就職することが出来る仕事は提督だけでした。   作:狛犬太郎

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暖かいというか暑いって感じになってきましたね。

この時期でこれだけ暖かいと今年の夏が怖いです。

そうそう、八景島シーパラダイスで瑞雲パラダイスが開催されましたね。瑞雲だったり烈風だったり、多くのレイヤーさんもいらっしゃって大盛り上がりですってね!

キャラクターのパネルも素敵なものばかりで……まぁ私行けてないんですけどね。

GW辺りに行けないかなぁ……。というか行けたとして当日券とかあるのかやら。

行った方が居たらどんな感じだったか教えて欲しい…。

気を取り直して京都伏見稲荷大社編、始まり始まり〜


……………ズイパラ行きてぇ。


追記 就活戦争18日目を初期内容から少し変更しました。活動報告を書きましたのでそちらをご覧下さい。



就活戦争18日目

「大丈夫ですか?………あれ?」

 

「あぁ、大丈夫……あ、やべ……。」

 

おっかしいなー観光客に押し出されて倒れた人が目の前に出てきたから助けたらなんか見知った人なんですけどー。

 

「木曾じゃないか、こんな所で会うなんて奇遇だな。お前も伏見稲荷大社観光か?」

 

「はぁ?木曾?あら、本当だわ。」

 

 

「い、いやこれはそのだな……。」

 

そんな木曾さんだが今もどうやって言い訳しようか考えていた。だがしかし……

 

「ん?ちょっと待ちなさい。木曾だけってわけないわよね?真面目な木曾がこんな変装やら人の休日追っかけ回す趣味は無いはずだから。……他の球磨型の連中はどっかにいるのかしら?」

 

 

おぉーなんとまぁ、笑ってるのに笑ってない顔とはこの顔だ。『吐け、吐かないなら痛い目に遭わすぞ』というプレッシャーがひしひしと伝わってくる。

 

これにはあの木曾も引き攣った笑みしか返せない。

 

 

「待つクマ、球磨達はここにいるクマ。」

 

声のする方に視線を向ければ球磨達が鳥居の影から出てきた。いつもいる妖精さんが日向から貰った護身用瑞雲に乗ってる。

 

護身用に乗ってきたんだから俺の護身してくれよ。なんで自転車感覚で乗り回してんだ。

 

「全く……球磨型が揃いも揃って人の休日の追っかけなんて趣味が悪いわね。どう落とし前付けてくれるのかしら?」

 

落とし前って……お前は極道の者か。

 

「っ!わた」

 

「全て責任は球磨にあるクマ。何かあれば私に言うクマ。」

 

 

大井が何か言い出そうとしていたが球磨は手で口でそれを遮った。

 

しばらく叢雲は考え込むと「はぁ〜」とため息をついた。

 

 

「……いいわよもう、付いてきたアンタ達の気持ちが分からないでもないわ。でも次やったらただじゃ置かないわよ?」

叢雲はチラリと大井達の方を向くと「アンタ達にも機会が来るだろうからその時にでも振り回しなさいな。」

と一言。

 

大井、北上は少し苦い顔をしていた。

 

「(これは余裕見せつけられたなクマ。初期艦で秘書艦とかもあったから提督と関わる機会多かったのは叢雲だったクマねー。)」

 

「(後で荒れなきゃいいけどにゃー。)」

 

気持ちが分からないでもない?機会?なんのこっちゃ……。まぁ向こうの話だ俺には関係ないか。

「……じゃあ、球磨達は行くクマ。観光楽しむクマよ。」

 

「おう……ってお前ら一緒に行かないのか?」

 

ここにいる舞鶴第2鎮守府メンバーの思考がフリーズした。

 

え、何?なんでみんな固まってんの?女の子連中って友達と会ったらそのまま遊びに行くんじゃないの?

