やっぱり新しい環境は慣れるまで大変ですね。
皆さんも体調管理には気をつけて。
今回の京都旅行編ですがまだ暫く予定なのでどうぞお付き合いの程よろしくお願いします。
今は話の都合上叢雲ちゃんにかなり有利になってるから大井っちやハイパー北上様、淀姉さん、時雨、夕立等の方々と航希君の絡みをもっと増やしたいですね。
すいません頑張ります。
……何だか不穏な空気なのは気の所為だろうか?後々面倒な事が起こるのは勘弁願いたい。
案内人のおじさんに言われた通り、伏見稲荷大社行きのバス停近くに券売機があったのでそちらでバスの一日乗車券を購入する。
叢雲が「前回20分近く列に並んでたのが馬鹿みたいじゃない……。」というのも分かるぐらいあっさりと券が買えた。
みんなも京都行く時は覚えといた方が良いぞ?ほんと早い。
5分ほど待つと伏見稲荷大社行きのバスがやってきたので俺らはバスに乗り込んだ……あの後から乗ってきた人存在感ヤベーな。
肩ぐらいまでの長さで茶色がかった黒髪にキャップ帽、
ボーイッシュな服装、そして何より存在感を放つのがデカいサングラスとマスクだ。
乗車時にマスクを1度外してくれと運転手に言われて取ってたが1番後ろの席に腰掛けると直ぐにマスクをつけ直した。
普通なら風邪気味か花粉症なのだろうで済ますのだが、格好が格好なので中々目立つ……なんつーかお忍びで遊びに来た有名人って感じ。
スラっとした手足、ボーイッシュな格好、デカいサングラスにマスクと来た。モデルか有名バンドの一員とかだろう。実際、所々から「あの人カッコよくない?モデルさんかな?」や「雰囲気あるな、どこのバンドメンバーだろ?」やらいわれてた。
……でもあの人がマスク取った時、どっかで見たことあるような気がしたんだよなぁ……。
まぁ俺の有名人説が正しいならテレビとかどっかで見たことあるんだろうな。
因みに叢雲はスマホを使って本日の本目標であるデザート店と今後の予定を調べまくっていた。
時折「アンタも意見出しなさいよ。」と言われたのでバス停に行く前に観光案内所で貰ってきたマップを叢雲と見つつ予定を考えていた。
こうしてバスに揺られること15分程、本日最初の目的地である伏見稲荷大社に到着した。
伏見稲荷大社行きのバスだけあってほぼ全員が稲荷大社前のバス停で下車した。
……お、あの人も降りるか。やっぱりお忍び旅行とかなのかな?
有名人さん(仮)は喉が渇いたのか自販機で水を購入し、みんなに見られないよう後ろを向いてから水を飲んでた。有名人も大変だな、そんな所まで気を使わないといけないなんて俺ならストレスでハゲる。
「さっきからどこ見てるのよ?あんまりキョロキョロしてるとみんなから気持ち悪がられるわよ?」
「サラッと毒吐いてくるね君ぃ〜、まぁ慣れてるから良いけどさぁ。」
「え?気持ち悪がられるのに?」
「ソッチジャネーヨ。」
なんで気持ち悪がられるのに慣れなきゃ行けねーんだよ?思わずカタコトになっちまったじゃねーか。
え?何?俺、鎮守府でみんなから気持ち悪がられてるの?自分、提督辞めて良いっすか?元より辞めたいんである意味好都合かもしれないけど、それはそれでメンタル来るわ……。
「まぁ冗談はさておき、さっさと行くわよ。ここじゃ他の人の邪魔にもなるし、伏見稲荷大社までもう少し歩かないと行けないからね。」
「へいへい。」
「返事は『はい』そして1回。」
「はい…。」
さて、気を取り直してレッツ観光だ。
流石京都の観光名所、他の観光客も結構いる。
というか………
「京都駅の段階で思ったけど、外国人めっちゃいるな……。」
右を見ても外国人左を見ても外国人。
日本人かと思えば外国人ぐらいの割合で外国人がいらっしゃる。
外国人も『そうだ京都、行こう』みたいな感じで来てるのかな?流石Cool Japan。これがあと数時間したら倍以上人が来るって考えるとなかなかヤベーな。人口密度的にはHot Japanだわこりゃ。
「まぁ外国人の間でも京都の観光スポットナンバーワンになってるぐらいだし来るでしょ?なんだかんだで私達日本人も結構いるし。」
