ガールズ&パンツァー 時空を超えた機械と協力者   作:水岸薫

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第15話『交戦と対戦』

「『サーモグラフィ眼鏡』!!」

 

 勇樹はカバンから赤色のメガネを出すと、百合子は「その道具って確か」と思い出す。

 

「そ、これは動いているや生きている者は赤色に変色し、それ以外は青色に変色するんだ」

 

 勇樹はそう言うと、キューポラから出て例の場所に戻ると。瓶底眼鏡を外してサーモグラフィ眼鏡に変える。

 

「っと、これで……やっぱり!」

 

 勇樹は何かを確認し終えると、急いでT-34/85に入り。小森に指示を出した。

 

「小森 、退路を確保しつつ前に進んでくれ反撃されたらすぐに退却。そして美樹姉は主砲、百合子さんは近くに機関銃があるからそれを使ってセモヴェンテとカルロベローチェに向けて売って

「お、えお?」

「それはいいが」

「どうして?」

 

 小森、美樹、百合子は勇樹に向けて疑問を言うと、彼は「ま、見てればわかるよ」と答える。

 

「ま、そろそろ行くとすっか」

 

 小森はそう言いながらレバーを動かすと、T-34/85は前に進んでいき。カルロベローチェとセモヴェンテが見えるところまで行くと。機関銃と砲撃を数量に向けて放った。すると。

 

 

 バギバギバギッ!! ベキッ!!  ドガアアッ!!

 

 

 なんとセモヴェンテとカルロベローチェが簡単に壊れた! いや、簡単に壊れたのではなく。

 

 

「これって看板か!?」

「張りぼてですね!」

「「偽物か!?」」

 

 小森、百合子、そして伊江と美樹はそう言うと勇樹が「なかなかやるな」と答える。

 

 

 

「どうやら十字路に先ほどの看板を用意してオレたちが戸惑っているところを狙って、アンツィオのみんなは四角で移動し。一気に狙う作戦を狙っていたな」

 

 それを聞いた小森は「うむ、敵ながらなかなかいい作戦だ」となぜかほめる。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「うははははっ! 今頃あいつら十字路でビビッて立往生してやがんの。戦いは火力じゃないおつむの使い方だ」

 

 ペパロニは作戦がうまくいっているのではと思っている、すると通信機から『ペパロニ姐さん!』と他の隊員から声がした。

 

「なんだ?」

 

 ペパロニは通信にいに出ると、他の隊員がとんでもないことを言い出した。それは。

 

『大変です、八九式とティーガーG型がこちらに来ています!』

 

 隊員の言う通り、カルロベローチェの後ろからは八九式とティーガーG型がすでに来ていた。

 

「なんでばれてんだ!? ま、いいか。ビビってんじゃねえ! アンツィオの機動力に付いてこられるっかつーの!」

 

 ペパロニはそう言うが、実は彼女の頭はひじょーにバカで、先ほどの作戦も実は計算違いだ。

 

「シカトしとけ!」

 

 と、このように本人はバカであった。

 

 それを追っていた八九式とティーガーG型は…。

 

「敵5両発見しました!」

『こちらも同じく発見! この様子でストF24地点に発進しています !!』

 

 磯部典子と天野川が味方に送っていたのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 一方ウサギさんチームは加茂さんチーム基風紀委員たちと合流し、急いでセモヴェンテを探しに行っていた。すると。

 

「あ、2時に敵兵!」

 

 勇樹から渡された道具『顕微双眼鏡』を使っていると、先に2両のセモヴェンテが映っていた。

 

「またセモヴェンテ、さっきと一緒だ! 騙されるものか!」

 

 あやは先ほどの張りぼてと同じ方法ではないかと思い、攻撃しようとする。だが梓は「ちょっと!?」と急いで止める。が。

 

「おりゃっ!!」

 

 アヤハ機関銃を起動するスイッチを押して砲撃を放った。だが。

 

 

 

 カコーン!!!

 

 

 

 今度は金属音が響いて、セモヴェンテが移動し始めた。どうやらこれは本物のようだ。

 

「うえっ、本物だ!!」

「もうっ!」

 

 あやの行動に梓はあきれるのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

『すみませんA23地点、セモヴェンテ2両発見。今度は本物です! 勝手に攻撃しまいました、すみません交戦始まっています!』

 

 梓からの知らせにみほは「大丈夫、おかげで敵の作戦がわかりました」と冷静に伝える。

 

「セモヴェンテとは付かず離れずで交戦ください。西に行動を始めたら、それは合流を意味します。全力で阻止してください。

『自信ないけど、頑張ります!!』

 

 梓はそう言うと、今度は「あんこう、カバさん、カメさんチームは途中でカンガルーチームと合流しこのまま直進します。包囲される前にフラッグ車を片付けましょう」と伝える。

 

「当然、こちらのフラッグ車も標的となりますが。逆に囮としてうまく敵側を引き寄せてください。それではみなさん、検討と幸運を祈ります!」

 

 この時、みほの行動は。ある作戦の有利が出てくる瞬間となる。

 

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 八九式とティーガーG型は、現在カルロベローチェを追っていながら攻撃している。

 しかしカルロベローチェは快速軽戦車の一種で、武器は少ない代わりにスピードだけは桁違い。砲撃してもカルロベローチェは当たらない。

 

「くっそー、しゃらくせえ。反撃だ!!」

 

 ペパロニは操縦手である隊員。基、アマレットは「わかった」と答える。

 すると、5両のカルロベローチェのうち1両が八九式とティーガーG型の後ろへと移動していった。

 

「バックアタック!!」

「はい!」

 

 典子がそう言うとあけびが後方についている機関銃に切り替わると後方のカルロベローチェに向けて放った。

 だが素早い動きでよけているためそう簡単には当たらない。

 すると、反対側から2両のカルロベローチェが出てくると、サンドウィッチのように前後に挟まれる。

 