 

 

「ちょ、ちょっと待つクマ!」

 

「そこで待ってなさい!」

 

すると叢雲を含めた6人で円陣を組むようにヒソヒソ話を始めた

 

 

「(え?提督理解してないクマ?いくらなんでも状況理解して無さすぎるクマよ。)」

 

「(昔っからニブチンな奴だとは思ってたけどここまでだとは思わなかったわ。)」

 

「(あーこうちゃん結構おっちょこちょいな所あるからねー、でもそこが可愛かったりするよねー。)」

 

「(でも流石に私達だけモヤモヤさせておいて、自分だけ気にしてないのは気に食わないので私は後で1発殴らせてもらいます。)」

 

 

「(大井落ち着くにゃ〜それやっていつも布団の中でどんよりするんだからやめとくにゃ。)」

 

 

「(……多摩姉さんも後で1発殴りますね。)」

 

 

「(にゃっ!?)」

 

「(それもいいけど本題に戻そうぜ、どうするよ叢雲?俺達もついて行っちゃっていいのか?)」

 

「(木曾も1発ね。)」

 

 

「(なんでだよ!?)」

 

「(……まぁ、今更よね。さっきも言った通り今回は許すけど、次は怒るから。というかアイツもアイツよね、どうして女の子と出かけてるのに他の女の子誘うのかしら?……考えたらムカムカしてきたから私も後でアイツの事1発殴るわ。)」

 

「(じゃあ、同行させてもらうクマ。叢雲、今度詫びに行くクマ。)」

 

 

「(えぇ、期待してるわ。)」

 

お、円陣終わったか。結構長かったな。

 

「じゃあ球磨達も一緒に行かせてもらうことにしたクマ。提督、よろしく頼むクマ〜!」

 

「おう、みんなで行った方が楽しいからな〜頼むぜ〜。」

 

なんだよ妖精さん、そんな目で見るなよ……。

 

「……提督さん罪な人ですよね。可哀想に……。」

 

……なんか急に憐れまれたんですけど。なんなん急に?

 

 

え、なになに?一旦CM?……え?CMあんの?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「こんにちは、妖精さんです。」

 

 

「ん?どの妖精か分からない?瑞雲に乗ってる妖精ですよ、最後に出てきたじゃないですか。ちゃんと覚えて下さいね?」

 

 

「そしてこんにちは探照灯でお馴染み、探照灯妖精さんです。さっきまで提督のカバンの中にいました。」

 

「はいこんにちは。さて、提督さんの鈍さが露見したのは今更なのでそこはスルーして今回は伏見稲荷大社についてお話しして行きましょう。」

 

「歴史秘話ヒス〇リアですか?」

 

 

「歴史秘話ヒ〇トリアじゃないですよ?でも見てる人、良いセンスしてます。はいそこ、テレビ点けない。今の時間歴史秘話ヒス〇リアはやっていませんよ。」

 

「言われたら気になるじゃないですか。」

 

「それはさておき、今回は伏見稲荷大社です。京都駅からも比較的近いエリアで市バスであれば提督さんが前に説明した通り、京都駅バスターミナルC4のバス停から出るバスに乗ります。バスターミナルは京都タワーが見える方にあります。反対側に降りないようにお気をつけて。」

 

「反対側に降りるとデパートのアバンティーしかないからね!」

 

 

「まずC4のバス停から105か南5番のバスに乗ったら稲荷大社前まで行きます。交通状況にもよりますが大体15分〜20分で着きます。」

 

 

「思ったより近いですね。」

 

「そうですね、京都駅からも比較的行きやすいです。そしてもうひとつの交通手段として電車があります。正直球磨さんの言う通りこちらの方が圧倒的に楽で早いです。バスの難点は時間によっては結構待たされたり、乗客が沢山いることもありますので。」

 

 

「電車だと大体6〜7分って所かな。行きはいいけど京都駅に戻る電車は混むから気をつけてね。バスも同様だよ。」

 

 

「電車はJR奈良線で稲荷駅か京阪本線で伏見稲荷駅まで行きましょう。ですが、電車で気をつけなければいけない点もあります。似たような駅で近鉄京都線の 伏見駅というのがあります。 」

 

「この路線に乗って伏見駅まで行っちゃうと伏見稲荷大社から結構離れちゃうからこれだけは気をつけてね。私はこれで1回やらかしたよ!」

 

「そして駅やバス停から伏見稲荷大社まではまず迷うことは無いでしょう。奈良線で行けば伏見稲荷大社は目の前なので不安という方は奈良線を使って稲荷駅で降りて下さい。でなくても他の観光客達が沢山いますので、最悪その団体について行けば着きますね。ある意味それでたどり着けない方はお稲荷さんからお断りされてるのかもしれませんね。」

 

 

「京都駅は沢山電車があるから分からなくなったら駅員さんに聞いてみてね。」

 

 

