就職することが出来る仕事は提督だけでした。   作:狛犬太郎

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戦闘シーンとかなぁ〜書こうとは思ってるんだけどなぁ〜日常を優先させちゃうんですよね私は。

いや、いつかは書こうと思ってるというか書かないと行けないなと思ってるので書くと思いますが暫くは日常系艦これSSになっていくと思います。

まぁ戦闘シーンは淀姉さんがやってるし書いてないと言うほど書いてない訳でもない(言い訳)

いつかは深海棲艦との戦闘シーンも書きます。

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ありがてぇ……ホントにありがとうございます。

これを励みにまた書いて行こうと思います。

ただ申し訳ないのが4月からは更新が少し遅れるかもしれません。ゆっくりとですが続きを書いて行こうと思ってますのでそれまでお待ち下さい。

就活でこれぐらいやってれば受かるでしょ?って言うのは無いからな!!!全力でやるんだぞ!!




就活戦争13日目

執務室の椅子に腰掛け俺は溜息を一つ吐く。

 

俺がこの舞鶴第2鎮守府で提督を始めてから、かれこれ一週間が過ぎた。そして、また新たな一週間が始まるわけである。

 

ん?その一週間で何か無かったのか、むしろないわけが無いって?

 

いや、特になんもなかったよ?俺が命を賭してまた脱走しようとしてバレて奴らに捕まって淀姉さんに説教されるってのを何日か繰り返したぐらいかなぁ……?

そのお陰でもう正座はお手の物。坊さんと一緒に念仏唱えるのも可能だろうと思う。……それは少し盛ったから聞き流してくれ。

 

そしてあるじゃねーかとか言うのは無しだ。これは無かった事にしてた方が良い、知らないほうが幸せってこともあるのよお互いにな。……まぁそんなに聞きたかったら、俺の気が向いたらまとめて話すかもしれんし、そんときにでもな。

 

あ、そうそう、後淀姉さんからデイリー任務ってのを与えられてたからそれをやったりもしたな。これをクリアすると大本営から燃料や弾薬、鋼材やボーキサイトなどの資源を提供してもらえるんだ。ありがてぇありがてぇ。

 

装備の開発、整理とか出撃とか遠征ね。結構大変だったよ?いろんな意味でも。

 

装備開発したら明石が「提督さ〜ん?もしよろしければ、成功報酬に研究室の鍵を……ダメ?」とさ。一週間は我慢しろって言ったらまた大騒ぎよ。あぁ、こういう時はスルーが一番だ。

 

因みに今日が研究室とやらの鍵を返す日なんだけどなんか気が進まない。理由としては鍵を返したら絶対明希姉が何かやらかすから。

 

それはさておき、とりあえずこの鎮守府にいる艦娘の戦力を知る為にも交代で近海を哨戒してはぐれ深海棲艦と戦ってもらったけど元々いたヤツらは40〜70ぐらいと練度高めだし、今年来た奴らでも俺よりひと月前から戦闘してるから練度で言うなら全体的に約30ぐらいはある。

 

中でも強かったのは一航戦の赤城・加賀の2人、ゴ級戦艦の長門、火遊び厳禁の陸奥辺りも強かった。ただ資源の食い方がえげつないので暫く貴女達の出撃はなさそうです。

 

鎮守府近海程度なら基本大丈夫だったな。

 

まぁ何人か小破したり、扶桑・山城が偶に中破してきたりする事もあったけどその程度だ。

 

……もっと2人の心配しろって?してるさそりゃ、唐突にドラム缶が降ってきたり、駆逐艦達がボールで遊んでたら後頭部に直撃したり、出撃以外にも損傷したりする事もまぁまぁある事だとしても、心配しかないわ。

 

誰か良いパワースポット教えてくれない?もう可哀想なんだよアイツら……戦力として強さを発揮するにもに不幸がそうさせてくれないなんて……。

 

