急に忙しくなるのはNG
話書くにも書けないじゃない。
前回のネクタイ関連で話すけどネクタイの結び方知らない奴、今のうちに練習しとけよ!!
朝早い時もあるからネクタイに時間はいつまでも割いてられないぞ!!
動画見るなり人に聞くなりで練習だ!!!
そんなこんなで始まった歓迎会、俺はまず駆逐艦達のグループと共に食べる事になった。
隣の席には時雨と叢雲…となるとちかくに座ってる同じ制服の奴らは吹雪型と白露型の奴らか。
「悪いな、急に入ってきちまって。改めて、ここで提督をやる事になった相良航希だ、よろしくな!」
「はいはい!!私はしらムグゥ!!」
「あーーー!!!夕立も喋りムグゥ!!」
「待って白露、提督は僕達の事を知ってるから後で…」
「夕立ももう少し待っててね。」
そうだよ、お前らの事は知ってるよ。1番になりたくてしょうがないやつのことも…。犬みたいにブンブンしてるお前も…。
「そして色々すまんな」
「あ、いえいえ!私達も司令官とお話ししてみたかったですから!!」
「まずは自己紹介しなさいよ吹雪。」
叢雲に肘で小突かれ、わたわたと慌てるコイツは吹雪か。んーーー田舎に住んでる親戚の中学生って感じ?
おいもの民?なんじゃいそりゃ。
「じゃーご主人様にもわかりやすいように姉妹艦ずつでやりましょーか。てなわけで吹雪さんからオナシャス。」
ピンク髪でうさぎの髪留めしてる子から提案。
ん?なんか聞いたことある言葉。まぁそんなのどうでもいいか。とりあえずそうしてくれ、一部目つき悪い初期艦様とか、やたらクソクソ言ってくる奴とか何人かは学校同じだったから知ってるけど後は分からなくてな。
「それでは私達、吹雪型から行きます!私は吹雪型1番吹雪です!よろしくお願いします司令官!…ほら、次叢雲ちゃん。」
「えぇ〜?私自己紹介いる?」
「何言ってるの!?初めて会ったら挨拶するのは基本でしょ!!しかも司令官に挨拶しないなんてそんなこと駄目に決まってるじゃない!!」
おぉ、吹雪があの叢雲にお姉さんらしく振舞おうとしてるぞ!頑張れ!!一泡吹かせ!!でもな……
「いや、学校同じだったから初対面じゃないし……。なんならさっきまで鎮守府案内してたのも私よ。」
「え?え!?嘘!?……司令官、そうなんですか?」
「え…あ、うん。」
聞いてたから知ってるけど、うん、確かにそうだわ。
The慌ただしい子だな吹雪。
「そんなっ!?あんまりですっ!!」
「えぇ〜。」
なんで中破ボイスが流れるのさ…あぁ、メンタル中破ね。
「叢雲、何とかしろ。」
「無理。……はぁ、吹雪型5番艦叢雲よ。改めてよろしく。ほら吹雪、おいもよ。好きでしょ?」
もくもくとおいもを頬ばる吹雪、なんかリスみたい。
というか口の中の水分無くならないそれ。
「んじゃー私か!吹雪型4番艦深雪、よろしくな!!」
ほいほいこれまた元気いっぱいな子が出てきたな。
元気良過ぎて、電辺りとぶつからないように気を付けるんだぞ。
特Ⅰの子も次でラスト……って、寝てるだと!?
このガヤガヤ賑やかな場所でも寝るとはコイツ……出来るッ!!
どこでも寝れるって重要なスキルだよなー。
俺、夜行バスとかどうしても寝れないから…。
なお腰もしくは尻がしぬ。
「ほら初雪、起きなさい。あんたの番よ!」
ムクっと起き上がると一言、「初雪……です……よろしく。」そして思い出したかのようにご飯を食べ始めた。
「初雪はほんとよく寝るよな〜。逆に疲れないか?」
深雪が言うことも最もだが分からなくもない。
俺も正直布団に入って引きこもりたい。
「……布団と飲み物食べ物、本とゲームがあれば私は生きていけるから……。」
……今なんと言った?
