兵藤一誠は『異常な普通』です   作:しにかけ/あかいひと

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だってそう、結局のところ原因は……


その15

 

「うぅ……胃が痛い……!」

 

 やぁ! 僕、兵藤一誠! どこにでもいる普通の高校2年生ェ!! ……このくだり前もやったな。日記の上の文面じゃ僕の精一杯の野太い声が伝わらないのが残念だ。

 まあそれはともかく、本日は三大勢力会談当日ですよ奥さん! 時刻は真夜中手前、既に面子は揃い踏みでウチの学校の会議室にいると来たもんだ! ついでに言うと今日に至るまでに色んな勢力の人らがそれとなーく駒王町に集まり、当日の今日に至っては警備として学園の周りに配置されてるってスンポーよ! いやぁ、VIPになった気分でしたよ再度登校した時に校門にいた人がビシッと敬礼するもんだから。…………ンまァ、今日に関しては僕は超絶VIPかもしらんね。対外的な扱いは下級悪魔であることよりも二天龍であることを重視されそうだし。

 一応時間までは待機するってんでいつもの旧校舎、オカ研の部室で座ってるワケだが……胃を痛めてる僕を誰が責められようか。生まれてこの方お偉いさんに囲まれるなんて経験したこと…………はあったけど、あいつら全員敵だったから気にしなくて良かったんだったか。まあこれから僕の上に立ってくる連中なのでそれはもう胃が痛い。一歩間違えたら僕どころか部長の首までスパン! だからね……。

 

「僕もですぅ…………ううぅ……!」

 

 そして同じ様にお腹を痛めてるのは先日より薄目系(開いてない)金髪美少年としての道を歩み始めたご存知引きこもりデイウォーカーのギャスパー。僕とは事情は違うけど、引きこもりだったギャスパーにとって急にお偉いさん方の前に引き摺り出される状況は確かにしんどいだろう。それが例えコイツを守るためだったとしてもね。

 

「ふむ……こうして見ると似てない兄弟みたいですわね」

「ああ……強力な神器を持った上でその危険性に怯えてるところとか本当にそっくりね」

 

 そこ、しみじみと呟かないでくださいよ僕達ァ真剣なんだよマジでさァ!

 

「ぼ、僕本当に大丈夫でしょうかぁ!? 間違って神器を暴走させたりしませんかねぇ!?」

「大丈夫よギャスパー。その可能性があることは今日の参加者は全員把握しているし……何より今日のところは目を閉じていればそうはならない、でしょう?」

 

 自分に怯えるギャスパーをあやす様に撫でて慰める部長。実際その場しのぎの問題先送り策である『目を閉じる』のはちゃんと機能している様で、それをしてからは一度だって暴発してない。なので問題はギャスパーのメンタルだけだ。それが一番問題だけどな!!!

 

「……大丈夫、ギャーくん。私たちが着いてる」

「こ、小猫ちゃあん……!」

 

 嗚呼麗しきかな後輩達の友情。同じ一年(一応ギャスパーは駒王学園高等部に在籍している)だから精神的な距離も近いのだろう、めいびー。

 

「それに、時間を停めて一番怖そうなイッセー先輩は止まらない、大丈夫」

「確かに!」

「おいコラ後輩共」

 

 時間停められた程度で僕は怒らないよ!? ……いや、小猫チャンなりのギャスパーを和ませるジョークなのは分かってるケド、ちょっと納得いかねぇよなァ!?

