就職することが出来る仕事は提督だけでした。   作:狛犬太郎

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お願い券、最終的に誰がGETする事にしようかなーと少し悩んでる狛犬太郎です。

最近、時雨沼にまた嵌って中々抜け出せません。

というかどのキャラも沼が深い。可愛い、かっこいい等々素敵なイラストを見るとはーやっぱこの娘可愛すぎてしんどいって言う感情がry

特に艦これキャラは甲乙つけがたいぐらいキャラ素敵なの多いから嬉しいけど困る。レベリング……改装……改装設計図……改二までの道のりは長い……。

とりあえず、たくさんの沼には気をつけよう!






就活戦争24日目

参加者の中では間宮と同じく、非戦闘員の伊良湖は食品庫の物陰に隠れてビクビクしていた。

 

「ひぃ〜、どうしよう……。久々にドロ刑というか運動に参加してみたけど、皆とはバラバラになっちゃったし私一人じゃ……。」

 

ちょっと前まで食堂の方に味方がいるようだったので味方が居るうちに合流を……と思っていたが、どうやら誰か捕まってしまったらしい。

 

お陰で私は隠れきれたが、出るに出れなくなってしまったという事だ。そして現在の食堂は人の気配もなく静寂に包まれている。

 

「うぅ〜……出たら捕まっちゃいそう……でもいつまでも居られないし……。あーもう!!根性よ根性!!捕まったら捕まったよ!!やれるだけやってみるしかないじゃない!!」

 

私も久しぶりにみんなと同じようにやるイベントで浮かれていたのかもしれない。それ故に結構やけくそ気味になっているようだ。

 

「そうよ、もしかしたら食堂に提督に1つお願い出来るチケットとかあるかもしれないわ。今は誰も近くに居ないみたいだし、探してみようかしら……。」

 

意を決して食品庫から顔を覗かせる……やはり誰も居ない。まぁ居るのであれば味方であって欲しい。

 

「みんな戦闘に行く時はこんな気持ちなのかなぁ……あぁドキドキする……。」

とりあえず探さねば始まらない。警察の誰かが来たら諦めるしかないか……速さ的に間宮さんぐらいしか逃げるのは無理だし。

 

ゴソゴソキョロキョロと食堂を探し回る伊良湖。

 

テーブルの上から下、食器棚の中、受け渡し口等々探してみるが……

 

「……うーん、やっぱり見つからないかぁ〜。まぁお宝って言うぐらいだから多少難しい所に隠してあるのかな……。」

 

探し回って喉が渇いたので水を飲もうと厨房内へと戻り、水道でコップに水を汲むと一息に煽る。

 

こういう時、食堂にいると便利よね。水もすぐ飲める。

 

「……ぷは!運動してると水が美味しいなぁ……と言ってもそんなに動いてないんだけどね。」

 

仕事と運動の体力の違いを改めて感じるわ。駆逐艦の子達は凄いなぁ……出撃遠征で動きまくってるのにその次の日にはまた走り回って遊ぶんだから。

 

偶には私もジョギングでもしようかしら……。

 

そんな事を考えつつコップを濯ぐ為、流し台へ向かうとふと視界に映るもの。

 

「……ちょっと誰よ〜、こんな所ででクッキー食べてそのままの人〜。あぁ〜床も食べカスだらけじゃない……。」

 

調理台の上に食べ終わったクッキーの箱と小分けの袋が置かれていた。

 

仕事的にも性格的にもこういう所は気になるポイントだ。

 

奥からちりとりと箒を手に食べカスを集め、ごみ箱へ。

 

「しかも箱もそのままって……せめて捨ててってくれても……。」

 

もう!とクッキーの箱を手に取り箱を畳む。

 

箱なんかの紙は再生紙になるからキチンと分別して下さい!燃やせるごみじゃないですよ!

納豆のパックもしっかり洗ってプラスチックに!

パッケージに食品やソースが付いてたらその時点で燃やせるごみになっちゃうんだから!

 

資源は大事に使いましょう!伊良湖とのお約束です!

