ガールズ&パンツァー 時空を超えた機械と協力者   作:水岸薫

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第12話『アンツィオ潜入とお嬢様』

 生徒会に集まった勇樹たちとみほたち、その理由は簡単。戦車道大会の話だ。

 

「かーしまー。次のステージどこ?」

 

 杏は干し芋を抱えながら言うと、河島は「は」と答える。

 

「アンツィオとの対戦は、山岳と荒れ地ステージに決まりました」

「山岳と荒地か」

「厄介ね」

 

 河島の言葉に伊江と桜は答えると沙織が「はーい質問」と手を挙げる。

 

「アンツィオってどんな学校」

「あー、言われてみればわからないっすね」

 

 沙織の質問に霊華は同意すると、杏が「あー確か、創始者がイタリア人だったはず」と簡潔に答える。

 それを聞いた伊江は「イタリア…なんだかあべこべだな」と何かに気づいたのか、ジト目で想像した。その話は後程話そう。

 

「イタリアの文化を日本に伝えようとしたイタリア風の学校だ、だから戦車道もイタリアの戦車が中心。先ほどの1回戦で使用した車両はCV33とセモヴェンテ41」

 

 河島はそう言いながら2両の戦車の設計図を見せると、華が「CV33て、わたくし大好きです」と意外な一面を見せる。

 

「へぇ、華さんってCV33が好きなんですね」

「はい百合子さん、小さくてかわいくてお花を活ける花器にぴったりです」

「あ、そっちですか」

「いくら何でも花器にしてはおっきすぎない、ひまわりでも活けるの?」

「同感っす沙織先輩さん」

「私もです」

 

 百合子と華の言葉に、沙織のツッコミに霊華と小梅は同意する。

 

「新型戦車が入ったと聞いたが」

「どんなの?」

「ちょっとわからないです」

 

 河島の情報に杏は質問するが、みほもさすがにイタリアの戦車のことはよくわからないのか難しそうに答える。

 小山も「1回戦には出なかったもんね」と大人しく答える。

 

「だからこその秘密兵器かぁ…まいっか」

「あら、意外ですね」

 

 杏の行動に勇樹は目を丸くしていると、彼女は「そのうちわかるし」と答える。

 その言葉にみほたちは「え?」「なんでわかるの?」と頭にハテナマークを浮かばせた。その瞬間。

 

 

 

ガチャッ!!

 

 

「秋山優花里、ただいま戻りました!!」

「わたくしもです」

「ただいま帰りました」

 

 そう言って生徒会に入ってきたのは、コンビニの制服を着た秋山優花里と七星奈々、そして羽衣天女の3人であった。

 

 

「おかえりー」

「おお、待っていたぞ」

「お疲れ様」

 

 杏と河島、小山はそう言うと沙織が「その恰好」と3人の制服を凝視する。

 何かに気づいたのか、勇樹とみほは「もしかして」と3人に向けてこう言う。

 

 

「「優花里さん、奈々さん、天女さん。ひょっとしてまた?」」

 

 

 そう言うと、優花里は「はい!」とポケットからマイクロSDカードを出した。

 

 

 ちなみに、天女のリュックからイタリアの料理がはみ出していることに気づいていた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 映像に映っていたのは、アンツィオ高校の学園艦なのか。やや長い艦隊が映し出されている。

 そして画面には『秋山優花里のアンツィオ校 潜入大作戦』と赤く大きな文字が映し出される。

 

 次に映し出されたのは、アンツィオ校の街中であろうか。イタリア風の町と学生らが映っている。

 

『はい、今回はアンツィオ校に来ています』

『アンツィオ校、おいしい料理がたくさんあると聞きました』

『これは絶対食べますか』

 

 優花里に交じって、よだれを流す奈々と冷静に答える天女が写っている

 

『ワンパターンですみませんが、今回もコンビニ船を使ってうまく潜入することが出来ました』

 

 そう言って優花里たちがお手洗いでアンツィオ校の制服に着替えようとしたとき、伊江と百合子が太田と勇樹の目をふさいで「「見るなー!!」」と慌ててふさいだ。

 しかしふさいだ力が強かったのか、二人は「「いでででで!!」」と苦しみだしたのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

