幻想小心最強の少年   作:ヌメサビ

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また長い………最後まで読んでくれると嬉しいです。

注意:作者は東方を熟知していません。
   東方キャラの性格等を間違える可能性があります
その際はご指摘願います。
   一部キャラの崩壊が起きる可能性があります。

それでもよいという方はそのままお進みください。


第7話

 第7話 妖操異変

 

 

「……梨花さんを…離してください…」

 

扉を開けて中に入った少年が言った

男たちは不思議そうに少年を眺めた

格好が妙なのは別にして

何故ここが分かったのか疑問になっていた

 

(こいつ…どうやってここを?

あの二人は何してやがる?

まあ大方、すれ違って見付からなかったんだろうな

そしてこいつは、運よくここを見つけた

そんなとこだろ…)

 

そう解釈した平吉はナイフを手にして

優斗の前にかざした

一昨日は睨み付けただけでもあんなに怯えていた

なら刃物を見せればさっさと帰るだろう

そう考えていた。

 

「おいガキ、今大人しく帰れば見逃してやらんでもない

とっとと失せな、さもねぇと

……殺すぞ?」

 

ドスを効かせた声で優斗を脅す

しかし、優斗は動じることなく続けた

 

「…もう一度言います。

梨花さんを離してください、じゃないと

僕は、戦います。」

 

「……!」

 

この少年が別人じゃないかと疑った

あの店にいたのは別のガキだと

瓜二つの性格が対照的な双子じゃないかと

思ってしまった

 

西崎亭で蹴られて怯えたあの少年と

違い、今目の前にいるのは。

眉間に僅かにシワを寄せ、目は真っ直ぐと

平吉を捉えていた。

明らかに、あの時とは違った

 

そんな硬直状態が続き、痺れを切らした

一人の男が歩み寄る、その顔はにやついていて

少年を完全に舐めていた

 

「なぁ坊主、ここにいるのは

何度も殺しをやって来てる賊の連中だ。

あんまし舐めたことしてると…

簀巻きにして妖怪の餌にしてやんぜぇ?」

 

それを聞き、周囲は『それはひでぇ』

『さっさと食わせようぜ』

等とヘラヘラしながら言っていた

しかし、優斗は横にいる男をチラ見することなく前を見ていた

舐めていた男が逆になめられたと思い

頭に血を上らせた

 

「調子こいてんじゃねえぞガキぁ!!」

 

男は優斗の頬に殴りかかる、優斗はそれを初めて見て

大きくしゃがんで避けた、そして

その一瞬の隙をついて下腹部を殴った

 

ドゴォ!!

 

「グェフッッッ!!!」

 

5m先の壁まで飛ばされ、背中全面を叩きつけられ

ズルズルと落ちていき、そのまま気絶した

華奢な体付きをした少年が180㎝はあるであろう

大男を殴り飛ばしたことに男たちは驚きを隠せなかった

 

「な、なんだと⁉」「嘘だ、あり得ねぇ…」

男たちは少年に畏怖を抱き始める

だが平吉が声を張り上げたことで、冷静さを取り戻しつつある

 

「狼狽えんな!、相手は一人だ!

お前ら全員で殺れば問題ない!

とっととぶっ殺してやれ!」

 

男たちは自分の得物を手にして

優斗を囲んで攻撃する

しかし、優斗はそれらを避けていき、確実に

敵の懐に飛びこみ、殴った

攻撃を受けた男は勢いよく吹っ飛び

壁に叩きつけられていく

中には窓を突き破っていく男もいた

 

(避けて…打つ!)

 

そう、戦いの基本と霊夢に叩き込まれた

避けてから隙をつくという戦法

痛いのが怖いのなら全力で避けること

攻撃のあとは必ず隙が出来るから

そこを狙えと言う事を

 

一人、また一人と殴り飛ばされ

数が減っていく、6人いたはずが

全て倒されてしまった。

 

「…もういいでしょう?

梨花さんを離してください。

それとも、僕と戦いますか?」

 

優斗は平吉に向かい一歩ずつ歩いていく

平吉は小さな悲鳴をあげてナイフを優斗に向けている

 

「こ、これ以上来るんじゃねえ!

