ガールズ&パンツァー 時空を超えた機械と協力者   作:水岸薫

27 / 105
第20話『病院と新メンバー…後編』

 次の日、杏はみほと勇樹たちに「新しい戦車の部品手に入った」と連絡し、急いできた。そこで目にしたのは。

 

「とりあえず支援金で、ヘッツァーの改造キット買ったから。これを38(t)に取り付けよう」

 

 そう言ってヘッツァーの部品を目にした。これを見た伊江は「かばと同じ構造だな」と答える。

 そう、ヘッツァーは小回りが利く分砲台が回転しないのが特徴。カバさんチームと同じ砲台が回らないⅢ突と同じ仕組みだ。

 

「結構無理やりいうね」

「あとはⅣ号にシュルツェンを取り付けましょうか?」

 

 柚子は心配そうに言うが、河島はそれを無視してみほたちが乗っている戦車の改造を言うと、杏は「いいね!」と賛成する。

 

「西住さん、これでよかったね」

「はい」

 

 勇樹はみほに向けて言うと、彼女は微笑みで答える。すると。

 

 

 

「あの…西住、さん」

 

 

 

 人見知りのように、少し途切れた言葉で彼女は聞こえ、振り向くと、薄茶色のロングヘアーをした少女がいた。

 それを見たみほは「あ、猫田さん」と答える。

 

「猫田? あー、確か猫田美海か。どうしたんだ?」

 

 勇樹はそう言うと、彼女は「僕も今から戦車道、とれないかな?」と質問する。それを聞いたみほは「え?」と目を丸くする。

 

「ぜひ協力したいんだけど、操縦はね、慣れてるから」

 

「本当か! それは嬉しい!!」

「うん! あ」

 

 猫田の言葉に、勇樹とみほは喜ぶが、問題が発生した。それは。

 

「でも、どこを探しても戦車がなくて」

「あ、そう言えば…ごめんだけど猫田―」

「あの戦車は試合には出ないの?」

 

 勇樹が言いかけたところで、猫田は思い出したかのように言うと。2人は「あの戦車?」と疑問を浮かべる。

 そして、来たところは。意外なことに森や山や船の中ではなく、駐車場であった。

 その中に1両の戦車がたたずんでいた。

 

「こんなところに3式中戦車が」

「一史君たちまで探しても「見つからない」と言っていたが、この車がたくさんあるとさすがに見つからないな」

 

 勇樹がそう言うと、一史たちと梓たちは『『『確かに』』』と同意する。

 車がたくさんあると、次に来るのは車だと理解するからだ。

 

「あれ、これ使えるんですか?」

「ずっと置きっぱなしになっていたから使えないかと思いました」

「確かにそうだな、この中にあったらわかりにくいよな」

 

 桂里奈とあやが言うと、も同意するかのように答える。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 そして、倉庫前には自動車部と乗り物部のみんなが戦車を洗うと同時に修理をしていた。

 

「ポルシェティーガーは、自動車部の皆さんにやってもらうとして」

「そうだな、にしてもいつの間に前田さんたちが」

 

 みほと勇樹がそう言うと、ホシノが「コーナリングは任せて」と言い出した。

 

「ドリフトドリフトー!」

「そうそう、一気に曲がってみたい!!

「戦車じゃ無理でしょ」

「してみたいんだけどなぁ」

「そうだねー、何かあればいいけど」

「ミューが低い場所でモーメントを利用すれば出来なくもないけど、雨が降ればなおいいねぇ」

「あ、わかるそれ!」

「アクセルバックはどうかな!」

「それはいいな、それでどう?」

「ラリーのローカルテクニックだねぇ」

 

 前田達と中島たちの話に、勇樹とみほは「はははは…」と苦笑いする。

 

「あ、そうだ。猫田達は?」

 

 勇樹はそう言って猫田を見ると、彼女は今ホースで戦車を洗っていた。

 猫田は彼の言葉に反応すると「えっと」と戸惑いながらも、言い始める。

 

