THE UNSUNG RECORDーGIRLY AIRFORTHー 作:天羽々矢
OP:KODO/nonoc
太平洋上空、4機の異機種戦闘機編隊が悠々と飛行している。
そんな彼らの内の2機の機体にホースが繋がれている。シャロンのトーネードGR.4AとミオのSu-30SMだ。
今は空中給油中でありレンとイチゴは既に給油を済ませている。
だが給油をしている
給油中でもシャロンは気に入ったのか、某可能性の獣のアニメ主題歌を流している。
《
重爆撃機ザイからメッセージが入り、繋がれていたプローブが外れていく。
《何か少し軍隊らしくなったんじゃない?》
給油を終えレンの編隊に戻るミオがそんな事を言った。
レン達の後方には2個飛行隊分、計24機のオレンジのザイが編隊飛行を行っているのだ、ミオも少なからずそう思ったのだろう。
《DRAGOON各機、準備はいいな》
《DRAGOON02、スタンバイ》
《03、準備完了です》
《04、いつでもいいわよ!》
レンがウイングマンの少女達に確認を取り、全員から準備完了の報が入った。
そしてレンがバレルロールしながら高度を一気に落とし飛び去っていく。
《では皆さん、シエラネバダまで一直線と行きましょう!》
そしてそれに続くようにイチゴもロールして高度を下げレンに続く。
そしてシャロンとミオもそれに続き、それを追うようにザイ達も全機高度を下げ飛行していく。
アメリカ合衆国西部、通称“西海岸”とも呼ばれる地域。
そこに部類するカリフォルニア州の東部にそれは存在する。
全長650km、最高峰4,421mに達する山と他の山々が連なったそれは“シエラネバダ山脈”と称される。
その山中にあるタホ湖の南部湖岸に秘密施設のような建造物があった。
エントランスホールの床には“
そのエントランスでは現在、レンと歳の近しい1人の少年研究者と大勢の研究員達が言い争っていたが、
「ぐぅっ!」
その少年研究者が1人の研究主任らしき男に殴り飛ばされる。
「道具に情でも移ったかBoy?」
「その子は、道具じゃありません・・・!」
少年研究者が決死で止めようとするが警備員に取り押さえられ、奥にいた青と黒が混ざり合ったような濃い色、ラピスラズリの髪をポニーにした少女が他の研究員達により更に奥へと連れ去られる。
少年研究者はその光景を見て己の無力さと、この世界の無慈悲さを呪った。
「・・・すまない、トムキャット・・・!」
DARPA研究所内で最も厳重に警備されている室内でそれは行われようとしていた。
少女の頭部や腕部と言った各部位に電極のようなコードが繋がれている。
「これよりF-14Dの記憶消去作業を開始します」
研究員がコンソールを操作し作業に入る。
もうすぐ少女、F-14Dのアニマの記憶が全て消去され本格的な廃棄処分に入るであろう。
(あぁ・・・私、もうすぐいなくなるんだ・・・)
アニマの少女はもうすぐ自分が自分でなくなる事を特に悲しむ様子は見られないが、その目尻からは涙が零れていた。
そして記憶の消去作業の開始コマンドが実行され・・・
ドオォォォッ!!