「……初雪。」
初めて会う司令官から声をかけられ予想していなかったのか初雪はビクッとし、恐る恐る「…な、何?」と聞き返す。
「……モリオカートのタイム。」
「……大体1分30ぐらいには完走。」
「スモブラは何使い。」
「ゴンキーかリョウ。」
「「………グッ!!」」
しばらく無言のまま見つめ合い、お互いサムズアップしていた。
目を見ればわかる、コイツはなかなかの猛者だ。
「アンタ達、茶番も程々にして次にバトンを回しなさいよ。」
あ、いっけねいっけね!
ゲーマーを見つけるとついついね……。
「じゃー次は私達ですねご主人様!私は綾波型9番艦、漣です!!ご主人様にはメシウマな展開を期待してます!」
おーおーキャラの濃い奴だなぁ。艦娘の口からご主人様とかメシウマとか聞けると思わなかったわ。
「アタシは7番艦の朧、これからよろしくね提督。」
ショートボブの子が朧か。カニの髪留め……え、あれ本当に髪留め?動いてない?生きてない?リアルなやつじゃない?
「わ、私…10番艦の潮です…っ!も、もう下がってもよろしいでしょうか…?」
この子が潮か。大人しい感じというかおっかなびっくりというか。
潮さんや、今下がったら夕飯が食べられなくなってしまうぜ……。
そしてラストが……
「………。」
目と目が逢う〜瞬間寒〜けが〜
あらヤダ奥さん、めっちゃ睨まれてる……。
「……はぁ、まさかあのクソ候補生がクソ提督になるとはね……。まぁいいわ、綾波型8番艦、曙よ!とりあえずこっち見んな!このクソ提督!!」
わーい、クソ候補生からクソ提督にランクアップしたぞ〜。
………はい、海軍学校からの知り合い、曙こと早坂明乃(はやさかあけの)さんで〜す。
ん?中の人?はてさて、なんのことやら。
この流れるように出てくるクソ呼び、ふぅ〜何も言えねぇ〜!!
「ぼのぼのちゃん、いくらなんでもこっち見んなは酷ってものよ。」
「そうよ、ぼのぼの。」
「ぼのぼの、提督と知り合いなのか〜!」
「ぼのぼの言うな!!!」
「なんだよお堅いな〜ぼのぼの。同じ学校のよしみで俺はOKでしょ?」
「そこのクソ提督は後で張り倒すから覚悟してなさい。」
ひぇ……。なんで俺だけ……。
やっぱりぼのたんは恐ろしいわ……。
「あはは……じゃあ私達ね!海のスナイパー伊168よ!!イムヤって呼んでね!」
「提督、Guten Abend、伊8です。はっちゃんってよんでね。」
潜水艦の2人か、もう2人は隣のテーブルにいるのね。
しっかり者感あるのがイムヤでドイツ語の方がはっちゃんね。
一瞬、海外艦までいるのマジかよ!?とか思ったけど国内艦の方でしたかはっちゃん。
「じゃあ最後は僕達だね、ほら白露、出番だよ?」
「……1番じゃない私なんて……。」
「白露変な所で面倒くさいわね…白露型で一番乗りしないなら私からやるわよ?」
「んーーー!!!白露型の1番は私なんだからぁーーー!!!白露型1番艦白露です!!白露型一番乗りぃぃぃ〜〜!!!」
あーはいはい、わかったわかった!!お前は一番だよ!!!今騒々しいやつだけどな!!!
