「……やっぱりこうなるんだね」
太田はパソコンの画面を見て言うと、桜が「どういうこと?」と疑問が浮かぶ。
「なぜ大洗の学園艦を狙うの。それにどうして学園艦を?」
「文部科学省の学園統廃合の方針だと思う、生徒数の減少と同時に活動実績がないから決定したんだろう」
「かつどー実績?」
「何かやったことっす、茶道や剣道などっすよ」
福音の疑問に霊華が答えると、彼女は「おー、なるほど」と納得する。
「これは、勝たないと廃校決定になるってことか」
「ええ、勇樹さんたちとみほさんたちが運命を決めるね」
アレンと奈々はそう言うと、画面を見つめる。
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「なるほど、それででしたか」
勇樹たちは、河島と杏の話を聞いて理解する。
彼女たちが行っていることをまとめると、『廃校になる前に、ある程度戦車があったからそれを売って、廃校を逃れた。今あるのは売れ残り』と言う事。
「残っている道具で何とか出来るかな?」
「そうだねぇ」
勇樹はそう言いながらカバンに入っている道具を見て言うと、祭里は答える。
「しかし、みほさん。試合は終わっていないんだな」
「はい、まだ負けたわけではありませんね」
「西住殿、石川殿…」
勇樹とみほの言葉に優花里は反応する。
「頑張っていきたいです、だって来年もこの学園で戦車道をしますから」
「それは同意だ」
みほの言葉に勇樹は答える。すると。
「私も、西住殿と同じ気持ちです!」
「そうだよ、とことんやろうよ! 諦めたら終わりじゃん!」
「まだ戦えます!」
「うん」
「勇樹さん」
「わかった、会長。降伏はしません。最後まで戦いぬきます」
「ただし、みんながケガしないよう。冷静に判断しながら」
勇樹とみほはそう言うと、杏は「わかった」と答える。
「そうときたら。修理用の道具は確かここに……あった」
勇樹はカバンから工具箱を出すと、それらをみんなに配る。
「みなさん、この『修理箱』を使って戦車を修理してください。誰でも修理が出来ますので安心してください」
「はい、あと。Ⅲ突はひまわり、M3は副砲。それぞれエンジンのかかりが悪くなっている車両はエンジンルームを温めてください。
「時間はありませんが落ち着いて」
みほはそう言うと、みんなは「「ハイ!!」」と答えて修理に取り掛かる。
残っている時間を使って。
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「『焚火ツボ』」
勇樹はカバンから円盤型をした道具を出すと、ツボの中に薪を入れる。
「木の枝や薪を入れてスイッチを押すだけで、自動で火が着火して温めてくれるレトロ型の道具ですが。電気が通っていないところで使用すると便利な道具です」
「さすが勇樹さん」
勇樹はそう言いながらスイッチを押すと、中の薪に火がついて焚火が自動で始動した。それを見た梓は感動するかのように答える。
「念のため、非常食用の『圧縮フードセット』を用意しましたので」
「ありがとう!」
「わーい、食べ物―!!」
カバンからどんぶりサイズをした器をウサギさんチームは受け取り、勇樹は他のところへと移動して行く。
「問題は残っている道具だね」
幹子はそう言いながらカバンに残っている道具を見て言う。
今は言っている道具は、ペンにコピー機型の機械に蓄音機に矢印型のシール、液体ごてに焚火ツボに圧縮フードセットにシェルターセット、双眼実体顕微鏡とアベコベクリーム。
どう使うか彼女もわからない、ましてやどうゆう風に使うかは不明だ。
「問題は、この包囲網をどうやって突破するかだ…」
「敵の性格な配置がわかればいいけど……」
桃と柚子は、ここをどうゆう風に突破するか生徒会と小梅が話し合っている。
「彼の道具も、使い方によっては役に立つとはいえ。相手が騙せるかどうかだな…」
「そうだね」
「偵察を出しましょう
みほがそう言うと、桃と小梅は「そうだね」と同意する。
そして偵察に行ったのは、秋山優花里とエルヴィン、冷泉麻子と園みどり子の2組であった。
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2人に偵察に行かせてから数分後、突然雪から吹雪に代わり威力は増していってる。
「戦車が冷えないように素手で触らないでください」
「体を寄せ合って温めて」
