夜、大洗のみんなはアブ引き部と一緒に宴会場へと集まり。学園艦を救ったと同時に勝利を祝っていた。
「であるからにして。我が学園は」
そんな中、生徒会広報の河嶋の長い話にみんなはあきれていた。
河島の感謝のことは分かるが、あまりにも長い言葉にみんなは苛立っている。そんな中、勇樹は携帯電話を見つめていた。
「あれ、勇樹君電話を見てどうしましたか?」
それを見た百合子は勇樹に向けて言うと、彼は「実は」と小声で言う。
「この前我狼院さんから電話番号を好感したんだ、そしたら―」
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大洗に移動中…、勇樹たちは客席位に座っていた。長い戦いにみんなは疲れており寝ている人が多くいた。
そんななか、彼の胸ポケットから電話のバイブが響き、彼はそれを手にすると『我狼院』と表示していた。それを見た彼は電話に出ると。
『私だ』
「ああ、わかっている。どうしたんだ?」
『小春田を退学し、今彼女の部屋を清掃していたが…君が言っていた例の花はあったがおかしなことに』
我狼院が黒幕である小春田を退学し、部屋の清掃をしていたが。勇樹が去る前に『闇の薔薇があるかどうか調べてほしい』と頼み、清掃と同時に探してもらった。
『花はあったが妙なことに防水性に優れた特殊カプセルと防水性が高いテープはあったんだ』
「カプセルとテープ?」
『ああ、それと花と茎がないんだ』
我狼院の言葉に勇樹は「そうか」と答える。退学することを考えてなのか、急いだためなのか薔薇の花と茎はないことは想定している。
だが、どこに隠したのかいまだ不明。彼もそれをどこに隠していたか悩んでいた。
「隠すとしたら、ベッドの下か天井裏、もしくは」
『水の中か、私もそう思って生徒に確認したが、なかった』
我狼院の言葉に彼は「そうですか」とうなだれる。すると彼女は『そう言えば』とある事を思い出したのか、ある事を言いだす。
『気のせいだと思うが、大洗の学園艦の設計図があったんだ。後は変わった汽車の設計図も』
「学園艦と汽車…学園艦ならともかくなんで汽車の設計図が?」
それを聞いた彼女は「わからん、今わかったところはこれだけだ」と答える。そして『偵察班からの情報が入り次第、通話する。では』と電話を切った。
「わかったっと言いたいところだけど、なんで船と汽車…?」
彼は船と汽車の設計図に違和感を抱いていた。
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「我狼院との話で分かったのかこれだけ、違和感がたくさんあるんだ」
「確かにそうですね…小春田さんは一体何を」
勇樹の言葉を聞いた百合子は、考えているとみほが「あ、あの」っと声をかけてきた。
「あ、みほさん」
「どうしたんですか?」
勇樹と百合子はみほに向けて言うと、彼女は「えっと。かくし芸ですが」と言いだした。
それを見た2人は「かくし芸…?」と目を丸くする。
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河嶋が言っていたかくし芸とは、その名の通り各チームのかくし芸を行うという事、ただしかくし芸を行うにはルールがある。
「アヒルチームはバレー禁止、アリクイチームはネトゲ禁止、カバチームは歴史禁止、レオポンチームは自動車ネタを禁止、あんこうチームはアンコウ踊り、サメチームはお酒と歌、登山部は登山」
無理な条件にみんなは反論するが、沙織だけは「アンコウ踊りを…取られてもゼンゼン平気だね」と安心した。あの時のトラウマが出てくるのか?
「ちなみに、スターチームは…ウサギチームと同様特になしだ」
河嶋がそう言っているにもかかわらず勇樹と百合子は話をしており、かくし芸は始まっていた。
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「えっと、終わったのは…カモさんチームは三味線とギターを使った古いネタ、レオポンチームはマジックでアリクイさんチームはカエルの歌、ウサギさんチームは組体操でアヒルさんチームはモノマネ、カバさんチームは演劇です」
「結構な種類だな…カバさんとカモさんならともかく、レオポンとウサギさんが見たかった」
勇樹はそう言って舞台をジーっと見ていると、膜に光が当たると同時に小梅が「続いては」と言いだした。
「帆を張れ、大陸目指して宝を奪え! 我ら海賊の力を恐れ入れ! サメさんチーム!!」
それと同時に幕が自動で上がると、サメさんチームは道具がたくさん用意していた。おかしなことに、彼女たちが来ているのは浴衣ではなく海をイメージとした水色のつなぎを着ている。
彼女たちのリーダーでであるお銀が前に立つと、ムラカミたちに向けてこう言った。
「お前たち! 今回はあれを完成さてやるから、手を抜くじゃないよ!!」
彼女の言葉にムラカミたちは「はい親分!!」と答えると、道具を手にして何かを作り出した。
カトラスは空き缶を持ち出し接着剤で缶を固定していき、フリントはテープを分解すると紐のようなものを出してテープで束ねて鋏で切り、ムラカミ大量のボール紙をカッターで線をなぞるかのように切りラムはカトラスとフリントが出来たそれを組み立てていく。