「では、伏見稲荷大社の見所について説明していきますね。結構見所あるというか基本見所しかないのであんまり説明する意味無いですね。」

 

「え?今回これで終わりですか?」

「冗談ですよ、ちゃんとお話ししますから。観光雑誌に書いてあるような所から書いてないような所までお話ししますのでご安心を。」

 

「いぇーい!」

 

 

「じゃあまずは千本鳥居ですかね。伏見稲荷大社はともかく沢山の鳥居があります。提督さん達が通ってたあれですね。一言で言うと鳥居と言うより朱色のトンネルって感じがします。ただ伏見山の雰囲気とその朱色のトンネルが見事に合わさって、天気が良く太陽の光が差し込んできたりすると、とても幻想的な風景が見られます。」

 

 

「今日は天気が良かったし神秘的で良かったよー!」

 

「ただこの千本鳥居、入口付近は写真撮影で混み合います。中も写真撮影の方が結構いらっしゃるのでガンガンいこうぜってタイプの方、いのちはだいじにに切り替えておいてください。」

 

「綺麗だから立ち止まって写真撮るのもありだと思うよ?」

 

「続いておもかる石ですね。」

 

 

「提督さん達もやってたあれね。」

 

 

「石の前でお願いする。石を持ち上げる。軽いか重いかで占うパワースポットですね。これぞ本当のパワーストーンってやつです。」

 

 

「実際に軽いか重いかは京都に行って確かめてね!私達?普段装備を持ったりする私達からすれば石なんて軽い軽い……って言うのは冗談で、人によって重さは変わると思うし、これ言うとネタバレにもなっちゃうからやっぱり気になったら行ってみるといいよ! 」

 

 

「あとこのおもかる石の近くに絵馬があるんだけど伏見稲荷大社の絵馬は面白いことにキツネの形をした絵馬なんだ!」

 

 

「凄い絵の上手い人や面白い顔したキツネさんの絵馬が見られますよ。」

 

 

「私的には賭博黙示録カ〇ジの顔のキツネさんを見た時は面白さとスゲーって思ったね……。」

 

「インパクトしかなかったですものね……。では、続いて稲荷山参拝コースについてお話しして行きましょう。叢雲さんは大体1周するのに1時間半って言ってましたが、実際の所、結構体力のある人がほぼ休憩無しのノンストップで行った場合なら可能かもしれません。」

 

「叢雲さん、艦娘だし体力的には提督なんかよりもあるからね!」

 

 

「ですので指標としては大体2時間半から3時間半っていう所でしょう。体力のある方は2時間ぐらいで回れるかもしれませんが、写真撮ったりゆっくりと回りたいという方は3時間は時間をとった方がいいですね。」

 

「まぁそもそも山登り慣れてないや体力そんなに自信が無いって人はとりあえず四ツ辻まで目指そう!あ、そうそう、靴はスニーカーとか歩きやすい靴をオススメするよ!ヒールやレンタル着物着てきた方は残念だけどおもかる石のある奥社奉拝所で引き返した方がいいね。それ以上行くと足痛めたり、服が汚れたりしちゃうから。」

 

「……探照灯妖精さん、説明してない所を話しても伝わりませんよ。では、探照灯妖精さんが言ってた四ツ辻についてお話ししましょうか。あ、靴は私も歩きやすいのをおすすめします。」

 

 

「四ツ辻ですが山の中腹辺りにあります。歩いて1時間ぐらいの場所ですかね。」

 

 

「ここは凄いんだよー!なんと京都の街並みが一望出来ちゃいます!」

 

 

「ここで京都の街並みを眺めながらソフトクリームを食べて休憩なんてことも出来ますので私としてもおすすめポイントですね。」

 

「あ、そうそう、ソフトクリームで何故か思い出したけど飲み物は伏見山入る前に買っておいた方がお得だよ。山の中にも自販機があるんだけど……ちょっとお高くなるからね……。」

 

「500mlで250円ぐらいでしたね……。」

 

「やっぱり山の中だからね、しょうがないね。」

 

 

「なんで先に買っておかなかったのか私……き、気を取り直して続いては猫に出会えるかもしれない伏見稲荷大社です。」

 

「猫ですか、伏見稲荷大社は猫の神様も祀られてるんですか?」

「いえいえ、そういう訳ではなくて野良猫……なのですかね?多分野良猫だと思いますけど稲荷山を歩いていると猫さんに遭遇することが結構あります。」

 