突然の爆発が室内を襲い、研究員達とアニマの少女が吹き飛ばされた。
倒れた少女は何が起きたか理解が追いついていないが、その時に爆発で破壊された壁の外に見えたのは4機編隊を組んだ異機種の戦闘機で、その先頭の機体の垂直尾翼には3本の爪痕が描かれていた。
《標的への着弾を確認》
DARPA研究所への攻撃を行った編隊の2番機、J-15-ANMのアニマ、イチゴが報告した。
先程の爆発はレンによる爆撃だ。
「よし、俺は先に降りてアニマとの接触を試みる。全機散開、自由戦闘に入れ」
《DRAGOON02、了解》
《03、了解です》
《04了解よ!》
《
レンの指示を受け僚機の少女達が駆るドーターは各々分散。更にレーダー網を低空で回避し研究所上空に達したザイ達も戦闘に参加する。
その間にレンは研究所敷地内の滑走路に強行着陸を試みようとしている。
当然DARPA側も迎撃を試みようとしたがザイの攻撃により対空車両は既に全滅していた。
しかしレンはそれでもまるで減速する様子は無くこのままではハンガーに激突するかに思われた。
だがレンはランディングギアを展開した瞬間に機首を一気に跳ね上げた。するちどうなるか、機体全面を強力なエアブレーキとする急減速が可能となり、すぐに機首を水平に戻す。
ドンッ!と音が聞こえそうな激しいランディングだがギアはおろかタイヤも悲鳴を上げていない。
そして手近な場所に駐機しコクピット内に収納していたサブマシンガンMP7を手に取ってコクピットを降り研究所に突入していく。
道中で研究所の警備員と鉢合わせるが冷静に排除していく。
だが、目的の部屋に向かう途中でレンが脚を止めた。そこは必ず通るルートに入っていたエントランスホール、そこで警備員に無理矢理連れてかれようとしている少年研究者がいたのだ。
レンは溜め息を1つついた後に偶々足元に転がっていた瓦礫の破片を手に取り、振りかぶった後にそれを警備員の反対側に向け投げる。
そして破片が落下しそれに警備員が気を取られた一瞬の隙に飛び出し右手に持ったMP7を撃ち警備員を射殺する。
警備員の沈黙を完全に確認する為に遺体に近づき左脚のつま先で軽く突く。
そして反応が無い事を確認するとレンは踵を返し立ち去ろうと・・・
「ま、待ってくれ!」
した時に少年研究者に呼び止められる。
レンがその少年研究者の方を見る。短い金髪でターコイズブルーの瞳、そしてレンとそこまで歳の離れていない雰囲気だ。
レンは少し鬱陶しげにするが話くらいは聞こうと思ったか向き直る。
「何だ?俺は急ぎたいんだが・・・」
「彼女・・・スーパートムキャットは、無事なのか・・・?」
少年の言葉にレンが反応した。
まさに自分の、自分達の目的の名前が出て来たのだから。
「どこにいるか分かるのか?」
「分からないけど・・・大方予想はできる・・・」
そう言って少年が立ち上がるとズボンに着いた砂ぼこりを払った後に小走りで駆け出し、レンもそれに続く。
そして例の研究室にたどり着き部屋に入ると、ラピスラズリのポニーテールの少女が倒れている。
少年研究者はすぐに少女を揺する。
「トムキャット!大丈夫!?」
「・・・アシュレイ・・・?」
揺すりが効いたか少女の意識が戻り少年研究者、アシュレイの名を呼んだ。
その様子からまだ彼女が無事だという事が分かりアシュレイはホッと一息ついた。
すると今度はレンが片膝をついて少女を見据える。
「・・・あなたは・・・?」
「俺は・・・君を
「トムキャットを攫いに!?君は何を!?」
レンのまさかの発言にアシュレイが目を見開くが、レンは気に留めず目を閉じ、そして再度見開く。
その瞳の虹彩輪郭に赤い光、そして銀色の鳥のような紋様が浮かんでいる。
「凰舞 煉の名において、汝を解き放つ・・・。君が変われるかどうかは君次第だ」
「私が、変われる・・・?」
「そしてそれを受け入れるかも君次第だ」
まるでカムチャッカでレンがミオにやった時と酷似しているその空気の中、レンの眼を見つめ続けた少女の中で何かが砕け散ったような音がしたような気がした。
そしてレンが立ち上がり踵を返すと、少女が何か決めたような表情を浮かべ立ち上がり、アシュレイの方を見て申し訳なさそうに顔を伏せた。