みほと幹子はそう言うと、みんなは出来る限り温めるようにした。
ちなみに、偵察に行ってきた2組は帰ってきた。
「このようになっているのか」
「確認した結果ですから、そうですね」
「何とかいけるか勇樹?」
「可能性がある限りは難しいが、少し考えないと」
勇樹はそう言いながら、道具を見て考えている。
そう言っていると、彼は「ん」とあるものを見つけた。それは…。
「これは、確か『偽物ベニヤ板製造機』か」
「ん、なんだその『偽物ベニヤ板製造機』って?」
伊江が勇樹の言葉に反応し質問すると、彼は「これか?」と答える。
「偽物、つまり建物や人物などを作る道具だがベニヤ板で作って相手をだますようにしているんだ」
「へぇ、じゃあこのレンズが付いたのは?}
「『風景ペン』、描くだけで風景が描けるシンプルすぎる道具だ」
「ん、じゃあこれは?」
「『あっちこっち矢印―ル』、地面に置くだけで歩く人はその矢印の方向にしか進めないんだ」
勇樹は伊江の言葉に答えていると、小梅が「あ」と何かに気づいた。
「ねえ、勇樹君。液体ごてって確か液体であればいけますよね?」
「え、はいそうですが…どうして?」
「これに減らす以外に増やすといった機能は?」
「それはありますと、今で言うと飴のように……あ、そうか」
小梅の言葉に彼は何か気づいたのか、急いでみほに作戦を教える。
「どうでしょうか?」
「難しそうですが、やってみましょう」
「そうときたら、早速だ!!」
勇樹はそう言う、何かを組み立てていく。
「お、おい何をしているんだ?」
桃は勇樹の行動に無得て言うと、彼は「まぁまぁ見ててください」と答える。すると。
「アアアン アン アアン アン
アアアン アアアン アン アン アン」
「みぽりん!?」
「どうしたんですか?!」
みほの行動に沙織と優花里は反応する、いや2人だけではない。大洗のみんなが反応した。
「みんなも歌ってください! 私が踊りますから!」
「逆効果だぞおい!!」
みほの行動に桃は突っ込むが、百合子が「はいはい、邪魔しないで―」と会長のところへと行かせる。
「あの恥ずかしがり屋のみほさんが」
「盛り上げようと……」
華と優花里は彼女の行動に驚いていると、麻子が「微妙に間違っているけどな」と冷静に答える。
すると優花里が「私も踊ります!」とみほの所へと行く。
「やりましょう!」
「皆行くよ!」
優花里だけではなく、華に沙織や麻子。そして全員がみほと同じことをしだした。
「えっと、確かここに……あった!!」
しかし勇樹は、シェルターセットの壁の一部に触れて何かを探している。すると何か変化に気づいたのか「あ、あった」とノックをする。
すると、壁が動いて外につながった。
「さて、急いでやれば何とかいけるな」
勇樹はそう言うと、外の雪を持ってきて何かを作っている。
そう、あるものを……。
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数分後……勇樹は「できた」とそれを完成させると、伊江が「おい勇樹」と呼んできた。
勇樹は急いでシェルターセットに入ると扉を閉めた。
「どうした伊江? プラウダ校から『もうすぐタイムリミットです』と同時に降伏の件を言ったが、みほが答えたため何とかいけた。セットは戻せるか?」
「戻せるよ、もともと折り畳みセットだからね」
勇樹はそう言いながらスイッチを押すと、すると外から金属音がすると同時にバッグが箱の中にしまわれる。
「勇樹さん、出来ましたか?」
「はい、ギリギリでしたが相手にはわかりにくくしましたので」
みほの言葉に勇樹は答えると、彼女は「そうですか」とほっとする。
「それはともかく、残っているのはこれらですから。うまくいくかどうか心配です」
「そうだねー、でもそれも何とかしないとねー」
勇樹の不安さに杏はそう言うと、日向は「そうだねー」と答える。
「勇樹ちゃん、がんばっていこうよー」
「日向さん、会長……わかりました、西住さん。行きましょう」
「はい!」
みほはそう言うと、彼女あっちは戦車に乗り込んだ。
「それではこれから、勇樹さんの作戦と敵砲井網を一気に駆け抜ける『ところてんとアサリ作戦』を開始します……パンツァー・フォー!」
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みほが掛け声をした瞬間、みんなは突然後ろに移動して天井に向けて放った!!
ドゴォオオッ!! ドゴォオオッ!!
