ガールズ&パンツァー 時空を超えた機械と協力者   作:水岸薫

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第28話『官公庁で事件発生! そして、ボコミュージアム…?』

 学園艦からまだ使用が可能の廃校に移動した勇樹たちは、河嶋の指示に従い部屋へと移動した。

 

「それで、データーはまだ大丈夫だったの?」

「幸いデーターはスマホやオレが持っていたノートパソコンに保存していたため被害はありませんでしたっと」

 

 桜の言葉に勇樹は答えながらパソコンを起動してファイルを探していると『黒百合・データー』を見つけた。

 

「調べた範囲は『小春田による爆発事件』、『役員による大洗学園艦の強制退去』の2つ。それ以外は手掛かりはないか…」

 

 パソコンを打つ勇樹に太田は「そうだね、他に何か手掛かりは…」呟いていると、外から飛行機の音が響いてきた。

 

「ん、飛行機? ここに降りてくるとしたら…」

 

 勇樹の言葉にみんなは「確か…」と考え込んで数秒後、幹子が「あ」とある人物が浮かび上がった。その人物とは。

 

 

 

 

「サンダースの飛行機じゃない?! ほら『移動先がわかるまで』とかって一体てじゃん!」

「そうか、ケイか! それだったら!」

 

 勇樹たちは急いで外に出るとサンダースの飛行機であるC-5M がやってきて道路へと下降していく。それと同時に後方のハッチが自動で開いた、すると。

 

 ガガガガガガガガ…ガゴッ!! バサッ!!

 

 大洗の戦車が落ちてきて、地面にぶつかる数十メートル前になるとパラシュートが開き、傷一つ着くことなく着陸した。

 

『ちゃんと届けたわよ! この貸しは大きいからね』

「大きいって…河嶋さん小山さん」

「ああ、今回は本当にありがとうと言ったほうが良いな」

「そうだね桃ちゃん」

 

 ケイの言葉に小山は苦笑いしながらも、2人に向けて言うと桃と柚子は冷静に言うが、柚子が言った『桃ちゃん』に彼女は「桃ちゃんと言うな!」と反応する。

 

 今日中に戦車が帰ってきたことに、みんなは安心した。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 次の日、風紀委員であるみどり子による出席をとる…が『風紀委員』と言う役割がない彼女たちはやる気のない言葉で出席をとり解散となった。

 それを見た伊江と最上は「風紀委員、大丈夫」と心配する。

 

 その日勇樹は杏と一緒に、霞ヶ関の官公庁前に来ていた。

 

 

「会長、ここが官公庁ですか…東京にあるのかと思いました」

「勇樹ちゃんがそう言うのは初めてだね…ま、そっちの世界とは少し変わっていると思うけどね」

 

 驚く勇樹に杏は冷静に答えると「それじゃあ、役人に話しするか」と言うと、彼は「そうですね」と答えて、中に入ろうとした…すると。

 

 

 

「おや、君たちは確か大洗の…」

 

 

 後ろから声がしたため振り向くと、顔が(若干)潤っている役人、学園艦関係の文武科学省側の窓口を務めている辻簾太がやってきていた。

 それを見た2人は「ん?」と目を丸くしていた。

 

「えっと…そちらこそどうして。それよりも…その紙袋は?」

「え、ああこれは長野県のお土産『軽井沢たると』でして、疲れをいやしに行くついでにこれを買いに『待て待て待て待て』っ?』

 

 突然の事態に2人は混乱し、辻の発言を止めるように動かす。

 

「ま、待って…長野に行っていたってことは」

「あたしたちの学園艦が廃校になっていたのは知らなかったようだね」

「大洗の学園艦が廃校…廃校?!」

 

 杏の言葉に辻は驚くと、勇樹は「これはただ事じゃねえな」と冷静に言う。

 

 

「役人さん…その時に質問ですが、廃校になるときあなたはどこに」

「ど、どこにって…確か諏訪大社に行っていたはずだ」

 

 勇樹の質問に辻は答えていると、彼は「ここからだとバスで行けるが、会長の話は確か」とメモを使って時間と距離を書き出す。

 

「やはり役人の言う通り長野にいた可能性が高い、だとしたら…会長と話していた人は一体…?」

 

 勇樹がそう言っていると、辻は「それよりも」と彼は杏と話をする。

 

「学園艦が廃校になったということは、本当か? 許可状がないといけないのに」

「誰かがやったとしか言えない? 例えば…直筆のサインとか」

 

 杏の言葉に辻は「直筆…そう言えば」と何か心当たりがあったのか2人に言い始めた。

 

「直筆と言えばだが、大洗の廃校が断念し江から3日後…ちょうど週末辺りにだが、不審な人がいたな。サインをしてくれって」

「その時、人物は」

「3人組だったな、顔はよく覚えていないが声枯らして女性…だな」

 