 

「まあまあイッセーくん。みんな分かってるよ、君がそんなことで怒らないことは」

「はい、イッセーさんは優しいですから!」

「うぇーん! 君たちだけが良心だよォ!」

 

 大袈裟に腕を広げて二人に抱きつくと抱き返された件。おおう、華麗に避けられると思ったケド意外と好感度稼いでいたのね僕ってば。あ、ヨシヨシはしなくていいよアーシア。祐斗クンも。

 

 そんなゆるゆるとした雰囲気で胃の痛みも一先ず和らぎ、何とか頑張るかぁ……と思っていると部長が一拍、パンと手を打った。

 

「……さて、そろそろ時間ね」

 

 各々の体勢で休んでいた全員が立ち上がり、背筋を伸ばして部長に向く。

 

「ここから先は私達が経験したどんな場所も霞むような大舞台。けれど気を楽にして行きましょう、戦うよりは楽ですもの。ね?」

 

 部長の激励に力強く頷き、僕らは部室を後にする。さあ、会議室へ殴り込みだ。

 

 

◆◆◆

 

 

 部長が部屋をノックし、失礼しますと扉を開く。……既に僕ら以外の面々は会議室に用意された豪奢なテーブルに着いていた。気を持ち直して胃の痛みこそ無いが……おそらくそれぞれの正装と思われる装いと真剣な表情に圧倒されちゃうな。

 テーブルに着いている要人は各陣営二名ずつ、かな。悪魔側にはルシファー様とレヴィアタン様。ンで気配は薄くしてるケドお茶用台車のそばでルキフ……いやグレイフィアさんがいる。おそらく給仕係。天使側にはミカエル様と見識のない女性天使……おそらく熾天使の誰か。堕天使側にはアザゼル総督と……やはりいたか白い龍のヴァーリ。……僕を視界に収めて笑うんじゃないよお前ら。ソックリさんですかコノヤロー。

 

「私の妹と、その眷属だ」

 

 ルシファー様が他のお偉いさんに紹介してくれたので、部長に倣って会釈。……実の所女性の熾天使様以外とは面識あるよね僕。どうなってんだ僕。

 

「先日のコカビエル襲撃で彼女達が活躍してくれた」

「はい、報告は受けています。改めてお礼を、ありがとうございます」

 

 ミカエル様が部長に礼をし、部長も会釈をしてそれに応えた。……肝、すわってんなァ。それともここ最近ので慣れちゃったのかもしれん。流石部長。

 

「悪かったな、俺のところのコカビエルが迷惑をかけた。始末もさせちまってすまんな」

 

 ……ンで、この中年不良堕天使総督よ。まったく悪びれた様子も見せずに言うもんだからこめかみがピクピクするのも宜なるかな。……いや、この程度で済ませてるってのは分かってるんだよ? 分かってるんだけどやっぱ納得いかねぇ!! 楽しんでるだけだろうしな!

 

「そこの席に座りなさい」

 

 総督のノンデリ発言にちょっと空気がピリっとしたのを察したのかは分からないけど、すぐにルシファー様が指示を出してくれて助かったぜ。じゃなきゃちょっとよそ行きじゃ晒しちゃダメな顔するところだった。

 ルシファー様の命を受け、グレイフィアさんの案内で壁側に並べられた席に座る。先客に支取会長がいたが……ちょっと目を合わせ辛いな。向こうもそう思ってるのか少し視線が泳いでいた。

 

 向かいを見ると…………似た感じに座っている面子と、その中に見知った顔が二つ。イリナちゃんとゼノヴィア女史である。

 

『テメーらもいたんかよ』

『ええ、いるわよ。だいたいアンタのせいだけど』

『解せぬ』

 

 視線で悪態をつきあうが……まあちゃんと元鞘に収まってよかったね、と思う。

 

「全員が揃ったところで、会談の前提条件をひとつ。ここにいる者たちは、最重要禁則事項である神の不在を認知している」

 

 僕らが座ったのを確認したルシファー様がそう切り出す。まあそら知ってるやろなぁとそれとなく辺りを見渡す。特に動揺してるヒトがいないのでそういうことだ。そもそも聖書の神の死亡という事実が公になりそうだったからこその三大勢力会談だろうしね?