「・・・ごめんなさいアシュレイ、私、彼と一緒に行く」
「そんな、トムキャット!?」
少女、F-14Dのアニマの言葉にアシュレイが驚愕するがその言葉を「待てよ」とレンが止める。
そして今度レンはアシュレイと向き合う。
「あんたはどうしたいんだ?随分とこの子に執心みたいだけど」
「どうって・・・」
「ここで他の連中と共にするか、それとも一緒に来るか?」
「・・・」
「ハッキリ言えば俺はアニマが憎いし嫌いだけどそれは廃棄処分されていったアニマ達も同じもんだと思う、勝手に作られ役立たずと分かればすぐ廃棄。そんな人間を嫌ってるアニマもいるが、彼女らは逆らう事が出来ない。けど俺・・・俺達ならそれができると思ってる」
レンの言葉にアシュレイは考えていた。
トムキャットは自分が開発に携わった初のアニマであり愛着もあった。しかし思ったような成果が得られなかったと分かった瞬間に同僚達も掌を返し彼女を容赦なく廃棄しようとした。止めようとしても駄目だった。
その時ほどに現実の非情さと自身の無力さを恨んだ事はなかっただろう。
レンがトムキャットに告げた、「変われるか否かは自分次第」という言葉。あれは自分にも言えるのではないか。
そう思ったアシュレイはついに決心した。
「・・・僕も行く・・・いや、連れていってくれ!」
「・・・」
「僕もこんな酷い人間達は嫌いだ、そして弱い僕自身も。トムキャットが変われるなら僕もきっと変われると思う、頼む!」
アシュレイはレンに頭を下げた。
するとレンは溜め息をつき、右手をジャケットの右ポケットに入れ忍ばせていたサイレンサー付のワルサーPPK/Sを取り出しアシュレイに向ける。
「なっ!?」
「ま、待って!?」
アシュレイが驚愕しトムキャットが止めようとするがレンは止まらずワルサーの引き金を引いた。
アシュレイは目を瞑り襲い来るであろう弾丸を見ないようにしたが、弾丸がアシュレイには飛ばず、代わりに背後で誰かが倒れた音がした。
アシュレイが背後を見ると、自身に向け銃を向けていた基地の米軍兵士が倒れていた。
それを見てアシュレイは冷や汗をかいた、もし遅れていれば自分は確実に撃たれていたと。
レンは兵士が倒れたのを確認するとワルサーをしまい首の動作でアシュレイに行くよう促す。
「すぐに準備しろよ、遅れたら置いていくからな」
「!・・・分かった!」
アシュレイはすぐに部屋を飛び出し必要な物を取りに戻った。
そしてレンも来た道を引き返していき、
「あ、待って!」
トムキャットの少女もそれに続いていった。
制空権を確保し上空で待機していたイチゴ達のレーダーに接近する機影が映った。
機数は24機、2個飛行隊分だ。機種は統一されF-15C。
《うわ、数だけ揃えてきたわよ~あいつら》
《シャロン、ミオ、もう少しですから粘りましょう》
《分かってますよイチゴちゃん》
《だからミオに命令していいのはレンだけ!勝手に命令しないで!》
少女達は米軍機を確認するや否やすぐに散り散りになり迎撃に向かう。
そしてその頃のレンとトムキャットのアニマは各々の機体に乗り込みエンジンに火を入れる。
その時の違和感に気づいたトムキャットがレンに通信を入れる。
[ねぇ、あの時私に何をしたの?]
「何って?」
[まだ少し辛い感じだけど、前よりもずっと楽にドーターと繋がれる]
少女の言葉にレンは「ああ・・」と言葉を漏らした。
確かに自分はあの時、自分の能力を使いトムキャットの問題と共に根底にある彼女を束縛していた物を砕いた。
そんな時、今度は上空のシャロンから通信だ。
《レン君、ひょっとしてまた
「仕方ないだろ、あれしか手段がないんだ」
《でもあれはレン君にも凄い負担になるんですよ?しかもこの前海鳥島で沢山のザイ達にも使って・・・》
シャロンはどこかレンを心配しているようであった。それだけレンの能力が負担のかかる物だというのだろうか。
そんな会話を余所にレンはタキシングを開始し、トムキャットのアニマが操るラピスラズリのドーター“F-14D-ANM スーパートムキャット”もそれに続く。
「滑走路に出次第離陸するぞ、“ステラ”」
[ステラ?]
