「こ、これは一体…?!」
突然の巨大化と変身に小春田は驚いていると、コワスゾウは『コワァアアス』と小春田たちの方に向く、そして。
『コワス!』
ドガアアッ!
コワスゾウの鼻から放たれた球体の爆弾に彼女たちは「うわあああっ!!」と急いで逃げる。
爆弾は着弾すると同時に爆発し、中から虹色の液体が辺りにまき散らし、氷のように変色し固まっていった。
『コワス! コワス! コワス!!』
ドガアアッ! ドガドガアアッ!
「ぎゃああああっ!!」
連射する爆弾に小春田たちは急いで逃げて、近くの建物に隠れて爆発から逃れる。
爆発は地面や手建物に当たると、溶けて水のようになったり溶岩のように燃え尽きる液体になり化石のように固まっていった。
コワスゾウは何かを見終えると、突然動き出した。会場のみんなはその光景にざわついていると、コワスゾウは廃遊園地から出て何かを探す。そして。
『コワスゾウ!!』
突然叫ぶと同時に、背中から巨大なプロペラと翼、ブースターが出てくると火を噴きプロペラが回り始め空を飛び始めた。
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「勇樹君、あれって」
「初めて見るが…黒薔薇が作ったメカが偶然コンピューターが暴走し、あのように変化した…ということになる」
みほの言葉に勇樹は冷静に答えていると、一行が「それよりも」と戦車から出てきた。
「一行、大丈夫か?」
「大丈夫だ…それよりも気になったことがある。あいつらは怪我が多いのに対して平気な顔をしている奴がいた」
「む…それは普通じゃないか? 特殊カーボンで使用しているから痛みは」
一行の言葉に麻子は答えていると、伊江が「いや、おかしい」と答える。その理由は。
「このヤドカリメカに乗っていた奴だが、頭に大きなたんこぶが出来ている。叩いても間でも普通は痛がるのに、なんで痛まないんだ」
ヤドカリメカに乗って中にいるメンバーの1名を出して言うと、我狼院は「なんだと?」と駆け寄ってたんこぶをたたく。
「本当だ、ふつう痛むところなのになぜ」
「考えられるのは2つある…1つは痛みがない人たち…もう1つは」
一行が言おうとしていたところ、勇樹は「なるほど、そう言う意味か」と理解する。それは。
「黒薔薇が使用している痛み払い薬『痛み下げ』を飲んだか」
勇樹の言葉に沙織たちは「え、痛み下げ?」と目を丸くすると、伊江は「なるほどな」と納得する。
「厄介だな…それを飲んだってことは痛みが一生味わえなくなるな」
「あ、あの! その痛み下げは何ですかいったい何ですか?!」
みほの言葉に勇樹は「あ、ごめん。説明する」と紙を出して解説する。
「痛みは痛覚の一種なのは大体は習っていると思うけど、これが感じるのは例えるなら料金の支払いシステムだ」
「料金の支払いシステム…ですか?」
「それと彼女の容態、いったいどう関係が?」
「支払いシステムは3つあって、先払いと後払い、そして即時払いがある。これを痛覚の手段でやると、主に多いのは即時払いだ」
「ふむ、それは分かったが…それをどうやって?」
「薬を飲むことで痛みが現れる場所があらかじめ送る、つまり痛みを感じる。そして数分から数時間後になってからケガをしたら痛みは感じなくなるんだ」
「理屈が変だ」
勇樹の話に華と沙織、怜雄が効くとそれにこたえ。麻子がツッコミを入れる。
「だとしたら、飲んだ時の薬がどこかに…あ、あった」
伊江はそういながらメカに乗り込んで何かを探して数分後、ミントタブレットのようなのを発見した。
「えーと、1粒に付き効果は約1ヶ月程…っておい空っぽだからすべて飲んだのか?!」
伊江は驚くかのように言うと、優花里と秀乃は「いいっ!?」と驚く。
「そ、それって何粒ほど入っていますか!?」
「どれくらいあるんでありますか? もしかしたら100近くでありますか?!」
「えっと…量は……60粒?!」
それを聞いたみんなは青ざめていると、大洗連合のみんながやってきた。
なお、愛里寿は戦車と塊のわずかな少しずつ出ていった結果、戦車から脱出することに成功した。
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「勇樹君これは!?」
「太田! これには少し事情が」