「なんだなんだ?!」

「な、なにをするんだ!?」

 

 それを見た典子と祝井は驚いていると、前方のカルロベローチェが180度回転し後ろ向きで後退しながら進んでいる。そして。

 

『Spara!』

 

 ペパロニが合図をすると、全てのカルロベローチェから銃弾が放たれる。

 その銃弾は戦車に当たるが無傷に近い、正式には木津が増えるだけで白旗判定にはならない。これがカルロベローチェの弱点の一つ。

 

「「痛い痛い痛い痛いっ!!」」

 

 だが、バレー部のみんなは銃弾が当たっているのに痛いのか、痛がっている。当たっているのは戦車なのに。

 

「痛いのは戦車です。とりあえず反撃しましょう!」

 

 しかし、バレー部の通信手である近藤妙子は、冷静に答えると。砲台が発射される。

 カルロベローチェは反転するとそのまま前に逃げていく。だが、砲台が1両のカルロベローチェに向けて砲弾が放たれるとそのまま当たり。『ガダンッ!!』と激しい音がした。

 そしてそのまま2両目のカルロベローチェに放つと先ほど同様、『ガタンッ!』と激しい音がしてそのまま倒れる。

 

「よっしゃあー!」

「バレー部の時代、来てるぞー!! 次だ次、Gクイック!」

「そーれ!!」

 

 バレー部の部員と典子たちはそう言っていると、再度砲弾が放たれてカルロベローチェに当たる。

 

「っと、こちらも負けねーぞ!!」

「それじゃー、放ちまーす」

 

 丸井がそう言うと、ティーガーG型から砲弾が放たれて、カルロベローチェに当たるのであった。

 

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 一方、ウサギさんチームとカモさんチームは。セモヴェンテから逃げていた。

 

『ちょっと梓さん、逃げているだけじゃない! 反撃はしないの!?』

「2両相手じゃ無理ですよ」

 

 みどり子の言葉に梓は冷静に答える。さすがの風紀委員もこれは慌てるようだ。

 

「先回りすればいいのに」

「逃げるので精一杯!」

 

 桂里奈はそう言いながらレバーを動かしていると、優季が「あ、そうだ。考え方次第だよ」と何か思いついたようだ。

 

「向こうは1両につき1つの砲、こっちは1両につき2つの砲。園先輩と一緒だと4つの砲台だからこっちが強いじゃーん」

「なるほど!」

 

 優季の言葉にあゆみは納得すると、「なるほどじゃない!!」と桂里奈と通信機から園の声が響いた。

 こんな時に園の地獄耳なのは、逆にすごい。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 一方、カルロベローチェとセモヴェンテ。フラッグ車のP40は森の中に潜んでいた。

 そのセモヴェンテには赤井比奈基カルパッチョが乗っていて、P40にはアンチョビが乗っていた。しかし、彼女はジト目で若干苛ついている。理由は簡単。

 

「おい、マカロニ作戦はどうなっている」

 

 彼女は通信機を使ってペパロニに話しかける、すると彼女は『すみませーんそれどころじゃないんで後にしてもらいますか?』と答えた。

 彼女にしては珍しい反応なのか、アンチョビは頭上にハテナマークを浮かばせる。

 

「なんで?」

『八九式とティーガーG型と交戦中です。どうしてばれちゃったのかなぁ?』

 

 それを聞いたアンチョビは「まさか」と思い。再度通信し始める。

 

「十字路にちゃんと張りぼて置いたよな?!」

『ちゃんと置きましたよ、全部!』

 

 『全部』と言うワードに彼女は「はぁ!?」と反応する。

 

「11枚全部だと、数多いから全部ばれるだろうが!!」

『あ、そっか! さすが姐さん。賢いっすねー』

「おまえがアホなだけだ!!」

 

 アンチョビはそう叱るが事実である。

 本来、9枚を十字路に設置する予定だったが。ペパロニのミスですべておいてしまい11枚すべておいてしまった。

 結果、初めは大洗のみんなには騙せたが、確認したときにはすべてばれてしまった。

 

「おい、出動だ。敵はそこまで来ている!」

「はい」

 

 アンチョビはカルパッチョに指示すると、彼女はセモヴェンテに入り込んで移動し始める。

 

「2枚は予備だってあれほど言ったのに、なんで忘れるんだ?」

 

 アンチョビはそうつぶやくが、実質なぜか本人に聞いてもわからないだろうと推測した。

 カルロベローチェに続き、P40とセモヴェンテが後を追い大洗のフラッグ車を探しに行く。すると。

 

 

 

 

 

「あ」

 

 

 

 

「ん」

 

 

 

 

 

 大洗の隊長、西住みほと。アンツィオの隊長、アンチョビが目の前ですれ違いそのまま進んでいく……が。

 

「全車停止! 敵フラッグと隊長者発見!」

 

 アンチョビの指示に2両は停止して方向を変えていく。同じくみほも指示を出してⅢ突が向きを変えようとした。すると。

 

 

「あのパーソナルマーク…たかちゃん!?」

 

 

 すると、Ⅲ突のパーソナルマークであるカバの絵に。カルパッチョは気づいた。

 理由は意外なことに、カエサルこと鈴木貴子は、カルパッチョとSNSをしているが、実はカエサルが使用しているプロフィールの画像がカバが振り向く一面で。彼女はそれを見ただけでだれが乗っているのか分かった。

 

「75m長砲身は、私に任せてください!」

「任せた!」

 

 カルパッチョの言葉にアンチョビは答えると。セモヴェンテに乗り込んでそのままⅢ突と戦い始める。

 アンチョビはフラッグ車の後を追い始めた。

 

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