日曜日。俺は約束通りPastel*Palettesのライブを見に来た。モデルの若宮イヴ、女優の白鷺千聖がいるせいか、会場は大満員だ。
時間になると、会場は真っ暗になり、ステージに光が集まる。するとパスパレの五人が上手から出てきた。その時、観客は拍手で迎い入れる。
丸山以外の四人が楽器を持って、セットする。
──さて。では見せてもらおうかな。アイドルバンドの力を。
だが、それと同時に嫌な違和感もあった。
──何だこいつ等。変に脱力しすぎてないか? まるで演奏する気が無い様な……
そして、演奏が始まる。
──……は?
俺は耳を疑った。今まで聴いて来た演奏の中で、それはあり得ない位最悪な演奏だったからだ。
──……こんなお遊びの為に俺は呼ばれたってのか。友希那達に悪い事したな。
本当なら、今日はRoseliaの練習だった。だが、俺は友希那達に無理を言い、ここまで来たのだ。
「帰るか」
俺がそう呟くと隣の人が、
「何でだい? こんな素敵なライブなのに」
と言ってきた。確かに、素人なら彼女達が演奏していると思っているのだろう。だが、俺の耳は騙されない。
「……俺にはこんなライブ、不愉快でしかありませんよ」
俺はそう吐き捨て、会場を出た。
「ただいま~」
「あれ? 奏、帰ってくるの早いね」
家に着くと、リビングには休憩中のリサ達がいた。
「どうでしたか? パスパレのライブ」
「ライブぅ? あんなのライブとは言わねぇよ」
冷蔵庫から取り出したペットボトルを飲み干し、握りつぶす。
「バカにされた気分だよ。客を騙しやがって……」
「ちょちょ、一旦落ち着こうよ奏!」
「日菜が何か悪い事を……?」
俺を抑制するリサ。申し訳なさそうにする紗夜。
「いや、別にアイツらが悪いって訳じぁ……いや、一概にも言えるか」
「何が……あったん、ですか?」
俺は五人に事の顛末を話した。
「そんな事が……」
「おかしいと思ったんだ。いきなりアイドルがバンドを組むって話。事務所としては恐らく、アイツらの名前を売り広めたいだけだ」
「……」
友希那が先程から口を挟まず聞いている。
「今は騙せても、そのうちボロが出るぞ。例えば機材のトラブルで、演奏が止まったりとかな」
「そうなったらパスパレは……」
「あぁ。間違いなく批判を喰らうだろうな。そして解散まで追いやられる」
「か、奏さん!」
スマホをいじっていたあこが突然声を上げる。
「どうした?」
「こ、これ……」
スマホを俺に渡し、画面を見る。
「まさか、既にボロを出したとはな」
内容は「Pastel*Palettes、エアバンドか!?」という記事だった。
「これはかなり痛いぞ。それも、初ライブとなると」
「日菜……」
紗夜が心配そうに画面を見つめる。
「こうなってしまった以上、アイツらの自業自得だ。さて、練習しようぜ練習」
俺はスマホをあこに返し、ハッチへ向かう。その時、記事に書かれていた白鷺の言葉を思い返す。
『皆さんごめんなさい。機材のトラブルで演奏が出来なくなってしまいました。私達は今後もライブをやっていく予定なので、もし宜しければ是非遊びに来てください! Pastel*Palettesでした』
──無理だよ。今のお前達に居場所はない。周りは敵だらけだ。それをどう打開するかは、今後のお前達次第だ。
こうして、Pastel*Palettesによる史上最悪の初ライブは幕を閉じた。
ヒロインはどーする?
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リサOnly!
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Roseliaハーレム!
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ハーレム一本!