すると、天井に穴が開いてそこから積もってきた雪が落ちてきた、雪はドンドン積もっていき、窓扉が見えないほどの高さまで行った。
「何をしているのかしら? まあいいわ、ノンナ!」
「はい、カチューシャ」
カチューシャは不思議そうに思いながらも、ノンナに砲撃の指示を出す。
ノンナが放つと、他の車両も一斉にはなっていく。
ドガアアッ! ドガドガアアッ!!
砲弾は雪に当たるとそのまま爆発音が響いた。彼女は「行ったわね」と思っているが、ノンナは何か違和感を抱いた。
「妙ですね」
「え、何がよ? 雪を通ってそのまま向こうに」
「逆です、いくら何でも当たりすぎ。そして爆発するまでの時間が長いです」
ノンナの言う通り、いくら雪が積もっているとはいえ、放たれた砲弾の熱により雪は解けていき、向こうへ通過して何かに当たらなければ音はしない。
しかし、発射して雪に当たった時と爆発する音から計算すると、約15秒の差が出来ている。いくら薄い雪とはいえ黒い煙がない。そうするとあれしか浮かばない。それは。
「まさか、抜け殻じゃない!?」
「可能性はあると思いますが、指示を」
「わかっているわよ! 総員、後ろから行きなさい!!」
カチューシャはそう言うと、IS-2重戦車2両は左右から進行しつつ後ろへと移動していった。するとそこには。
『か、カチューシャ隊長! 建物の後ろ、戦車通れるほどの穴開いでら(建物の後ろ、戦車が通れるほどの穴が開いています)!』
「な、なんですって!?」
ノンナの言う通り、隊員の一人が戦車が通れるほどの建物を見つけた。
解説しよう、降っている雪を利用して屋根の上に乗せていき。見えないように勇樹は屋根の陰に隠れながら集めていく。そして階段をごてを利用して上げていくようにしていた。
「騙されましたね」
「分かっているわよ!! それじゃあどこに!?」
カチューシャはそう言いながらあたりを見渡していると、IS-2の1両がゴンッ!! と音がすると白旗が上がった。
彼女は「まさか!」と急いで当たった方向を見ると、ティーガーG型が放っていたようだ。
「全体、あの戦車に放てー!!」
カチューシャはそう指示すると、戦車は方向をティーガーG型に放とうとする。が。
突然ティーガーG型がバックしていったため、彼女は「追うのよ!」と急いで指示し、戦車を動かして砲弾を放つ。
だが、ティーガーG型は左右に動きながらよけているため、当たりにくい。
「何よ、あんな動きして?」
カチューシャはそれを見て疑問を抱いていると、向こうからドゴッ!! と音がした。
彼女は「何?」と急いで見てみると、何と数量の戦車が雪に落ちている!
「な、なによこれ!?」
彼女は慌てているが、実はこれは勇樹の作戦。これを少し説明しよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「勇樹、次はどこに行けばいいんだ!」
「この先をまっすぐ!! 上はどうですか?!」
「アヒルさんは、カモさんとあんこうに金魚さんが守りながら進んでいます!」
「わかった!! ついて来てください!!」
雪の下、カンガルーチームが先頭で後方のカメさん、ウサギさん、カバさんを連れて移動している。
そのまま前に進んでいき、ある場所へと着くと、左衛門佐とおりょうが通ってきたところを雪で埋めて。小山と河島がある板を雪の天井にセットする。
「準備できたか、小山、河島?」
「できました!」
「こっちもだ!」
「勇樹ちゃん、出来たよー」
「わかりました、では進んでください! カメさんが後方で落ちてきた所を打ってください!!」
勇樹がそう言うと、ウサギさんとかばさんがの後ろにカメさんが移動し。数行後、T-34/85が地下に落ちて来て。そこをカメさんが放って白旗判定を出す。
「勇樹さん、ベニヤ板は足りますか!?」
「この様子だといけるが、戦車の大きさを計算したら足りない…そろそろ地上に出よう!!」
勇樹はそう言うと、百合子が「よいしょ」とひもを動かす。
すると、T-34/85の先についている液体ごてが上を向いて坂道を作り出していく。
それに続いてウサギさん、カバさん、カメさんも上昇していく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地上に出て、勇樹たちはアヒルさんチームのほうへと移動して守っていくことにしていった。
アヒルさんチームを狙う相手がいたため、ウサギさんとカメさんチームが、攻撃して倒していく。
ドガアアッ! ドガアアッ!!