「観光地としては有名になってありがたいかもな。」
まぁ問題もあるらしく国内外含めて観光客が多くなり過ぎて道が狭くなったやらバスが非常に混むやら色々問題も出てるだろうし、これからの課題なのだろう。
こうして暫く歩いていくと朱く大きな鳥居が見えてきた。
「さて着いたわ!ここが伏見稲荷大社よ!」
「おぉ〜、これは凄いや。」
月並みな感想だが圧巻の一言だ。朱朱朱と目につく限り朱色の建物、堂々立つ鳥居の先にはこれまた立派な楼門が構えている。
他の神社と異なるのはまず普通神社の脇に居るのは狛犬だが伏見稲荷大社は『お稲荷さん』と呼ばれているだけあって楼門の脇には狛犬ではなく、狐が鎮座している。
「ねぇアンタ、この楼門ってあの豊臣秀吉が建てさせたものだって知ってた?」
へぇ〜、あの秀吉が……やっぱり有名な人は色んなところで色んなことをしてるもんだな。
「それは知らなかった。叢雲、お前物知りだな……。」
「結構調べたり、テレビで見たりしたからね。……なんでもお母さんの病気を治してくれたってお礼でこの楼門を建てたらしいわよ?」
はーすっげぇなおい。俺も鎮守府脱出祈願して置こうかな……出来たら油揚げといなり寿司めっちゃお供えしよう。流石に楼門は建てられんからな。
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木曾は戦闘中焦らず冷静に判断できる能力の高い艦娘だと皆からも言われてきた。木曾自身もどちらかと言えば冷静沈着であると自負していた。
そんな木曾でも焦る事はある。現に今やっている尾行には焦りを感じていた。任務内容は同型艦の姉妹達から強制的にやらされている提督と叢雲の動向を監視するもの。
腹を括ったつもりだったがやはり後ろめたさがある。
それが木曾の心の余裕を無くさせたのだろう。
『はぁ〜、尾行は尾行でも海の上で深海棲艦を尾行する方がまだ気楽だな。出歯亀精神旺盛な姉さん達には困ったもんだよ……。』
何より木曾を焦らせているのは「あの人カッコよくない?」「どっかのバンドメンバーとか?」とほかの乗客から視線を浴びまくってる事だった。
みんなあまりこっちを見ないでくれ……ほら提督達も見てるじゃないか……。
球磨姉さんは那珂ちゃん御用達の変装装備と言っていたが絶対に間違ってると木曾は感じていた。
変装は目立たないためにするものだ。
後に那珂に聞いてみたところ『変装すると有名人感でてみんなに注目してもらえるから〜!!』との事だった。まぁその事を今の木曾は知る由もない。
恨むぜ球磨姉さん……ともかく早く降りてぇ……。
『ザッ…そっちの様子はどうだクマー?』
そんな時、件の球磨姉さんから無線が入った。一応周りに聞こえないよう小声で返答する
「とりあえず提督達からはバレてないはずだ……が、すげぇ注目されてる。……本当にこの変装大丈夫なんだろうな?」
『ザッ…自信持つクマー。木曾は私の妹クマ、私の妹がこんなことでへこたれるわけないクマ。』
もうへこたれそうだわ……と心の中で思いいつつ木曾は「はいよ、じゃあ監視続けるから現地で。何かあったらまた連絡する。」と無線を切った。
相変わらず乗客らからは視線を浴びてるが提督達は今後の予定を決めているのか地図を開いてあれやこれやと話し合っていた。
興味を持ってくれないでありがたい限りだ。特に叢雲は普段から警戒心が強いから正直バレると思っていたが休みに出かけてるということもあって警戒心が薄れているのが幸いだった。
……もし、提督達にバレたらと思うと球磨姉さんや多摩姉さんは『あーあー、やっちまったクマね』『にゃー、つまらなかったにゃー』で済むかもしれないが今回に関しては大井姉さんと北上姉さんがやばい。ハッキリ言ってどうなるか分かったものじゃない。
へこたれたいが自分の命が掛かってると思い、気合を入れ直した。
すまねぇな提督、叢雲。出歯亀だなんて事分かっているけど俺も命が掛かってるんだ。だから気付かないでくれよ…?