「……お前も幸運艦って呼ばれてるならあの二人何とかしてやってくれよ。同じ西村艦隊だろ?」

 

「そりゃ僕だって何とかしたいさ、でも難しいからこうなってるんだ。」

 

因みに今日から秘書艦は時雨が担当している。叢雲は今日遠征に行った。秘書艦は一週間交代でローテーションしてやるらしい。だからいつもいる奴らが秘書艦じゃ無ければ脱走の機会も…いや、淀姉さんの事だ。何かしら対策してるに違いない。けどそこをどうにかするのが俺って訳よ。

 

「まぁそりゃそうか、でも何とかしてやりたいよなぁ……?」

 

「……可能性があるとすれば幸運艦の中でも幸運と言われる雪風適性のある娘がここの鎮守府に来てくれたらねぇ……。」

 

雪風かぁ……。あのレア適性をお持ちの方はそうそう見つからないと思うしなぁ……。

 

「もし、雪風が来てくれたら時雨、瑞鶴、雪風プラス軽巡辺りの誰かと扶桑・山城で出撃させよう……。」

 

きっとあの二人も幸運の女神のキスを感じてくれるだろう。

 

「とりあえず提督、取らぬ狸の皮算用もいいけど今日の任務と書類を片付けないとまた大淀さんにシバかれるよ?はいこれ、提督の承認印が必要な書類。」

 

そいつは勘弁願いてぇな、あの人と仕事するにはモリオブラザーズ並に命のストック無いとやっていけんわほんと。1UPキノコそこらに群生してないかな?

 

件の淀姉さんは今叢雲と一緒に遠征に行っている。昼頃には帰ってくるけど心に余裕があるって良いなぁ!

 

時雨から渡された書類に判子をポンポン押していく。

 

なになに?休暇申請届?飛龍と蒼龍か。理由が『明日街に買い物行ってきま〜す!もし良かったら、提督も来てくれたっていいのよ?』って友達とのLI〇Eか。休暇申請届なんだからもうちょいまともに書けやアイツら……。

 

まぁもう印鑑押しちゃったから今更だけど。

 

てか俺も休みたいわ。提督めっちゃ忙しいんだけど、俺の休みいつ取れんの?いや休みはあるんだけど俺の自由時間を下さい。ここ最近の休みは奴らの買い物やらお出かけやらに付き合わされてるからなぁ……。

 

あぁ俺はとんでもないブラック企業に就職しちまったもんだぜ。

 

えー次のお便りは舞鶴第2鎮守府にお住まいのR.N『恋するウサギ』ちゃん……ってミュージック・アワーじゃないんだよ。この番組ではみんなのリクエストをお待ちしてないからな。あ、でも良い脱出案があったらいつでも教えてくれな?

 

茶番はさておき、今度はなんだ?……間宮と伊良湖からか、えーと…今回の歓迎会で食糧の備蓄を結構使ってしまったから次の食糧の補給量を増やして欲しいとね、オーケーオーケー。

 

歓迎会やってもらった身だからね、予算多めに当てとこう。というかじゃなかったとしても間宮ご飯のためなら予算多めにするわ。

 

赤城、加賀辺りからすればこれこそ生命線だろうし、やっぱご飯は大事。まぁアイツらの食いっぷりには勘弁して欲しいとこだけどな。

 

はい、次は〜陽炎か。えーと……娯楽室を拡張、及び設備の充実化、(例)マッサージチェア、ジュースサーバー等ねぇ……すぐに拡張ってのは難しいけど新しい設備とか物の一つや二つぐらいなら増やせるしな、今度アンケートでもして聞いてみるか。正直俺なら漫画喫茶みたいなエリアが欲しい。

 

んで、次が……工廠、明石からか。んーと、新たな装備開発のために資金援助を……ってこれお前の研究室の資金だろ?今日解禁だからってこんなの出してきやがって。まともなものを作るなら予算やるのもいいんだが、いつも変な事してるからどうも胡散臭くてなぁ。

 

後で工廠に行った時に話を聞こう、この書類はそれからだな。

 

次は購買部の注文表と領収書?へぇ、ここ購買部なんてあったんだ。てなると間宮か伊良湖辺りが取り仕切ってるのかな?なら大丈夫だろう!印鑑ポン!