ちなみにお銀は裏からスポットライトらしき装置を持ってきているが、コードが絡んでいるため持ってくるのに精いっぱい。
「一体何を作るんだろう?」
「大きさからして何かの銅像?」
「銅像にしては大きいねぇ」
それを見ていたみんなは、ざわつきながらもサメさんチームが作っている何かを興味津々に見ていた。そして数分後…。
「完成したっ! あたしたちが協力して作ったのは…これだ!!」
完成した作品をある場所に固定し、ムラカミたちがその場から離れてお銀が電源を付けて光を放った。そして浮かんだのは。
「わあああっ! 西住隊長だ!」
光は作品に当たり影が出来上がるが、その影が大きさ・形・光の加減により影が出来上がり。その影が西住隊長の姿になっていた。
「シャドーアートか、凄いな」
「船舶の皆さん、これは得意のでしょうか?」
「いや、これは偶然だと思うが」
驚く勇樹に百合子は疑問を抱いていると、伊江が彼女にツッコミを入れる。そして柚子が「素晴らしい作品でした。ありがとうございます」と幕が自動で閉まる。
それを見た小森は「河嶋かと思っていた」とつぶやいた。
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「山があったらすぐに上る、地面であってもすぐに行動する! モモンガチーム!!」
小山が言うと同時に幕が自動で上がると、タキシード姿をした茜と葵が立っていた。
「あれって、なんだ?」
「私もです…勇樹君、何ですかあれは」
「オレも初めて見る…何だろう?」
伊江たちはそれを見てざわついていると、葵が右手を前に突き出したと思いきや、左手を突き出してあたりを探っていく。
茜はトランクケースを出してそれを置き、葵の隣に着くや否や自分と同じ目線でノックをする。
「ノック、壁…そうかパントマイムか」
『『『あー』』』
麻子の言葉を聞いたみんなは「なるほど」と納得し、再び登山部を見る。
双子であろう行きぴったしなところがあり乱れぬ動き、カバンを持てない光景や壁があるかのように手を動かす。
何かを引っ張るかのように手で紐を引っ張る動作など、パントマイムをよく見ている証拠であろうか。双子ならではの行為にみんなは大喝采。
最後の芸であろうか、茜と葵は一気に何かを引っ張った途端。色とりどりの糸や紙吹雪が出てきてあたりを輝かせた。
『『『おおー!!!』』』
その光景にみんなは喜び、幕は自動で閉まる。
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「祭りだ、気合根性だ! 炎があったらアタイらは黙ってられない! お祭り部の皆さんです!」
小山はそう言うと同時に幕は自動で開くと、祝井たちの前には大量のホットドッグとオレンジジュースが用意されていた。これで連想するかくし芸とは。
「あれは、早食いだな」
「まぁ、凄い量のホットドッグですね」
「カロリーが」
麻子がそう言うと、華はホットドッグの寮に驚き。沙織は食べたことを考えると顔が青ざめる。そして。
「これからアタイらは、この大量のホットドッグを1分以内に食べる!! 行くぞー!!」
祝井の言葉に日向たちは「おおー!」と答える、そして天野川は「それじゃあタイマーを」とタイマーを用意する。そして…。
「タイマー…オンッ!」
カチッ! カチコチカチコチカチコチ…。
天野川がスイッチを押すと針は動き始め、5秒に差し掛かろうとしたところ。
『『『おりゃあああああっ!!!』』』
目にも見えない速さで、ホットドッグを手にするとそれを口に入れてそれを繰り返すように食べている。途中、霜月と丸井はよく食べながら急いで食っており、天野川はオレンジジュースを飲みながら食べている。
そして、残り10秒に差し掛かろうとした。その時。
「最後の一個おおっ!!」
祝井が最後のホットドッグを口にしてオレンジジュースを飲んだ瞬間、天野川は急いでタイマーを押した。タイマーは『56.533秒』と記録を残しながらも、ホットドッグをすべて食べ切った。
それを見たみんなは『『おおーっ!!』』と驚きながらも拍手喝采、花火のように鳴り響いた。
「ちょっと待った! この資金はどこから?!」
「あたいたちから…苦しい」
河嶋の質問に祝井は答え、そのまま倒れたため幕は自動で閉まったのであった。
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「さて、そろそろ用意するか」
勇樹の言葉に伊江は「え、用意?」と反応する、彼女だけでなく、カンガルーチーム全員は反応する。
「あの勇樹君、何を?」
「ん、まあかくし芸のレベルを…ね」
勇樹の言葉に幹子は「あ、なるほど」と納得する。
「それじゃあ、伊江とオレと百合子さんは少しあそこに。幹子と小森は例の道具を」
勇樹の言葉に伊江と百合子は「は、はぁ…?」と目を丸くしながらも彼の後を追い、幹子は「それじゃあ小森君」と彼女の腕をつかんで勇樹とは反対方向へと走っていく。
小森は「お、おい何するんだ!?」と慌てふためくのであった。