「君の新しい名前だよ。気に入らなかった?」
[ステラ・・・私の名前・・・]
レンが新たに名付けた名前を静かに呟くように繰り返すトムキャットのアニマの少女・・・ステラ。
そしてレンが滑走路に侵入した時に別の通信が入った。しかしドーターからでないか画面は「
発信元は、タキシングを始めたばかりのC-12ヒューロン軽輸送機だ。
[レン、言われた通りに準備してきたよ]
この声は先程の少年研究者の声だ、確かトムキャットのアニマ、ステラはアシュレイと呼んでいた。
「何で俺の名前を?」
[何でって、さっき君がトムキャットの前で名乗ったじゃないか、オウマ レンって」
そのアシュレイの言葉にそうだったと頭を抱えるレン。
向こうの名を知らずこちらの名だけ知られているのは不公平な話だが今は時間が惜しい。
「・・・全機、今から俺達の協力者になってくれる人員を乗せた輸送機が離陸する。コールサインは“
[エルフ?随分可愛らしい名前だね、ありがとう]
アシュレイの軽口にレンは不本意ながらも少し笑ってしまった。
レンはその後スロットルを全開にし離陸、ステラもそれに続き離陸していく。
アシュレイが乗るC-12もタキシングしていく中、レンがある事に気づいた。
「なぁ、その機にはあんたしか乗ってないのか?」
「当たり前だろ?君達が全員追い払っちゃって、軽飛行機の操縦ライセンス持っててよかったよ」
またしても軽口を叩いたアシュレイ。先程よりも少し精神的に余裕ができているように思える。
そして遅れる事数十秒、アシュレイが操縦するC-12も離陸した。それを確認したすぐにレンがアシュレイに通信を入れる。
「ステラ、あんたも俺の後ろにつけ」
『え?』
「イチゴ、シャロン、エリア外にいる重爆型に
《了解!》
《なるほど、了解しました!》
レンがシャロンに何かを言っているようだがアシュレイにはレンを信じ素直に後ろについた。
すると上空で戦闘を行っていたイチゴ達もレンの後ろにつき6機でデルタ隊形を組んだ。
「よしイチゴ、シャロン、頼む!」
『了解!』
レンの指示を受け、イチゴとシャロンのNFIパネルの発光が強まる。
イチゴが敵味方を迅速に識別しシャロンがそれを各機へ転送するといった具合だ。
《・・・全機へ、識別信号を更新。レーダーの確認を》
イチゴが告げるとレーダーの表示が変わっている事にステラとアシュレイが気づいた。
先程までボギー表示だったレン達の機影が
《本当だ、レーダーの表示が更新されてる》
《どんな手品を使ったの・・・?》
レーダーの表示を見たアシュレイとステラは各々言葉を漏らすが、悠長に構える時間は無い。
残っている米軍のF-15Cがまだ残っている。
だが目的を果たしたレンはもうこの場に留まる理由は無い。
「・・・DRAGOON03はELF01の直掩に。それ以外はついてこい!」
『了解!!』
エリアを離脱していくステラのF-14D-ANMとその前を行くアシュレイのC-12の護衛にシャロンが着き、レン、イチゴ、ミオが米軍機迎撃に向かう。
《丁度いいですねミオ、1つ撃墜数勝負と行きませんか?》
《勝負?》
《どちらがレンの2番機に相応しいか、ここで決めてもいいですよ?》
《!!・・・上等よ、受けて立ってやろうじゃない!》
追撃してくる米軍機を見てイチゴがミオに勝負を持ちかけるが、レンが溜め息をつくと同時にレーダーに赤い円が3つほど表示された。それらは米軍機のいるポイントと重なっている。
「悪いけど2人共、その勝負は無効だ。
《っ!?そうでした!》
《グズグズしてると巻き込まれる!!》
レンが呆れ声で言うや否やイチゴとミオはすぐに回避機動を取る。
それを確認した米軍のF-15が追撃に入ろうとしたが
「5、4、3、2、・・・インパクト!」
レンがカウントダウンを行った直後に空で青白い閃光が弾けた。
それと同時に激しい衝撃が機体を揺さぶり、そしてそれに巻き込まれた米軍機12機が一気に墜落していく。
《くぅっ!》