「白露型4番艦夕立!!頑張るっぽい!!あーーー!!!白露それ私の狙ってた唐揚げっぽい!!!」
よーしよしよし、お前達はもうめんどくせぇからご飯食べてような〜!!美味いか?おーそうかそうか美味いよな、間宮ご飯ほんま美味いわ…何だか泣けてくる…。
「じゃあ私ね、白露型3番艦村雨。村雨の良いところ、見ててよね?」
んーーーなんかおかしいよなぁ、この子が1番お姉さん感出してるんだよなぁ?村雨1番、時雨2番、白露3番じゃねぇの?ホントに。
「僕の2番は変わらないんだね?」
「お前は一部危ない思考があるけど基本的にはしっかり者の次女って感じだから…というか心の中と会話すんな。」
「……ふーん、危ない思考って何かな?かな?」
やめろやめろハイライトを消すな。そしてナタ持ち少女の口癖もやめろ。雛〇沢の恐怖を思い出させるな。
ほんとお前がいつか淀姉さんのような恐ろしさを持つんじゃないかとビクビクしてんだよこちとら……。
「…僕は相良君がもっと構ってくれたらそれでいいんだよ…僕の事を見ててくれれば…今は我慢してるけど、我慢出来なくなったら、僕は……」
え?何怖い。最初の方ボソボソいってたから聞き取れなかったけど何?我慢出来なくなったら……?何我慢してんの?トイレだよね?その目のハイライト無いのはお腹痛いからだよね?
「ほら、時雨姉さん。自己紹介自己紹介。」
あ、目にハイライト戻った。村雨ナーイス!!
「おっと、ごめんね。僕の名前は時雨。よろしく提督…僕の事が知りたいのかい?いいよ、なんでも聞いてよ。」
……………怖えーーーよッ!!!「なんでも聞いてよ。」の所でまたハイライト消すなよ!!!聞けるわけねーだろうが!!!「さっきなんて言ってたの?」なんて迂闊に聞いたら最後俺はしぬ。
「…はははお前の事は割と知ってるから何かあった時に聞くよ、じゃ、じゃあそろそろ隣のテーブルに行かなきゃ行けないからみんな、これからよろしくお願いしま〜す……。」
「え〜〜〜もう行っちゃうんですかぁ〜?」
「司令官が初期艦に叢雲ちゃん選んだ理由とか聞いてみたかったです!」
「それ僕も気になるなぁ…。」
「吹雪、余計なこと言わないで。とりあえず時雨、アンタ目が怖いからこっち見んな。」
おーおー怖い怖い。こんな時は逃げるが最良。伊達に淀姉さんから生き延びてきてないぜ。
俺はそそくさと席を立ち、隣のテーブルへ移る。
「お、来たわね提督!!さ、座って座って!!」
お、こっちの席は明るい雰囲気で……いや、なんか2人ぐらいこっちにガン飛ばしてる奴がいるわ。
流石にここから軽巡テーブルに方向転換出来ないから諦めて座るか……というかここで方向転換したら後でアイツらから問い詰められる気がしてならない……。
「あー、じゃあお言葉に甘えて……」
あー気まずい、ただ2人を除いて他の奴らはウェルカム雰囲気なのにその2人の威圧感が凄い。
「司令官は何飲む?……司令?」
まるでヘビに睨まれたカエル……動けばどうなるか…
「おーい!司令ったら!!」
ん?なん…うごぉぉぉ!!??
「やーっとこっち向いたよ。大丈夫?」
いやいやいや、首が無くなるかと思ったわ。
艦娘のパワー忘れんといて。
「いや、すまんな。ちょっと考え事を……。」
「こんな時まで考え事なんて良くないわよ?私は陽炎型1番艦陽炎。司令官、よろしくね!それでこの子達が…」
「…2番艦、不知火です。ご指導ご鞭撻、よろしくお願いします。司令。」
「アンタが新しい司令はんかぁ、うちは3番艦黒潮や!よろしゅうな!」
「13番艦浜風です。どうぞよろしくお願いします。」
クール娘と関西弁娘そしてマ〇ュか……ん?1人人理修復中の方いませんでした?