 

「では、それを認知しているとして、話を始めよう」

 

 ヘラヘラと笑っていた堕天使も、穏やかな表情をしていた天使も、ルシファー様の開始宣言で表情を引き締めた。……三大勢力会談のスタートである。

 

 

◆◆◆

 

 

 とは言っても、悪魔歴1年どころか半年も無い僕には、トップ達が雁首揃えて話し合ってることはちっとも分からないのであった。いやまぁ所々『これってそういうこと?』みたいな話題もあるにはあるのだが、如何せん推測の域を出ない。僕が覚えておいた方が良さそうなのは神器保持者の扱いについて、か?

 

 とりあえず神器保持者については危険な神器を持っていたとしても殺処分したり追放することはしない、という方針になった……ンだと思う。

 『神の子を見張る者』が神器の研究をしているというのは周知の事実で、神器を保持者から剥がす装置が存在してるのも知ってる。なんならアーシアがそれに掛けられそうになったらしいからね。そして研究が進んだお陰でなんと、神器を剥がされても保持者を殺さずに済む装置の開発に成功したのだという。

 これにはイッセーくん、心の中で拍手喝采。……実験台にされて死んだ人もいるのだろうか? とも思うが、少なくともこれから神器関係のトラブルが起きた時はそういう対処ができるようになったということだ。第二第三の僕やアーシアが生まれなくなると聞いて酷く安心した。アーシアも胸を撫で下ろしていたので同じ気持ちだったに違いない。

 

 あとはどんなことを覚えておいた方がいいかなァ……というか議事録読み返すか録音かしときたいよなぁ……。バレると怖いからボイスレコーダー持って来れなかったけれど。

 

『(フン、そう言うと思ったからこちらで記録中だ)』

 

 え、お前そんなことできんのドライグ!?

 

『(いいやできん、少なくとも神器の機能ではな。だが駒を介して俺とお前は普通の所有者と較べより密接に繋がっている。お前の魔力をこっちで操作して使うのも造作もない程度に、な)』

 

 な、なるほど。つまり僕の魔力を使って何かしらに記録中と……でかしたぞドライグ! やっぱ僕の相棒は最高やな!

 

『(現金なヤツめ。それに何も慈善活動でこうしてるワケじゃあない。こういう情報が、お前にとっての(ぶき)になるのだろう?)』

 

 おうもう仰る通りで! うぇへへへ……後で辞書とか引きながら学習タイムだねぇ……!

 そんな風に内心でフィーバーしてるとルシファー様が部長を指名し、例のコカビエル襲撃の件について説明しろと命じた。この件は他人事ではないどころか当事者真っ盛りなのではしゃいだ内面がビシりと凪いで凍りつく。

 

「はい、ルシファー様」

 

 そして命令に応える部長も堂に入ったもの。少しの緊張も見せずに淡々と事件の顛末を説明していく。…………ううむしかし、客観的に聞かされると僕らとあの教会コンビ、とんでもない大金星を挙げたんだなぁ。

 

「──以上が、私、リアス・グレモリーとその眷属悪魔が対処に当たった事件の報告です」

 

 報告を受けた各陣営トップの反応は三者三様。ため息をつく熾天使、顔を顰める魔王、笑う総督。……いやお前笑う場面ちゃうやろ総督。

 

「ご苦労、座ってくれたまえ」

「ありがとう、リアスちゃん☆」

 

 またもピリつく空気の中で、レヴィアタン様のきゃぴっとした労いの声が清涼剤だ。小耳に挟んだところによるとセラフォルー・レヴィアタン様は四大魔王様の中では外交担当らしい。こういう空気を和ませる部分で適任、なんだろうかね?

 

「さてアザゼル、この報告を受けて堕天使総督の意見を聞きたい」

 

 まあその清涼感もルシファー様の質問で掻き消えたが。一応私情を挟まない様にとは見て取れるけれど、それを抜きにしても悪魔側としてはあまり面白くない事件だ。なにせ『神の子を見張る者』のトップに近い古の堕天使が悪魔の領地に攻めてきたってことだからね。それを当の総督は悪びれず笑ってんだから表情には載せずともイライラはするでしょうさ。

 