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勇樹たちが用意している間、あんこうチームとカメさんチームのかくし芸は終わっていた。そして。
「最後は、我が校を救ってくれた第二のヒーロー?! 自称『未来から来た戦士』、カンガルーチーム!」
小梅と小山がそう言うと幕は自動で開いて彼らの姿があらわになる。
勇樹はコントロール装置らしき機械を2種類用意しており、百合子は複数の道具を手にしている。小森と幹子は何も変化はない普段着で立っていた。
「さて、今回オレたちが見せるのはこの摩訶不思議な科学の技を見せましょう!」
勇樹はそう言うと、百合子は「それじゃあ」と青空の立て看板を出して幹子と伊江の後ろに用意する。それを見たみんなは。
「えー、なんだかフツーだよー」
「そーだそーだ!」
「もっと変わったのを見せて―!!」
1年生たちが騒ぎ出したため他の生徒からも「確かに」「なんだかあっけない」とジト目で見られている。が、彼はそれを無視して行動している。
幹子と小森はマントらしき赤色と青色の布を用意して、飛ぶ動きをした。
それを見た河嶋は「もっと驚くのを用意しろ!」と怒る…が。
「ヒーローだったら空を飛ぶ? 幹子」
「いやいや、まずは横になってみたらどうだろうか?」
2人がそう言うと突然彼女たちは前に倒れてまるで飛んでいるかのように浮いている。
『『『……え』』』
それを見た彼女たちは、目を丸くして幹子と小森を凝視している。
「そそそ、空を飛んでいる?!」
「いえ、何か仕掛けがあるような気が…」
「さっきは縦になっているのに横になるのは仕掛けがあるのは確か、なんだそれは?」
沙織は青ざめて後ろに引いていると、華と麻子は疑問を浮かべながら様子を見ている。ちなみに、例の2人は。
「ゆ、優花里さん。あれは一体?!」
「わ、私も始めてみます!! 美樹殿と中弐殿がどうして?!」
ご存じの通り、怯えていた。秋山がおびえるのは異例である。
「それじゃあ、本格的に飛んでみるかっと」
勇樹はそう言って機械をいじると、今度は2人は本当に空を飛んでいった。
『『『おおーっ!!』』』
それを見たみんなは驚きながらも、目を光らせ、感動している者がいた。が。
「ゆゆゆゆ、柚子ちゃあああんっ!! こ、小森と幹子が。空をとと、飛んでいるううっ!!」
「モモちゃん落ち着いて!」
突然の出来事に河嶋は涙目で柚子に駆け寄り抱きしめたため、柚子は落ち着かせるようにした。そして。
「ははははは…ここまでにするか」
勇樹はそう言ってスイッチを押した途端、小森と幹子の姿は消えて、代わりにロケットが浮かんでいた。
「え、あれって」
「ロケット? どうして?」
それをみたみんなはざわついていると、勇樹は「ごめんごめん、説明するよ」と言うと、カメラを手にした伊江と幹子、小森がやってきた。
「あ、小森さん」
「伊江と百合子さんまで。どうして?」
突然の登場に華と麻子は反応すると、伊江が「説明しよう」と言いだした。
「今回勇樹が用意した道具は、この『クロマキー合成マシンセット』と言う一種の合成装置を利用した最新の道具だ」
「僕たちは伊江君と一緒にカメラで背景と一緒に映し、伊江君が映ったカメラはロケット型カメラで合成されるようになっているんだ」
伊江と幹子の解説にツチヤは「あ、それで伊江さんは映っていないんだ」と納得する。
「さらに、この装置はただ合成するだけでなく。ロケットに搭載している立体映像に自動で映し出されるようになっているんだ」
「半径5m以内であれば、立体映像として映し出すことが可能ですよ」
小森と百合子の言葉に、みんなは「へー」と感心していると。小山が「すごいですね」と改めて感心する。
これにて、各チームによるかくし芸は終わったのであった。
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「これにて、結果発表を行う! すぐに済み話だから待つことは出来んぞ」
河嶋の言葉にみんなは「はーい」と答えた。そして小梅が「では第三位から」と言うとスポットライトが動き出し、誰に当てようかと決めている。そして。
「第三位は、組体操をしたウサギさんチームです」
銅色に輝く光に当てられたウサギさんチームは「わーい!」「やったー!」と喜んでいる。そして、小山が「第二位は」と言うとスポットライトは再び動き出した。そして。
「第二位は、演劇をしたあんこうチームです」
銀色に輝く光に当てられたあんこうチームは「うわーい!」と大喜び、そして伊江が出てきて「それでは、第一位を発表するぜ!」と言うとスポットライトは再び動き出した。そして。
「第一位は……、バレエを披露したカメさんチーム! って、カメさんチーム!?」
伊江の言葉にみんなは「ええー!?」と驚きが響き、金色に輝く光は生徒会に当てられた。小梅は「あ、私は司会者なので」と後ろに引いた。
「ち、ちなみに…会長。一位の商品は?」
伊江はジト目で杏に向けて言うと、彼女は「一位の商品は…」と自慢げに言い始めた。
「10万円相当の…最高級干し芋1年分!!」
ドンガラガッシャンガラガッシャアアアンッ!!
それを聞いたみんなはその場でずっこけるのであった。
「こ、これでいいのか…?」
それを見た勇樹は突っ込むのであった。