ソードアート・オンライン ―― 隻眼の喰種―― 作:クロノヒメ
浮かんだとしても繋ぎが甘いっ!
めっちゃ遅れたすまーーん。
カネキたちが謎の人型ボスと戦い、1時間がたった頃。
まだまだボスが倒れる気配は無いが、ダメージはきちんと入っているようで、もう少しで半分を超えそうなくらいになっている。
一方攻略部隊もまだまだ余裕がある。と言っても、今のボスのペースに慣れてきたからだが。
「トーカちゃんカウント!・・・2・・・1・・・今っ!」
カネキが声を出し、トーカに指示を出す。
「今!」と叫んだタイミングでトーカが右側にサイドステップをし、避けた瞬間、数瞬前トーカがいた所にボスの拳が突き刺さる。
「グゥゥ・・・」
ボスは理性があるのか無いのかは分からないが、手当たり次第に暴走し、それこそ攻略部隊の前線が崩れかけたがカネキとトーカが2人で撹乱し、他の人達が回復するまで時間を稼いでいた。
そこからは42人、8つのグループで交代しつつ、ボスをチクチクと削る方法を取った。
実際、死人はおろかHPバーが黄色に入った者は入れど、赤に入った者はいない。
だが、油断は禁物だ。
これまでの経験上、ボスは何かしらの変化がある。
例えば、HPが半分を切ったらパターンが変化する・・・これはまだいい。
だが、厄介なのは援軍だ。
一度、ボスクラスのモンスターが三体出てきたこともある。
「全員!そろそろ半分を切るぞ!分かっていると思うが、気を抜くな!」
「「「「おう!」」」」
レイドリーダーの注意にみんな声を上げる。
「おりゃっ!くらえっ!!」
前線にいたアタッカーがとうとう半分を切った。
「ッ!?グァァァー!!!」
謎の人型ボスはバックジャンプをし、僕達と距離をとる。
そして、大きく息を吸い――――
「ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ――――」
プツン
「・・・・・・え?」
息を大きく吸い、吐き出した咆哮は途中で電気が切れたロボットの様に、地面に崩れ落ちた。
攻略部隊に流れた静寂。
――どうするか?
カネキは悩んだ。
そして、この一瞬が幸をなす。
「今だ!たたみ掛けろ!」
この行動をスタンと見たリーダーが、大声で指示を出す。
1番最初に動いたのは前線にいたアタッカーである。
彼はリーダーが言う前に前に動いていた。
そして、次にカネキが動く。
彼も悩んでいたが、相手が動かないのはチャンスだと感じていた。
そして、疑問も。
初めに疑ったのは、ボスがこちらを誘ってるというものだ。
だがこれは違う、とカネキは感じた。
ソードアート・オンラインはリアルを追求したゲームである。
モンスターや花、再現が難しい水でさえ現実と大差ないリアリティを持っているのである。
しかし、先程の倒れ方は余りにも不自然すぎる。
まるで、誰かに無理やり止められたような・・・
様々なことを考えたカネキだが、一番最初に何かをする、という行動は性格からか遠慮してしまう。
・・・今回は、この性格に救われたと言っても過言では無いのだが。
各自行動を行い、倒れたボスに突撃する。
カネキが刀を構え、ソードスキルを発動させようとしたとき、ふと誰かの声が聞こえた。
しかし言葉までは聞き取れず、カネキはボスに向かい突っ込む。
(1番厄介な腕を斬る!)
右足を前に出し、刀を両手で持ち大上段に構える。
すると、刀が淡い空のような色を帯びる。
ソードスキル。
プレイヤーが特定の構えをとったとき、体が自動で動き、人の動きより早い剣技を繰り返すことが出来る、ソードアート・オンラインの仕様である。
カネキが発動させようとしたのは、刀系単発ソードスキル、
初めから使えるソードスキルだが、刀系の中でも技の出が速いスキルである。
それに、何より狙いやすいと言う点もある。
青い軌跡を描いた刀が、振り下ろされる時――
「」
「えっ・・・!?」
ふと、声が聞こえた。
言葉までは聞き取れない。
だけど、聞こえた。
この場で――否。
(なんで・・・!?でも、この声は・・・・・・!?)
カネキは困惑する。
当たり前だろう。何故ならその声は――
「どうして・・・・・・」
「リゼさん・・・・・・・・・?」
あ、ソードスキルはオリジナルです。
ちょうどいいのが無かったんや。
モチベが上がれば直ぐに出す・・・はず。
あと短くてごめん