THE UNSUNG RECORDーGIRLY AIRFORTHー   作:天羽々矢

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皆様は、自分が死ぬという夢を見た事はおありだろうか・・・。

Side.A OP:SAVIOR OF SONG/ナノ feat.MY FIRST STORY


ALT01 夢見た道の末路 ー日本国首都防空戦ー

突然だが、皆は自分が死ぬ夢を見た事はあるか?

 

俺は今までのそういうのは見てこなかった。・・・そう、今までは。

 

最近は毎晩そんな夢だ。それも殺される相手は全部同じ。

・・・主翼の端がオレンジ色で、尾翼に3本の爪痕が描かれてる機体。

 

 

そんな忘れたくても忘れられない悪夢を・・・また見る事になる・・・。

 

 

 


 

 

 

[スキッパーヘッドよりBARBIE(バービー)、ザイは東京へ向かっている!]

 

無線機から聞こえる男性の声も余所に、戦闘機の操縦席に座る少年は何かを恐れるように右手をかざしている。

 

「どうしたの、慧?」

 

その少年の様子に後席に座る光りを帯びているペールピンクのストレートロングヘアを持つ少女が呼びかける。

 

「・・・いや、何でもないさ。行くぞグリペン!」

 

「うん、慧」

 

慧と呼ばれた少年の言葉に返答するグリペンと呼ばれた少女。

2人の乗る真紅の戦闘機“JAS-39D グリペン"がその翼を翻し東京の空へ向かう。

 

そしてそれに追従する黄金の戦闘機。

 

《よーし!イーグルが全部どかーんてやっつけちゃうんだから!》

 

自分をイーグルと呼んだ、まだ幼さの残る少女の声が聞こえる。

そしてその彼女が操る戦闘機“F-15J イーグル”が増速し戦闘空域へ突入していく。

それに続くようにグリペンも増速する。

 

空域に侵入したと同時にザイが3機爆散。イーグルがすれ違いざまに機関砲で撃墜したのだ。

 

《へへーん!そんなんじゃイーグルに勝てないよーだ!》

 

イーグルの意気揚々とした声が響くが、そこに別のザイが地上に向け急降下していく。

 

「グリペン、あいつ横羽線を狙ってるみたいだ!追うぞ!」

 

「了解」

 

グリペンがそのザイの迎撃に向かい、レーダーがザイを捉えミサイルを発射。

ザイはミサイルを回避しようと急速機動するが振り切れずにミサイルが命中する。

 

「間に合った・・・」

 

撃墜の様子を視認した慧は安堵するが、直ぐ後ろに別のザイが張り付く。

 

「慧、後ろ!」

 

「クソ!」

 

グリペンはすぐに回避行動をとりザイをかわそうとする中、ザイに一発のミサイルが叩きこまれる。

そしてすぐに後ろを黄金のF-15Jが横切る。

 

「イーグル!」

 

《慧!イーグルすごいでしょ!?》

 

「全然すごくない、あれくらい私と慧にも撃墜てきた」

 

イーグルに助けられたにも関わらず、負けず嫌いのグリペンは対抗意識を燃やす。

 

[BARBIE、こちらアルファ・リーダー。東京湾上空に敵影!]

 

そこに味方の自衛隊機から更なる敵の報告。

 

「BARBIE01了解!」

 

《02ラジャー!》

 

グリペンとイーグルが翼を翻し東京湾上空へ急行する。

そこには1機だけ、大群からはぐれたであろうザイが飛行していた。

 

「レーダー、ロックオン」

 

グリペンの言葉を受け、慧はザイの後方に機体を着ける。

ザイはグリペンを振り切ろうと洋上を高速で機動するがグリペンはそれに追従していく。しかし突然ザイが動きを止め真っ直ぐ飛ぶようになった。

 

「動きが止まった、今なら!」

 

慧は躊躇わず機関砲の発射ボタンを押す。

グリペンの砲口から弾丸が吐き出されザイに命中、そのまま撃墜される。

 

 

・・・だが、それこそが失敗だった。

 

撃墜から程なくして、ザイの爆煙から何かが飛び出し、

 

「ぐあぁぁっ!!」

 

「うぅぅぅっ!!」

 

グリペンの機体に直撃した。煙から飛び出したのはAIM-120中距離空対空ミサイルだったのだ。

グリペンのエンジンからは炎が上がっており、エンジンはおろか操縦桿も効かなくなってしまった。

 

「クソッ・・・グリペン、しっかりしろ!」

 

慧は後席の少女に叫ぶが返事が無い。

先程の被弾の衝撃で気絶してしまったのだろう。

やむを得ず慧はグリペンを自分と同じ前席へ引きずり出し、座席下に付いている緊急脱出レバーを思い切り引く。

座席がコクピットから射出され空中に放り出される。

パラシュートが開いた事を確認し、慧はグリペンを落とさないよう右手でしっかり抱き抱える。

 