 

「猫好きの人も猫アレルギーの人もこれはたまらんですね。」

 

「まぁ猫さんに会えるのは運次第ですので会えたらラッキーぐらいに考えておいてください。というか本当に猫さんに会いたい方は猫カフェに行けば確実ですので。」

 

「京都はふくろうカフェとかあるし見所多いよー。」

 

 

「1回行ってみたいですよねあれ。……ともかく話を戻しましょうか。」

 

 

「ほいー。」

 

 

「次は知ってる人は知ってるマイナーな所をお話しして行きましょうか。皆さん、京都で竹林と言うと嵐山の竹林が有名ですよね?」

 

 

「嵐山の竹林も観光客がいーっぱいいるよー!」

 

 

「そんな竹林ですが、なんと伏見稲荷大社でも見ることが出来ます。」

 

「え!?そうなの!?」

 

 

「本当です。しかもそんなに人も多くないです。」

 

 

「穴場ってやつなのね!」

 

 

「そうですね、ついでに言えばその道を通って頂上まで行くことも出来ますね。ルートが全然違うので四ツ辻とか通りませんけど。」

 

 

「まぁ頂上まで行って戻る時に四ツ辻を通って帰れば寄れるからね。」

 

 

「でそんな伏見稲荷大社の竹林ですが、行き方はおもかる石のある奥社奉拝所から山道方面に少し行くと鳥居のトンネルが少し途切れます。そこの右側に〈奥の院方面〉と書かれた道標があります。伏見稲荷大社は基本舗装されてますがここはちょっとした山道になってます。」

 

「思ったけど伏見稲荷大社って割と山登りだよねー。」

 

 

「だって山登りですから。伏見山ですよ?あ、因みにこちらのルートは竹林で引き返すなら問題ないですが山頂まで行く場合歩きにくい靴や体調不良の方はオススメしません。途中から完全に山道になるので。」

 

 

「ひぇー登山だねー!」

 

 

「普通のルートで登るのも登山なんですけどね。こちらはハイキングコースにもなってるので。まぁ、正規ルートが鳥居のトンネルをひたすら行く道とするならこちらは裏道ですね。でもハイキングコースにもなってるだけあってこちらも綺麗ですよ。途中。雰囲気のあるお塚とか末社とかその後、畑の辺りに出るのですがそこから夕日や伏見桃山城とかも見えますので。」

 

「とりあえず一言いうなら伏見稲荷大社来る時は歩きやすい靴で来てね!」

 

 

「後こちらのルートには民家の横も通りますのであんまり騒がないようにして下さいね。というか伏見山自体が聖域なのでどんなとこでも騒ぎすぎるのは良くないのですが。」

 

「伏見稲荷大社の営業時間ってどのぐらいなの?他の神社とかお寺は4時半か5時半ぐらいで閉まっちゃうでしょ?」

 

 

「そこは心配ありません。一応24時間解放されてます。ですから夜行く事も出来ますよ、明かりも途中から無いのでめちゃくちゃ怖いですけど。」

 

 

「相当勇気がいるね。」

 

 

「まぁ神様も寝てる時間なので夜神社に行くのはよろしくないのですがね。もしかしたら何か起きるかもしれないですね、保証は出来かねますが。」

 

 

「興味本位で行って遭難しても知らないよー?もし私がいたら探照灯で照らしてあげられるかもね!」

 

 

「ですがそんな夜の伏見稲荷大社が見たいという方、ご安心を。伏見稲荷大社の夜でも堂々と入れてそんなに怖くない日があります。」

 

 

「おぉ!!やっぱりそんな日が!!」

 

「はい、それでは最後に伏見稲荷大社の例大祭、宵宮祭と本宮祭です。」

 

 

「叢雲さんが言ってたお祭りだね!!私もお祭り大好き!!」

「このお祭りの期間中は伏見稲荷大社全体に赤い提灯が設置されます。建物から鳥居の中まで至る所に。」

 

「おぉー!!それは凄いねぇ!!」

 

 

「本当に凄かったですね。存在が不思議な私達が言うのもなんですけどもう異次元に来たような感じでした。普段の伏見稲荷大社も幻想的なのですが、10倍増しで幻想的です。叢雲さんがみんなに見て欲しいというのも納得いく風景が見られます。」

 

 

