六人目の青薔薇   作:黒い野良猫

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第二話 まん丸お山に彩りを!

「ふぁあ~……」

 

 俺は家で大きな欠伸をした。

 今日はRoseliaのみんなは来ていない。いわゆるOFFの日だ。何故こんな大きな欠伸をしたか。それは……

 

「暇すぎる……」

 

 やる事が無いのだ。

 

「……出かけるか」

 

 俺は財布と携帯を持ち、家を出た。

 

「とは言ったものの、どこ行こうかな~」

 

 予定もなく家を出たため、目的地も特にない。

 暫く街をぶらぶら歩いていると、聞き覚えのある声が後ろから聞こえた。

 

「お~い! かー君!」

「ン? 日菜と……紗夜?」

「こんにちは、奏さん」

 

 俺が後ろを振り返ると、そこには氷川姉妹がいた。

 日菜はアイドルを意識してか、少し変装をしていた。

 

「よう。二人で仲良く買い物か?」

「べっ、別にそういう訳では//」

「うん! そーだよっ!」

 

 紗夜は顔を真っ赤にし、日菜は嬉しそうに頷く。

 本当に二人の仲が戻って、良かったと思う。

 

「それで、かー君は何してんの?」

「俺か? 特にやることないから、ぶらついてたんだよ」

「そうなんだ。あっ! じゃあ私達と一緒に出掛けない?」

 

 すると日菜がひらめいたような感じで言ってきた。

 

「いや、せっかく二人のお出かけなんだし、邪魔しちゃ悪いよ」

「良いっていいって! ね? おねーちゃん!」

「でも、奏さんに迷惑なんじゃ……」

 

 紗夜は困ったような顔でこちらを見る。

 

「いや、別に迷惑ではないが……」

「ならいいじゃん! ほら、しゅっぱーつ!!」

 

 そう言って俺と紗夜の手を取り、日菜は先を歩く。

 

「すみません日菜が……」

「別に良いよ。さっきも言ったように、暇だったから」

 

 日菜に手を引っ張られ、連れてこられた先は……

 

「ハンバーガーショップ?」

「うん! よくおねーちゃんと来るんだ!」

「そう言えば紗夜、ジャンクフードって言うか、フライドポテト好きだったもんな」

 

 俺が言うと、顔を真っ赤にさせ俯く。可愛い。

 

「ほら、早く行くよ!」

 

 そう言って日菜はまた俺らの手を引く。

 

「いらっしゃいませ~……あ! 日菜ちゃん、紗夜ちゃん!」

「やっほ~彩ちゃん!」

「こんにちは、丸山さん」

 

 入ってくるなり、いきなり日菜と紗夜に話しかける。それは意外な人物だった。

 

「お前、パスパレの丸山彩か?」

「え!? そ、そうだけどっ!」

 

 俺が名前を呼んだ時、凄く嬉しそうな表情をしていた。

 

私の事を知ってくれる人がいた……やった! 

「いや知ってるも何も、日菜が“彩”って呼んでたし、紗夜も“丸山さん”って呼んだんだから、普通分かるだろ」

「え!? そうなの!? って言うか、え~っと……」

 

 丸山が俺の事を誰だか分からない表情で見てくる。そう言えば、自分の名前言ってなかったな

 

「あぁ、悪い。俺は内田奏だ。宜しく」

「もしかして、日菜ちゃんがよく言ってる“天才さん”ですか!?」

「お前、こいつに何教えてんだよ」

「彩ちゃんだけじゃないよ~。パスパレのみんな全員知ってるかな~」

「あなたね……」

 

 隣の紗夜も頭を押さえ、やれやれといった感じだった。

 

「取り敢えず、何か頼もうぜ。流石に迷惑だ」

「そうだね! 彩ちゃん、いつもの!」

 

 ──ファストフード店でいつものって通じるのかよ……

 

「私も御願いします」

 

 ──紗夜は……うん。分かるわ。

 

「じゃあ俺は──」

「畏まりました! あ、私もう少しでシフト上がるから、待ってて!」

 

 三人が注文し、席に着く。

 日菜と俺は普通のハンバーガー、紗夜はLサイズのポテト二人分だ。

 

「何か……凄いな」

「あ、あまり見ないでください//」

 

 見るな言われても、目の前に座っている訳で、視界に入る事は仕方のない事なのだ。

 

「お待たせ~」

 

 するとバイト終わりの丸山が来た。

 

「お疲れさま~」

「お疲れ様です」

「お疲れさん」

 

 労いの言葉をかけ、丸山は俺の隣に座る。

 

「何で俺の隣に座るんだよ」

「奏君とお話したいから、かな?」

 

 首を傾げて言ってくる。可愛い。

 

「俺と話って、俺は特にすることないぞ」

「奏君に無くても、私にはあるの! え~っと……奏君、ギター上手なんだって? 日菜ちゃんから聞いた」

「ギターどころか、楽器全般引ける。引き方を一回覚えれば簡単だ」

「す、すごいね……」

 

 丸山は驚愕した顔を浮かべていた。

 そこから俺達は他愛もない話を続け、いつの間にか日が暮れていた。

 お開きになる時、丸山が俺に言ってきた。

 

「奏くん! 今週末にパスパレの初ライブがあるから見に来てね!」

「あ! いいねそれ! るんっ♪てくる!」

 

 ──ライブか……

 

「分かった。見に行くよ」

 

 俺達はそう約束し、別れた。

 だが、その時の俺は知らなかった。あんな酷いライブになるとは……

ヒロインはどーする?

  • リサOnly!
  • Roseliaハーレム!
  • ハーレム一本!
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