「先日の事件は、我が堕天使中枢組織『神の子を見張る者』の幹部コカビエルが、他の幹部及び総督の俺に黙って単独で起こしたものだ。蜂起した当人はそこの赤龍帝によって始末されたから、こちらが対処する前に事は済んだ。流石に何もしないのはアレなんで再発防止として『神の子を見張る者』で注意喚起を行った。その辺の説明はこの間送った資料に全て書いてあっただろう? それが全てだ」

 

 あまりにサラッとした最低限の説明に、ルシファー様とミカエル様は眉間を揉んだ。もうちょっとこう、なんか言うことないの? という二人からの副音声が聞こえてきそうだ。

 

「説明としては最低の部類ですね……」

「どうしようもねぇよ。当の本人がいない以上、推測であることないこと言うわけにもいかんだろうに。報告書ってのは事実を書いてしかるべき。だろう?」

「全く……しかし、あなた個人が我々と大きな事を起こしたくないという話は知っています。それに関しては本当なのでしょう?」

 

 呆れと怒りと……あとはなんだろう? ほんの少しの懐かしさを滲ませながらミカエル様はアザゼル総督に質問をした。……まあ、そうか。堕天使アザゼルは天使だった時期があるのは間違いないし、敵対する前から顔馴染みってこともあるのかな。

 

「ああ、俺は戦争に興味なんてない。コカビエルも俺のことをこれでもかとこき下ろしていたと、そちらの報告でもあったじゃないか」

 

 その場面に途中から居合わせた僕もそれは把握している。部長もそう報告したし、ミカエル様に視線を向けられたイリナちゃんも頷いている。まあ総督単体ってよりは戦争できない世界と、天使悪魔堕天使全部に鬱憤溜まってたって感じだけどね。死ねばいいのに…………あ、僕が殺したっけか?

 実際のところ、本人が言った通りアザゼル総督が『神の子を見張る者』では戦争に興味が無いというのは有名な話だ。僕もそう教わった。ドライグの所感でも、戦争に時間を取られるのが嫌な趣味人という評価だった。だからそれに嘘はないんだろうね。

 だけどトップ達としては気になることはあるらしい。正確には……建前上聞いておかないといけないこと、かな?

 

「アザゼル、一つ訊ねたいのだが、どうしてここ数十年神器の所有者をかき集めている? 最初は人間たちを集めて戦力増強を図っているのかと思っていた。天界か我々に戦争をけしかけるのではないかとも予想していたのだが……」

「そう、いつまで経ってもあなたは戦争をしかけてはこなかった。『白い龍』を手に入れたと聞いたときには、強い警戒心を抱いたものです」

 

 ……ということだ。僕は単純に『サンプルを増やすため』と思ってるし、多分それが正解なんだろうケド、周りからはそうは思われない……というか素直に鵜呑みにできない。何故なら神器は戦争にも使える程の力を持ったものが多いから。僕や祐斗クン、ギャスパーみたいなのとか特に顕著だろう。……ミカエル様も白龍皇に言及してたしな。

 

 まあその自覚はあるんだろう、総督はなんとも言えない感じに苦笑してた。

 

「そりゃ神器研究の為さ。なんなら一部資料をお前達にも共有しようか? ……そもそも研究していたとしても、それで戦争なんざ仕掛けねぇよ。今更興味が無いしな。これでも俺は、今の世界に満足しているんだぜ? 部下にだって『人間界の政治にまで手を出すな』って厳命してるぐらいだ。宗教に手を出すのも面倒だし、悪魔のオシゴトにちょっかい出す程暇でもない。……ったく、分かっちゃいたが俺の信用は三竦みの中でも最低か?」

「「「それはそうだ」」」

 

 ……うーんハモった。魔王様二人とミカエル様が異口同音。まあ、その……僕もそう思う。神器という玩具があるから()()大丈夫という印象しかない。多分研究で戦闘が必要とかなったら戦争までは行かずとも小競り合い位は用意しそうな感じもする。実際、三つ巴の戦争が終結して以降はそんな感じだったろうし。

