幻想小心最強の少年   作:ヌメサビ

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優斗くんに白紙のスペルカードが渡される!

注意:作者は東方を熟知していません。
東方キャラの性格等を間違える可能性があります。
その際はご指摘願います。
一部キャラの崩壊が起きる可能性があります。

それでもよいという方はそのままお進みください。


第14話

 

 

第14話 弾幕と切り札

 

 

『優斗宅前』

 

 

「なんで居ないのよ……」

 

そう呟くのは、博麗の巫女 博麗霊夢である。

目の前で優斗にと作ったおにぎりを爆発され

憤慨した霊夢は4日間幻想郷を回り

異変を調査していた

 

冥界、地獄、人里、迷いの竹林

何処で聞いても大した収穫はなかった

いい加減苛立ちが溜まってきたところに

優斗が引っ越した家が見えた

 

不意に会おうと思ったが留守の様だった

だが、優斗のすることは

神社で一緒に住んでいた霊夢は分かっている

この日の時間は仕事はなく、暇してる時間だと

 

しかし、そこに優斗はいなかった

その事実を突きつけられた時

なぜか霊夢は心の中が落ち着かない

 

「あ、霊夢さん?どうしたんですか?」

 

振り返ると、大妖精が不思議そうに見ていた

霊夢も隣にいつもいるはずのチルノが

居ないことに不思議に思っていた

 

「…優斗に会いにね、あんたこそどうしたのよ

チルノがいないなんて珍しいじゃない」

 

「はい、チルノちゃんとは後から会います。

それで…えと…優斗さんを誘おうかなと…」

 

「へえ、それでチルノに頼まれて……」

 

「あ、いえ…その…わたしから……です…。」

 

霊夢は少しばかり目を見開いた

大妖精は自分から何かを提案したりする方ではない

控え目に言って引っ込み思案なのだ

そんな彼女が自分から遊びに誘うとは思わなかった

 

「そう…でも今留守みたいよ」

 

「そ、そうなんですか…分かりました

じゃあわたし戻りますね」

 

そう言い残して、大妖精は湖に戻っていった

霊夢はその後ろ姿を見てから

神社に帰っていった

 

 

『博麗神社』

 

帰ってくると既に魔理沙が縁側に座っていた

しかしどこか落ち着かない様子だった

 

「よ、よう霊夢…遊びに来たぜ」

 

「いらっしゃい、どうしたのよ

なんか変よ、毒キノコ食べたの?」

 

「いや、そんな事ないぜ……」

(毒キノコで夢でしたってオチなら最高だけど)

 

そんなことを思いながら

青空を眺める、霊夢は横に座ると魔理沙を見た

 

「ねえ、魔理沙…聞きたいことあるんだけど…」

 

「……な、なんだじぇ……」

 

魔理沙はピクリと反応し

霊夢を見る、霊夢は魔理沙と放さぬかと言わんばかりに

ジッと目で捉えている

 

「……優斗に教える魔法って分かったの?」

 

優斗という単語に魔理沙はビクッと反応してしまう

霊夢にバレれば、確実に紫に知られる

そうなれば同時に二人のお仕置きが待っている

魔理沙はそれを避けるために慎重に言葉を選ぶ

 

「そ、そうだな…まだ見つからなくてさあ」

 

「……そう、あんたの家散らかってるからよ

少しは整理したら?」

 

「ぜ、善処するぜ……」

 

霊夢はお茶を淹れるべく台所に入る

それを見届け、魔理沙は立ち上がり

ボロを出す前に逃げようと箒に手を伸ばした

 

 

「魔理沙?そういえばあんたは…………何してんの?」

 

霊夢が見たのは手足を大きく開いて立つ魔理沙だった

訝しげな目で見られている魔理沙は返答に迷う

間があったが、疑問に思う霊夢は再度質問した

 

「何してんのよ?」

 

「えっと……これは……気分」

 

「ふーん」

 

さも気にしていないように言うと霊夢は

お湯を沸かす間暇なため縁側に座る

機会を失った魔理沙もゆっくりと座った

 

「ねえ魔理沙」

 

「な、なんだぜ?」

 

緊張しながらも反応する魔理沙

まるで初めての合コンに来た

カチカチに緊張した女子のようだ

 

「今回の異変、どう思う?」

 

魔理沙は突然の質問に間の抜けたような顔をしてしまう

あらゆる物が爆発したかの様に壊れる異変

元を探ろうとしても、壊れるものの共通点も

近くにいる人物にも共通点が何一つなく

広範囲に被害が出ている

 

