就職することが出来る仕事は提督だけでした。   作:狛犬太郎

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ガリガリ君が美味しい時期になってきましたね、作者の狛犬太郎です。

うーん、暑い。本当に暑い。いかにも夏って雰囲気。嫌いじゃないけど好きでもないんだよなぁ。

でも夏になれば艦娘達の水着や浴衣姿がうふふ。

やっぱり、夏いいですね。

そしていつの間にか夏コミも近づいて来ましたね。休み、取れればいいんですが( ͡ ͜ ͡ )

1日ぐらい行かせてくれぇ〜。推しキャラ本がほしい!!時雨、叢雲本特に!!と言うか資金があれば全て欲しい。

今回は感想で初雪とゲームして欲しいと言うのがあったのでそちらをテーマに書かせて頂きました。(言う割には初雪要素薄いのはゴニョゴニョ……。)

大変済まないと思っている。

では本編どうぞ。


就活戦争26日目

ガチゲーマーと人並みにゲームをする奴の違いは何だと思う?

 

レベルやランクの差、装備の差、様々だろう。

 

だが真に違うのはゲームに対する考えだろうと俺は思っている。

 

人並みゲーマーが『あー楽しかった〜!ストーリーもグラフィックも良いし近いうちに大型アップデートも来る、何より双剣とランスは最高ね〜……ふぁ、眠くなってきたし続きは明日の仕事終わってからやろうかしらね。』

 

と程々に楽しんで程々に止められる奴に対し、ガチゲーマーは『発掘武器……これは、はずれ……祭り期間だし、もうすぐ追加コンテンツも……歴戦王のハムタロトもう1回、しよう……。』

 

『おけ。』

 

貪欲に上のランク、上の装備を求め続け、これを達成するのに労は惜しまない、これがガチゲーマーだ。

 

そしてガチゲーマーには危険が伴う。

 

……大きな危険が。そんな危険がこの鎮守府にはいるのだ。

 

ガチャ!「初雪!!ゲームは終わりよ!!明日朝から出撃でしょうが!!アンタも聞こえてんでしょ!?これで寝坊するんだから寝なさい!!」

 

オカン(叢雲)と言う危険が……。

 

「……叢雲、もう1回手伝って。次は必ず、出す。」

 

『こういう時に限って物欲センサー発動して出てくんだよな〜。俺も王金・風龍の片手剣欲しいけど全然出ないわ。』

 

「私もまだランスの欲しいやつ出てない……って、そうじゃなくて、いい加減クリハンを止めなさーーい!!」

 

クリーチャーハンター、通称クリハン。

 

今俺達がやっているゲームである。

 

仲間と共にクリーチャーを狩り、装備を強くしていくハンティングゲームで俺が小学生ぐらいの時から流行りだし、今に至るまで大人気のシリーズだ。

 

今日は書類仕事が早く片付いたので前々からフレンドコードを交換していた初雪、こちらヘビーゲーマー。

 

そしてクリハンをやっている事が初雪経由で判明した叢雲、こちらはライトゲーマーと過去ヘビーゲーマーに片足突っ込んでた俺の3人でクリハンをやり、いまに至る。

 

「叢雲、まだ23時、あと1時間は、余裕。」

 

『そうだぞ叢雲、何だったらこの時間まで書類やってる時だってある。23時はまだ今日だ、明日じゃない。』

 

「それに叢雲、もう一度、やれば、叢雲の欲しいランスだって、出る、かも……。」

 

「そんな簡単に出たら苦労しないっての……。」

 

『分かんねーだろ!回さなきゃ当たらないし宝くじも買わなきゃ当らない。お前の欲しいランスだって次で出るかもしれないんだぞ!?』

 

なんかスロッカスみたいな事言ってるぞ俺。

 

物事は何事も程々にな。

 

「はいはい、狙い武器1つも出てないアンタは黙ってなさい。て言うかアンタ達、いい加減止めないと大淀さんと間宮さんに言いつけるわよ?」

 

な、なんて恐ろしい事を……。淀姉さんなんかにチクられたらキャメルクラッチされた後、ゲーム機本体を破砕処理されてしまう……。

 

「酷、過ぎる、間宮さんに、言われたら、コントローラー、取り上げられる……。」

 

「ならとっとと電源を切って寝る事ね。そろそろ2人が巡回してくる時間じゃないかしら?……それでもいいの?」

 

バタバタと音がしたと思ったらマイクが切れた。初雪が電源を落としたらしい。

 

にしても叢雲卑怯だぞ、ここに淀姉さんを引き合いに出してくるか?もし、叢雲が困った時は明石連れてくるからな?あのテンションについてってもらうからな?