 会議室に満ちる『何を今更』という空気は流石に面白くなかったのだろう。不貞腐れたように舌打ちをした。

 

「チッ……神や先代魔王共よりもマシかと思ったが、お前らもお前らで面倒臭い連中だ。……ふん、これ以上コソコソ研究するのも性に合わねぇし」

 

 ガシガシと後頭部をかいた……後、見る者を不安にさせるような、綺麗でおどろおどろしい笑顔をアザゼルは浮かべた。

 

「だってんなら、やっぱ切り出すなら俺からだろう。なァ? 全員ハナからそのつもりなんだから……結ぼうぜ、和平をよ」

 

 ざわり、と声の無いどよめきがその場を支配した。まさか、コイツから提案されるなんて……って感じだろうと思う。

 

「ええ、私達も悪魔とグリゴリに和平を持ち掛ける予定でした。このまま三竦みの状況を作り続けていては、今の世界の害となる。……被害は今この間にも発生し続けています。我々には時間的猶予はないと言っていいでしょう」

「オイオイ、えらく余裕が無いじゃないか堅物ミカエル。正直俺らや悪魔と手を組むなんて噴飯ものだと思ってたんだがな?」

 

 ……あはは、ちょっとミカエル様の不安を煽り過ぎたのかもしれん。まあ実際に被害者(アーシア)を目の前に突き出してアレコレ言ったからな。それに……うん、多分ミカエル様、天使側でもなんか引っかかったンだろうなぁ。そりゃ慌てるし、今回の本題を早めに切り出してくれて安堵もするか。

 

「思うところが全くないとは言いません。ですが我々の間にある蟠りのせいで人間たちにそのしわ寄せを負わせることはあってはならないことです。……失ったものは大きい。だからこそ、本来の使命を忘れてはいけないのです。神の子を見守り、導く。それが我々天使のあるべき姿です」

「おいおい、今の発言はギリギリだぞ? ……と思ったが、要らん心配だったか。今はお前ら熾天使がシステムを管理してるんだからな」

 

 あまりの気迫に……まるで本来の使命を忘れてる()()()()()()使()がいるかの様な気迫に総督も若干押された様子。じゃなきゃ軽口の一つでも飛んでるだろうし。

 

「我らも同じだ。魔王がなくとも種を存続するため、悪魔も先に進まねばならない。戦争は我らも望むべきものではない。……次の戦争をすれば、悪魔は滅ぶ」

 

 ルシファー様からも、おそらく悪魔の総意として同意を示す。その言葉に、天使と堕天使も頷いた。

 

「そう、次の戦争をすれば三竦みは今度こそ共倒れだ。しかも人間界にもトドメをさして世界を終わらせるというオマケ付きだ。誰も彼もそんなことは望んじゃいない」

 

 会談最初のふざけた様子はもうそこには無い。17年しか生きてこなかった僕に、万年は生きてるだろう堕天使の長の内面はとてもじゃないが推し量れない。それでも、和平を結ぶという意思は固いのだと。その物の一つでも切れそうな鋭い眼差しから見て取れた。

 

「神がいない世界は間違いだと思うか?」

 神がいなくとも、そもそもこの残酷な世界は間違っている。

 

「神がいない世界は衰退すると思うか?」

 衰退なんて見方次第、滅んだって次に廻る。

 

「残念ながらそうじゃなかった。俺もお前達も今こうやって元気に生きている」

 皺寄せは確かにある、それなのにソレを見て見ぬ振りをして。

 

 アザゼルは腕を広げて宣言した。神の時代に訣別を告げるように。

 そもそも……そんなこと、どうだっていいのよ。

 

「──神はいなくても、世界は回るのさ」

 だって…………神も悪魔も誰も彼も私を救ってはくれないもの。

 

 どうしてか、僕には分からないけれど。僕はアザゼルのその言葉に…………酷く、反抗心を抱いてしまった。

 




(いじる部分あんまりなかったな……)

お気に入り登録が2000突破ですって!?(驚愕)
本当にありがとうございます!
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