「ふぁあ~……」
俺は家で大きな欠伸をした。
今日はRoseliaのみんなは来ていない。いわゆるOFFの日だ。何故こんな大きな欠伸をしたか。それは……
「暇すぎる……」
やる事が無いのだ。
「……出かけるか」
俺は財布と携帯を持ち、家を出た。
「とは言ったものの、どこ行こうかな~」
予定もなく家を出たため、目的地も特にない。
暫く街をぶらぶら歩いていると、聞き覚えのある声が後ろから聞こえた。
「お~い! かー君!」
「ン? 日菜と……紗夜?」
「こんにちは、奏さん」
俺が後ろを振り返ると、そこには氷川姉妹がいた。
日菜はアイドルを意識してか、少し変装をしていた。
「よう。二人で仲良く買い物か?」
「べっ、別にそういう訳では//」
「うん! そーだよっ!」
紗夜は顔を真っ赤にし、日菜は嬉しそうに頷く。
本当に二人の仲が戻って、良かったと思う。
「それで、かー君は何してんの?」
「俺か? 特にやることないから、ぶらついてたんだよ」
「そうなんだ。あっ! じゃあ私達と一緒に出掛けない?」
すると日菜がひらめいたような感じで言ってきた。
「いや、せっかく二人のお出かけなんだし、邪魔しちゃ悪いよ」
「良いっていいって! ね? おねーちゃん!」
「でも、奏さんに迷惑なんじゃ……」
紗夜は困ったような顔でこちらを見る。
「いや、別に迷惑ではないが……」
「ならいいじゃん! ほら、しゅっぱーつ!!」
そう言って俺と紗夜の手を取り、日菜は先を歩く。
「すみません日菜が……」
「別に良いよ。さっきも言ったように、暇だったから」
日菜に手を引っ張られ、連れてこられた先は……
「ハンバーガーショップ?」
「うん! よくおねーちゃんと来るんだ!」
「そう言えば紗夜、ジャンクフードって言うか、フライドポテト好きだったもんな」
俺が言うと、顔を真っ赤にさせ俯く。可愛い。
「ほら、早く行くよ!」
そう言って日菜はまた俺らの手を引く。
「いらっしゃいませ~……あ! 日菜ちゃん、紗夜ちゃん!」
「やっほ~彩ちゃん!」
「こんにちは、丸山さん」
入ってくるなり、いきなり日菜と紗夜に話しかける。それは意外な人物だった。
「お前、パスパレの丸山彩か?」
「え!? そ、そうだけどっ!」
俺が名前を呼んだ時、凄く嬉しそうな表情をしていた。
「私の事を知ってくれる人がいた……やった! 」
「いや知ってるも何も、日菜が“彩”って呼んでたし、紗夜も“丸山さん”って呼んだんだから、普通分かるだろ」
「え!? そうなの!? って言うか、え~っと……」
丸山が俺の事を誰だか分からない表情で見てくる。そう言えば、自分の名前言ってなかったな
「あぁ、悪い。俺は内田奏だ。宜しく」
「もしかして、日菜ちゃんがよく言ってる“天才さん”ですか!?」
「お前、こいつに何教えてんだよ」
「彩ちゃんだけじゃないよ~。パスパレのみんな全員知ってるかな~」
「あなたね……」
隣の紗夜も頭を押さえ、やれやれといった感じだった。
「取り敢えず、何か頼もうぜ。流石に迷惑だ」
「そうだね! 彩ちゃん、いつもの!」
──ファストフード店でいつものって通じるのかよ……
「私も御願いします」
──紗夜は……うん。分かるわ。
「じゃあ俺は──」
「畏まりました! あ、私もう少しでシフト上がるから、待ってて!」
三人が注文し、席に着く。
日菜と俺は普通のハンバーガー、紗夜はLサイズのポテト二人分だ。
「何か……凄いな」
「あ、あまり見ないでください//」
見るな言われても、目の前に座っている訳で、視界に入る事は仕方のない事なのだ。
「お待たせ~」
するとバイト終わりの丸山が来た。
「お疲れさま~」
「お疲れ様です」
「お疲れさん」
労いの言葉をかけ、丸山は俺の隣に座る。
「何で俺の隣に座るんだよ」
「奏君とお話したいから、かな?」
首を傾げて言ってくる。可愛い。
「俺と話って、俺は特にすることないぞ」
「奏君に無くても、私にはあるの! え~っと……奏君、ギター上手なんだって? 日菜ちゃんから聞いた」
「ギターどころか、楽器全般引ける。引き方を一回覚えれば簡単だ」
「す、すごいね……」
丸山は驚愕した顔を浮かべていた。
そこから俺達は他愛もない話を続け、いつの間にか日が暮れていた。
お開きになる時、丸山が俺に言ってきた。
「奏くん! 今週末にパスパレの初ライブがあるから見に来てね!」
「あ! いいねそれ! るんっ♪てくる!」
──ライブか……
「分かった。見に行くよ」
俺達はそう約束し、別れた。
だが、その時の俺は知らなかった。あんな酷いライブになるとは……
ヒロインはどーする?
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リサOnly!
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Roseliaハーレム!
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ハーレム一本!