 

ともかく消灯時間は過ぎたので電気を点けていると巡回の奴、今日は淀姉さんと間宮さんがやって来るのでQS4は諦めるしかない。

 

だがしかし、ゲームをする事を諦めるとは一言も言ってない。

 

頭から布団に潜り込む。するとスマホがブルブルと震え出す……予想通り初雪からのLI〇Eだった。

 

(提督、本当に寝る?)

 

(馬鹿言え、こんなに目が冴えてるのに寝れるわけねーだろ。勿論やる。)

 

(何が、いい?)

 

(んー、SwotchでもVotaでも3BSでも良いんだけどなーでも、カチャカチャ音のでるものは控えた方がいいか。となれば、無難にスマホゲーか?)

 

(問題、ない。)

 

では早速とモンスタースライダーを起動させ「こうちゃん、眠れないなら次のお仕事持ってきますけどどうします?」

 

あ〜〜〜めっちゃ眠くなってきたなぁ〜〜〜!!!

 

やっぱ夜更かしは良くないよね〜〜〜!!!

 

……本当にこの人音もなく気配も無く侵入してくるの何なん?

 

次の日、初雪に聞いたら向こうも叢雲が乗り込んできたってさ。やっぱバレてるんすね。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「……提督ってさ〜ゲーム好きだよね?」

 

食堂でカレー食ってたら前に座ってた蒼龍から尋ねられた。

 

「まぁ、結構やってるわな。蒼龍はゲームとかやらないのか?」

 

「んー、あんまり機会が無かったからね〜。でなんだけど、私達の練度も結構上がってきたし、海域も安定してきたからさ、飛龍と一緒になんかゲーム買おうって話したのよ、だけどどれが面白いとか全然分かんなくてね〜。そこでさ、提督のオススメとかあったら教えて貰えない?」

 

あーなるほどなるほど。俺のオススメねぇ……。

 

俺のオススメと蒼龍達が合うって保証無いからなぁ。

 

「……こういう系のゲームやりたいとかある?ファンタジー系とか格闘系とかふわっと系とかさ?」

 

「うーん……普段戦闘してるから格闘系はいいかな〜。あーでもファンタジー系とかなら戦闘もいいかな〜。ふわっと系だとどんなのある?」

 

「あー……おいでよアニマルの海とかいいんじゃないか?漁村を発展させていくみたいなゲーム。後はファンタジー戦闘系なら俺が今やってるクリーチャーハンターとか案外合うかもしれんぞ?みんなでクリーチャーを倒して装備を強化して行くゲームなんだけど。」

 

「へぇ〜……ちょっと動画見てみるね。」

 

そう言うと蒼龍はスマホを取り出しPVを視聴し始めた。

 

そして数分後……

 

「めっちゃ面白そうだし買う!!!」

 

「ほーええやん。ちなみにどっち買うんだ?」

 

んー、と考え込む蒼龍の顔がこれまた可愛いこと。

 

何?そういう見せ方みたいなのがあんの?最高かよ。

 

「どっちも買おう!!」

 

「子供か!」

 

そして元気っ子か!!

 

まぁでもわかる。面白そうだし、ついつい買っちゃうんだよな。だがこうやって積みゲーが生まれてくる。

 

けど蒼龍はゲーム初心者だし、2本ぐらいなら積むほどのものでもないか。

 

「後で飛龍にも見せてあげよう!きっと飛龍も買いたくなるはず!!とりあえず私は買うことに決めた!」

 

「お、おう。まぁゲーム仲間が増える事は嬉しい事だ。なんかわかんない事あったら聞いてくれ。」

 

「もっちろん!その時はよろしくね!そろそろ飛龍が出撃から帰ってくるはずだから迎えに行ってくるね!!」

 

そして3日後……

 

「買いました!」

 

「買っちゃいました!」

 

いや、早いな。まだ3日しか経ってないのにもう準備完了してるよ……。

 

本日の仕事は休み。蒼龍達の用事に付き合うわけだが、それがゲームなら全然OKです!