「さあ、その辺怪しいやついないのか?」

 

「端から端まで瞬時に移動できるわけないでしょ

スキマ妖怪じゃあるまいし」

 

「なら紫じゃないのか?」

 

その問いに霊夢は横に振った

霊夢は優斗の家に行く前にある人物に会っている

 

「さっき紫の式神に会ったわ」

 

「紫はどうしたんだ?」

 

「理由はわからないけど

怒られて一週間くらい前から仕事してるって聞いたわ

部下に叱られるって変な話だけど」

 

「なんだそりゃ」

 

偶然会った、式神である藍は

『夜中こっそりスキマを…』『話せば紫様の威厳が…』

など言っているのを霊夢は覚えている

 

「つまりはなんも進んでないってことか」

 

「うるさいわね、これでも真面目に

仕事してるのよ…あいつのために作ったのに爆破なんてして……」

 

と、霊夢はブツブツと何かを言っているが

魔理沙には聞こえなかった

霊夢立ち上がると、空を飛び始める

 

「霊夢?どこ行くんだよ!?」

 

「もう一回調べるわ

今、お湯沸かしてるから適当に飲みなさい

終わったらちゃんと片付けなさいよ」

 

そう言って飛び去っていった

魔理沙は安堵しながら台所に入って

お茶を淹れに行った

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

 

『ヴワル魔法図書館』

 

 

「魔法陣を…出して……集中…」

 

手のひらから魔法陣を浮き出しているのは

外来人 小野瀬 優斗である、紅魔館に泊まり出して5日が経ち

今では、横にいるパチュリーの指導の下で魔法を学んでいる

イメージを具現化させる想像魔法を覚えた後

通常の魔法を叩き込まれている

 

「魔力を放って…撃つ!」

 

魔法陣から放たれた2、3発の弾幕は正面にある

案山子に当たり、黒い粒子となって霧散していく

これは優斗が想像魔法で作り出した案山子で

想像魔法で様々な形を作り練習しながら

弾幕の練習をする、一石二鳥のやり方だ

 

 

 

 

 

 

「もっと数を増やしなさい。

撃ち負けたら、避けるだけで精一杯になるわ」

 

パチュリーに指摘されながらも僕は

魔法陣を展開する、今度は一つではなく

三つの魔法陣を展開した、弾幕から

3倍の弾幕が石像を砕き霧散させる

 

「あれだけの魔法を使っても倒れないなんて

その能力、なかなか使えるわね…」

 

パチュリーは目を輝かせながらそんなことを言う

あれからパチュリーの実験に使う

魔力を提供する代わりに魔法を教えてもらうという

関係になった、と言っても僕の魔力は無限じゃない

 

今、5%でいるけどこれ以上能力を上げると

制御の腕輪が壊れてしまい、僕は力の加減を

大きく間違いここ一帯を更地にしてしまうかもしれない

それに紫姉ちゃんが僕のためにと作ってくれた物だ

できればずっと大切にしていきたい。

 

「パチュリー、弾幕ってどのくらい出来れば強いの?」

 

「今の10倍出来ればいい方だと思うわ

まずはもっと弾幕を厚くしなさい

あとは動き方も学びなさい、でないと

勝負を挑まれた時痛い目に合うわよ?」

 

スペルカードルール

妖怪達と霊夢が作ったルール。

遊びの一環らしく痛いけど死ぬことはない

聞くだけだと生き地獄に聞こえるけど

意味のない攻撃は禁じているから大丈夫だと思う

 

僕もそれを覚えている途中だ

火、水、風などの自然に関する魔法も勉強している

なんか便利そうだからね

 

「見てて思うけど……筋がいいのね。

人間にしておくにはもったいないわね」

 

「勉強は好きだから

【好きこそ物の上手なれ】だよ」

 

「なるほどね」

 

パチュリーは机の上に置いてある数枚の紙を僕に差し出す

大きさはトランプくらいで触った感じも同じくらいだ

しかし表裏を見ると白紙で意味がわからない

 

「……これは何?」

 

「それはスペルカードと言って

必殺技を示すものよ、決闘時は宣言してから使うのよ

あなたも何か考えてみたら?」

 

受け取ってしばらく考えてみる。

前に石を投げてたけどとんでもない威力がある

妖操異変で人の骨を砕くんだからかなり危険だ

 

物は使うべきじゃないよね…だとすると

……何もないとどうなんだろう

そう思った僕はある漫画の技を思い出した

中指を親指に引っ掛ける、デコピンの形だ

 