NEXT!えーと、日向ね。みんなに瑞雲の良さを知ってもらう為に演説会を行いたいので許可を……うーーーん

なんて言うかその……ついに瑞雲教本格的な布教に入ったのね。まぁ大事にならない程度に済ませてくれるならいいか。……食べりゅ教は無いよね?

 

んーと、次は瑞鳳。言ったそばから食べりゅ教来たよ。

 

みんなに美味しい卵焼きの作り方を教えたいので卵焼き教室の許可を。

 

まぁ卵焼きなら問題ないだろう。食べりゅ教をNOにするなら瑞雲教とかもっとヤバいしな。

 

てか皆、要望多いな。ストレス溜まってる?まだまだあるよ?

 

もっと休みが欲しいでち!とか執務室にBAR作ろうぜぇ〜!とかもっとマシな指揮が取れるように頑張りなさいクソ提督!どんな采配してんのよ!クズ司令官!もっと頑張りなさい!なんでこんな部隊に配属されたのかしら?見限られたくなかったら努力しなさい司令官。

 

………後半最早暴言じゃん、もうこの3人名前見なくても分かるよ。……いや待て、さり気なく頑張れ的な事言ってるあたりこれはツンデレメッセージと解釈してもいいはずだ!はっはっはっ!!……んなわけあるかいな、さっさと書類終わらせよう……。

 

書類を終わらせて、時間は11時

 

「……書類も片付いたし、そろそろ工廠に行って今日のデイリー任務片付けるか〜。時雨、あと何が残ってたっけ?」

 

時雨は淀姉さんから預かっているファイルを開き中を確認していく。

 

「えーと、今日は……後は工廠で装備の開発して、明日の出撃と遠征の編成を考えて発表ぐらいかな。」

 

今日は楽だな。出撃が無いのもここ一週間ローテーションで出撃繰り返してたしな。休憩ってことだろう。

「どうする?楽といえどもこのふたつをやったら昼過ぎになるけど、今のうちに昼食べておくか?それとも終わらせてから昼飯食べる?」

 

そう提案してみると時雨は「んー」と少し考えていたが

 

「先にやってしまおうか、今日の午後ぐらいゆっくりしよう。先に編成考えて、その次に工廠、その足で食堂でお昼を食べようよ提督。」

 

と結論を出した。

 

まぁ折角楽な日なんだから早く終わらせて自由時間を作った方が堅実だな。

 

(提督と2人でお昼〜♪提督と2人でお昼〜♪)

 

なんかコイツご機嫌だな、まぁ休みになるってわかったらウキウキするもんか。実際俺も嬉しい。何すっかなー。

 

時雨と話し合った結果、出撃の編成は燃費の良い水雷戦隊で行くことにした。

 

第一艦隊の旗艦……球磨にしておこう。後は時雨が調子が良いと思う面子で吹雪、不知火、夕立、霞、漣。鎮守府近海のいるはぐれ深海棲艦の掃討作戦だ。そろそろいなくなると思うけど。

 

第二艦隊からは遠征組で天龍と龍田の2人と暁、響、雷、電の天龍幼稚園のみんなに行かせよう。そして今回の旗艦は龍田に任せようという事で話がまとまった。

 

第三艦隊は最近1番にしろとうるさい白露を旗艦に村雨、朝潮、満潮の4人に行ってもらう事にした。

 

第四艦隊は今回無しで。資源節約と休みを取らせないと大変だからな。

 

明日の編成は緊急の何かがない限りこれで決定と……

あぁー工廠かぁ〜この鍵、明希姉に返したくねぇなぁ……。絶対ロクでもないもの作るってアイツ。

 

まぁでも約束は約束なんで机から研究室とやらの鍵を取り出し、ポケットに入れると時雨と共に工廠へと向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「らっしゃい!らっしゃい!安いよ安いよ!!」

 

……俺は工廠に来たはずなんだけどさ、なんか明希姉が店やってるんですけど。なんでそんな商店街の八百屋魚屋みたいなノリなの?