 

「流石明石さんね、頼んだ次の日には届いてるし、本体の設定までしてくれたわ!」

 

「昨日なんか楽しみ過ぎてぐっすり眠れちゃったもんね!」

 

ぐっすり眠れちゃったなら良かったわ。

 

「とりあえず相良くんID教えて〜。」

 

「あ、私のやつこれね〜。」

 

フレンドコード交換会するのはいいんだけどさ……

 

「なんで君達、テレビごとここに持ってきたのさ?」

 

インターホン押されて何かと思えばテレビ持った2人が玄関前で立っていたのには驚いた。

 

「え?だってこういうのって50メートル以内じゃないと通信出来ないんじゃないの?」

 

いつの時代だってばよ。

 

「んなわけあるか!Wi-Fiあれば世界の裏側からだって出来るわ!」

 

「へー時代は進化したねー?」いや、お前スマホ使いこなしてるのにゲームの情報は10年前ぐらいで止まってんのな。

 

「とりあえず持ってきちまったのはしょうが無いから今回はここでやるか。後で明石にマイクも頼んどけ。」

 

コンセントは沢山あるからいいけどブレーカー上がっちゃうんじゃないかとも思ってたが流石妖精さんの建てた家、聞いてみたら大丈夫らしい。まぁ大型探照灯点けまくってたしそれもそうなのか?

 

そんなこんなでフレンドコード交換会も終了し、早速ゲーム開始。

 

「あ、そうそう。昨日の夜キャラメイクだけはやったんだ〜。」

 

「すんごい時間かかっちゃったよね〜。」

 

まぁコイツらも女の子だからきっとバッチリメイク決めた女ハンター作ってきたんだろうな。

 

他の奴が見る機会はギルドカードぐらいしかないけど結構分かるよね男が作ったネカマハンターと女が作った女ハンター。

 

そして画面に映るコイツらのキャラ

 

蒼龍、あーまぁ、想像通り。可愛い女ハンターさんですわ。蒼龍らしいと言えば蒼龍らしい。コイツは普段からオシャレ気にしてるもんな。

 

で、問題は飛龍のキャラ。いや、問題では無いんだけどさ……。

 

「すんげー渋いおっさんだな……。」鍛え抜かれた身体、顔には大きな傷に白く染ったあご髭……とても新人には見えない。ベテランだろどう見ても……。

 

「えへへ〜カッコイイでしょ〜?」

 

うん、カッコイイんだけどストーリー絡めて見たらこんなに歴戦感ある奴なのにルーキーってすげー違和感じゃね?店長かと思ったらバイト初日でしたって奴並に肩透かしだろ。

 

「ほらほら見てよ私のオトモ犬〜!この子も可愛いでしょ〜?このタレ耳とかパッチリした目とか〜キャー!ゴロ太可愛いー!!」

 

おじいちゃん家で飼ってる犬の名前かよ。

 

「私のも負けてないよー!凛々しい顔立ちに傷跡、そして益荒男の如く荒々しい毛並み!!多聞丸、カッコイイぞー!!」

 

おいおいおい、犬の名前に多聞丸って……多聞丸様に怒られるぞ……?

 

まぁいいんだけどさ……。

 

「てかさ、相良くんも新しいデータ作ってやろうよ!私達が新しく始めるのと一緒にさ!」

 

「あ、いいね!そうすればアドバイスとか攻略法とかわかりやすいじゃない?」

 

「あーまぁ確かにそうだな、しかもレベルや装備が強い奴が入って来てもヌルゲーになるだけだしな。OK!ちょっと待っとけ……。」

 

 

新たに新規データを立ち上げ、キャラを作っていく。と言ってもご丁寧にキャラを作ってる暇は無いからそれっぽく作りあげていく。

 

そんな時ブーブーとスマホがなる音が聞こえた。相手は初雪だった。

 

キャラメイクを一時中断しメッセージを確認する。

 

(提督、つけてるなら、クリハンやろう。)

 

「お、いいタイミングだな。お前ら初雪誘ってもいい?」

 

「勿論OK!」

 

「初雪ちゃんかぁ〜、めっちゃ強そう。」

 

初雪ちゃんめっちゃ強いぞ?