「もう仲間を呼んでいるから」

「仲間?」

「だれだ?」

 

 猫田の言葉に、2人は誰かと考え込む。すると。

 

 

 

「「わぁああっかっこいい!!」」

 

 ショートヘアーでピンクのカチューシャと桃の眼帯をした少女と、そばかすをしたおさげの少女が戦車を見て感動していた。

 それを見た猫田は「みんなオンラインの戦車ゲームしている仲間です」と答える。

 

「「??」」

 

 すると、2人は猫田を見ると「僕ねこにゃーです」と答えた。

 

「あ、あなたが! ももがーです!」

「私、ぴよたんです」

 

 2人もそう答えると、猫田は「おおっ!」と何かに気づいたかのように反応する。

 

「ももがーさんにぴよたんさん! リアルでは初めまして」

「本物の戦車を動かせるなんてまじやばーい!!」

 

 それを見た2人は「はははは」と再度苦笑いする。

 勇樹は途中「確か、あの2人は」と考えていた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「そう言えば、河島さん。その人たちってどこに?」

 

 数十分後、勇樹は河島が言っていた人物を言うと、彼女は「その人…ああ」と思い出したかのように言い始めた。

 

「後輩っと言ったほうが良いだろうか? あいつらは「恩がある」と感謝しているが…大丈夫か?」

 

 河島はそう言いながら生徒会室へ入ると、黒い服を着た褐色肌の少女が「桃さん!」と声がした。

 彼女だけではない、赤紙のくせ毛の少女に銀色のロングヘアーをした少女、ガタイの言いボサボサヘアーの少女に、金髪のバーテンダーの少女がいた。

 

「お前たち、どうしてここに!?」

「えっと、あの…この人は?」

 

 勇樹がそう言うと、褐色肌をした少女は「む?」と反応する。

 

「初めてだな、自己紹介するよ。アタシは竜巻のお銀。そして」

「爆弾低気圧のラムー」

「サルガッソーのムラカミだ」

「大波のフリント」

「生しらす丼のカトラス」

 

 それを聞いた勇樹は「あ、もしかして」と何か思い出したのかように言い出す。

 

「銀嶺澪さん、酒井振子、村上力子、ミシガン・ピッチャー、船野刀菜?!」

 

 それを言うと、お銀は「お、詳しいね」と答える。

 

「でもね、あたしたちは本名で言うよりミドルネーム。今で言うと確かあだ名で言ったほうが良いんだよ」

「あー、そう言えば…」

 

 お銀の言葉に勇樹は思い出す、何日か前に杏がアンチョビに「チョビ子」、河島が「安斎」といったところ、彼女は「アンチョビ!」と訂正される。

 

「あなたたちも、戦車道に?」

「ええ、桃さんの頼みなら。行くわよ!」

 

 お銀がそう言うと、河島が「それじゃあ」と彼女たちを戦車道に入ることにした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 そして、勇樹はホタテたちが持ってきたマークⅣ号戦車雄型を修理して、ヘッツァーを乗り物部のみんながら改造して、あんこうチームの戦車をさらに改造し、登山部の戦車を改造をして。明日の試合に行けるように準備した。

 それを見た杏は「これならいけそうじゃん」と真剣に答える。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 次の日……勇樹は例の資料を調べていた。

 

「この資料には『危険物質が混ざっている』と乗っていたが…まさかこれだとは」

 

 勇樹は資料を見てため息をした、資料に乗っていた危険物質は、それは今で言うと。

 

 

『塩化水素が多量に含まれている』

 

 

「塩化水素……未来で言うと、確かそれよりも強い『テツトカシ』か、特定の鉱山である『コウザンクダキ』という液体があったな」

 

 勇樹はそう言いながら、本を調べていたところ。扉から『勇樹君』と声がした。その声の正体は。

 