《ちょっ!味方の上に弾着点から離れてこの衝撃!?相変わらず無茶苦茶ねザイって!》
「発射指示出したのは俺だけどな・・・」
《あっ、いや別にレンを責めた訳じゃ・・・》
ミオの慌てようにレンは軽く笑った。
残りは半数の12機、レン達にはすぐに撃墜できる数だ。
「イチゴ、ミオ、残りを全部墜とすぞ!」
『了解(よ)!』
衝撃から逃れた残りの米軍機を仕留めるべくレン達は散開。
レンはF-15Cを2機捕捉し即座に発射、狙われた2機はブレイクすべくフレアをばら撒くがドーターのミサイルから逃げきれるはずもなく呆気なく撃墜。
その後に別のF-15Cがレンの後方に回るが、F-15SEが機首を一気に跳ね上げ急減速しF-15Cはオーバーシュート。追い抜かせた所で再び機首を水平に戻しすかさず機関砲斉射、更にもう1機撃墜だ。
更に真正面にも米軍機、ヘッドオンし射程圏内に入った所で機関砲斉射、すれ違いざまで撃墜した。これで4機めだ。
イチゴも負けておらず、背後に2機食いつかせてすぐにJ-15の機首を跳ね上げ急減速、その状態でミサイルを発射。
まさかその状態からミサイル攻撃するなど思っていないであろう米軍機は呆気なく2機とも墜ちた。
そして別のF-15Cの背後を取りすぐさま機関砲で攻撃、これも容易く撃墜だ。更に背後から迫ってきている別の機に対しては機首を90度持ち上げ急減速する中、更にもう90度、つまり機首を180度回転させヘッドオン。ロックオンしすかさずミサイルを発射。回避させる隙も与えず撃墜し、そのまま回転し機首を元に戻す。
ミオの方も残りの4機を相手取っており2機のF-15Cからの追撃をバレルロールして開始し2機の後方に回ってすぐさまミサイルを発射し撃墜。そしてすぐ加速し近くにいた別の機に機関砲斉射し撃墜していく。
「どうよ、3機撃墜!」
《4時下方、敵機!》
ミオに飛ばされた警告に言われた通り4時下方から1機のF-15Cが機関砲を撃つべく接近してくる。
ミオがそれを確認し回避しようとした時、そのF-15Cに機関砲が撃たれ爆発した。そしてその直後にイチゴのJ-15が飛び抜けていった。
「あ~!ちょっと、何ミオの餌を横取りしてんのよ!?」
《あのままではあなたが撃墜されていたかもしれなかったので援護しただけですか?》
「余計なお世話よまったく!」
手柄を取られ不機嫌さを隠す様子もなくミオが吐き捨てる。
するとイチゴが思い出したように言い出す。
《さっきので私は5機撃墜しました》
「う・・・」
《はは、ドンマイミオ。ちなみに俺は4機だ》
「うがぁ―――――っ!!!」
軽口を飛ばすレンとイチゴにミオが悔しさを隠さずに雄叫びを上げた。
3人は編隊を組み直し先に交戦エリアを離脱したシャロン、アシュレイ、ステラと合流すべく進路を太平洋方面へ。その途中でアシュレイに通信を入れる。
「こちらDRAGOON01、もうすぐあんたらと合流できそうだ」
《了解、積もる話は落ち着ける場所でしよ。あと・・・》
アシュレイの言葉にレンは頭に?マークを浮かべた。
《いい加減あんたじゃなくて名前で呼んでよ。僕にはあんたじゃなくて“アシュレイ・シュトラウス”
ってちゃんとした名前があるんだから》
アシュレイのその言葉にレンはフッと軽く笑い更に言葉を続ける。
「分かったよ。これからよろしくな、アシュレイ」
《うん。こちらこそよろしく、レン》
お互いが挨拶を終え、レン達はアメリカ領空から離れていく。
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ED:アンチクロックワイズ/After the Rain
遅ればせながらGAFアニメ最終回見た感想・・・怖すぎだろ!
ライノ目血走ってたし、原作でも鳥肌たったけどあれは映像化されてるから尚更・・・あれ見ちゃうと何とか救ってあげたいな・・・
あとつい昨日気づきましたが、本作の評価ランプが点灯してる・・・こんな作品にも評価してくださる読者の皆様、本当にありがとうございます!!