 

そんな事はともかくメッセージを返信。

 

(飛龍と蒼龍がクリハン買ってな、これから俺も新しくキャラ作ってやろうと思ってるんだけどお前もどう?)

 

(分かった。所で、なんでマイク、付けてないの?)

 

(いや、なんか蒼龍達が俺の部屋までテレビと本体持ってきてやってるからさ……。)

 

(なんで……?)

 

(アイツらのゲーム時間は10年前で止まってんだ、許してやれ。どうする?お前もこっち来るか?)

(いや、私は……)

 

「あ、相良く〜ん、お菓子持ってきたから適当に食べていいからね〜?初雪ちゃんも来るならどうぞって伝えといて〜。」

 

(今飛龍がお菓子持ってきたから初雪も来るならどうぞって言ってたけどOK?そしたら部屋作って待っててくれ、飛龍達も部屋に連れてくから。)

 

(……行く。)

 

(んあ?)

 

(私も、そっち、行く。)

 

(お、おう、分かった。じゃあ部屋はこっちで作っとくわ。)

 

部屋を作り、蒼龍達を招待。後は初雪を待つばかり……

 

ピンポーン!呼び鈴が鳴る。玄関に向かうとハードとコントローラーを抱えた初雪が立っていた。

 

「おーいらっしゃい、あ、あとテレビか……。」

 

「自分で、取ってくる……。」

 

「でも重いだろ?任せろ取ってきてやるって。」

「いや、でも……」

 

そこに蒼龍が割り込んできた。

 

「相良くーん?ダメだよ乙女の部屋に許可無く入るのは〜。初雪ちゃん、私が手伝うから一緒に行こうか?」

 

「……うん。」

 

あー……確かにデリカシー無かったなこれ。そりゃそうだ、知ってるとはいえ男を部屋に上げるのは……ね。

 

「今部屋、散らかってるから、提督に、見せられない…。蒼龍さんなら……。」

 

ちゃんとお部屋の掃除しましょうね?

 

暫くして初雪のテレビも到着。その間に俺もキャラメイクを済ませ、いつでも始められるようにしておいた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

提督はぁ〜鉱石を掘るぅ〜ヘイヘイホー

 

クリハン序盤の鉱石集めマジ大事。

 

何作るにしても鉱石要りまくるからな。

 

今俺達がやっているクエストは小型肉食クリーチャー、ジャガラス10頭の討伐クエ、だがジャガラスだけ狩って終わるのは勿体なさすぎるので素材集めをしている所だ。

 

「相良くん、そこなんかあるの?」

 

「あぁ鉱石だ。蒼龍、このゲーム序盤でお世話になる鉱石さん達だ。しっかり取っておけよ。」

 

「わー!!なんかいっぱい取れる〜!!」

 

飛龍、序盤だから取っておいて損は無いけどハリの果実とかバクレツの果実とかボウガン使わないとあんまり意味無い気がする。

 

「アオライト鉱石…光虫…薬草…」

 

初雪は黙々と採取、採掘を行ってる。やるのはいいんだけどお前だけ強くなりすぎても意味無いからな。

 

今回はこの2人をサポートして一人前のハンターにするのが目的なんだからよ。

 

てかなんで布団敷いてるのそれ俺の布団。

 

初雪曰く、布団が無いと落ち着かないとかなんとか。

 

因みにみんなの装備は俺が太刀、初雪がハンマー、飛龍が大剣で蒼龍は弓

 

蒼龍は「私は別世界でも弓で行く!!」との事で、

 

飛龍は「近接武器とか使ってみたかったんだよね〜!……飛行甲板で深海棲艦殴りつけるのってアリかな?」とかいう感じで各々武器をセレクト。

 

まぁ慣れたら色んな武器使ってみてね。

 

「相良君相良君!!なんかデッカイの出てきたんだけど!!」

 

「なんかティラノサウルスみたいなやつね!さっき2、3発でちっちゃいの倒せたならコイツも10発ぐらいで倒せるでしょ!よっしゃ!飛龍さん任せなさ〜い!」

 

「あ、飛龍待ってよ!私もやるわよ!攻撃隊、発艦はじめっ!」

 

「あ!お前ら、ちょっと待て!!そいつは……!!」

 

そして蒼龍、今のお前の弓からは艦載機は出ないぞ!?