さもねぇとこの女を殺すぞ!」

 

「……!?」

 

平吉がそう言いながら梨花の首筋にナイフを突きつける

その光景を見た優斗はピタリと歩みを止めてしまう

 

「…おい!このクソガキを殺せ!!」

 

平吉は何に対してなのか分からないが叫びだした

それに呼応して平吉の首に下げている高そうな首飾りに

嵌め込まれている赤黒い宝玉が妖しく光る

その瞬間、割れた窓、扉、壁を突き破って

それは複数現れる

蔦が絡まった植物のような妖怪

鋭い爪を持つ狼に似た妖怪

二本足の優斗より一回り大きい牛の妖怪

長い舌を持つ爬虫類の姿をした妖怪

4体の妖怪が優斗を囲んだ

 

「おら!、来い!」

 

「いや、放して!」

 

平吉は梨花の腕を掴んで破れた壁から出ていく

優斗はそれを追いかけようとするが

狼妖怪が爪を立てて優斗に斬りかかる

優斗はそれを避けて、隙だらけの狼妖怪に殴りかかるが

爬妖怪の舌が伸びてきて、攻撃が出来なかった

 

「…!、早く追いかけないといけないのに!」

 

そんな思いに構うことなく妖怪達の猛攻は止まらない

植妖怪が蔦を鞭のようにしならせ

優斗に襲い掛かる、優斗はそれをギリギリかわした

 

ボゴォォ!!ドカッ!

 

しかし、避けた先に待ち受けた牛妖怪の突進を

もろに受け、壁に叩きつけられる

 

「ガハッ!…ゲホ…ゲホ…」

 

シュルルッ!ザシュ!!

 

休ませることなく、爬虫類の舌が優斗の右腕に絡み付き引き寄せた

その隙に乗じて、狼妖怪の爪が深く優斗の脇腹を引き裂いた

 

「…ぐっ!アアアァ!!」

 

痛みに耐えきれず、膝をついた優斗

だが、慈悲のない妖怪達の攻撃が優斗を苦しめた

彼の学んだ戦法はあくまで対人戦の戦法だ

人間の何倍の身体能力をもつ妖怪に対しては

なにも対策を講じてなかった

それが今、彼を追い詰める一番の原因だった

 

「…やだ…!死にたく…ない…!!」

 

これまで恐怖を忘れていた優斗はそれを思い出し

心が折れかかっていた

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

何で、こんなことになったの……?

 

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

 

優斗は苦痛と恐怖が限界に達し

体が動かなくなってしまう

牛妖怪は優斗の左腕を掴んで圧力をかけた

ミシミシと骨が軋んでいる

爬妖怪は右足をくわえ込み、飲み込んでいく

狼妖怪は左足に食らいつき、鋭い牙が優斗の皮膚を、筋繊維に食い込んでいく

植妖怪は優斗の首に鶴を巻き付け締め上げていった

 

更なる苦痛が、優斗の意識を奪っていった

 

「…う……あ……がぁ……!!」

 

……どうして、僕が………?

痛い……怖い………死ぬの……?

いやぁ……嫌だ……死に……たく……

 

 

 

 

 

 

…………約束………………

 

 

「~~~~!!うあああああ!!!」

 

僕は左足に食らいついていた狼妖怪の頭を掴み

引き剥がして、右足をくわえていた爬妖怪に叩き付け

足を抜かせた

次に牛妖怪の手首を握り潰し、離れた瞬間に

植妖怪に当て付け、拘束を逃れた

 

「…はーーーッ!!ゲホ…コホ…」

 

空気を取り込み、よろよろと立ち上がった

しかし、妖怪達は次々に立上がり

うなり声を出しながら、ジリジリと近付いてくる

 

「……僕は…【約束】が…あるんだ…!

……?、腕輪が……?」

 

左手に嵌められている腕輪を見ると

ダイヤルが動いてしまったのか

【0】【1】が【0】【3】になっていた

これのお陰で、力が上がったんだ

 

でも、こいつらは僕が攻撃しようとすると

上手くその隙を突いてくる

攻撃を受けてしまう……一体どうすれば…

 

………そうしてる間にも平吉は

梨花さんを連れて逃げてる、早くしないと

取り返しのつかないことになる

約束が…守れなくなる……

 

「それだけは……絶対に…嫌だ!!」

 

声に反応したのか、狼妖怪が僕に切りかかる

僕が避けると、牛妖怪が殴りかかる

避けられないなら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受け止めるだけだ!!!

 

ドゴッ!