『それにしても平日なのに、屋台がたくさん出ていますが。学園祭か何かでしょうか?』

『そうですね……聞いてみましょう』

 

 優花里の質問に奈々は近くにいたアンツィオの学生に聞いてみることにした。

 

『あのー、わたくしたち。本日転校してきたばかりですが、今日は何かのイベントでしょうか?』

 

 すると、アンツィオの生徒は数秒茫然していると『いつもの日だよ』と答える。

 

『ずいぶんと出店多いですね』

『うちはいつもこんなもんだって、いろいろな部とか委員会とか片っ端から見せだしてね。うちの学校、貧乏だから少しでも予算の足しにしないとな』

 

 

 ドンガラガッシャーンガラガッシャーン!

 

 

 それを聞いたみんなはその場でずっこける……だが。

 

 

『まぁ、それは素晴らしいです!! 苦しい経営状況でも、あなたたちは創意工夫をして長く続けるようにしているのですね。わたくし、感動しました!!』

 

 

 

 ドンガラガッシャーンガラガッシャーン!!

 

 

 奈々のずれにみんなは再びずっこけるのであった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

『優花里様、あちらの屋台の屋根ですが』

『え? ああっ、戦車を飾っているお店があります!!』

 

 天女の言葉に優花里は振り向くと、そこにはパスタを作っている三つ編みショートツインテールの少女がナポリタンを作っていた。

 

『アンツィオ名物、『鉄板ナポリタン』だよー。おいしいパスタだよー』

 

 彼女は出来上がったパスタを客に配っていると、優花里たちは近づくのに気づき『あ、その子の彼女たち』と話しかけた。

 

『ちょっと食べてきなー』

 

 彼女はそう言いながら鉄板ナポリタンを作り始めた。

 

 

 

『まずオリーブオイルはケチケチしなーい、具は肉から火を通す、今朝採れた卵をトロトロになるくらい。ソースはアンツィオ校秘伝・トマトベースト、パスタの茹で上がりとタイミングを合わせて…』

 

 

 手際よくオリーブオイルをフライパンにいれ、ひき肉であろうお肉を炒め、卵を入れてスクランブル状にし秘伝ソースを混ぜ、出来立てのナポリタンの上に乗っける。

 

『ハイ、300万リラ』

『まぁ、安い!! 早速これを』

 

 彼女の言葉に奈々は財布から300万円を出すと、それを見た彼女は『いいっ!?』と驚く。

 

『いやいや、お客さん。これジョークっすよ!!』

『まぁ、ジョークですか…ショボン』

 

 彼女の言葉に奈々はがっくりしながらも、小銭入れから300円出して鉄板ナポリタンを受け取る。

 

 その光景を見た小梅は「奈々さんって、ジョークでも真に受けるのですか?」と勇樹に質問すると、彼は「まことに受けるぞ、あのようなジョークでもまことに受ける素直な性格だ」と答える。

 それを聞いた小梅は「イタズラで嘘をつくのはやめますか」と奈々を見て言うのであった。

 

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『では早速』

『わたくしも』

『失礼します』

 

 優花里たちはフォークで器用にパスタをすくい、試食をしてみる。

 

『おいしいです!』

『これで300円は安いですね』

『有名店になりそうです』

 

 3人はパスタを食べて驚いていると、それを作った彼女は『だろー!』と自慢する。

 すると優花里は『ところで戦車と言えば、新型が入ったって聞いたんですけど』と言うと、彼女は突然優花里をにらみつける。

 

『なにぃ、どこで聞いた?』

『あ、すみません』

 

 聞いてはいけないことなのか、優花里は謝るが。彼女は『おめえ、通だねぇ!』と逆に褒められる。

 

『ここだけの話っつーか、ちょー秘密なんだけど。重戦車を手に入れたんだ!』

 

 彼女は自慢げに言いながらフライパンを彼女に向けて言いだしていく、口が滑りやすいタイプだと、みんなはそう思ったのであった。

 

『聞いて驚け! えっと、イタリアのなんだっけ?』

『イタリアの重戦車と言えばP40ですか?』

『まぁ、かわいらしい名前ですね!』

『そうそう、それそれ! P40をそりゃあ気が遠くなるくらい昔から貯金しまくって。あたし等の代でようやく買えたんだ!』

 