やってきた太田たちに、勇樹は簡単に話していくと。ココアが「なるほど」と冷静に言いだした。
「それで勇樹ちゃん、あのメカはどこに?」
「はい、飛行形態になったので空を飛ぶ…方向は確か南寄りです」
「詳しいね…甘井ちゃんは知っていたのかい?」
「知っているよ、あの子はひっじょーに頭いいからね」
甘井と角谷はそう言っていると、ロンドンは「南…?」と何かに気づく。
「ご質問ですが角谷生徒会長、茨城県大洗は確か南にありましたわよね」
「ん、そーだよー?」
「…なるほどね、それじゃあ大洗の学園艦もそこに」
「…はっ!」
ミカの言葉に伊江は気づいた。勇樹も「それでか」と納得する。
「あのメカ、狙いは学園艦か」
学園艦を狙いにコワスゾウは向かっていった…だが、ここで問題が。
「それでしたらおかしくありませんか?」
「ん、妙子。それどういう意味?」
「はい、もし学園艦を狙うとしたら。私たち以外にプラウダにアンツィオ、サンダースがありますのに、どうして…」
忍の解説に、伊江は「そう言えば…」と思い出す。
わざわざ遠い所に行くのは不明だ、せめて近い所に行けばいいのでは…みんながそう思っていた…その時。
ブー…ブー…
「あ、電話だ…辻さんか」
勇樹は携帯電話を出して中を見ると、例の文科省の人が乗っていたため彼は出る。
それを聞いた河嶋は「なに!?」と反応すると、烏龍が「落ち着けカワシマ!」と彼女を抑えつける。
「はい勇樹です…はい…え、結果が。それでどうでしたか……え、そこに?! それで急いで…ええっ!?」
勇樹の言葉にみんなは驚いたりオオッと反応する人がいたが、勇樹は「わかりました、急いでお願いします」と言うと電話を切る。そして。
「勇樹さん…今のはどういうことですか?」
小森が間近で聞いてきたため、彼は「うおっ!」と驚く。そして…。
「じ、実は、さっき学園艦の設計図が小春田の部屋にあったんだけど…あれの意味が分かったんだ」
「あれの意味…勇樹、それは?」
「隠したんだ…闇の薔薇をあの学園艦の…船底に」
「まさか…見えないところに隠したのか?!」
「そうか、大洗を廃校にする理由はそれを回収するためか」
「本来は私たちが負けて廃校になり、回収するはずがそれを回収損ねた…それで無理やり」
「役人に化けてやったか」
勇樹たちの推理に物陰に隠れていた黒薔薇の生徒は「これはやばい」と言って急いで逃げようとするが…。
「見つけた」
沙希が突然アトラクションの一部に向けて言ったため、伊江が「ん、何が」とアトラクションに向けた途端、その後ろから「なんでばれ…あ」と顔を出した生徒がいた。
「……沙希、お前すげーな」
「うん…勇樹さんこれは」
伊江と梓は勇樹に向けて言うと彼は「そうだね」とジト目で生徒を見て数秒後…。
「確保だあああっ! 重要参考人で確保だああああっ!!」
勇樹の言葉に風紀委員とフルーツは「わかりました!」と答える。またサンダースと黒森峰も確保のため捕まえに行く。
それを見た生徒は「やばっ!」と急いで逃げていくが、風紀委員のみんなが捕まえに走っていく。
「って、なんで私たちが勇樹さんの指示に!?」
「勇樹さんはみほさんを救ったのよ! それくらいお礼はしないと!!」
疑問を抱いていたそど子に最上は解説すると彼女は「…それもそうね」と納得するのであった。
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「それで…どうして大洗に仕掛けたんだ?」
風紀委員たちによってつかまった生徒、池本有希乃をまほは質問すると彼女は「ふんだ」と向き顔をそむける。
「お前たちに教えることはない、絶対話すものか」
「そう言うな、少しは話してくれないか」
「ベーだ、そんなこと言いませんよーだ」
アンチョビの言葉にも話を言わないため、小梅が「勇樹さん」と言いだしてきた。
「彼女はどうして、かたくなに話を…」
「黒薔薇の教訓だ、話によると『話をするのは学戦の人だけにしろ』とか言っていたな」
「きびしーもんだべな」
勇樹の話を聞いていたニーナはそう言うと、伊江は「そんじゃあ」とペパロニに何か話すと彼女は「了解!」と言う伊江と2人は何かを持ってきた。それは。
「簡易キッチンセット…ってこの中にあったから、オレが持っていた食べ物で」
「アンツィオ特性『鉄板ナポリタン』の完成だ! これをっと」