 

僕の顔面に直撃する、しかし

吹っ飛ばなかった、それにあまり痛くない

どうやら、僕の体が強化されたから

これらが痛く感じないのかもしれない

僕はそのまま牛妖怪の胴体に一撃を入れる

 

ドォッゴォォォ!!!

 

前より比べ物にならないほどの

衝撃が伝わり、牛妖怪が壁を容易く突き破り

木を3、4本へし折りながら吹き飛んだ

 

狼妖怪が僕の背中に爪立て、引き裂くも

それを気に留めず振り向き様に

頭部に殴り入れる

 

ドグッシャャャ!!!

 

殴られた箇所が吹き飛び、頭を無くした

狼妖怪は数歩歩いた後に倒れ絶命する

 

植妖怪と爬妖怪は同時に僕の

片方ずつの腕を掴み

引きちぎろうと、引っ張り合うが

僕が力を入れていくと、妖怪達は

ズルズルと引き寄せられる

 

「……この…くらい……でぇぇ!!」

 

ブブォンッ!グシャ!!

 

ゴッシャャャン!!!パラパラ…パラ…

 

 

勢いよく引かれた2体の妖怪は僕の前で空中で激突した

僕は2体とも思い切り打ち上げた

妖怪達は原型を留めぬまま天井ごと

空高く打ち上げられていった

穴の縁からは木片が落ちてくる

 

「…はぁ…はぁ…早く…追いかけないと…」

 

僕は最初に開けられた壁の穴から平吉達を追っていった

 

 

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

 

 

平吉は梨花を引っ張りながら、少しでも距離を置こうと

必死に逃げていた。

 

「…くそ!どうなってやがんだ!?

あんなガキ一人にここまで、糞が!」

 

取り乱していた、今まで彼の思うままになってきた

代々自警団の長を担ってきた名家佐々木家

家の財力、権力の力で

自分は何でも好きなものを手に入れられる

物も、女も。望むもの全て

だが、梨花と言う強情な女が抵抗し

力で押し潰そうとした店は幻想郷に来たばかりの

小僧があっさりと盛り返し、ここまで迫ってきた

 

これほどの屈辱を受けたことのない平吉は

怒りに狂っていた。

足がもつれ、梨花共々倒れた平吉は地面を殴る

 

「…てメェ、女の分際で俺に楯突く気か!?」

 

全ての不運を他人のせいにして

梨花に睨み付けた、梨花はそれを無視して

逃げるために走り出した

平吉は落ちたナイフを拾い、梨花を追い掛ける

 

梨花は少し開けた、川辺まで走ると

平吉に追い付かれる、梨花の長い髪を掴み

ナイフを振りかざした

 

「……い……やぁ…!!」

 

「黙れ!この俺に逆らいやがって!

ふざけた真似をしたやつはこうな―――」

 

ナイフを降り下ろそうとしたその時

何処からか、小さな石が飛来し

ナイフを持っていた右手に直撃する

しかし、飛んできた石のスピードとパワーは

凄まじく、平吉の手首の骨を砕いて行った

骨で軌道を逸らされた石は木にめり込みようやく止まった

 

「あああぁぁぁぁぁ!!!」

 

自分の右手を押さえて、痛みに悶える

 

「――ッ!!小野瀬君!!」

 

肩で息をしながら優斗が立っていた

しかし、彼の体は所々引き裂かれた跡や殴られた跡

右足の皮膚は胃酸で焼かれ、特にひどいのは

深く噛みつかれた左足だった

傷口からはドクドクと血が流れ

左足全体が血塗れだ

 

フラフラしながらも梨花に近付くが

バランスを崩して倒れてしまう

 

「小野瀬君!!

な、何で、こんなに……!」

 

優斗はゆっくりと膝立ちまで起き上がると

梨花に巻かれている綱を引きちぎる

 

「……梨花さん…大丈夫……ですか…?」

 

「何いってるのよ!それはあなたの方よ!!

こんなに血が出て…死んじゃうわよ!」

 

そう言いながら梨花さんは懐から布を取り出して

僕の左足の傷に押さえ付ける

でも次々に血が出て、止められる状態ではなかった

 

「…ど…どうするのよ……!

止まらない…止まらない……!?