 

「時雨、あれ何よ?明石ついにとち狂った?」

 

「ん?明石さんの……あぁ、そっか提督は初めてだったね。説明するよ、あれは明石さんが切り盛りしてる購買部さ。一週間に何度か店が開かれてて、そこでは色んな物が買える、言わばコンビニみたいなものさ。」

 

「へぇー、アイツこんな事もしてたのか……。」

 

というか明希姉が購買部やってたのか……。、

 

「外出許可が無いと外に出られない僕らからすると本当にありがたい場所だよ。明石さんに頼めば大体のものは仕入れてきてくれるからさ。」

 

そりゃ、なかなか便利なもんだな。それなら俺も明石になんか頼んどこうかな……?

 

「お?こうちゃん、時雨ちゃん、いらっしゃ〜い!何かご入用で?」

「いや、様子を見に来ただけなんだ。……と言うより、明希姉がまともに働いてるのに驚いたよ。」

 

「失敬な!!私だってちゃんとやってるんだからね〜!ブーブー!」

 

いやだって……あの明希姉だよ?いっつもちゃらんぽらん明希姉が……いや、よく考えてみれば仕事はしてるけど態度はちゃらんぽらんだわ。って違う違うそんな事しに来たんじゃなくて開発を頼みに来たんだよ仕事モード仕事モード。

 

「明石、今日のデイリー任務で開発するって任務があるからそれ頼みたいんだけど、どうすればいい?」

 

「お?はいはい、開発ですね〜!ちょっと店閉めるんで待ってて下さいね〜!」

 

シャッターを閉め、『すぐ戻ります』の貼り紙を貼って明石が店から出てきた。

 

「お待たせしました〜!とその前に!!……提督例のアレは勿論お持ちですよね?」

 

例のアレとか危ない物みたいに言いますねぇ明石さん、ただの鍵をなんですけど。

 

「はいはい、鍵ね鍵。ほら、あるよ。」

 

「んもー!もうちょっと乗ってくれてもいいじゃないですかぁ〜!!……まぁいいです、で今日は何狙いですか?今ならレベル高めでも行けちゃいますよ!流星ですか?彩雲ですか?それともわ・た「今日は対潜の為にソナーと爆雷投射機を4個ずつほど欲しいんだ、頼んだぞ。」……最後まで言わせてくれてもいいじゃないですか。」

 

ため息交じりに作業に取り掛かる明石に質問してみた。

 

「なぁ明石、あの購買部ってのはお前の発案で始めたのか?」

 

「いや、私じゃないです。もっと前からあったらしいですね。因みに他の鎮守府の明石適性の娘達もやってますよ。夕張と明石がどっちもいる鎮守府は毎日購買部やってる所もあるらしいですけど、ウチは私だけなんで流石に毎日は出来ませんけど……。けどまぁそれでも『ありがとう』と言ってくれる皆さんがいますからね、あそこは大変だけど頑張ろうって気持ちになれる場所なんですよ。」

 

明希姉……。明希姉の口からこんな真面目な言葉が出てくるとは思わなかったな……。まだまだちゃらんぽらんだけど、根は真面目なんだよな。

 

「……ホイ完成っと!じゃあ九四式爆雷投射機が4つと九三式水中聴音機4つですね!確認してください!」

「……んー確かに確認した。ご苦労さん明石。」

「えへへ……提督では鍵を……。」

 