『ツチヤだよ、少し話があるけどいいかな?』

「ツチヤさん……? いったい何が?」

 

 勇樹はそう思いながら、扉を開けると。ツチヤが「これ、会長から」と紙を渡す。

 

「これは…例の事件が掛かれてる資料?」

「うん、だけど。もう一つは…」

「こっちだよ」

 

 ツチヤに続いてホシノが学園の資料を渡す。

 

「っと、これは……黒百合の資料! どうしてこれが」

「私の知り合いが、この学園に通っていて。頼んだところこれを持ってきたんだ」

 

 ツチヤの言葉に、彼は「はぁ、なるほど」と戸惑いんがら受け取る。

 

「それじゃあ、勇樹君。頼んだよ」

「頑張ってねー」

 

 ホシノ基、星野一笑とツチヤ基土屋圭子はそう言って、その場から離れる。

 それを見た彼は「はぁ…?」と戸惑うのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 当日…になる前日。勇樹たちはカツ料理を作っていた。なぜカツか? 理由は単純。

 

「おいしそう!」

「カツは勝、つまり勝利を意味するから縁起がいいんだな」

「それにしても、意外ですね」

 

 連華の解説をしていると。奈々が困ったかのように言うが当たり前だ、なぜなら彼女たちのところにあんこうチームと赤星小梅のみんなが来ていたからだ。

 

「勇樹さんが呼んでくるのは嬉しいですが、なぜいきなり?」

「そうっすね、あ。とんかつ定食持ってきたっすよー」

 

 霊華はそう言いながらとんかつ定食を持ってきてみんなに配っていく。

 

「ねえ伊江、そう言えば他のみんなは?」

「ん? みんな他のチームのところに一晩泊っていくって。会長も行っていたから」

「珍しいね、あの会長も止まるなんて」

 

 太田は家の答えを聞いて、驚いていると。綺羅が「確かに」と同意する。

 

「あ、会長さんは戦車カツを食べていますって! バレー部の皆さんはカツサンドで歴女はカツ丼、自動車部はカツカレーです!」

「ネトゲはカツサンド、登山部はカツ煮、風紀委員はカツバーガーでお祭り発見部はカツそば、船舶科は一口カツ、一年生はカツパンだ」

「結構カツが多いな…さて、こっちもそろったところだし」

 

 勇樹はそう言って、自分のカツを用意した。そして。

 

 

 

「それじゃあ、明日の戦車道で大洗優勝祈願をこめて…乾杯!!」

 

 

 

 

「「「「「乾杯!!」」」」」

 

 

 みんなと一緒にカツをいただくのであった。




キャラクター説明↓
猫田美海…猫田の名前を考えていたところ、ちょうど耳が頭の中によぎったため、そこから何かないかと考えていたら美海と書いて『みみ』という名前に決定しました。

銀嶺澪…お銀の本名、お銀なので銀から考えたところ、銀嶺が頭に浮かびまして、澪は男性であるが女性の名前にぴったしだと思いまして、この名前にしました。

酒井振子…ラムなので名字をお酒に関する酒井にして、名前は動くがふらついていたので振り子→振子にしました。

村上力子…ラム同様、名字を村上にして、ガタイが良い体格をしていたので名前を力のある子、力子にしました。

ミシガン・ピッチャー…フリントを調べてみましたら、船の名前であったので。名前をミシガン州のミシガン、名字をR・A・ピッチャー夫人のピッチャーにしました。

船野刀菜…これは流石に難しかったです。カトラスを調べたところ、海賊が使う武器が出てきたので、名前を刀から刀菜にして名字を船野にしました。

星野一笑…ホシノの本名。ナカジマ同様、レーサーを調べた結果、星野一義と言うのがありましたので、そこから来ました。

土屋圭子…ツチヤの本名。ナカジマ同様、レーサーを調べた結果、土屋圭一という名前がありましたので、そこから来ました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。