ガールズ&パンツァー 時空を超えた機械と協力者   作:水岸薫

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※この話は、こちらの事情により短めになってしまいました。次作は少し遅れてしまう可能性がありますので、ごめんなさい…。


第27話『救世主と移動』

 大洗が廃艦になり、各生徒らが引っ越しや移動の準備をしている最中。勇樹たちは壊れている道具はないか懸命に探していた。

 

「うわっ! この冷蔵庫壊れて使えない…あ、この炊飯器は大丈夫だった」

「食べ物は無事ですね…あ、これは焦げていますが、大丈夫でしょうか?」

「洋服別にしてよかったです」

 

 爆発により無事な物やダメな物はたくさん出たが、けが人だけでなかっただけでも安心した。そして勇樹は。

 

「爆発された可能性がある?」

「ああ、デジタル時計があったからきっとそうだ」

 

 伊江と一緒に例の爆発の話をしていた、伊江が手にしていたハンカチから例のデジタルタイマーを取り出す。

 

「どうだ?」

「…焦げ具合から計算すると最近だな…爆発の炎の具合と消した時間を逆算して爆発したのは午後5時当たり…あくまで推測だが」

 

 勇樹は冷静に答えると伊江は「午後5時あたりか」と考え込む。

 午後5時あたりは、みんなが温泉に浸かっていた。その時間帯に出ていたのは角谷杏しかいない、だが彼女には役員と話をしていたアリバイがある。

 2人は考えていると、後から「あの」と声がしたため何かと振り向くと。桂里奈とあゆみ、優木が立っていた。

 

「お前たち…どうしたんだ?」

「何か、相談事でもあるのか?」

 

 勇樹と伊江はそう言って3人に向けて言うと、桂里奈が「えっと…それが」と戸惑っていた。

 あの元気な桂里奈が戸惑うのは初めて、勇樹はそう感じた。その時。

 

「桂里奈、そろそろあのことを話したらどう…?」

「で、でもそれを言ったら」

「私も同じ…でも」

 

 3人がゴモゴモと何かを相談しながら戸惑っていたため伊江は「全く」とあきれる。

 

「おめえら、新人だったらちゃんと見習えよ。西住だっておどおどしていたが、今は立派になっているかな」

 

 彼女の言葉にあゆみは「そうだよ、ここは正直に」と言うと2人も「わ、わかった」と答える。そして。

 

「勇樹さん、実はこれを」

 

 桂里奈はそう言って差し出したのは、黒色のテリーヌ・バッグで虫眼鏡のマークがついている。

 

「え、これは…?」

 

 それを見た勇樹は目を丸くしていると優木が「実は…」と話し始めた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 数日前の昼、勇樹が戦車の清掃をしている間、桂里奈たちは勇樹の車両に乗っていた。

 

「ねえ、勝手には言ったら怒られるよ」

「大丈夫! そっと入ってそっと出るだけでいいから」

「そうそう~、中を見るだけだから~」

 

 興味本位で入る優木たちを止めようとする梓だが、あゆみたちは扉を開けて中に入っていく。沙希は入り口前で止まっていた。

 

「これが勇樹さんの部屋の中なんだ」

「少し汚~い、でもすごい発明品だね~」

「面白そう!!」

 

 部屋兼研究室である車室に入り、あたりを見渡す。まだ何かを作りかけている機械類や戦車道に使用した道具類が置いてあった。

 

「これが勇樹さんの部屋…始めてみるけどすごい発明品」

「そうだね…」

 

 始めてはいる部屋に梓とあやは感心するかのように見ていると、あゆみと桂里奈と優木は、テリーヌ・バッグに道具を入れている。

 

「あ、あゆみ!? 何をしているの!」

「え、少しは掃除しようかなと」

「汚いからね~」

「まずはここらにあった物をカバンに入れていく!」

 

 梓はあゆみたちの行動に驚き、質問をするとあゆみたちは部屋の掃除を使用と道具をカバンに入れている。

 

「だ、だめだよ! 勝手にしたら勇樹さんは!」

「怒られるよ!!」

 

 梓の言葉に同情するかのようにあやも言うと、3人は「えー」とほほを膨らませて講義をする…前に。

 

 

 トントン

 

 

「あ、沙希。どうしたの?」

 

 梓の肩に沙希がトントンッと叩いたため、彼女は反応すると沙希はこう答えた。

 

 

「勇樹、戻ってくる」

 

 

 それを聞いた梓たちは、急いでその場から出て車両から離れる。それと同時に勇樹が「あー、やっと清掃が終わったー」と言いながら部屋に入っていった。

 この時、あゆみの肩には例の道具とある書類が入ったカバンを持っていた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「それでか、資料はしまって道具はごみ箱に捨てたかと思ったよ」

 

 勇樹の言葉に伊江は「少しは掃除とかしろ」とツッコミを入れる。それと同時に彼は「あ、もしかして!」と急いでテリーヌ・バッグを開いて何かを探し始めた。

 

「お、おい勇樹?!」

「どうしたんですか?!」

 

 伊江とあゆみは驚いていると、勇樹は「確かここにあったはずだが…」と何か大切な物を探している。そして。

 

 

 

「あった!! あったぞおおっ!!」

 