腕をまっすぐ伸ばして的であるマネキンに向ける

中指に軽く力を込めて弾くと

強い風圧を巻き起こしマネキンが

20m程吹っ飛んでいく

パチュリーはそれを見て口が閉じられなかった

 

 

 

『紅魔館 中庭』

 

紅魔館の裏側にある塀に囲まれた庭園

多くの薔薇や様々な植物が花壇や植木鉢に植えられ

風が吹くたびに薔薇に香りが漂う

 

そんな中で僕はレミリアのお誘いでパチュリーとレミリア

そばに立つ咲夜さんと僕でお茶会をしている

僕たちが居るのは日除けのテラスの上だ

吸血鬼であるレミリアがいるし当然だけどね

 

テーブルに置いてあるカップを持って口に運ぶ

酸味のある感じ、ローズヒップティだと思う

喫茶店で飲んだことある、それとは

比較するのも失礼なほど咲夜さんが淹れたのが美味しい

 

「それで、うまくいってるのかしら?

時々変な爆発音が聞こえるけど

 

その爆発音というのはパチュリーの実験の事だ

時々パチュリーに付き合って魔法の実験をしている

パチュリーが作った魔法陣に僕が魔力を注ぐ

パチュリーの魔力量だと足りないらしいから僕が必要だと言う

 

そういえば最近なかったから忘れかけていたけど

あの物が壊れる異変ここで起こるとこ見てないんだよね

聞いてみると最初は紅魔館でも起きていたみたいで

パチュリーが解析してそれを防ぐ魔法を開発したとのこと

今頃家はどうなっているのか考えるだけで恐ろしい……

 

「確かスペルカードも考えてるんだって?

なにか思い付いたものはあるの?」

 

スペルかぁ、内容は考えた

威力はありそうだ、あとは…

 

「デコピンの要領で風を起こすんだけど、なまえがなぁ」

 

「あら、簡単に思い付かない?

まあカッコいい名前が良いわよね」

 

僕は昔から名前を決めるのは得意じゃないからなぁ

……よし、これならどうかな

 

「ゆ、指技……指風起こし…とか?」

 

「「「………………。」」」

 

…………うん、知ってた

僕が考えた名前聞くとみんな同じ反応するんだよなぁ

 

「ま、まあ…良いんじゃないかしら?」

 

「嘘だよね!?引いてるよね!?」

 

レミリアは目を逸らしながら言った

忘れないからね…この事は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからはお茶会を楽しみながら歓談した

捕まったあの時からはとても想像できないだろう

 

「貴方も随分ここに慣れたみたいね

捕まった時は怯えていたのに今では普通に接してるし」

 

「うん、みんな優しくしてくれたから

怖くなくなったよ、だから…ありがとう」

 

小悪魔が優しく微笑みかけてくれたから緊張が和らいで

咲夜さんが僕に食事を与えてくれて

美鈴さんが話しかけてくれて

パチュリーが丁寧に教えてくれて

レミリアがこうして誘ってくれたから

僕はこの人たちが怖くないと分かった

 

「お礼なら咲夜に言いなさい。

怯えた貴方を見てやりすぎたと後悔してたわ」

 

「お、お、お嬢様!?何を!」

 

レミリアの言葉に過剰に咲夜さんが反応した

最近こんな姿を見ているから

クールなイメージが薄れてきちゃったよ

パチュリーは本から目線を離さずに

中央の三段の銀製スタンドからクッキーを取って

食べながらレミリアに便乗していく

 

「仕事の合間にここに来ては優斗を見て

本を読んでは謝る練習をして

彼が喜びそうな料理を考えていたのに?」

 

「パチュリー様!?

なんで知っているのですか!?どこから見てたんですか!?」

 

クールなイメージ……完全崩壊だ。

あたふたしてる咲夜さんを楽しそうに2人は眺めている

悪い顔してるなぁ、遊んじゃってるよ…

 

「私が話したのよ、咲夜が捕まえた晩怯えている彼を

時を止めた時に見て、やりすぎたと後悔して

優斗が寝ている間に頰を手当てしようとしたりとかね

それと無事に謝れることが出来て嬉しそうに歩いたりね

キッチンを通りかかったところから鼻歌が聞こえたわよ?」

 

「も…もう…お嬢様、勘弁してくださいぃ……」

 

最後の鼻歌の単語が効いたのか、恥ずかしさのあまり

顔を両手で隠してその場にうずくまってしまった

…………すごく…可愛いです。

 

まさかそんなこと考えていたんだ……

 