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そうこうしてるうちに本殿までやって来た。
お参りの常識二礼二拍手一礼はしっかりな?
あ、神社によっては違うところもあるから気をつけて。
そして勿論お願いは鎮守府脱出を祈願して……。
お参りを終えて端に避ける。
「アンタは提督だし、お願いはやっぱり暁の水平線に勝利を刻むことかしら?」
おぉ、なんかスタート画面で聞くようなセリフ……いや、スタート画面?なんでスタート画面なんて言葉が……?よくわかんないや。
「あー、そんなのもあったなぁ……。まぁそれもお願い出来るなら……。」
「は?アンタ、紛いなりにも提督でしょうが……普通そういうのをお願いするもんでしょう!?」
いやー確かにね、分かる、分かるよ叢雲。大丈夫だってへーきへーき、先輩方も能力高い人達ばっかりだし、艦娘達も強い。期待の新人神谷君も佐世保にいる訳だしさ。そこいらの方々が何とかしてくれるでしょ?
俺はね、一般企業行きたいのよ。守る側じゃなくて守られる側。Do you understand!?
「確かに重要な事だと思うよ?それこそ人類の悲願だ。常日頃から願う事だろう。でも神様にお願いする時ぐらい自分のため、人の為そういった願いをしてもいいと思うんだよ叢雲君。」
「何か腹立つわね……じゃあアンタは何お願いしたって言うのよ?」
「……神様にお願いすることは他人に言うと叶わなくなるって知らんのかお前。分かった分かった、その振り上げた拳を下ろせ。……まぁ強いていうなればある人の幸せを願った。」
一応出任せじゃないぜ?あ、因みにある人ってのは勿論俺な?
「ちょ、ちょっと!!その言い方じゃあ余計気になるじゃない!!誰なのよ!?もしかして ワ、ワタシ……?」
小声で言われてもさっぱりだ。
「い、いや、そこはプライバシーの関係で……。」
「ま、まぁいいわ。言われても困るし……。(もし私とか言われてたらどんな顔していいか分からないわ……。)」
そうだそうだ気にするな気にするな。ついでに俺の脱出についても気にするな。
まぁいい加減この話も面倒だ。早いとこ話を切り替えねば。
「とりあえずあれだ、おみくじでも引いていこうぜ?来た記念にもなるだろ?」
もう既に俺はおみくじの方へ歩みを進めている。
全くもう……。と叢雲も後を追ってきた。
「おみくじねぇ……なんだかんだ最近引いてこなかったわ……。」
「そうか、俺は毎年引いてるぞ?年初めの1発目運試しとして幸先いいか悪いか。」
今年は大吉引いたはずなんだけどなぁ……就活は失敗するわ脅されて無理やり海軍入れさせられるわで本当に大吉だったとは思えんがなぁ……。まぁたかがおみくじだし。
「ふーん、まぁ私は中吉辺りが来てくれればいいわ。アンタは日頃の行い悪いし良くて末吉か凶でしょうけど。」
「……ほぉー、言ってくれじゃねーか。そういうこと言ってる奴がだいたい微妙なの引くんだよ!ほら引け引け!」
カチャカチャとお互いみくじ筒を振ると棒が一本
「……六十二番だ!」
「……二十七番よ!」
文句無しの真剣勝負!!……まぁ実際真剣勝負もへったくれもないが。
でも煽られたからにはコイツより良い運勢を引きたいというもの。
叢雲の分も含め200円を支払い、巫女さんに番号を伝え、おみくじを貰う。
「あら、いいの?ありがとう。」
「ついでだ、ついで。まぁ100円ぐらいなら良いけどこれが何万単位なら勘弁だわ。あの巫女さん美人だったなぁ……。」
「ふんっ!!」
思っきし足踏んづけられた。
あまりの痛みにしばらく悶絶したわ。
流石初期艦様だわぁ。
「そうやってすぐに鼻の下を伸ばすんだから……巫女服好きなの……?」
あ?何言ってんだコイツ?