 

初心者が大型クリーチャーに勝負を仕掛ければどうなるか……。

 

飛龍『力尽きました。』

 

蒼龍『力尽きました。』

 

相良『巻き添え食らって力尽きました。』

 

『3回倒れたので復活できません。街に戻ります。』

 

デカデカと画面に映るクエスト失敗の文字。

 

まぁ、想像通りだわな。

 

「いやいやいや!!なんであんな強いのが居るのよ!!おかしいでしょ!?」

 

「飛龍、この手のゲームにはな、序盤に初心者殺しが居るのが鉄板なんだよ……。」

 

「アナンジャフ、初期装備だと、結構面倒。」

 

「えー、じゃあ今は倒せないって事〜?」

 

「まぁ、倒せないことも無いが、正直コイツに時間かけてまだ作れない装備の枠を解禁するぐらいなら先に進めてた方が得かなぁ……。」

 

「そして、何か1個作れても、そこまで強くない…。」

 

正直、俺はアナンジャフの装備あんま好きじゃないんだよなぁ。あんまり強いと思わないというかなんというか……。

 

「まぁ、元々倒さない前提でストーリー組んであるんだから次はスルーして行こうぜ。」

 

飛龍、蒼龍は少し不満げそうだ。

 

「それにさ、強そうなクリーチャーが簡単に倒せたら達成感も何もないだろ?飛龍達が深海棲艦を倒した時、どうだったよ?凄い嬉しかっただろ?それと同じさ。」

 

「クリーチャーも、最初は簡単なのから、倒して、ハンターを強くしていけば、今のも、いつか倒せる、はず……。」

 

「クリハンは特に序盤が楽しいもんだからな。防具どれにしようとか、武器をどうやって強化して行くとか考えると楽しいぞ。」

 

正直な所、これでゲームがつまらないと言う印象持たれるのはちょっと辛い。折角買ったんだ、もっと楽しんで貰いたいしな。

 

「だからさ、もう1回やろうぜ!」

 

さぁ、どうだ……?

 

「何言ってるのよ相良君、当たり前じゃない!もうクエスト貼ってあるから早く早く!」

 

「やられっぱなしで終わるなんて有り得ないもんね!」

 

………良かった良かった。

 

「ははっ、次はやられるなよ?」

 

「そう言う相良君だってさっきやられてたけどー?」

 

「ねー?」

「ばっか!あれはお前達の巻き添え食らっただけで……。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

明くる日も明くる日も、4人はクリハンをやり続けた。

 

出撃から帰ってきて、休憩時間や終業後に一狩り。執務を急いで終わらせて一狩り。

 

「お疲れ様です大淀さん!これ、先日の演習結果です。」

 

「お疲れ様です大淀さん。」

 

「あら、吹雪さん、赤城さん、ありがとうございます!確かに受け取りました。」

 

「にしても、最近の提督、いつにも増して熱心にお仕事なさってますね。何かあったんですか?」

 

「私も分かりませんけど普段からこれだけ熱心に執務してくれればいいんですけどねぇ……。」

 

「そう言えば、初雪ちゃんも凄い頑張ってるんですよ!この間も出撃でMVP取ってきたんです!」

 

「確かに初雪さんの成長は目覚しいですね、この演習でも成果を上げてますし。」

 

「……空母でも飛龍さんと蒼龍さんは伸びてきましたね。集中力が高まったというかなんというか……偶に不思議な動きをしてる時もありますが、彼女達なりに考えて行動してるということなのでしょうね。」

 

「よーし、私も初雪ちゃんに負けないよう頑張らないと!でもあんまり根詰め過ぎるのも良くないと思うので司令官にお茶入れてきますね。」

 

「なら私も一緒に行きましょう。さっき間宮さんにお茶に合うお菓子を頼んで置いたんで、吹雪さんと赤城さんもご一緒に如何ですか?」

 

「えっ!?いいんですか!?」

 

「はいっ!楽しみですっ!!」

 

「赤城さん、お代わりは無しです。」

 

「……はい。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

クリハンの道は辛く過酷なものだった。

 

二日目……

 

「きゃ〜!!ポケポケ装備可愛い〜!!見て見て相良君、ゴロ太もお揃いで可愛くない!?」

 

「骨!!野性味溢れる骨装備!!多聞丸もワイルドでカッコイイぞぉ〜!!」

 