 彼女の言葉に天女は『すごいですね』とつぶやく。

 

『アンチョビ姐さん! あ、うちの隊長なんだけど。もう喜んじゃって、毎日コロッセオの周りを走り回っているよ! 燃料もあまりねえのに』

『よほどうれしかったですね』

 

 彼女の言葉に天女は再び言うと、優花里は『同意します』と答える。

 

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『おいしいものがたくさんありましたね』

『はい、これは天国ですね』

 

 奈々と天女はアンツィオの屋台を食べまくったのか。口にソースが付いていた。

 それを見かねた天女は『奈々様、ソースが』と胸ポケットから赤色のハンカチを出して、彼女の口を吹いた。奈々は『それくらい、わたくしがやります』と照れるのであった。

 途中優花里が『なんだかいい人そうですね』と言うと二人は『そうですね』と息を合わせて答える。

 すると、CV33が3人の前を通っていく。

 

『あ、カルロベローチェです! 箱のりしてますよ!』

『まぁ、戦車なのにかわいいですね』

『まるで、小さなカバさんチームですね』

 

 CV33を3人は言うと、奈々が『コロッセオって、あれですか?』と古くなったホールに彼女は指をさした。

 

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 3人はコロッセオの中に入っていくと、中央に緑色をした戦車。P40が映っている。

 その周りにはアンツィオの生徒がいて、P40の上には薄黄緑色のツイン縦巻きロールをした少女が映っている。

 その少女は『これが我々の秘密兵器だ!』と堂々と言う。もしかしたらこの少女がアンチョビかもしれない。

 

『おおっ! P40の本物、初めて見ました!!』

『なんだか……イメージと違っていました』

『同じ戦車かと思ったが明るかったですね』

 

 優花里はめおうぃからせているが、奈々と天女はジト目で言ったため。沙織は「いやそこは感激してよ」と突っ込んだ。

 

『まぁ、これさえあれば大洗など軽く一ひねりだ!』

 

 アンチョビはそう言うと、どこからか『ドゥーチェ!』と声がした。すると彼女はピースで体制を変えるとカメラの音がした。

 

『現場は大変盛り上がりです』

『それにしても、今の行動は写真撮影でしょうか?』

『それでしたら室内でやっていますよ』

『あら、それもそうですね』

 

 優花里は実況をしているが。奈々の質問に天女は答えると、彼女は納得するのであった。

 

『ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ!』

 

 周りのノリに3人も一緒にしていると、優花里が『以上、秋山優花里がお送り致しました!』と答えると。動きが停止してスタッフロールが流れるのであった。

 

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「通りで朝から奈々と天女さんが……本気で買うなよ、ジョークでも」

「まぁ、そうですか……お土産用に買いたかったのに」

「お土産はありがたいけど、今のはジョークだから。本気で無駄使いしないで」

 

 勇樹は奈々に向けて言っていると、天女も「そうですね、気を付けましょう」と言うと彼女は「そうですね……失礼しました」と反省するのであった。

 

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 それを見て杏は干し芋を食べていると、華は「ちょっと強そうですね」とつぶやくと、河島が「ちょっとじゃないだろ!」と突っ込んだ。

 

「私、P40初めて見ました」

「オレもだ、さすがにイタリアの戦車はそこまで詳しくないしな」

 

 みほと勇樹はそう言うと、杏が「こりゃ、もー少しがっつり考えないといけないねー」とのんきに答える。

 すると美樹は「それだったら、生徒名簿でそれに詳しい生徒。優花里君以外を調べたらどうだい?」と言うと、みんなは「それだ」と一斉に答える。

 




いよいよアンツィオ戦の話に入りました。さて、ここで問題が発生。
アンツィオの副隊長であるカルパッチョとペパロニの本名。

カルパッチョはカエサルの同級生でありあだ名が『ひなちゃん』と言いますのでそこから考えることは可能ですが。ペパロニの場合はどうすればいいか難しいです(汗)。


まぁ、それは次回からお楽しみにしてください。ではまた。

※今回の道具解説はありません。

この後、勇樹が出すここから逆転になると思う道具は?

  • あっちこっち矢印―ル
  • 風景ペン
  • 液体ごて
  • 強力音放ち装置
  • 偽物ベニヤ板製造機
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