「おぉー!!なら今度私達も行こうよ!!」

 

「そうですね、行きましょう。ただ一つ注意するとすれば……。」

 

 

「え!?何かあるの?」

 

 

「人の数が尋常じゃないです。通常でも凄いですがこの日に関してはその何倍もの人が来ますので。」

 

 

「やっぱりですかー。まぁそれだけ人気のあるお祭りってことなんだね!」

 

 

「もう本殿の辺りはまるでコミッ〇マーケットみたいな感じですね。道を行くも帰るも人の波をかき分けて進むしかないってぐらい混みます。でもオススメですよ、あの幻想的な風景は1度見ておいて損はしませんから。」

 

「今年はいつやるの!?」

 

「7月20日が宵宮祭、21日が本宮祭ですね。予定が合えば是非行ってみてください。」

 

 

「それじゃあそろそろ時間だね!」

 

 

「また機会がありましたら私達が京都の観光地を紹介するかもしれませんね。ではまたいつかお会いしましょう。」

 

「またねーー!!」

この放送は舞鶴第2鎮守府、青葉、衣笠の提供でお送りしました!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

………CM長くね?CMと本編の長さ逆だろ普通。

 

 

「司令官〜!本編は尺の都合で次回に持ち越しですって〜!」

 

 

「は?マジかよ……ずっと待機させられてた意味だわ。妖精さんのこんな観光情報見るぐらいだったら自分でググった方がもっと色々出てくるわ。てかCMの癖に長すぎんだよ。CMなんだからもっとまとめろっての……。」

 

 

「いいじゃないですか〜あれはあれで妖精さんも青葉も頑張ったんですからね〜。下調べだったり撮影だったり……。」

 

 

「まぁ問題は今後のお前の行動だわな。本当に出歯亀精神旺盛なの抑えてくれよな……俺の命が幾つあっても足りないんだよ。」

 

 

「むぅー!!出歯亀精神じゃなくて知的好奇心と言ってくださいよー!!」

 

「……はぁ〜、もういいわ。もう俺疲れたよ、大変なのは脱出と淀姉さん怒らせた時だけでいいよ……。」

「お?また大淀さんと何かありました?」

 

 

「……淀姉さんと明希ね、明石と時雨と夕立が私達だけ除け者にしてずるい、私達も連れてけとさ……。」

 

 

「……?いいじゃないですか、また行ってくれば。」

 

「俺はいつ休めばいいんだよ!?ってことを伝えたら夕立は悲しそうな顔をするし、時雨は目のハイライトオフになるし、淀姉さんは笑顔だけど目が笑ってない圧力かけてくるし……。というか明希姉は自分で行け。」

 

 

「って事でまた行く事になりました……。」

 

「ここまで来たらそんなこと考えないでもう楽しんだらどうです?モテモテでいいじゃないですか?」

 

「アイツら何となく好意があるような雰囲気は出してくるけどモテてるかと言うとどうなんだろうな。」

 

『結構わかりやすいと思うけどなー。』

 

「なら今度のお出かけは青葉もついて行きますね!青葉がバッチリ皆さんの取材しちゃいますよー!!」

「やっぱり絶対に付いてくるなよトラブルメーカー!!」

 

「それは無理です!!」

 

 

「良い笑顔で却下するなこんちくしょう!!」




生まれながらの才能のことを〜

神様からのギフトと人は

呼ぶらしいけれど〜僕のはちっちゃい箱だな〜

「こうちゃんさー、提督の素質って相当な才能だとアタシは思うんだけどなー。」

……リボンも無くて〜色だって地味で〜

みすぼらしいその箱が〜

なんか恥ずかしく後ろ手に隠し〜てた〜

「うーん、提督って今花形中の花形の仕事だと思うんだよね〜。」

…………自問自答きっとそこには答えがないことを〜

意外と前に気づいてたかも〜悩んでる自分に酔っていた〜

明日に架ける橋は脆く崩れそうで〜

今行かなくちゃ〜駆け抜けなくちゃ〜

心さえ軽やかに行けたら〜

「こうちゃ〜ん、仕事ダルいのはアタシ分かるけどさ〜、やらないとまた大淀さんにどやされるよ〜?」

「なら秘書艦として俺をサポートして下さいお願いします!!!間宮券はあげられないけど後で間宮で何か食べさせてあげるから!!」

「やっほーい。」

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