 

 

 勇樹はそう言って出したのは、例の黒百合の資料とプラウダからの資料。彼は「これが安全だけでも良かったぁああっ!」と目を光らして資料を抱き着く。

 

「あゆみ、優木、桂里奈!! お前たちのおかげで例の資料は無事だ! ありがとおおっ!!」

 

 勇樹はそう言いながら3人に抱き着くと、伊江とあゆみたちは「うえっ!?」と目を丸くして驚く。

 

「お、おおおおい勇樹! こいつら女というか女子生徒だぞ!?」

「それとこれは別だ!! 今回は本当にありがとう!!」

 

 勇樹はそう言っていると、伊江は「全くだな」と苦笑いで答える。

 

 

 それを見て百合子は「な、なんで1年生のみんなが?!」と医師のように体は固まって口を魚のようにパクパクする。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「使える道具はこの10個か…」

 

 資料と一緒に使える道具はないかと出したが、『モノモドリ・モノススミ』はないことにショックを受けている。代わりに。

『ねん土道具セット』『頑丈ロープ』『伝書バト・テレビ』『チーズパッド』『虫の知らせ』、戦車道に少しだけ使っていた5つの道具と、赤色と青色の香水の形をしたスプレーと市松模様をしたカメラ、鋭い爪が付いたマジックハンドと鳥かごの中2数羽のハトと大型のパソコンが付いた道具、そして立方体型の特殊なケースが付いたコンピューターが入っていた。

 

「全て役には立たないが、きっと何かに役立つ可能性がある…」

 

 勇樹はそう言いながら道具を見て言うと、みほが「勇樹さーん」と駆けつけてきた。

 

「ん、西住さん。どうしたんですか?」

「はい、戦車をいったんサンダースに預ける作業をしていまして。それでみんなで急いで」

「なるほど、サンダースに預ける。それはいいアイデアじゃん」

 

 勇樹はそう言うと、みほは「そうですね」と言いながら微笑む。

 

「それじゃあオレも急いで…ってまさかオレたちが最後なのか?」

「そうですけど…」

「……急いでいくから待ってくれよ!」

 

 勇樹はそう言いながら、急いで部屋から出て戦車があるほうへと走っていく。その場所にはサンダースが用意舌であるC-5Mが2機着陸しており、戦車を詰め込んでいた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「遅い!! いったいどこで何をしていたんだ?!」

 

 河嶋に怒られた勇樹は「し、私用のため」と答えると、小梅は「まぁまぁ河嶋先輩」となだめる。

 そして小森が「さっさと運ぶから、勇樹指示をしろ」と言うと。彼は「わ、わかった」と慌てて小森に指示を出す。

 

「それじゃあ移動先がわかるまで、こっちが預かっておくから!」

「オッケー、それじゃあお願いねー」

 

 サンダースの隊長であるケイと杏子はそう言いながら握手をすると、幹子は「さすが友好関係が強い同志」とつぶやく。

 それと同時に勇樹は「太田、みんな。至急だがみんな来てくれ」と言われたため幹子たちは急いで勇樹の方へと集まる。

 

 

「爆発だが、小春田の可能性が出てきた」

「やはり…か」

 

 勇樹の言葉に太田たちは反応すると、伊江は「それじゃあ急いでアブ引き部のメカを」と言うと百合子は「え、アブ引き部のを?」と反応する。

 

「アブ引き部のメカは、そう言えばどこに…地理部のはカエサルさんたちのところにあると聞きましたが…」

「残りはこのテリーヌ・バッグに一応入れておいたんだ、万が一のことを考えてしまっておいたんだが。安心した」

 

 百合子の言葉に勇樹は答えると、桜は「用意周到、ね」と答える。が。

 

「ただ、このカバンにしまっても相手はどこから見ているか分からない」

 

 それを聞いたみんなはざわついていると、桃が「どうしてそれを言うの」と真剣に言うと、彼はこう答える。

 

「何者かが大洗に入ってこの爆弾をセットしてすぐに去った。生徒の可能性は低いから従業員の可能性があるが…」

「その誰がかは分からないことカ」

 

 烏龍の言葉に勇樹は「そうだ」と答える。そして。

 

「カバンに何か工夫をしないと相手はオレたちを狙う…どうすればいいかと思っていたんだが」

「だが?」

 

 勇樹の言葉に奈々は反応すると、伊江は「そうか」と思い出した。それは。

 

「あの道具を利用してここから離れるか! 生頼の生徒に紛れて!」

「そう、幸い壊れていない道具は10個あったからそれを使っていこう…それでだが」

 

 勇樹はジェスチャーで『耳を近づけて』とあらわすとみんなは彼に近づいて話を聞く。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 次の日…勇樹たちは学園艦から降りると同時に『大洗女子学園戦車道覆修者』に乗り込んでみんなと一緒にどこかへと移動する。

 

「どこに行くのかな…勇樹君」

「わからない、だがせめて電子機器が使える場所であればオレは行ける」

 

 百合子の言葉に勇樹は資料を見なが答えると、伊江は「少しは外せ」と苦笑いでツッコミを入れる。

 

 

 

 

 この時、官公庁にはある事件が起きていたとは知らずに…。

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