簡易キッチンを用意し高速でペパロニがナポリタンを作り、それを彼女の前に置く。するとそれを見た有希乃はお腹を鳴らすと同時によだれを垂らす…が。
「はっ! そんな罠にはまるか!!」
「ありゃ、思った以上にお腹すいていないのか?」
「しぶとい所があるからな…他にあるとしたら…」
アンチョビの言葉に伊江は解説しながらあたりを見渡していると、山が突然動き出した。地震でもないのになぜ動いたのか。
「なんで動いた…?」
伊江は太田と百合子、サンダースと聖グロに話をしてそっと近づくと。山は少し動いた。
「動いた!? なんで…」
「考えるとしたら…」
「中に人がいる」
「監視をするためにあらかじめ…だな」
驚くアリサに太田、百合子、ナオミは冷静に言いながら近づいていくと、山は徐々に逃げていくかのように離れていく。
何度やっても山は動いていく、近づけば離れる。近づけば離れていく。それを繰り返しているとダージリンはローズヒップに何かを話して彼女は「わかりましたわ!」と答える。そして。
「どっりゃあああですわ!!」
ローブヒップはそのまま走っていきジャンプすると同時に蹴りを入れると、山は外れて中があらわに。
「…あ」
「ありゃ?」
「ありゃりゃですわ…?」
山の中…正確には張りぼての中に入っていたのは、大量の道具が山になっていたリヤカーを持ちだした黒薔薇の生徒が数名いた。
「……逃げろ!!」
「「はいよ!!」」
金髪の少女の指示に2人は急いで逃げようとした…が。
「「「グエッ?!」」」
突然後ろに何か強い力が働き、彼女たちは後ろの道具の山に突っ込んだ。
ドンガラガッシャアアンッ!!!
道具の山に突っ込んだ影響で、あたりに散らばり、その中からラッパ型の道具が勇樹の頭に当たると彼は「む」とそれを手にする。
「これは…『おっぱラッパ』じゃないか?! だけどどうして?」
「あ、そう言えばこのメガネはさっきの…あ、これは!」
「道具の山がたくさん…はっ! もしかして!!」
優花里たちは何かに気づいたのか、生徒3名のパンツァージャケットに手を入れて何かを探していく。そして「ありました!」と優花里が出したのは生徒手帳。
「黒薔薇女学院2年B組白山沙耶音、黒薔薇女学院2年A組村瀬利香、黒薔薇女学院3年A組雷神忌夢…」
「黒薔薇のスパイ基偵察隊ね」
「偵察隊~?」
「相手の行動を見て推測・秘密などを知らせる部隊だ。簡単に言うとスパイ活動をすることだな」
「スパイ活動…うわ、ゆかりんと同じじゃない」
優季は『偵察隊』は何かと思い伊江が解説し、それを聞いた沙織は後ろに引くと。我狼院は「なるほど」と納得する。
「それじゃあ…待てよあのメカはどこから資金源が…」
伊江はメカのことを考えていると、奈々が「それとよりも」と話を遮るかのように言いだした。
「あのメカは大洗に行っていることがわかりましたが、もしかして学園艦を破壊しに行ったのでは…」
それをきいたみんなは「あ」と目を丸くして数秒後、勇樹は生徒の1名『忌夢』に質問する。
「おい、なんで学園艦を狙っているんだ?」
「さぁ…私は知らないな。言えたとしてもすぐには間に合わないし」
「そうか…なら行くか」
勇樹の言葉に麻子は「どこに行くんだ」と言うと彼はこう答える。
「いくって、大洗にだろ? メカと戦車を修理して」
それを聞いたみんなは「え、今から?!」と目を丸くすると、百合子は「あらら」と苦笑いする。
「行動不能と言っても、壊れたところを治せば大体は大丈夫だ、道具はあるし修理が終わり次第急いでいこう」
「なるほど…って言えるか!! 鉄ならともかく電子機器はどうするんだ!」
「河嶋先輩、落ち着いてください! 実はあの大きな戦車の建物にゲームセンターがありまして、そこを利用すれば!」
「典子やるじゃん! 勇樹さん!」
「十分だ! よし、それじゃあ…急いでいくぞ!」
勇樹はそう言うと、太田たちは「おー!!」と声を出すとスーパーマジックハンドを出して、戦車を掴んでどこかへと運んでいく。
ちなみに、黒薔薇の彼女たちはそのままにして放置していくのであった。
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「これぐらいあれば、なんっとか修理は出来る!」
「あ、それだったら私たちも手伝おうか? 戦車なら何とかいけるし」