 辻の言葉に勇樹は「もしかしたら」とある人物が浮かんできた。それは。

 

 

 

 

 

「小春田の仲間…可能性はあるな」

 

 

 

 彼の言葉に辻と杏子は「え」と目を丸くする。

 

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 勇樹と杏が霞ヶ関に言って言える間、あんこうチームは太田と福音、桜と一緒に戦車に移動していた。その理由は。

 

「まさか戦車でコンビニに行くなんて」

「とっておいた戦車の免許証が、ここで役に立ったな」

 

 麻子はそう言いながら戦車の操縦をしていると、福音は「すごーい!」と目を光らせている。

 

「麻子ちゃんって成績ゆーしゅーなんだ! ふくねは成績がいまいちなんだ…むぅ」

「それだったら今度教えようか、少しぐらいならわかると思うが」

 

 麻子の言葉に福音は「え、いいの!? ありがとう!」と目を光らせて麻子に抱き着くが、太田が「運転中に駄目だよ」と彼女の服を掴んで離す。

 

「そう言えばみほさん、みなさんは確か転校手続きをとらないと…」

「あ、そう言えばそうだったね。お母さんに相談しないと」

 

 百合子の言葉に沙織は反応すると、華も「そうですね」と答える。

 

「わたくしは水戸市、沙織さんと麻子さんは大洗。優花里さんは土浦市でしたね…みほさんは」

「あ、私。熊本に戻らないと」

 

 華の言葉にみほは戸惑っていると、桜は「それよりも」とある事を言いだす。それは…。

 

 

 

 

 

「いまボコミュージアムの看板が見えたけど、気のせいかしら?」

 

 

 

 

 桜の言葉に、みほは「え、麻子さん後ろに!」と指示を出すと、戦車は停止すると同時に後ろに動き。看板を見かける。その看板には。

 

 

『ボコミュージアム 500m先右折』

 

「ボコミュージアム…?」

「500m先右折って、近いわね」

「結構古いね…作ってから数十年ほどかな?」

 

 華、桜、太田の言う通り。看板はボロボロで今にも崩れそうな雰囲気を出している。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ボコミュージアムは一体何か気になったので、コンビニからいったん外してそこに行ってみると。確かに建設物はあった…が。

 

「ふっる!!」

「清掃まともにやっていないね」

「修復していないから、脆くなっている」

 

 太田、沙織、麻子の言う通り、脆くなっていつ崩れてもおかしくない状ようになっている。

 誰もが入れなそうな雰囲気に引いていたが、福音とみほだけは別であった。

 

「これがボコなの? かわいいっ!!」

「でしょでしょ! 福音さんもわかってくれてうれしいです!」

 

 福音とみほのボコの輪に、みんなは「わかるのかな?」とジト目で見ている。優花里は「さすが福音殿です」と驚きの反応をしている。

 

「入り口は…あ。あった」

 

 太田は入り口を探していると、看板を発見した。せっかくなのでみんなと一緒にボコミュージアムは何かと思い、入っていくことにした。

 そして、入り口でみかっけたのは。

 

『おう、よく来やがったなお前たち!』

「大きいボコ…」

「いきなりしゃべったことに驚かない?!」

 

 1m程ある大きなボコにみんなはジト目で見ていたが、沙織だけはツッコミを入れる。

 みほと福音は「わぁあ、なまぼこだぁ」と目を光らせてみていた。それを見た太田は「どこが可愛いのかな」と心の中から考え込む。

 

「パンフレットは…あ、あったわ」

 

 桜はパンフレットはどこにあるか探していると、ボコの後ろにあったことに気づき、1枚手にしてマップを見る。

 

「古いけど一応発電はあるから完全に廃墟ではないよ」

「そうだな…落ち着くところがあるといいが」

 

 太田と麻子はボコミュージアムを見て言うと、沙織は「そこなの」と2人をジト目で見る。

 

「この先にアトラクションがあるわ、入場料は必要だけど安心するほどだから、大丈夫よ」

 

 桜の言葉に太田は「そうなんだ」と言うと、みんなはみほと福音を連れていくことにした。

 

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「イッツ・ア・ボコワールド、ボコ―デッドマンションにスペースボコテン…」

「な、何がよかったのかしら…」

 

 3つのアトラクションに太田と桜は、まるでこの世の終わりではないかと思うほど瞳には光が入っておらず、会場のベンチに座っていた。

 彼らは一度、ボコが何かして毛てくるのではないかと思っていたが。ボコがあっちこっち飛び回っていく光景にガッカリし。あきれる光景が何度もあったためもう疲れていた。

 そして今は、『ボコショー』と言う会場にあるベンチに座っている。

 

「このこのっ!」

「やっちまえー!!」

 

 ボコを他の動物たちがぼこぼことやっつけている光景に、みんなは「やられっぱなしだ」とジト目て見て呟いていた。だが。

 

