上空50㎞、場所は福島県いわき市上空に巨大メカ『コワスゾウ』が飛んでいた。
コワスゾウは現在大洗に向かって何かを行動しようとしている。それは何かはいまだ不明。
そんな中、『コワスゾウ』の後ろから何かが飛んできて背中へと移動していた。それは。
勇樹たちのメカと大洗連合の戦車に大きな『翼』を付けて飛んでいた。
その戦車の後ろや真上にはロケットブースターらしい機械を付けた戦車が、空がやってきていた。、
実は…。
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「「「「戦車に翼を付けたぁ!?」」」」
勇樹が作り上げた新装置『ウィングパーツ』り利用して空を飛び、コワスゾウの中に入るということ、それを聞いたみんなは驚いていた。
「え、オレ何か変なこと言った?」
「いや、それは別にいいが…問題はだ」
「飛行場よ! 滑走路みたいなのはどこにあるのよ!!」
「それよりも速度が必要ね…自動車部の方たちが作ったとしても限度はあるし」
「豆戦車ならともかく重戦車は難しいぞ、持ち上げるだけでも費用が掛かるから」
まほ、カチューシャ、ダージリン、アンチョビの言葉に勇樹は「それなら大丈夫」と言うと同時に設計図を渡す。
「こんな時にあろうかと調べてみたら、観覧車があった場所。つまりそこは傾斜になっていてな、そこからスピードを出せば何とかいけるんだ」
「ワォ! そこまで計算しているのね!」
「これだったら、空を飛ぶことが出来る」
「まぁ、おやりになるね」
設計図の解説を見たケイ、愛里寿、マリーは答えると、一行も「オレもだ」と答える。
「問題は愛里寿の戦車だが…今、踏むとアッサム、アリサが調べているが原因は」
勇樹が悩むように言っていると、我狼院が「それだが」と入ってきた。
「あの液体はどうやら『凝固エキス』が含まれていたのが分かったんだ、すぐに溶けるが尭この成分が」
「そうか…そう言えばあの凝固は一体…ん?」
勇樹は甘いのにおいに気づくと、麻子と丸井、杏とマリーとエリカは反応し、我狼院の服をかぐ。
「お、おいどうしたんだ!?」
「甘い匂い…どこで甘い食べ物を?」
「これは…はちみつだねぇ…どうして?」
「うーん…これはもしや」
杏は勇樹に向けて何か話すと、彼は「あ」と思い出すとカバンから夜間とガスコンロを出し水を夜間に入れて火をつける。そして…。
カタカタカタカタ…
「できた、これを」
勇樹はヤカンを手にして急いで出て数分後…、彼は「やっぱり!」と急いで戻ると愛里寿に向けてこう言った。
「戻った…正式には溶けた」
勇樹の言葉にみんなは「え?!」と驚く。
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そして、例の羽根とブースターを付けて傾斜へと移動すると、みんなは戦車に乗り込む。
飛行が可能のメカは翼を出して、飛行が可能のメンバーが指導できるようにしていく。そして。
「システムオールグリーン、目的地はコワスゾウ」
「軽度緯度誤差±1度、これなら大丈夫だ!」
「T-34/85はメカに詰め込んでおきましたので大丈夫です」
「すぐに発射可能…でもいいですか勇樹くん?」
カンガルーチーム基スターチームはアブ引き部専用のメカ『マンモスタンクⅢ』に乗り込んで、伊江と小森と幹子は装置を動かしていると。百合子が勇樹に向けて言うと彼は「ん」と反応する。
「戦車につけたのはいいですが、戦車道ではないような…」
「あー、確かにそうだな…それなんだが」
勇樹はそう言いながらカバンから1つの手紙を出して彼女に渡す。
それを百合子は受け取ると「これは」と目を丸くする。
「これはしほさんからの手紙だが。1分だけだがこれが書かれていた」
勇樹の解説に百合子は目を丸くしながら手紙を開ける、それは…。
『あなたはあなたの行動を、そしてお願いします』
「……え、これだけ」
「一文だけだが…、見方を変えればこう読める。『あなたらしい道を見つけなさい、そして後は頼みます』と」