「うっし! もう少し先だ!」
杏はそう言いながら砲弾を放つ、なぜ装填の彼女が砲手をしているのか? 実は装填の速度は遅いが砲手、つまり射的の腕前は河島より彼女のほうが上で。非常に優れている。
「河島! 装填!!」
「はいっ!!」
河島は杏の指示に装填し、彼女は放っていく。だが、攻撃をしているのは彼女だけではない。
「杏!! 助けに来たぞ!!」
「お、祝井ちゃん!」
ティーガーG型基金魚さんチームの祭里がやってきて攻撃の助っ人をしてきた。
「うてえええっ!!」
「はいはーい」
ドンッ!! ドガアアッ!! バシュッ
祝井の指示に砲手である丸井が引き金を引いて、敵であるプラウダに攻撃する。
「西住ちゃん、勇樹ちゃん。後は任せてねー!」
「先に行っとくんだ!」
杏と祝井の指示に、2人は離れて例の場所へと移動していく。
「それじゃあ、やっておくか」
「一斉攻撃開始!!」
2人はプラウダの戦車に攻撃しながらよけていくことに集中することとなった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はぇー、さすが会長たちだな」
「祭里さんもすごいです」
その光景を見た伊江と百合子はそう言うと、小森が「さっさと行くぞ」と速度を上げていく。
西住は「あ、勇樹さん。ありました!」とある物を勇樹に見せる、それを見た彼は「いいね」とにやけるように答えた。その瞬間。
ドガアアアアアアッ!!
「っ!!?」
突然、後ろから非常に多くな爆発音がしたため。みんなは何かと思っていると、勇樹は「まさか」と通信機から声がする。
『いやー、ごめーん。あたしと祭里ちゃんで4両しかやっつけられなかったしやられちゃったよー。後はよろしくね』
『すまん! あとは頼んだ!!』
杏と祭里の言葉を聞いた勇樹は「やっぱり」と頭を抱える。しかし4両やっつけたのは非常に強い、なかなかでない記録だ。
「西住さん、それじゃあ」
『わかりました}!!』
そう言うと、カンガルーチームは進路を変えて建物へ行くと。ごてを出して何かを作り始めた。
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「麻子さん、2時が手薄です。一気に振り切ってこの天地を抜け出すことは可能ですか?」
「了解。多少きつめに行くぞ」
みほは麻子に指示すると彼女は「気をつけろ」と言う風に答え、操縦機を動かす。
「あんこう2時、転回します! フィント入って何度高いです、がんばってついて来てください!」
沙織は他のチームに連絡を入れると「了解!」と答える。
そして各船社は左右に動かしながら前に進んでいき、まるで蛇のようにクネクネとしている。
「でも、間に合うかな……」
みほはそう言いながらある建物を見ていると、勇樹は何かを組み立てるかのようにどんどん作っている。
そう、まるで乗り物をもう一つ作っているかのように……。
「なんなの、ちまちま軽戦車みたいに逃げ回って……機銃平行弾! 主砲もったいないから使っちゃダメ!!
それを見ていたカチューシャは後ろにいるチームに指示すると、一気に機銃が放たれる。だが、機銃を使うと光が放っている。
「見えたぞ」
「カモさーん! 追いかけてきているのは何両?!」
沙織はカモさんチームに連絡すると、彼女は『えっと』と返信してきた。
『全部で6台です!』
「フラッグ車は今すか?」
『見当たりません!』
みどり子がそう言っていると、みほが「カモさん、アンコウが坂を乗り越えた直後に敵をやり過ごしてください。主力がいないうちに敵のフラッグ車をたたきます」と通話してきた。
「ウサギさんカモさんはアヒルさんを守りつつ逃げてください、この暗さに紛れて、出来るだけ打ち返してください」
『『はいっ!!』』
みほの言葉に各チームは答える。そしてカンガルーチームがやってきた。
「勇樹さん、どうですか!」
「何とかいけました! 時間はかかりましたが間に合わせました!」
勇樹はそれを伝えると彼女は「わかりました!」と答えた、すると。
ドガアアッ!!!
「「っ!!?」」
後方から音がしたため何かと急いでみると、T-34/85がフラッグ車である89式を狙ってはなっていた!