 

「こういう時だから厨房に入るのはいいけど、これは後で厳重注意ね!」

 

パッパッと手を払い改めて調理台の上に置いたコップを濯ごうと振り返ると、コップ以外にもまだ金色の紙が置かれていた。

 

クッキーのごみを捨てそびれたかと思い、手に取る。

 

「クッキーに付いてる応募券とかかしら?にしては金色って言うのも応募券らしくないわね……。」

 

こちらの面は裏面らしく何も書いてなかったのて表面を見てみる。

 

「えーと、何なに……?『提督に1つお願い出来る券』……えええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーっ!?!?!?」

 

 

一方その頃、臨時牢屋では………

 

「……はっ!?」

「どうかしましたか赤城先輩?」

 

「あ、吹雪さん、いえ、何と言いますか……先程食堂で隠れていた時にクッキーの食べカスの他にも何か重要な事を忘れているような……。」

 

「重要な事…ですか?」

 

「あの時の私は前々から明石さんにお願いしてようやく手に入った期間限定のクッキーを食べることが最重要だったもので……って、頭の中で何かが……?」

 

「あはは、赤城先輩らしいですね……もしかしてそのクッキー食べてる時に『お願い券』を見つけてたりして!!」

 

「……うーん、どうだったのでしょうか……?今となっては知る由もないですねぇ、誰かが助けて下さったら後で見に行ってみましょうか。」

 

「その時はご一緒しますよ!私は赤城先輩の護衛艦ですからね!」

 

「あら、頼もしいわ。じゃあその時はよろしくね。」

 

「はいっ!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「……不幸だわ。」

「ちょい山城さん、さっきからそればっかりぃ!!漣、不幸の言葉ばっか聞きたくないよ!!」

 

あ、ども(。・ω・)ノ駆逐艦漣です!今何とですね港にある事務所脇に山城さんと隠れている所です!

 

この人さっきから不幸ばっかりだからなぁ……漣が居るのに不幸とはなんですか!ぷんぷん!!

 

「漣、私にとって姉様は全てなの。今はその姉様と離れ離れ……これを不幸と言わずになんと言うか……。」

 

「うわめんどくせー……じゃあ、早いとこ捕まってゲーム終わらせた方がいいんじゃないの?」

 

前々から思っては居たけどここの艦娘達、一癖も二癖もあるんですよねー、まぁ漣が人の事言えたもんじゃないですけどね!

 

「それは無いわ。他の人……やはり無いわ、姉様以外に捕まるなんて有り得ないわ。私は姉様に追いかけられながら……。」

 

『山城〜待って〜!』

 

『うふふ〜!姉様〜こっちですよ〜!』

 

『ふぅ、ふぅ、え〜い!捕まえたわよ山城!』

 

『きゃ〜!捕まっちゃいました〜!』

 

『うふふ、山城、お巡りさんに捕まった泥棒はどうなるか分かってるわよね?』

 

『つ、捕まった泥棒は牢屋に……。』

 

『そう。だから山城、貴女も牢屋に入れないといけないの。』

 

『そんなっ!!ようやく姉様に会えたのに!!』

 

『うふふ、安心して山城。私達の為に特別な牢屋を用意したわ。……二人っきりの牢屋をね。』

 

『あぁ、姉様!!まだ日も高いのに……あ〜れ〜!』

 

 

「……うふ、うふふふふふふふふふふ!」

 

……うわぁ、漣がネット漫画や、コ〇ケの同人誌買ってそういう耐性があっても目の前で自分の欲望語られたら幾ら漣でもドン引きですわ……。

 

「……そういう訳よ。」

 

「そういう訳じゃねーよ。知らねーよ漣のいない所で言って欲しかったですわそれ。」

 

「だからこそ、私は扶桑姉様以外に捕まる事は許されないの。」

 

「おーい話聞いてー……いや面倒だ、警察のみなさーんここに捕まえるべき泥棒がいますよー。」

 

だー疲れる、ツッコミはぼのたんの役目で私の柄じゃねーです。

 

「止めなさい漣、それで扶桑姉様を呼べるなら良いけどそれ以外を集めるのは……。」

 

「山城、見つけたわよ。普段は姉妹でも今日は敵同士、捕まっても恨みっこ無しよ。」

 

「……扶桑姉様ktkr!!!」

 

「ちょ、ちょい待ち!!それは漣のセリフ!!!リテイク!!リテイクの方向でオナシャス!!」

 

というか何さ!?展開が早すぎる!!気がついたら扶桑さん現れるし、ネタは奪われるし!!!あ!?尺の都合!?こっちの都合も考えてよ!!