「「頑張れ、ボコ―!!」」

 

 応援をしていた、みほは長年ボコのファンだが福音は(勉強以外の)話を聞いたらすぐに覚えるタイプなのですぐに行動する。

 誰もが「この2人以外ボコファンはいるのか」と思われていた…その時。

 

「「「頑張れー! ボコ―!!」」」

 

「……ん、3人?!」

 

 みほと福音と一緒に小学生ぐらいの子供がボコを応援していた。これを見ていた太田たちは、驚きの反応をする。そして、ボコは。

 

「や~ら~れ~た~…」

 

 他の動物たちにぼこぼこにされるのであった。

 それを見た沙織は「これ、ボコボコにされるからボコって言うのかな?」とつぶやく。

 

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 会場から売店に移動し、太田たちは水を購入する。

 

「うぐっうぐっ…ぷはぁ! 生き返りますー!!」

「飲むものがあると幸せね」

 

 太田と桜はそう言うと、沙織は「そうなの?」と驚くかのように言う。しかし。

 

「それにしても…売店にしては品が少ないですね…」

 

 華の言う通り、人が清掃していないため品物は少なく。ほこりをかぶっていたり箱が変色しているものがあった。

 そんななか、福音とみほはボココーナーで何かを探していた。それを見たいた太田は「何探している?」と言うと2人はこう答えた。

 

「ボコの服! これ限定でほしかったんだー!」

「あ、それでなんだ…みほさんは」

「えっと、マスコットのなんだけど…あった!」

 

 福音はボコをイメージをした服が売られていたため、それを購入しようとしていた。それを見た太田は苦笑いしみほは何を買うか聞いてみた。

 みほはボコの小さなぬいぐるみを探しており、それを見つけた。かごには『残り1つ、激レアボコ』と書かれていた。

 

「よかった、あと1つで」

 

 みほは安心してボコを購入しようとしたその時、横から他の人が手が伸びてきた。

 

「「あ」」

 

 2人は誰かと思って見てみると、その子は会場で出会った例の小学生。彼女もこれを購入しようとしていたようだ。

 

「…これ、大好きなの? よかったらあげるよ」

 

 みほは激レアボコを小学生にあげると、その子は「え、でも」と言うが彼女は「大丈夫だよ」とほほ笑む。

 そして、小学生は「あ、ありが…とう」と小さな声で言うと、その場から去っていき。レジに向かっていった。

 

「あの子、さっきの会場で」

「うん、ボコが好きなんだね」

 

 沙織と太田はさっきの会場で出会ったことを思い出すと、麻子が「そう言えばいたな」と答える。

 桜は「あの子、どうしてここに」とつぶやいて考えていると、華が「あら?」と何かに気づいたのかあたりを見渡している。

 

「華、どうしたの?」

「はい。福音さんがいないことに気づいて」

 

 沙織は華に向けて言うと、彼女は「福音がいない」と言葉にみんなはあたりを見渡すと、福音はいなかった。

 

「あれ、これって」

 

 すると、太田の手には例の服とお財布が入っていた。財布の上には。

 

 

『先に行っといて。あの子、気になっているから

                    福音より』

 

 

 

 それを見た太田は「全くもう」と困ったかのように言うが、彼の表情はそれとは逆に微笑んでいた。

 

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「わ、私と同じ人が…いたんだ」

 

 外に出て少女、愛里寿(ありす)は自分以外にボコが好きな人がいた人にうれしく微笑んでいる…だが、彼女は思春期なのか人見知りなのか、あまり他人に話すことはできない。障害でもないのに。

 正直、自分の母以外話したい人がいれば。私もうまく話せるのに…と彼女がそう思った、その時。

 

 

「やっほー! 少しいいかな?」

「え…」

 

 

 後ろから声がしたため愛里寿は振り向くと、福音が立っていた。彼女は「え」と驚こうとしていると福音は「あ、これどうぞ」と紙袋を彼女に渡す。紙袋には何かが入っていた。

 

「お話、してもいいかな?」

「え…えっと…うん」

 

 福音の言葉に愛里寿は戸惑いながらも、話をすることにした。

 

 

 

 数十分後…

 

 

 

「そうなんだ…それであなたたちは」

「うん、信じるかどうかはふくねは分からないけど。私は愛里寿ちゃんのことは信じるよ!」

 

 愛里寿と福音は友達になったのか、仲良く話していた。すると。

 

 

『おーい、福音ちゃーん!』

 

 

 

 Ⅳ号H型から太田の声がしたため福音は「あ、もう行くんだ」と反応する。そして。

 

「それじゃあ愛里寿ちゃん、また会おうね!」

「あ…はい」

 

 福音はそう言ってⅣ号H型に向かって乗り込み、移動していく。

 

 

 

 

 その少女「愛里寿」は、ある場所で再開することは知らずに。

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