「勇樹さん!」
「これは時間の問題、伊江、行けるか?」
勇樹は伊江に向けて言うと、彼女は「行けるぜ!」とあるものを出した。それは双眼鏡だが無数の鏡が付いた変わった道具。
「この勇樹特性『方向望遠鏡』で調べてみるからな!」
「それじゃあ、偵察は可能か?」
「おう、ゆかりんに代わっていってくるぞ!」
伊江はそう言いながら外に出て、一番高い所である場所へと走っていく。
「っと、さて美樹姉の出番だな」
「ん、そうだね。装填は行けるしテレパシーモドキは行けるよ」
美樹はそう言うと帽子を外し、装填をしていく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「っと、このスイッチで押せば」
伊江は一番高い所へと行き例の道具を起動すると、鏡が真上へと移動して望遠鏡が起動する。
「よし! えっと確か……」
望遠鏡をのぞいて、鏡を下ろしあたりを見渡しながらフラッグ車を探している。すると。
「お、あれか?」
伊江はある建物に身を潜めている戦車を見つけた。それはフラッグ車だ。
「発見! さて伝えるとするか」
伊江はそう言うと目をつむってある人物に伝える。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ウサギさんチーム専用不能です!』
「うわっ! 大変ですよ!?」
「暗いから操縦は難しい…幹子は?」
「争点と砲手は大丈夫、こう見えてこれ一度やって見たかったんんだ。で勇樹君、彼女たちにあれ渡した?」
「まあな、使い方を教えたから大丈夫だと思う」
百合子の言葉にみんなは冷静に言うと、勇樹は「美樹姉、伊江からは?」と言うと彼女は「ん」と反応する。
「来たよ、計画通りに」
「よっしゃ!! あとは運任せだ!」
勇樹はそう言うと、小森に「みほたちに合わせて」と言うと彼女は「わかった」と答える。
「って、KV-2が!!」
と、思いきやKV-2がやってきたことに百合子は驚き、小森が「よけるぞ!!」と操縦機を動かして攻撃をよける。
バガァァアアアアッ!!
砲弾が放たれると、あんこうとカンガルーはそれをよけて前進していく。
するとみほが「停止!」と言うと2両は停止して攻撃準備に取り掛かる。
『KV-2は次の装填まで時間があるから、落ち着いて』
「わかった」
みほの指示に幹子は一を補正して標準を合わせる。
「最も、人間で言うと弁慶の泣き所に向けて……」
幹子がそう言うと、みほが『打て!!』といったため。2両は一斉に放ち、KV-2に当たると、白旗が当たった。そしてそのまま前に進んでいく。が。
『カモチーム撃破されました!! アヒルさんチームの皆さん、健闘を祈る!!』
「まじですか!?」
みどり子の知らせに百合子は徐々に青ざめていく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「伊江君からだけど、『例の物をばらまいておいた』といったけど、本当に役に立つ?」
「役に立つさ、あれは地面であれば何でも行けるからな」
勇樹はそう言うとみほが『カバさんチームの準備が出来ました!』と通信が入ってくる。
「わかった! 伊江に通信、例の道具はもう出ているか? って」
「了解…………うんうん…………出ているって」
「そっか、あとは時間だな」
勇樹はそう言うと、外を見て心配そうに見る。
私たちが勝つか相手が勝つか見守るように。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あれ、Ⅳ号とT-34/85しか付いてこないぞ?」
「どこかで離ればなれになったんじゃね?」
フラッグ車であるプラウダの生徒はそう言いながら進んでいると、操縦手が「ん?」とある違和感を思い出す。
同じところをぐるぐる回っているかのように。
「これって……罠か!!」
罠に気づいた操縦手は「向きを変える!!」と急いで動かすと、フラッグ車は左に回ってⅣ号とT-34/85から逃げる。
そしてそのまま進んで行き、建物に身を隠し出てきた所を狙って放とうとしている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「いいぞ、そのままだ」
だが、伊江はそれを見逃さないように望遠鏡を見ながら観察している。
「(ばれないようにしたが、まだ発動しているとは。運要素が必要な道具だな)」
伊江はそう言っていると、目的のあれが見えてきた。
「っ!!」
それを見た彼女は急いで幹子にテレパシーモドキで伝える。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「これで、終わり…」