「大好……んなわけねーだろ。そんな特殊なもん持ち合わせてねーわ。」
「いや、アンタ今、大好きって言いかけたわよ。」
「いや気の所為だ。そんな事よりおみくじなんだったのか見ようぜ。」
「あ!逃げるなこら!!」
これ以上質問されたらボロが出る可能性がある。
就活で鍛えたポーカーフェイスが無かったら死んでいた。
まぁこのお口が悪いんでポーカーフェイス鍛えるよりお口鍛えたほうがいい。失言なくそう。
気を取り直しておみくじを広げていく。
こっ、これは……っ!?
『小吉』
……なんか微妙なとこ突いたな。
「やったわ!大吉よ!!ふふん、ほら見なさい!私は大吉だったわよ!アンタはなんだったのよ?」
うぉっ!?近い近い!!そんな乗り出して来るんじゃない、 落ち着け航希、平常心だ平常心。
「……ほら小吉だよ小吉。」
「ほら、やっぱり私の方が良かったじゃない!……にしてもまぁ微妙なとこ突いてきたわね。でも小吉で良かったじゃない、下手もの引くよりはね。」
あながち間違いではないな。正直、ここん所の運勢考えたら大凶引いても不思議ではなかったね。
「んで、なになに?」
「いやお前、まず自分の見ろよ……。」
「私は大吉だから基本いい事書いてあるでしょ?えーと……『失物』でやすい。」
失物……なんかあったっけな?
「『商い』無駄遣いを無くせ。」
なんかピンポイントで資材の事言われてる気がしてならない。
『学業』は関係ないわね。
関係ない訳ではないがな。一般企業受ける時SPIとかあるから。
「『病気(やまい)』所を選び保養せよ。」
本当だよ、休ませてくれよ……所を選びっていうの言ってんだから部屋まで来たり、盗撮してたり盗聴すんなよ……。
「『争事(あらそいごと)』決戦は遠くない。」
争事……深海棲艦との戦いの事かな?淀姉さんとかだったら怖すぎる。
「『抱人(かかえびと)』荒れることあり、用心せよ。」
……抱人って確か雇ってる人の事だよな?俺で言うなら艦娘達の事か……荒れるとか言うなよ恐ろしい。
「『転居(やうつり)』難あり 流れを待て。」
おいおい……1番聞きたくない話だわ。まぁでも無理って言ってないから、流れを待とう。ん?声が震えてる?そんな馬鹿な……。
「『旅行(たびさき)』行く先に利益あり」
いや、これからの奢らされてるんですが、それは……。
「『願望』さまたげありて成り難し 進むは凶。」
さまたげって絶対淀姉さん率いるコイツらだろ、かんべんしてくれよ……。
てかなんなんだよ、本当に小吉かよ。内容的には末吉か凶のちょっといいぐらいじゃねぇか。
「それで最後『縁談』……。」
………ん?なんで溜めるかな?バラエティー番組じゃないんだから最後に溜めんでいいわ。
「……はぁ〜。」
なんかため息と共に睨まれたんだけど。
俺が何したって言うんや。
「もういいわ、アンタの運勢見てても飽きた。時間考えたらもう良いし。」
えぇ〜、お前から見せろって言ったのに急になんだってばよ……。
叢雲からおみくじを返してもらい、まじまじとおみくじを眺める。
『失物』、『商い』、『抱人』etc.…まぁまぁ分からんでもない内容だったな。一部、絶対に信じたくないけど…。
志は高く生きよう。諦めたらそこで試合終了だってじっちゃんが言ってた。
最後叢雲が急に不機嫌になったのはなんだったかな……確か『縁談』だっけ?