 

「良くやったわ漣!!扶桑姉様に捕まるなら本望よ!!」

 

「だーーー!!!山城さん待った待った!!!タダでさえ泥棒も出番も少ないんだからもう少し粘ってくれないと!!」

 

欲望に忠実な事は悪いことではない!!時と場合を考えてね!!!歓迎会以来全然出れなかったんだからこういう時こそ出たいもの!!

 

『その気持ちよくわかります。』

 

衣笠さんも分かる人だね!!今度直訴しに行こう!!

 

「はっ!?そうね、姉様と追いかけっこして最後に捕まるという私の夢が叶えられてないわ!!」

 

ダメだやってられんわ!!押さえてられねー!!

 

「もう知らねー!!山城さんサラダバー!!」

 

この人扶桑さんの事になるとポンコツ過ぎる!!

諦めてここは逃げよう……と言うか、嫌な予感がしてならないのでスタコラサッサ、出番はまたいつか回ってくるはず!!

 

残された扶桑、山城の間には静寂が訪れた。

 

「山城、私、姉として負ける訳にはいかないの。全力で行かせてもらうわ……。」

「……扶桑姉様、邪魔者は去りました。これで私達姉妹の一騎討ち、勿論私も全力で(捕まりに)参ります。……いざ尋常に」

 

「山城確保ォォォォーーーーー!!!!」

 

「ダンプっ!?」

 

漣が見た山城さんの最後は凄まじい速さで突っ込んで来た長門さんに跳ねられ、宙を舞う姿だった……。

 

そして嫌な予感の正体は長門さんだったか……あの人に捕まるのは不味い、早いとこ退散しよう。

 

「扶桑っ!!この辺りに駆逐艦の子が居なかったか!?」

 

「漣ちゃんなら向こうに逃げましたね。長門さん、そして山城が長門さんの衝突で大破しました……。」

 

「あぁ……扶桑姉様の膝枕……このまま私は……」

 

「む、それは済まない。私が責任をもって山城を入渠させよう。何、修復時間なら心配ないぞ。この間私が戦闘で入手した高速修復材もあるから直ぐに治る。……すまん、無線だ。」

 

会話を止め、無線機に耳を傾ける。

 

『ザッ…こちら加賀、警察各班に通達、泥棒が脱走した繰り返す、泥棒が脱走した。』

 

「何っ!?脱走だと!?」

 

「……提督達ですね。」

 

「あぁ、やってくれたな……。扶桑、引き続き捜索を頼む!山城は心配するな、私が入渠場まで連れて行ってやる。ではな!」

 

「あぁ!?待って!!入渠よりも扶桑姉様の膝枕の方が大事!!あ〜れ〜!!扶桑姉様ぁぁぁ〜!!!」

 

ポツリ1人残された扶桑姉様はただ一言。

 

「空はあんなに青いのに……。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時間は少し遡り、提督自室……

 

「はい、つーわけで作戦会議始めたいと思いまーす。」

 

「作戦会議って言うんだから指揮官らしく作戦はもう考えてあるのよね?」

 

そ、そんなことないっスよ満智留さん……。

 

「……大丈夫だ、作戦はある。上手くいくかはさて置きだがな。」

「今の間は何なのよ!」

 

やっぱり昔っからそうだったけど、満潮さん手厳しいですわ。

 

「まぁまぁ、落ち着きなって。とりあえずみんな1つは装備持ってんでしょ?それ見て見ようよ。」

 

ナイス川内!夜戦1週間は近いぞ!