駄目よ死なないで!」

 

「僕は……大丈夫です……」

 

大粒の涙を流す梨花さんに優しく言った

手を上げて梨花さんの頬の涙を

優しく拭った。

 

「…この……死にぞこない……がぁ!!」

 

僕と梨花さんが振り向くと、左手でナイフを持ち

汗を垂らしながら近付く平吉だった

僕は近くの小さな小石を拾って

親指で弾くように構えた

 

 

 

 

 

 

その時だった。

 

 

 

 

「ここにいたぞ!」

 

「囲め!!」

 

突然十数人の人達がが現れ、僕たちを取り囲む

全員人里の人らしく服装は統一されてない

しかし、彼らの右腕には丸に鈴が1つの紋様が描かれた

腕章を付けていて、この人たちが

自警団の人たちだとわかる

平吉もそれに気付いたのだろう

勝利を確信した顔をして僕たちを指差した

 

「お前ら!あいつらを殺せ!!」

 

………………しかし。

誰一人その命令に従うものはいない

 

「お前ら聞いてンのか!?

そいつらを殺せっつってんだ!!

俺が分からねえのか!俺は佐々――――」

 

「その名前はすでに無い筈だ、平吉」

 

僕たちを囲んでいた人たちが間を開けると

そこから、一人の男性が現れる

恰幅のいい着物姿に白髪が混じった茶髪の短髪

右目には眼帯が付けられている

 

「……ッ!何で、…ここに……?」

 

「通報があった、私の屋敷に直接乗り込んでな

そのお陰で、知ることができた

お前の数々の悪行にな…」

 

どうやら、この人が平吉の父親

佐々木 重兵衛さんのようだ。

あまり良い親子関係ではなさそうだ

 

「…お前は佐々木家の名は語れない筈だ

私とお前の縁は半年前に切ったのを忘れたか?」

 

「……ぐ……」

 

平吉は何も言えず、ただ立ち尽くすしかなかった

状況を読み込めてない梨花さんは

僕を見て聞いてきた

 

「…小野瀬君…どういうことかわかる?」

 

「…はい、平吉は佐々木家と関係はなかった

父親の重兵衛さんが、平吉の罪を

揉み消していた訳ではないみたいです。」

 

「うむ、どうやら平吉に溺愛する妻が

自警団の幹部と一部の団員にそう命じていたようだ

金の謎の横領も、奴らの仕業だった」

 

つまり、平吉の母親が色々手回しして

罪を揉み消し、悪事を働く資金を渡していた

ということになる。迷惑な話だ…

 

「…平吉を捕らえろ!

牢に入れる。終身刑だ!」

 

重兵衛さんがそういうと、団員達は

平吉を捕らえ、縄を掛ける

平吉は暴れながらも連行されていった

 

「それと担架だ!

この少年を急ぎ手当てを!」

 

何処からか担架を持ってきて僕は人里まで運ばれていった

……何はともあれ一件落着かな…?

体がとても痛い、いつの間にか僕は

意識を失ってしまった。

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

目が覚めると、見知らぬ部屋の布団の中にいた

ここはどこだろうか

起き上がろうとすると、左足が痛い

 

「……い!?…いたたた…」

 

「…あ、起きた?」

 

顔を横にすると、梨花さんが桶と縁にある

布を持ってくる

 

「…あ、あの…ここは…?」

 

「こ、ここ?…ここは…私の…部屋…」

 

………え?西崎亭の2階?

しかも梨花さんの部屋!?

再度辺りを見てしまう、質素な部屋だが

鏡台があり、ブラシなどが置かれている

 

「そんなに、見ないでよ…恥ずかしい…」

 

「あ、すみません…」

 

何せ僕は女の子の部屋に入ることは15年間

一度もなかった、ついつい見てしまった

梨花さんは布を桶の中の水で濡らすと

僕に掛けられていた布団を剥がす

 

「りりり梨花さん!?」

 

「か、体を拭くだけよ!