その周辺ではグリペンを撃墜した敵が次々と自衛隊の戦闘機を撃墜していく。

 

しかもその機影はグリペン、イーグルと同じ特殊なカラーリングを施し機体表面が発光している事から同類だという事が分かる。

 

機首はイーグルの物と同じF-15ではあるが、ミサイルを機体の兵装ドア内に格納しており、いぶし銀の下地に両主翼と水平尾翼の翼端がオレンジ色、更に垂直尾翼には三本の爪痕が描かれている。

 

《ヤダッ!ついてこないでよぉっ!!》

 

イーグルも爪痕の機体から必死に逃げ回るが戦闘能力の差が違い振り切る事が出来ない。

逃げ回る際にイーグルの機体が慧とグリペンの近くを掠めるように飛び煽られるが、慧はグリペンを落とさなかった。

 

「やめろ・・・やめてくれ!!」

 

慧は思わず爪痕の機体に向け叫ぶが戦闘機のジェットエンジンが響き渡る戦場の空で聞こえるはずもなかった。

そして・・・

 

《やあぁぁぁぁぁっ!!!》

 

「イーグルッ!!」

 

慧の目の前で、イーグルが撃墜された。

その後も爪痕の機体はまるで貪るように残りの自衛隊機も撃墜していき、最後のお楽しみと言わんばかりパラシュートで降下している慧とグリペンに向け突っ込んでくる。

 

「うわぁぁぁぁぁっ!!!」

 

悲鳴を上げ、機体の機首が慧に激突する・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁっ!?」

 

悲鳴と共に慧が起きる。

辺りを見回せばそこは古い掩体壕の中のようで、慧はそこに敷かれているレジャーシートの上で横になっていた。

どうやら知らない間に眠ってしまっていたらしい。

 

「慧、どうしたの?」

 

すると右側から女の子の声がする。

そこにはちょこんと座っているペールピンクのストレートロングヘアの少女、グリペンがいた。

 

「いや、何でもない・・・」

 

「嘘。呼吸、脈拍数共に高い。それに凄い汗」

 

グリペンに的確に指摘され言葉に詰まる慧。

確かに今の自分は過呼吸気味かつ脈拍も高く汗も多量にかいている。

 

「・・・本当に何でもないよ。それよりどうした?」

 

慧は無理矢理はぐらかし話題を変えようとする。

その意図を察したかグリペンも頷き言葉を続ける。

 

「そろそろセルフチェックの時間。慧も一緒に来るよう室長が呼んでた」

 

グリペンは淡々と言葉を続け、それを聞いた慧は起き上がって立ち上がり、グリペンもそれに続く。

 

 

 

 


 

 

 

 

同時刻、某無人島

 

無人島であるにも関わらず綺麗に整備された滑走路に1機の戦闘機が降り立つ。

機体はいぶし銀の下地に両主翼と水平尾翼の翼端がオレンジ色、・・・そして垂直尾翼には3本の爪痕。

 

正に慧の悪夢に出て来た機体がそのまま夢から出て来たように酷似していた。

 

その機体が格納庫に入った瞬間シャッターが閉まり、コクピットを覆っている装甲型キャノピーが開き乗っていた少年が降りると、ザイと同じガラスのような白い半透明のアームが降り勝手に機体の整備を始めた。

 

「お疲れ様でした、“レン”」

 

そこにタオルとスポーツドリンクの入ったボトルを持った、茶色のサイドテールにピンク色の花の髪留めを着け、赤いチャイナドレスを着ている少女が機体から降りたレンと呼んだ少年に近づく。

 

「ありがとう、“イチゴ”」

 

レンはヘルメットを脱ぎその黒曜石のような黒い髪を露わにした後、イチゴと呼んだ少女からタオルとスポーツドリンクを受け取り床に腰を下ろす

そしてイチゴもレンの隣に座る。

 

「・・・本当によかったのか?」

 

「私は・・・貴方について行くと決めましたから」

 

突然のレンの問い掛けにイチゴは特に迷う素振りを見せずに返答する。

その様子にレンはこれ以上は失礼にあたると思ったのか言葉を発せずボトルに口をつけ爪痕の機体を見やる。

 

それは少年、レンの目的の為の道具であり自らの翼――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――F-15SE-ANM サイレントイーグル。




Side.B OP:KODO/nonoc

理屈は何となく分かるのですが同系列機は1機までって、制約キツすぎでしょ・・・。
それに同系列機の事は普及されてますが、派生・発展型に関しては特に何もないですし・・・
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