そういや、コイツどうやって物を仕入れているんだろうか?鍵を取り出しがてら明石に聞いてみた。

 

「なぁ明石、購買部では注文を受けたものを取り寄せてるんだよな?どうやって取り寄せるんだ?そのルートは?」

 

「企業秘密で……待って待って!!鍵をポケットに戻さないで!!もうお茶目な冗談なのに……。」

 

「それで?結局どうやってるんだ?」

 

「簡単ですよ、Ama〇nです。」

 

………A〇azon?え?いいの?海軍がAmazo〇使ってて。

 

「嘘です。」

1発殴った。

 

「酷いですよ!乙女の頭を殴るなんて!」

 

「次下手な事言ったら1ヶ月鍵預かるからな。」

 

「すいませんしたッ!!!」

 

変わり身の早さに時雨も苦笑いしてた。

 

「じゃあちょっとお店の方来てください。そっちの方がわかりやすいと思います。」

 

明石に連れられて先程の購買部へと戻ってきた。

 

「じゃどうぞ中に入ってください。」

 

「僕も入っていいのかい?」

 

「まぁ秘密ってほど秘密でもないんでどうぞどうぞ。多分知ってる人は知ってますから。」

 

時雨と購買部の中に入ってみると売り場の奥にも部屋がありそこには「パソコン…?」

 

「そうです、このサービス、実は海軍の大本営がやってるんですよ。」

聞いてみると前に、艦娘達が通販で買い物するようになり鎮守府に宅配トラックが一時間おきに来ると言う状況があったそうだ。

流石に海軍としても情報漏洩や爆破テロの可能性もあるかもしれない、最初ネット通販の禁止をしようとしたが艦娘達の反対もあり、それで始まったのが明石の購買部ということらしい。

 

外部のネット通販は禁止になったが代わりに海軍内で通販出来るようにしたのだった。何か欲しいものがある時は明石に頼み、何日か後にまとめて軍の輸送トラックで運んでくるという仕組みだ。

 

「ほーなるほどね。ほら、じゃあ約束の鍵だ。その研究室とやらで問題起こしたらすぐに鍵没収するからな。」

 

「ひゃっほーーーい!!!愛しの研究室!!!勿論勿論!!!この私が問題起こす訳ありませんから!!!提督ありがとうございまーーーす!!!」

明石はダッシュで工廠奥へと引っ込んで行った。

 

時雨は「明石さんらしいね。」と笑っていたが

 

いや、購買部完全に営業終わってから行けやと思っていた。

 

「あら、提督こちらにいらしたのですね。」

 

「お、淀姉さん、遠征お疲れ様。予定より早かったね?どうだった遠征?」

 

「大淀さん、お疲れ様。」

 

「ありがとう時雨ちゃん。勿論成功ですよ。今日は天気も良く、波も穏やかでしたので早く帰ってこれました。獲得資源は後で報告書作成しますのでそちらに目を通して下さい。」

「ありがとう、休んでからでいいからね……ところで淀姉さんさぁ、明希姉の研究室入った事ある?」

 

淀姉さんはその言葉を聞くと怪訝そうな顔をした。

 

「明希の研究室……ですか?いえ、無いですね。私もこうちゃんが知っての通りここに来て一週間経ってませんから。明希ったらまた変なことしてるんじゃないでしょうね……。」

 

「一週間前俺が来た時、色々あってその研究室の鍵没収したのよ。で今日その鍵を返したんだけど結局俺もアイツが研究室何してるか知らないしさ。というか明希姉のヤツ購買部の営業放置してるし。」

 

淀姉さんは呆れたと言わんばかりに溜息を吐いた。

 

「連れ戻すついでに中の様子も見ていきましょう。明希の事だからとんでもない事をしてても不思議じゃないですからね。」

 

こうして俺達3人は明石の研究室に突入して行った。

 

そこで待ち受けていたのは……

 