小野瀬君は怪我人だから私に任せて!」

 

「こ、これくらいは自分でできますから!」

 

そう言い、痛みに耐えながら起き上がり

梨花さんから布をとると、体を拭く

しかし、包帯が巻かれているのは左足だけで

他の傷は治っていた、右足も治ってる

 

「…治療した後、すぐに治ったの…

傷痕もなくて、あり得ないって…」

 

たぶん、強化された自然治癒力だと思う

よほどひどい怪我じゃなければ

大体数時間で傷痕も残さず治ってしまう

 

「…ねえ、小野瀬君…」

 

梨花さんの方を見ると、申し訳なさそうな顔で

俯いていた、涙が落ちているのがわかる

 

「……ごめんなさい…私のせいで…

小野瀬君にこんな怪我を…」

 

「…梨花さん、僕は大和さんと約束したんです

何があっても、梨花さんを助けるって

それにこの怪我は僕がヘマしただけですから

梨花さんが気にすることじゃないですよ」

 

「…でも…!」

 

「……梨花さんが無事なら…

僕はそれだけで十分です。」

 

梨花さんは大粒の涙を流しながら微笑んでくれた。

とりあえず、僕は体を拭く

ちょっと汗っぽいかも

 

「えっと、着替えここに置いておくから

それじゃあね、小野瀬君」

 

そう言うと、涙を拭きながら

梨花さんは部屋を出た。

体を拭き終え、着替えた僕は店に降りる

すると。

 

「優斗が来たぞぉ!!」ウォォォォォ!!!

 

「ウヒャイ!?」

 

男の声と共に里の人たちの声に驚いてしまった

一体何が起きたの!?

厨房から出た大和さんと梨花さんが僕に歩み寄った

 

「あの、これは一体…?」

 

「ああ、みんなお前に感謝してるのさ

何せ、西崎亭の看板娘の梨花を助けて

あの悪名高い平吉をぶっ飛ばしたんだからな」

 

(おうよ、ありがとよ小僧!)(凄いじゃない!見直したわよ!)

(俺らの英雄に乾杯だ!)(ありがとね、優斗くん!)

 

 

色々なところから感謝の言葉が送られる

なんだか恥ずかしいな…

 

そんなとき、外から声が聞こえる

 

「小野瀬優斗殿が目覚められたと聞き

参った!取り次ぎ願う!」

 

人々が道を開けると自警団の一人が

僕に歩み寄る、どうしたんだろう?

 

「自警団団長、佐々木重兵衛殿より

言伝てを承った。

『貴殿と話したいことがある

自警団本部まで御足労願いたい』とのこと」

 

つまり重兵衛が話があるから来てほしい

そういうことかな?

それを聞くとみんなは何故か怒っている

 

(なんか偉そうだな!)(自分から来いってんだ!!)

(そうよ!息子を野放しにしてたくせに!)(ざけんな~!!)

 

「えっと、行きますので案内お願いできますか?」

 

僕の言葉にみんな驚き、大和さんが声を掛ける

 

「良いのか?怪我してるだろ?」

 

「ちょっと痛むだけで大丈夫ですよ

いってきますけど大丈夫ですか?」

 

「あ、ああ…松葉杖あるから持ってけ」

 

「小野瀬君…?」

 

「大丈夫ですよ、それじゃあ行ってきます。」

 

僕は店を後にして、自警団の人についていく

松葉杖に苦戦しながら、しばらく歩くと

目的地に着いた、周りとあまり変わらない

木造の建物で、他と少し大きいくらいだ

入り口の両側には門番みたいな人がいる

 

入ると、事務的な場所で間取りは

役場と変わらないんじゃと感じる

奥へと入っていき、札に団長室と彫られた

部屋の前に立つ

団員がノックすると『入れ』と聞こえ

戸を開けて僕を入れた

 

入ると、少し豪華そうな部屋だった

イメージ的に学校の校長室みたいな感じだ

和室verだけど、重兵衛さんは

奥の机で、こちらを見ている

 

「小野瀬優斗殿をお連れしました!」

 

「うむ、下がって良い」

 

「は!失礼します!」

 

団員がそう言い、部屋を出て

僕と重兵衛さんだけになった

なんか緊張するなぁ、なにもしてないのに

そんな考えを持っていると

重兵衛さんが微笑み

 

「立ち話もなんだ、座りなさい。」

 

「は、はい、失礼します。」

 

僕は中央にある、机の座布団に座る

足が痛いので、正座ができず

あぐらになってしまった。

重兵衛さんはそんなことを全く気にせず

向かいの席に座る

 

「こんなところまで歩かせて申し訳ない」

 

と、重兵衛さんが頭を下げた

 

「あ、いえ!気にしないでください!