「おうよろしくな、相良航希だ。お前達陽炎型の働きにも期待してるぞ。」
「私達は自己紹介は必要かしら?」
「さっき自己紹介したばかりだから大丈夫だとおもうのです。」
「…とりあえずもう1回名前言っておこうか。」
「じゃあ、暁!…響。雷!電なのです!」
「おーおーお前達も改めてよろしくな!」
わーわーと子供達に囲まれてるとまるで先生になった気分だぜ。
「んじゃ私達でちね、私は伊58。ごーやって呼んで欲しいでち!」
「伊19!いくなの!!よろしくなの!!」
ウチの潜水艦達はキャラが濃いなぁ〜というか、キャラが濃くないのがいなくてキャラが濃いかめっちゃ濃いかってことなんだろうな。
「では私達ですね!朝潮型1番艦朝潮です!お久しぶりです相良提督!よろしくお願いします!」
朝潮、久しぶりだな。
「駆逐艦、大潮です~! 小さな体に大きな魚雷! お任せください!」
特徴的な帽子、元気っ子枠だな。そしてここからが恐怖!
「久しぶりね相良……。」
「あなた私達から逃げるように隣のテーブルに行ったわね……?」
いやぁ、そんな事は……。向こうにも曙居たし、たまたま……
「「言い訳しない!!!」」
「いや言ってないじゃん!!!言葉に出てないじゃん!!!」
「いーや、顔にそう書いてあったわ!!」
コイツらに心の中読まれるのが1番辛いわもう。
「とりあえず満潮、霞、あなた達も自己紹介しなさい。」
朝潮もっと強く言ってあげて!!というか助けて!!
「…3番艦満潮よ。私、なんでこんな部隊に配属されたのかしら?アンタ、司令官としてもっとしっかりしなさい!!」
「10番艦霞よ、私が秘書艦になったらガンガンシゴいて行くから覚悟してなさい!クズ司令!!」
大月満智留(おおつきみちる)と北条華澄(ほうじょうかすみ)が2人の本名。
……大学の時コイツらと組んで模擬戦した時は怖かったなぁ〜。ちょっとミスしたらもう罵倒の嵐だった。
だが俺も成長してるってところを見せないとな!!
宝船でバイトしてた俺には新たなスキルがある!!
それは……
心を無にして営業スマイルと営業トークさらにクレーム対応!!!
「そうだな、満潮や霞の言う通り俺が不甲斐ないばっかりに不安にさせてしまってたんだな。」
「そうよ!今のアンタに司令官なんて務まるわけないじゃない!!」
「全く、惨めよね!!」
無心だ無心。
「だけど満潮や霞がいるんだろう?俺がダメだと思うなら言ってくれ、お前達が納得出来るような司令官になれるように努力するからさ。」
「ふん、どうだか…すぐに投げ出すんでしょう?」
正直、めっちゃ投げたしたい。
「まぁ俺も提督をやるのは不安だったけとな、でも満潮や霞がいるから安心してるよ。叱ってくれるのはお前達ぐらいしか居ないからな。」
営業トークで大事なのは笑顔で相手を立てる事これ重要。
まぁでも叱ってくるやつかなりいるんだけどな。
初期艦様とか初期艦様とか初期艦様とかね。
「どうせ私達の事なんか口うるさい奴らって思ってるんでしょ!!このクズ司令!!」
「いやいやそんな事ないさ、間違ってると思う事を正直に言うってなかなか出来ないもんよ。だからもし、作戦なんかで悩ましい問題とかあった時はお前達に意見を聞きたい、その時は頼むぞ。勿論戦闘でも期待してる。これからよろしくな!」
最後は1番良い笑顔をする。これほんと大事よ?マジで。とりあえず笑顔をつくれ。
「……なんかやりづらいわね。」
「学校の頃こんな感じだったかしら……?」
「笑った時とかちょっと良かったし…」
「満潮アンタ…ププ!そういうことだったの!」
「バッ!馬鹿じゃないの!?そういう霞こそ、耳真っ赤にしちゃってさ!!あ〜ら恥ずかしい!!」
「なにを〜〜!!!」
あー、やっぱり営業スマイルは疲れるわぁ〜。あ?何?