「お、それはいいですね。それじゃあ大洗はお願いします。残りは」
「私たちメカニック部と勇樹君でやります!」
前田がそう言うと、勇樹は「それじゃあ」と工具箱を出すと大量の工具類を手にすると同時にヘルメットをする。そして。
「ショータイムだ!!」
勇樹がそう言うと、自動車部とメカニック部は『『『『おおーーー!!』』』』と答えると同時に、工具を手にしてメカを修理し始めた。
その速度は目には見えない速さで、1分足らずで戦車を修理していった。
「すごい…わずかな時間で」
「当り前っす…このお茶を飲んだら早いっすよ」
みほは驚いている中、霊華はあるおちゃっぱを見てあきれるかのように答える。その目線にあったのは『チャッチャカ緑茶』と急須だからだ。
「ここのお茶を飲むと、頭の効率。つまり体の動きなどが上がることが出来るんすが、効果は約5分程度…間に合うっすかね」
霊華はそう言って勇樹たちを見るが、徐々に完成していき塗装・装甲・履帯なども新しくなっている。
「うわあああっ! すごいっす統師、わずかな時間で!」
「履帯も車軸も! 治っているじゃん!!」
「あ、本当に直ってるべ! 」
それを見たペパロニ、ミッコ、ニーナは目を光らせていると。歩夢は「あら、普通のような」と頭を傾けている。
そして、4分後…。メカと戦車の修理を終えた勇樹たちは椅子に座って息を吐くのであった。
「な、何とか間に合った…」
「疲れはないけど別の疲れがねぇ…」
「でも、改造も少し親し行けるんじゃない?」
「確かに!」
4人の言葉にまほは「おい」とツッコミを入れる。そして本題。
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建物の一部、廃墟となっている部分で唯一電気が通っている場所で『緊急会議』を始めた。
「さて、問題はあの象型のロボットがどこにいるかだ…場所は分かったが現在地が…」
「それなら私が! こんな時にあろうかと衛星で情報を…ありました!」
百合子はまほの言葉に答えると、急いで例のケースを開いてキーコードを入力すると現在地が映し出される。
それを見たアッサムとアリサは「それずるい!」と言うが、アリサだけは別だ。
「目的地まで後3時間…現在地は福島県…って思った以上に速い?!」
「これじゃあ目的地に着くじゃないかぁ!!」
「だったらサンダースの…って制限があったわね」
「ロケットみたいなのがあればいいけどねぇ、それは無理だね」
百合子、河嶋、ケイ、ツチヤたちが言っていると、勇樹は頭を悩ませて考え込む。だが。
「だったら空間転送機みたいなのを! ヒーローみたいにすごいから!!」
「根性で行きましょう! そしたら間に合うはず!!」
「織田信長の中国オウム返しとは行けないしな」
「マッハで行けば間に合うと思いますわ!」
「クレーンを利用してパチンコで行くわ!」
「パラグライダーにモーターを付けて飛ぶ。それが良いと思うわ」
みんなが一斉に言うため勇樹の頭には蒸気が出てきて…そして。
「あらら、切れちゃった」
切れ勇樹にみんなは引いていると、ココアが苦笑いする。すると。
「ん、雀…鳥か、それだ!!」
勇樹は何か思いついたのか、大きな紙を出して何かを書き始める。それを見たケイは「どしたの?」と目を丸くしていると、伊江が「オレが話す」と言いだす。
「あいつは何か思いつくとすぐに設計図を作り出すんだ、記録を残すかのように…ほら、このように」
伊江はそう言って彼を見ると、勇樹は無数の鉛筆で紙に何かを書くと物差しで線を描き消しゴムで何かを消し、それを繰り返して数十回。
「できたああっ! これなら何とか間に合う!」
勇樹はそう言って設計図を書き終え、みんなは「なになに」と彼が書いた設計図を見ると。
「…ふふ、これはすごいですわね」
「わお! いいアイデアじゃない!!」
「おおっ! これは思いつかなかった!」
「へぇ、アンタ意外なところを見るじゃない」
「見方を変える…まさにそうだな」
「これは十分だね」
「うん…私もわかるかも…」
「これは優秀と言えるわね」
「私も同じであります!」
「そうね、ここにある物で十分ね」
「勇樹さん、今から作ってもまだ間に合いますか?」
各隊長が言うと勇樹は「楽勝だ」と工具を手にすると同時に答える。
「最新の付属装置を…作ってやるからな!!」
それと同時に彼は何かを作り出した。