「うへへ〜!ようやく研究室が返ってきたわ!全くこうちゃんもこうちゃんよねー、鍵取り上げて倉庫の掃除しろって?倉庫なんてどうせまた散らかっていくんだからさ〜。お!これこれ〜プラズマレールガン!誰か使ってみてくれないかな〜?伊勢さんや日向さんの刀、放電する日本刀とかカッコイイと思うんだけど!!いつか波動砲とかも作ってみたいしなぁ〜!色んな想像が膨らむ流石愛しの研究室!!」

 

…………。

 

多分俺と淀姉さんと時雨は同じ考えだったと思う。

 

このマッドサイエンティストが!!!

 

前にも言ったと思うんだけど、給糧科は安全だけど整備科にはマッドなやつが偶にいるって言ったでしょ?

 

明希姉みたいにやばいものを作り出すやつがいるんだよ。いつかガスグレネードとかまで作り出しそう。

 

お前はOPEXのドースティックかよ。

 

横を見れば……ヒェッ!!

 

修羅と化した淀姉さんがいた。

 

「明希ぃ〜?貴女、購買部をすっぽかしてまで何してるのかしらぁ〜?それと……この規格外の装備は何かしらねぇ……?」

 

「よ、淀!?なんでここにというか今遠征のはずじゃ!?」

 

「予定より早く終わったんですよ。それよりもこの装備はどうやって作ったのかしら?まさか私達が汗水流して回収してきた資材を使ってたりしませんよねぇ……?」

 

「そ、そんなまさかぁ……へへ、えへへ……こうちゃん助けて!!淀にシバかれる!!」

 

「……いや、無理だ。擁護出来るような要素が何一つないんだわ。それと、倉庫はどうせ散らかるから掃除の意味なんて無いって……どういう事かな明希姉さん?」

 

俺が助けてくれないと悟った明希姉は時雨にすがりついた。

 

「し、時雨ちゃん!!時雨ちゃんは私の事信じてくれるよね!?ほら!私の間宮券あげるからさ!ねっ!?」

 

しかし時雨はフイっと工廠の外に顔を向け……

 

「……雨は、いつか止むさ。」

 

「今日雨なんて降ってな……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!」

 

こうして工作艦明石は淀姉さんからこってり絞られ、首から『反省中』というプラカードを下げ購買部横で正座させられていた。お昼は間宮に頼んで持ってきてもらい、その間購買部は淀姉さんと俺と時雨で営業した。

 

因みに明石愛しの研究室はまた一週間使用禁止になったとさ。




この番組ではみんなのリクエストをお待ちしています〜

素敵な恋のエピソードと一緒に〜ダイヤルをして〜

ここでおハガキを一通〜R.N『T督』さん〜

『最近仕事がハード過ぎて……先輩というか上司に当たる人がヤバいのなんので……早い所脱出しないと……。』

……恋のエピソードって言ってるじゃん。
つ、続いてのおハガキをもう一通!!R.N『明石海峡大橋』さん〜

『今日私の生き甲斐でもあった研究室がまた使用禁止になりました。その時に同期というか同僚からシバかれて……ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙コノヨノナカヲカエタイッ!!!……あ、こうちゃん大好きだよ〜!お願いだから鍵を返して下さい!!!』

ちょっとだけ企画に近づいた……いや、やっぱ違うわ。
頼むぜ、時間的に次が最後だし!

さ、最後のおハガキを一通R.N『カスミ』ちゃん〜

『ちゃ、ちゃんと頑張れって言ったし…クズとか言っちゃってるけど私なりには応援してるんだから……。』

……こ、こういうのを待ってたんだよ!!ありがとう『カスミ』ちゃん!!!……お、他にも『ミッチー』ちゃん『ボーノ』ちゃんからも似たようなおハガキ頂いてました〜!時間の都合でここまでとさせていただきます〜!また次のラジオでお会いしましょう!

Let's get to your love~!!





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