……『縁談』縁談多くも女難あり 間違えば争いが起こる 用心せよ
………ぷっ、はーっはっはっ!!!有り得ねーー!!!
縁談多くて、間違えば争いが起こる?いやいや無いわー!!女難は認めるけどな!!!海軍学校の時からその節はあったからそれは認めるわ!!でも争いってどんな環境だよ!!
「……何ニヤニヤしてんのよ、気持ち悪いわよ?」
「いやいや、悪い悪い。おみくじの内容があまりにも的外れな所があってな。お前のおみくじはなんて書いてあったんだよ?」
「まぁ割と無難な事が書いてあったわね。『願望』は
機会多い 活かせ とか、『病気』は 特に問題ない、『縁談』は……宿敵多いが巡り巡りて良い方向へ向かう、とかね。」
まぁ大吉って無難でちょっといい感じの事書いとけばそれっぽくなるよな。
「んで、どうするよ?観光客は奥の方まで行ってるけど何かあるのか?」
ぞろぞろと観光客達は道の奥へ奥へと足を進めていく。
「あぁ、あの有名な千本鳥居を観に行くのよきっと。」
あーあの京都のCMだと必ずと言っていいほど出てくるあれか!!
「それは気になるな……勢いで千本鳥居全部見に行くか?」
「それやると伏見稲荷大社の山に登る事になるから一周すると1時間半はかかるわ。今回は時間も限られてるし、少し見てパフェ食べに行きましょう。」
ひぇー1時間半?リアル登山じゃねぇか。こんな疲れてる時にやるもんじゃねーな。またの機会にしよう。
「ほら、人も増えてきたし、歩く歩く!時間には限りがあるんだから!!」
また叢雲に腕をを引かれ歩き出す。
頼むからもう少しゆっくり行かしてくれ……体力、体力が足りない……。
鎮守府の執務室にひとつ残る蛍光灯の明かりの下で〜
背もたれに身体を預け〜
俺はPCを閉じた〜
秘書艦だった夕立がソファーで寝ながらぽいぽい言ってる気がしたけど……いや、本当だった。寝息が「ぽい〜……。」ってどんなだよ。
皆が帰ったデスクは暗い〜
というかデスクは俺と秘書艦分だけだから、そこでスヤスヤ眠る夕立が起きてたらもう少し明るかったかもしれない。
せめて過去の話をそっと咲かせよう〜
……淀姉さんに締められたり、とっちめられたり、叢雲から回し蹴り食らったり、夕立と俺が体力尽きるまで遊ばされたり、エ〇本時雨にバレた時、時雨の目からハイライトが消えて大変な事になったり、北上が寝るとか言って膝に寝っ転がって来たら大井から「北上さんに何すんのよ!!」って思っきし引っぱたかれたり……酷い記憶ばっかりだな。
あれは桜舞う〜春の真ん〜中で〜
うるさい奴らが居ない一人で過ごした遠い日〜
あれは夜な夜な語った夢と果たせない約束たち〜
あれは灰色のふるさとを捨て〜
東京に借りたワンルーム〜
憧れを抱き〜
理想を描き〜
嬉しくて眠れなかった〜
戻りたいなぁ、学生時代……。
「こうちゃ〜ん?お仕事、まだ終わりませんかね〜?」
「すんません!!もう終わらせます!!!」