ですから頭をあげてください!」

 

「…そうか、君には恩が出来てしまった

君が平吉を止めてくれなければ

我が家の名は地の底まで堕ちていたことだろう

本当に、ありがとう…」

 

あの後、平吉と賊の連中はは地下牢で終身刑となった

今までの行いの報いを受けることだろう

そしてそれを加担した母親や一部の自警団にも刑罰が下ったと聞く

 

「実はな、図々しいとは思うが

君に頼みがある…」

 

「…頼み…ですか?」

 

「…うむ、先程の事件。

あれによって自警団の一部が処罰を受けることになり

多数の団員が追放された

そのせいで自警団の約2割が居なくなり

人材不足になってしまったのだ」

 

そりゃあたくさんの人がクビなったら

人手が足りなくなるよなぁ…

 

「被害者から聞いたのだが、君一人で

妖怪数体を相手に勝利したと聞いてな

君には団員の数倍の戦力があると見てな

是非とも君に手を借りたいと思っている」

 

…………え?と言うことは……

 

「小野瀬優斗殿、貴殿に

【自警団臨時団員】の役職を頼みたい

どうだろうか、受けてはくれまいか?」

 

「え………えぇぇぇぇ!?!?」

 

え、どう言うこと!?つまり僕に

自警団に入れってこと!?

 

「ただでとは言わない、毎月ある程度の金額を

支払う、働きに応じて追加の謝礼も支払おう」

 

「でも僕は今働いてまして…」

 

「西崎亭の事だな?話は聞いている

彼らにも慰謝料と評判の回復等を

行わせてもらった。

それにより、辞めていった者も戻ったそうだ」

 

ということは僕が抜けてしまっても大丈夫…

でもなぁ、自警団に入るってことは

あの妖怪たちと戦わないといけない

そうじゃなくても怖い人達がいるのに…

 

「実は大和に了承は得ている

だが君の意思を尊重したく

こうして話した」

 

「…え?大和さんが?」

 

「うむ、若いもんを何時までも縛り付けるわけにはいけない

と言っていてな、私もそのつもりだ

自警団に入るからって

普通の生活をしていて良い、だが

いざというときは人里を守るという事を条件にする」

 

う~ん、どうしよう…

でも…平吉を倒してみんな笑顔になってくれた

感謝をされたときとても嬉しかった

それもこれも、能力のおかげだ。

 

「………わかりました。受けます。」

 

「…良いのか?」

 

「はい!僕でお役に立てるなら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の能力は幻想郷の皆の力で出来てる

だったら、この能力はみんなの為に使うべきだ

僕はそう思っている…………

これからも僕はこの幻想郷に居るんだから…

 

 





主「やっぱり生足が一番だと思うんだ!!」

優斗「初っ端からなにいってるの!?」

主「というわけでおはこんばんわ。
主のヌメサビです!」

優斗「あっ…えっと、最後まで
読んでくれてありがとうございます。
主人公をさせて頂いてます、小野瀬 優斗です。」

主「やっと1章が終わる訳なんだけど
どうだったですかね?うまくできたかな?」

優斗「素人以下の小説なんて
うまいわけ無いと思うんだけど…?
実際感想0だし、駄作通り越して
存在が幻想入りしそうだよ?」

主「ということは幻想郷の皆に見てくれる!?」

優斗「幻想郷でも忘れ去られたらどこ行くんだろ?」

主「………思ったんだけど
俺にたいして辛辣じゃない?」

優斗「まあ…これ書いてるのも主だし」

主「メタい!!」

優斗「とにかく、次回は第2章が始まり
主の妄想が漏れていきます。
……欲望は漏らさないでね?」

主「それはどうだろう…?
もしかしたら…R18タグがつくかも?」

優斗「やめて!、あくまで健全でいたいの!」

主「でもエロゲーアプリみたいに
そんなエピソードがあっても良いと思うんだ」
レミフラトノカラミトカ

優斗「ほんとにやめて!
存在が消されちゃう!」

主「大丈夫、俺は
イエスロリ・ノータッチの
変態という名の紳士だから」

優斗「どちらかというと逆だと思うんだけど…」

主「そんなわけでまったりと
やっていこうと思ってます。
これからも読んでくれたら嬉しいです!」

優斗「素人以下の小説ですが
これからもよろしくお願いします。
それではまた」

主「感想が来たら嬉しくて
全裸で町内走り回っちゃうかも…」

優斗「それは本当にやめて!!」

主「それでは、今後ともよろしくね!」








主「暑い日はチルノを抱き締めたい(あちぃ)」

優斗「それは毎回言うんだ……
主の欲望の言葉………」
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