 

「まぁ俺は見ての通りこの明石が作ったスーツだ。ホログラムと透明になれるクローク機能がある。」

 

「てーとくさん、てーとくさん。」

 

ん?この声は……

 

「……まーたお前か、探照灯妖精さん。もういいよ、探照灯この場面じゃ使えないでしょうが。」

 

私の探照灯、空いてますよ?みたいなドヤ顔すんな。

 

「どうぞ私が作った大型探照灯を使って下さい。」

 

「使いません。」

 

「大型探照灯。」

 

「使いません。」

 

「普通の探照灯。」

 

「使いません。」

 

「今から30分以内に探照灯をお使いのお客様には大奮発!!簡単着脱!!どこでも探照灯を通常1つの所……なんと2つ!!2つお付けしちゃいます!!」

 

「えー!?ホンマに!?2つも貰えるなんてめっちゃお得やん!?せやけど…お高いんやろ?」

 

「そんな事は御座いません!!なんとお値段」「だーーー!!!うるせぇーーー!!!龍驤も悪ノリしてくんじゃねぇ!!てかそもそもなんで急に通販番組みたいになってんだよ!!要らねーったら要らねぇから!!」

 

「てへぺろ!」

 

あざと可愛い!!許す!!

 

「残念ですがてーとくさん、もう既に肩の横に装備させて頂きました。」

 

………お前は許さん。てかなんだこれ外れねーじゃねーか!!

 

「てーとくさんが1度は使わないと外れないようになってますので。」

 

「おいなんだその『このそうびはのろわれています。』みたいなやつ!!」

 

コイツはまたややこしい事してくれるなぁもう。

 

「まぁまぁ!!えーやんえーやん!!ちょっちグレーやけど元々付いとったって事で!提督だってあって損はせぇへんやろ?」

「流石龍驤さん、ノリが良い方に悪い人はいません。」

 

「ちょっと!!ふざけてる場合じゃないのよ!!いつ警察が来るかわかんないんだから!!」

 

こういう時の満潮とても有難いです。

 

「本来アンタがまとめるべきなのよ!!」

 

すんませんした。

 

「まぁそれもそうね、んじゃ次私!と言っても空母らしく艦載機ね。今も外の辺りを警戒してるわ。因みに今の所は敵影無し。」

 

「ま、当然やけどウチも艦載機やな。」

 

「私と響はドラム缶を持ってきたのです。……実際は次の遠征用に装備しててそのままにしてだけなのです。」

 

「それとさっきこれを見つけたんだ。」

 

響が取り出した物、それはペイント銃だった。

 

「おー、ペイント銃あったんか。よう見つかったな。」

 

「ここに来る道中、倉庫の前に置いてあったのを拝借して来た。」

 

ペイント銃があれば多少楽になるか……?

 

「じゃあ次は川内さんが行こうか!私は煙幕持ってきたよ!これがあれば緊急時も逃げられるからね!満潮はも煙幕でしょ?」

 

「……えぇ、そうよ。私も煙幕。」

 

となると……艦載機2、ドラム缶が2、煙幕が2、ペイント銃が1「探照灯が1です。」

 

……わかったわかった、それでいいよ使えば良いんだろ使えば。

「やりました。」

 

「はいはーい!」

 

「元気がよろしい!川内君!!」

 

「ぶっちゃけ思ったんだけど、牢屋付近まで行って煙幕焚いてゴリ押しでみんな脱走させればいいんじゃない?ペイント銃もある事だしさ。」

 

「あーそれウチも思ったわ。案外、行けるんとちゃうかな?」

 

「ちょっと待ってよ!」

 

「満潮君、意見がある時は挙手しなさい。」

 

「こんな時に面倒な事……もういいわ、はい。じゃあ、どうやって牢屋付近まで近づくの?牢屋付近には警察がいっぱい居るわよ。それにペイント銃の弾数は1発、1人止められても防衛線を突破するのは難しいわ!」

 

飛龍が閃いた!!みたいな顔してる。多分これも問題あるんだろうけど。

 