……楽しそうで何よりだ。あ、因みに俺の初期装備はイロア装備一択です。

 

「やっぱり、ハンマー、最高……。」

 

初雪の奴、よく頭に張り付いてられるな……。俺ハンマー試したけど無理だったわ。めっちゃスタン取るやん……どうなってんのその技術。

 

四日目……

 

「……やっぱり、アナンジャフと戦うなら火耐性強い防具が欲しいよね。」

 

「となると、レオレイア、辺りが……。」

 

五日目……

 

「うぁー棘が全然出ない!」

 

「俺も尻尾が足りねぇ!もう1回だ!」

 

一週間後……遂に……

 

「やった……。」

 

「倒した…んだよね?」

 

倒れ込むアナンジャフと画面に映るクエスト成功の文字。

 

「あぁ、倒したんだ。今度はお前達の力で……。」

 

「おめで、とう……。」

 

「「うぅぅぅ〜……やったぁぁぁーーー!!!」」

 

抱き合うようにして喜ぶ二人。

 

「おいおい、まだアナンジャフを倒しただけだ。クリハンはまだまだ先があるぞ?」

 

「次は、上級、難易度が上がってくる……。」

 

「……そっか、そうだよね!よし!蒼龍、次のクエスト行くよ!私、レオレウスの大剣欲しいんだ!」

 

「私はレウギエナの防具が欲しいな!相良君、初雪ちゃん手伝って貰ってもいい?」

 

「もち、ろん。」

 

「構わないぜ。俺もレオレウスとレウギエナの太刀作りたいし。」

 

 

 

そして二週間後……

 

「……よっし、今日の書類終わりっと。叢雲〜もう今日の仕事無いよな?」

 

「ちょっと待って……えぇ、今日はこれで終わりね。どうしたのよ?最近熱心に仕事しちゃって?ヤバいものでも食べた?」

 

「食ってねーよ!さっさと仕事終わらせて悪いか?」

 

「いーや、むしろ今までもそうしてくれた方が私も助かったんだけどね。」

 

うるさいやい。

 

「ところで、早く終わったなら久しぶりにクリハンやりましょうよ?そろそろ発掘ランス欲しいし。」

 

「あーそれなんだが……。」

 

「?」

 

話そうとしたその時、執務室の扉が開き、

 

「提督〜!執務終わった〜?」

 

「早く次のクエストやろうよ!!……あ、叢雲ちゃんおつかれ〜!」

 

「お疲れ様……クエストって、二人もクリハンやってたの?」

 

「うん、提督のオススメって事で最近始めてね〜。今ランク8なの。」

 

「それで提督にも手伝ってもらってるって事!そしてその口振りだと叢雲ちゃんもやってると見た!」

 

「えぇ、やってるわよ。あ、ならこれから4人でやらない?手伝うわよ?」

 

「あー……ゴメンね叢雲ちゃん、実は初雪ちゃんもいつも手伝ってくれてて……。」

 

「あー……なるほど、4人までだからね。」

 

ここで使えるあの名言!!ここで使わずいつ使おうか!?

 

「悪いな叢雲、このゲーム、4人用なんだ。」

 

「アンタはそれが言いたかっただけでしょうが!!」

 

決まったと思った。後悔はしていない。

 

「まぁ叢雲、冗談だ冗談。もうすぐラスボスだからそれ終わったら3、2でクエスト回そうじゃん。こいつらの2人の装備作るの手伝ってやってくれ。」

 

「あーOK。なんかそんな話してたら初期の頃が懐かしいわね……私も作り直そうかしら?」

 

「いいんじゃね?早く追いついてきてくれよ。」

 

「そこは手伝うとか言いなさいよ!?」

 

 

その後、5人で消灯時間過ぎてもクリハンをやってた為、大淀さんと間宮さんに怒られたとかなんとか……。

 

ゲームは程々にね、妖精さんとの約束だよ?

 

『間宮さん、お願い、します……っ!明日からは、消灯時間までに寝ます、から……っ!コントローラーを……。』

 

『待って淀姉さん、芝刈り機は流石に待って……待ってっ!!ストップ!!』

 

 

 




今回のポルノグラフィティ替え歌後書きはお休み致します。次回は書きますよ!

仕事神よ〜!!鎮まりたまえ〜!!
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