「咲夜さん、僕、嬉しいです。」

 

「…………え?」

 

咲夜さんは手をずらして僕を覗き見た

頰が少し赤くなってる

 

「僕は咲夜さんに嫌われてるって思ってました

図書館で暴れて、物を壊してしまったから

だから僕はあの冷たい感じの目で見られた時

謝っても、頑張っても許してくれないんじゃって…」

 

でも頑張ったから、誠心誠意を込めて直したから

みんな信じてくれて、認めてくれて

 

「だから咲夜さんにご飯を食べさせてくれた時

謝ってくれた時、応援してくれた時

凄く嬉しかったです。」

 

僕は咲夜さんの前に立った

突然の行動にレミリアとパチュリーは驚いていた

咲夜さんも驚いて僕を見上げている

 

「咲夜さん、ありがとうございます。」

 

咲夜さんは立ち上がり、僕に手を差し出した

 

「頑張ったんだから、もういいのよ

でももう壊さないでくれるとありがたいわ」

 

「はい、気を付けます。」

 

そう言って咲夜さんの手を握った

レミリアは微笑みながら眺めパチュリーは

興味がないように本を読んでいる

 

「それで、直すもの直して

釈放のはずだけど、もう帰っちゃうのかしら?」

 

レミリアがそう言うとパチュリー僕の方を見た

 

「ちょっと!?まさか帰る気!?

まだまだ実験したい魔法があるんだけど!?」

 

「僕は人里に居ないといけないので…

でもまだ本が読みたいので、また今度来てもいい?」

 

パチュリー机に突っ伏して唸っている…駄々っ子か…

 

「パチェ、また来るって言ってるんだから

来た時に手伝って貰えばいいじゃない」

 

「でもレミィ、彼のような魔力の持ち主はいないのよ?

彼のお陰でいくつもの研究が進んだと……」

 

うーん、別に今すぐ帰らなくてもいいけど…

それにまだ想像魔法は使いこなせてないから

 

「じゃあ明日帰るよ、僕も魔法について

勉強したいことあるから」

 

その言葉を聞いてパチュリーは勢いよく立ち上がると

僕の手を引っ張った……え!?何!?

 

「なら今のうちに進められるものを進めるわ

来なさい優斗!早速始めるわよ!?」

 

この人、研究に没頭して研究室に籠るタイプだ

これは食事とか忘れないといいけど…

まあ小悪魔や咲夜さんがいれば大丈夫だろう…

 

 

 

 

『霧の湖』

 

妖精たちが飛び交っていた、そして草むら、木の陰

各々、ここだと思った場所に隠れ、遠い場所の木の根元で

目を閉じて数えている大妖精がいた…そう、かくれんぼである。

 

チルノもその1人で、木の陰に隠れている

だが、その木は細く体は隠れても氷のような羽は丸見えだ

 

「へへ、流石天才ね!ここなら最後まで見つからな……ん?」

 

チルノの足に何かが当たる、見てみると杭のようだ

黒い塗料で塗られ、側面には何かしらの刻印が施されていた

気になったチルノは引き抜いてみる

杭は浅く刺さっていたのか簡単に抜けた

 

「なんだこれ、もしかしてお宝?

でもなんか凄くなさそうだな、てやっ!」

 

投げられた杭はカコンと木にぶつかり地面に落ちる

 

その杭は、微かに赤黒い光を放っていた

 

 

 

 

 

 

 






主「どうもおはこんばんは、やっぱり幼女は最高だと思う
作者のヌメサビです!」

優斗「いつもこんな変態晒してすみません
主人公の優斗です。」

主「つれないなぁ我が同志は…」

優斗「一緒にすんな!
しかもまた遅れ気味だし!理由は!?」

主「えっとねえ、パワプロだろ?最近始めたハチナイだろ?」

優斗「八月のシンデレラナインか……って!
ゲームじゃん!そこはせめて仕事とか言ってよ!」

主「それじゃあ言い訳だよ
俺は真正面から答えちゃうもんねー」

優斗「いっそ清々しいって言わせたいのか」

主「それにタグには不定期って書いてあるし
投稿期間とかないから心に余裕あるんだぜ?」(ドヤ顔)

優斗「殴りたい…後で殴る」

主「それじゃあ次回はシリアス突入だぁ!
よーく見とけよぉ!」

優斗「最後まで読んでくれてありがとうございした
次回もよろしくお願いします。」




「こいしちゃんとお風呂入りたい……」

優斗「おまわりさんこの人です。」



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