「あ!それなら提督に行って貰えばいいんじゃない?ほら、提督のスーツ、透明になれるじゃない!!」

 

「おぉー!確かに!それやったら行けるんとちゃうか!?」

「あー……そっか、お前達コイツで透明になった時見てないんだっけ……。まず、飛龍の案だが、確かに普通に近づくよりか安全に近づける。」

 

「ならこれで……!!」

 

飛龍の言葉を遮るように俺は言葉を続ける。

 

「だが恐らくバレる。試しにクローク使うから見とけよ……。」

 

クロークを起動し、透明になる。恐らくみんなの反応は……。

 

「確かに透明と言えば透明だけど……」

 

「なんとなく輪郭的なのが見えるっちゅーか……」

 

「遠目で見れば分からないかもしれないけど、近くからなら……」

 

「そういう事だ。なんとなくわかるだろ?このクローク機能は物陰や薄暗い所ならほぼバレない。しかし、明るい所なら割と見えるんだよ。ついでに言えば走れば足音もするから加賀とか瑞鶴とか勘のいい奴は気がつくだろうな。」

 

「確かにこれじゃあ防衛ラインの突破までは難しそうだね。」

 

「ゴリ押しでって言うのは間違いじゃない。というかどんな作戦を立ててもこの状況じゃゴリ押しにしかならないからな。そこからどう捻りを加えるかだな。」

 

「捻りか……あ!夜戦に持ち込めれば……!!」

 

「時間は後30分ちょっと!夜戦にはならないわよ!」

 

「飛龍さん、牢屋付近はどうなんだい?私達はずっと外の茂みに隠れてたから。」

 

「んーそうね、さっき見たそのままなら索敵入れてもやっぱ今のやり方であの防衛線を突破するのは難しそうね。」

 

「私達もドラム缶じゃ何かするのは難しそうなのです。」

 

様々な意見が飛び交うけど決定的な意見は出てこない。

 

そりゃそうだよなぁ、そんな簡単にポンポン作戦出てきたら困らんわなぁ……。

 

川内の飛龍の案も悪くは無いんだけどなぁ……満潮の言う通り、どうやって防衛ラインを突破して牢屋付近まで近づくかが問題だ。

 

そんなのバレないで進む事が出来るのは某ステルスゲーの蛇の人ぐらい……ん?

 

「おい、みんな何持ってるもう一度教えてくれ。」

 

「え?提督のスーツに探照灯。私の煙幕。」

 

「私も煙幕。」

 

「私は艦載機。」

 

「ウチも艦載機。」

 

「私達はドラム缶なのです。」

 

「それとペイント銃。」

 

…………行けるのか?俺はあのゲームのように行けるのか?否っ!!俺なら、俺達なら出来る!!

 

「何や提督、作戦出来たんか?」

 

「あぁ、現状の装備でやるならこれしかない。よし、みんな、俺の作戦を聞いてくれ。」




仕事など出来〜ない〜曜日だってあるさ〜

そんな日は何も聞かず〜

布団のそばにいる〜

「ちょっとアンタ!!起床時間過ぎてるわよ!!いい加減起きなさい!!」

悲しみの静〜寂に休みが消えぬよう〜

ガチャ!! ドンドンドンドン!!!

休みがどこかに〜ある〜事〜

すぐに思い出し〜て〜くれるように〜

ガラッ!!「あと10秒で起きなければ私にも考えがあるわ。」

叢雲〜の後ろ手に隠された物が僕〜の眠りを狙っているなら〜

この身を差し出しても〜安らかな夢を僕…にぃぃぃぃぃーーー!?!?!?!?

冷った!?何これ!?冷え冷えのウィ〇ーインゼリー!?

「起きたわね?じゃあそれあげるから食べて着替えたら執務室行って仕事するわよ、まだまだ書類残ってるんだから。」

新たな〜朝日が僕を叩き起すまで〜

あ?これもう開いてるじゃん。叢雲が開けてくれたのか?

(……まぁ、言わなくても良いわよね。実は私が少し飲んでる事なんて……。)

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