ノンナはそう言いながら引き金を引くと、砲弾は放たれてそのまま八九式に当たった。
彼女は「勝った」と確信した。だが。
『フラッグ車、T-34/85走行不能。大洗女子学園の勝利!!』
「っ!!?」
いつの間にか自分たちのフラッグ車がやられたことに彼女は反応するが、実はこの時1つの誤解と作戦があった。
1つの作戦は、フラッグ車が逃げ回っているうちに、勇樹の発明品である『液体ごて』を使ってⅢ突を雪で隠して、通ってきたところを狙って攻撃をした。
そして、1つの誤解は。確かにフラッグ車に砲弾は当たったが。正式には八九式の1部に、砲弾が当たった。
偶然か神の奇跡なのか分からないが。そのおかげで、大洗の勝利が決まった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「やったー!!!」
それに勇樹たちは喜んで、目を光らせていて百合子も「かったー!!」と喜んでいる。
みほたちも自分たちが勝ったことに喜んでいる。すると。
「せっかく、包囲の一部を薄くしてそこに引き付けてブッ叩くつもりだったのに」
肩車をしてきたカチューシャがやってきた。なぜかノンナに肩車している。
「まさか包囲網の正面を突破できるとは思わなかったわ」
カチューシャがそう言うとみほは「私もです」と同意するように答える。彼女だけではなく、勇樹も「それは言えるな」と答える。それを聞いたカチューシャは「え」と驚く。
「あそこで一気に攻撃されてたら、負けてたかも」
「それはどうかしら? もしかしたら…」
彼女の動作に勇樹は「ん?」と反応するが、「とにかく!」と少しとがったことを言い出す。
「あなたたちなかなかのものよ」
「「はぁ…」」
彼女の言葉にみほと勇樹はキョトンとした反応をする。
「言っとくけど悔しくなんてないから! ノンナ」
「はい」
ノンナはカチューシャの指示を受けると、肩車から降ろして、みほと勇樹の近くまで来た。すると。
「ん」
カチューシャが手を伸ばしてきたのを勇樹は「え?」と反応するが、みほは握手をする。
「っと、そういう意味か」
勇樹も意味が分かったのか、カチューシャに握手する。
「決勝戦、見に行くわ。カチューシャをがっかりさせないでよ」
「はい!」
「もちろんだカチューシャ」
彼女の言葉に、みほと勇樹は答える。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
試合終了後、勇樹たちは道具を回収し。戦車で移動しようとしたとき。
「勇樹、少しいいですか」
「ん?」
ノンナが勇樹に向けて言ったため、彼は「ちょっと待って」と百合子たちに言うと、彼はノンナのところに行った。
「なんですかノンナさん?」
「例の事件を調べていましたら、こんなのがありまして」
そう言って出したのは、『プラウダの技術力を結集した資料』と書かれた紙を渡してきた。
「本来は試合前に渡す予定でしたが、カチューシャが忙しかったため、出せませんでした」
「いえ、それは大丈夫です。こちらも忙しかったもので―――」
勇樹はそう言いながら資料をめくって数秒後、何かを見た瞬間、顔が青ざめて、未知の生物を見た瞬間のように驚いている。
「こ、この資料に乗っているのは事実ですか…!?」
「? はぁ、そうですが。出来る範囲で調べた結果はこれだけですが」
ノンナは勇樹の質問に答えると、彼は「こ、これは…!!」と青ざめていく。そして。
『大変です勇樹君!!』
百合子が慌てて勇樹に駆け付けたため。彼は「な、なんですか!?」と驚くと。彼女はあることを言い出した。
「黒森峰のまほさんとエリカさんを含み戦車道覆修者の皆さんが、大けがをしました!!!」
それを聞いた彼は、資料を落とした。
この時、最悪のカウントダウンが始まっていた。
道具説明↓
『焚火ツボ』
円盤型の道具で、これに薪を入れてからスイッチを押せば自動で火が着火して温めてくれるレトロ型の道具だが。電気が通っていないところで使用すると便利な道具。
『圧縮フードセット』
どんぶりやフルーツなどと言った食べ物を圧縮にした高カロリー系の道具で、3本セットとなっている。
『修理箱』
機械であれば、何でも修理できる工具が揃っている。誰でも修理が出来るようにしているので、初心者でも行ける。
『偽物ベニヤ板製造機』
ベニヤ板を作り出す道具で、建物や人物などを作る道具だがベニヤ板で作って相手を騙すことが出来る。
『風景ペン』
ペン型の道具で、これを使うと風景が描けるシンプルすぎる道具。
『あっちこっち矢印―ル』
矢印型の道具で、地面に置くだけで歩いた人はその矢印の方向にしか進まない。