姉妹喧嘩中?ラッキー!!今のうちに逃げるべ!!
こうして俺はさっさと軽巡席に逃げ込むのだった。
「こうちゃん来たみたいだね〜。ここ座んなよ。」
「北上さんの隣は渡しませんからね!」
「お、ウワサの提督クマ?ほら多摩、もうちょい詰めるクマ。」
北上と語尾が特徴的な艦娘の間に座らせてもらう。
もし大井と北上の間に座ったら大井がどうなるか分かったもんじゃない。
「こうちゃん何飲む?ビールは無いけどサワーとかカシスならあるよ〜。」
「ん〜ならレモンサワーで。」
「はいよ〜。」
北上にレモンサワーを任せ、料理に箸をつける。
「そんで、アンタが提督クマね。私は球磨型1番艦の球磨だクマ。よろしクマ。」
まぁだろうなと思ってたけど北上や大井のねーちゃんに当たる艦娘球磨だ。
決してペルソナ関係では無い。
「2番艦の多摩にゃ。お近づきの印に提督のイカ刺は貰っていくにゃ。」
うーんこの2人、なんともクマとネコっぽい。この鎮守府は犬っぽいのも入ればクマもネコもいる。
「…ってお近づきの印にイカ刺くれるんじゃなくて持ってくんかい!!」
というかお前イカ食べちゃダメだろうが!!!
「多摩はネコじゃないにゃ!」
いやもうネコだ。お前のキャラはネコで確定した!!
「はいこうちゃんレモンサワー。」
「おぉあんがと。」
さてレモンサワーひと口うぼぉ!何これめっちゃ濃いですけど……
「うっははは!!こうちゃん顔やばいよ?何飲んだのさ?」
「おめぇが作ったどちゃクソ濃いレモンサワーだよ!やってくれたなこんちくしょう!」
イタズラ大好き北上様に作らせた俺が間違いだったわ。
「おーおー提督も姉さん達の洗礼を受けたか。そいつは災難だったな。」
眼帯イケメン系女子?女子っていうかマジでイケメン男子にも見える。
「俺は5番艦の木曾ってんだ、よろしくな提督。俺を使えばお前に最高の勝利を与えてやるよ!」
はーなにこのイケメンカッコよすぎんだろ。一般の女子高とかだったらモテモテだろうな。
「生意気な末っ子だクマ、北上〜レモンサワー。」
「はいよ〜。」
「うげ!嘘だろ姉さん達…俺はもう飲んでるじゃねぇか!!」
「ハッハッハ!!残念だったな木曾、ほら頑張って飲めよ!…よう提督、飲んで食べてるか?間宮の作る飯は美味いからじゃんじゃん食えよ?」
「北上〜レモンサワー追加〜。天龍の分だクマ。」
「…お、おうってことだ。俺はいいから提督飲んでくれよ。」
「天龍ちゃ〜ん?煽ったからには責任もって飲まないと〜。」
そうだよ、責任持て。そもそも俺まだほぼ丸々1杯残ってんのに飲めるわけねぇだろ。
「おーい、提督〜こっち来て話そうよ〜!」
「那珂ちゃんもお話聞きたいな!キャハ!」
お呼ばれしたので席を立ち、大井と呼んできた艦娘の間に座ろうとする俺。
「なんで私の隣に座るんですか!!」
「別にいいだろそれぐらい…北上とお前の間にすわるわけじゃないんだから……。まぁいいけどよ、したらすまんちょっと間座らせてくれ。」
「……ッ!!す、座るなとは言ってません!…でも今回だけですからね!!」
なんなんだよコイツは…なら最初から座らせてくれよな。
