めて良かったと思います」

「成程。ではこの曲は湊君がメンバー四人に向けた曲なんだね」

 

 司会者が言うと、友希那は少し黙る。そして、ゆっくりと口を開いた。

 

「……いえ。実はもう一人、彼女達以外向けて作った曲でもあります。表舞台には立ちませんが、影で私達Roseliaを支えてくれた大切な人で、かけがえのない、六人目のメンバーです」

 

 友希那がそう言うと、全員首にかけているペンダントを握る。

 このペンダントはFWFが終わってから全員、肌身離さず首から下げている。

 

「その方は今どちらに?」

「訳あって今はいませんが、恐らく、彼にも届くと思います」

「届くといいですね。それではRoseliaの皆さん、準備の方をお願いします」

 

 こうして、Roseliaはステージに立つ。セッティングが終わると一度五人が輪になり、ペンダントを開き一枚の写真を見る。

 

 ――見ていてね……アタシ達の姿……

 

 そして各立ち位置に立ち、アナウンサーが口を開いた。

 

「それでは聞いてください。Roseliaで"軌跡"」

 

 これは、一人の少年と彼女達の"軌跡"を描いた物語。

内田奏(主人公)を他のバンドと絡ませる?

  • 絡ませる
  • 数名だけ絡ませる
  • Roseliaだけで良い

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