六人目の青薔薇   作:黒い野良猫

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第六話 ライブ

 日菜の襲来から数日。あれから何事も無く学校生活を過ごしている。

 相変わらず日菜は鬱陶しいし、何かクラスの奴に一人宝塚っぽい人いるし。てか、めっちゃ人気だな、宝塚の人。なんか「儚い……」とか言ってるし。

 そんなこんなで俺は一人、ある場所目指して歩いていた。

 

「ここか……」

 

 CiRCLE。数々のバンドがここにきてライブをする、言わばライブハウスだ。

 

「リサの話だと、今日も友希那が出るって言ってたしな。一度は生で見てみたいと思ってたし、入るか」

 

 ライブはまだ始まっていないのに、既に人が大賑わいだ。

 

 ――ライブ関係者は既に中にいる筈だし、こいつ等全員観客か? 多すぎるだろ。

 

 周りの話に聞き耳を立てると、友希那の名前がちらほら聞こえた。

 だが、喜ばしい内容だけではなかった。中では友希那の事をとっつきにくい、話しても無視するなどの非難の声もあった。

 

 ――恐らく今の友希那からしたら、周りの声よりメンバーって感じだな。周りに何を言われようとも、自分は自分のすべき事をってか……

 

 するとライブが始まるのか、カフェにいた人たちがぞろぞろと中に入って行った。

 俺も流れに沿うよう、中に入って行く。

 

「友希那もそうだが、他のバンドはどんな感じなんだろうな」

 

 俺は受付した後、ドリンクチケットを貰い、オレンジジュースを貰う。

 他の客が盛り上がっている中、俺はのんびり観賞する。

 

 ――どのバンドも音がほつれてる。バラバラだな。これじゃ友希那の目に止まらないだろう。

 

 そう思っていた時、一つの、いや、()()の人物に目がいった。

 

 ――このバンド、ギター以外なってない。まるでギターに追いついていないような、そんな感じだ。そしてこの音、相当な努力をしてきたのだろう。しっかりと伝わってくる。これは友希那も見逃せないな。

 

 そのバンドが終わると、恐らくギターである子の名前を皆叫ぶ。

 

 ――紗夜、ねぇ……。容姿が日菜にそっくりだな。今度聞いてみるか。

 

 すると関係者入り口の方に友希那が入って行くのが見えた。

 

 ――やっぱり、友希那も黙ってないか。

 

 俺は空いたグラスを戻そうとした時、誰かとぶつかる。

 

「あ、ごめんなさい!」

「いや、こっちも見てなかったから」

 

 紫色のツインテールをした、見た目中学生の子と、その隣には友希那程長い黒髪と、胸がデカい女の子がいた。

 

「あ、あこちゃん。大丈夫?」

「りんりん! あこは大丈夫! お兄さんも大丈夫ですか?」

「あ、あぁ。俺も大丈夫だ」

 

 しかし、珍しいこともあるもんだ。この胸のデカい子、名前は白金燐子。ジュニアのピアノコンテストで優勝したことのある実力者だ。そんな子が、バンドに興味を持っているとは……

 

「あ、あの……どうかしましたか?」

 

 気付いたら俺は白金を凝視していたらしい。視線に気づいた白金が話しかけてくる。

 

「あ、いや、何でもない。じゃあ」

 

 俺はそそくさとその場を離れ、グラスをカウンターに戻す。

 俺はスマホで時間を確認する。もうそろそろ友希那の番だ。

 

「それにしても、友希那の人気は凄いな。さっきより人がいるなんて」

 

 俺は後ろの方で、友希那の出番を待つ。するとゆっくりと上手から出てきた。

 友希那はマイクの調整をし、準備が整ったのか、観客にも静寂が訪れる。

 そして、ブレス音が聞こえた、その時だった。

 

 ――な、なんだよ……これ……

 

 会場一帯を包み込むように、友希那の声が響き渡る。言葉一つ一つが音にのって、情景に変わる。

 こんな歌声を聞いたのは、生まれて初めてだった。

 

「凄いな、友希那は……」

 

 俺はそっと会場を出て、帰路についた。

 

 

 その後、演奏終了後のライブハウスでは――

 

「どうかしら、紗夜。私とバンドメンバーを組まない?」

「こちらこそ、宜しくお願いします」

 

 音楽に全てをかける二人の出会いにより、一つのバンドが生まれた。

 

「あ、あの! 友希那さんのファンでした! あこをバンドに入れてください!」

「あ、あこちゃん……」

 

 また、一人の少女がメンバーに入ろうと、必死に嘆願した。

 

「友希那……」

 

 また一人の幼馴染はこっそりと彼女のライブをみて、彼女が無事にメンバーを見つけられることを祈っていた。

内田奏(主人公)を他のバンドと絡ませる?

  • 絡ませる
  • 数名だけ絡ませる
  • Roseliaだけで良い
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