「大井も素直じゃないねぇ〜「なんです川内?」いやなんでもない…私は川内型1番艦川内ね、夜戦があるなら私の事絶対に呼んでよね!!というかこれから夜戦行かせてくれてもいいんだよ!!」
夜戦大好き川内ね、そんで次が……
「2番艦神通と申します。以後お見知りおきを。」
うちの鎮守府は長女より、次女がしっかり者になる傾向が強いな。
そして最後が「艦隊のアイドル、3番那珂ちゃんだよ〜!!盛り上げていくからよろしくね!!プロデューサー!!」
俺はプロデューサーだったかな?提督もプロデューサーもマスターも大変そうだわ。
「あ〜〜こうちゃん、私が作ったレモンサワーまだ飲んでないね?」
「なぬっ!それは聞き捨てならないクマ。」
「多摩も飲んだにゃ!!早くグラスを空けるにゃ!」
うわ、めんどくせぇ…。なんだよこの大学みたいなノリ……。あ、コイツらも大学出てたわ。
「そうですよ提督、せっかく北上さんが作ってくれたものを飲めないわけないですよね〜?」
「…分かった。飲もう。」
このノリ俺嫌なんだよな〜、酒は美味しく飲みたくない?俺はそうしたい。
「そう言えば、まだ大井も飲んでなかったクマ。北上〜レモンサワー。」
「おぉ〜いいねぇ!大井っちの為ならスペシャルなレモンサワー作ってあげなきゃねぇ〜!」
「2人共一気クマ〜!!」
「お?2人共気合い入ってなぁ!」
「なら天龍ちゃんも一緒にやる〜?」
「い、いや、俺は結構だ……。」
いつもすまし顔の大井の顔が固まるのを俺は横目で見た。
あ〜あ、墓穴掘ったな。黙ってれば生き残れたものを…
早速北上が製造したえらく濃いレモンサワーが大井の元へと運ばれてきた。
飲んだ事はあるのだろう、しかしそれを飲むのは割と勇気がいる。
そして大井の事だ。大好きな北上さんが作ってくれた飲み物を飲まない訳にはいかない、しかしこれは飲みたくないという葛藤に悩まされているののだろう。
………。はぁ〜
「おい、大井そのレモンサワー寄越せ。」
「…え?」
「俺はこんな炭酸の抜けて氷でアルコールの薄まったレモンサワーなんて不味くて飲めそうにない。だからお前の新しいレモンサワーと俺のレモンサワーを交換してくれ。」
「て、提督……。でも…」
「早く寄越せ、じゃないと一気コールが始まるぞ。」
半ば強引に大井のレモンサワーを貰い、俺の炭酸も抜けアルコールの薄まった飲みかけ(まぁ言うてひと口)を大井に押し付ける。
ん?なんかコイツ顔赤いな、これ飲む前から酔ってんの?
「はい!いーっき!!いーっき!!」
そして始まってしまった一気コール
諦めて飲むしかない。
俺と大井は北上特製レモンサワーを一気に煽った。
新しいって事はどういう事かみんな分かるだろう。
アルコールは薄まって無く、炭酸もバッチリだ。そんなもの飲めば……
「うぼぉげぇぇぇ!!!めっちゃ濃い!!!というか喉が!!喉が痛てぇぇぇぇーーー!!!」
こうして軽巡テーブルをクリアしたい俺だった。
Hey 淀姉さん気づいてるのかい?
床に落ちた〜その白い灰は〜
俺が憂さ晴らしで全部燃やした偽の契約書だ
「反抗的な態度が見られるのでお仕置きですね!」
やめろぉぉぉ突っ込んで来るなぁぁぁーーー!!!
淀姉さんお得意のスピアーが俺の溝尾にぐぇふ!!!