「あ…それで私たちのメカに…ある程度は納得できます」
勇樹の言葉に彼女は納得すると伊江が「みんな準備できたぞ!」と言うと、百合子は「あ、わかりました!」と答えて電源を入れる。
「豆戦車はプロペラ機、軽戦車・中戦車はプロペラを2から4つ。重戦車はロケットブースターを」
「頑丈にしたからそう簡単には壊れないよ」
「勇樹、カウントダウンを」
百合子と幹子、伊江は彼に向けて言うと勇樹は「わかった…」と言いながらスイッチを押す。そして各戦車に搭載した画面に文字が浮かび上がる。
『発射用意完了、これよりカウントダウンを行います…10』
サンダースは体にベルトと頭にヘルメットをする。
『9』
アンツィオは手袋を両手にはめるとインカムを用意して電源を入れる。
『8』
BC自由学園はケーキをしまい蓋をすると、酸素マスクをする。
『7』
青師団は服の上から防護服を着て、椅子に座る。
『6』
継続高は予備のチェーンとカンテレを専用のケースに入れてカギをした。
『5』
聖グロは紅茶をしまうと同時に、砲弾を固定していく。
『4』
黒森峰は各皆に異常がないか最終確認をし終えた。
『3』
知波単は危険な物は持っていないか西から確認していた。
『2』
大学選抜は愛里寿に危険が及ばないように最大限の防衛をする話をしていた。
『1』
大洗と白薔薇は深呼吸をして混乱が起きないようにしていた…そして。
『0』
ビィィィッ!! ビィィィッ!!
警報機が鳴ると同時にブースターとプロペラが起動し強力な風が発生する。
「大洗連合、コワスゾウに向けて発進!!」
「っ!!」
勇樹の言葉に小森はレバーを動かすと、戦車は前に進み風力などにより翼は曲がるが何重にもしているため簡単に折れない。
そして戦車は空を飛びコワスゾウに向けて発進していった。
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そうして大洗連合は、コワスゾウまで追いつくと。ワシベロスとブラック・バード、ロケット・バッタ―を除くメカと戦車は背中のアトラクションに着陸する。残りの3体は。
「圭太、エリマ、雅緋は上空から大洗に着きそうになったら教えてくれ。オレたちはこれ以上無理だ」
大洗に着きそうになったら連絡するように伝えたため、彼らは「わかりました!」と答えた。
そうして勇樹たちは無事、メカの背中にあるアトラクションに着陸するが。
「ナニコレ」
沙織がジト目で言うのもわかる、何故ならここは…。
遊園地のアトラクションがたくさんありにぎやかな場所になっていた。
「これは一体…」
「うわあ、きれーい!」
「は、派手すぎだ…」
「驚きましたわ」
それ御見てまほ、桂里奈、アンチョビ、ダージリンは驚いていると。太田がメカから出てきて「みんな」と彼は大量のウエストポーチを取り出した。
「このメカは今暴走状態になっている、どのような手段を使うか正直分からない。そのためみんなには道具が3つ入ったウエストポーチを渡すよ」
太田はそう言いながらみんなに渡していく、それを見た伊江は「いいのか」と優木に向けて言うと、彼は「彼女たちに危険があったら手遅れだから、私用してもいいよ」とあっさりと答える。すると。
ガガガガガガッ…
「ん?」
彼女たちの目の前に豆戦車、ユニバーサル・キャリアが出来る。
「おおっ! あれはイギリス製の戦車、ユニバーサル・キャリアではありませんか!」
「え、同じ豆戦車なの?」
「はい! 1920年代に開発された豆戦車で、名前の由来はカーデンロイド・キャリアに影響されておりまして。最初に、ブレンガンキャリアとして『追い優花里』―へほ?」
沙織の疑問に優花里は解説していたが、通信機から伊江の声がしたため彼女は「なんですか?」と返答すると、彼女はこう答えた。
「あの戦車にどくろマークがついているぞ」
「…え」
伊江の言葉に彼女は戦車を見ると、赤色のドクロマークがついていた。そして。
パカッパカッ! ギュィィイイッ!!
「え、ええ?!」
突然頭のハッチが開くとハンマー・ドリル・トゲ付き鉄球が出てきて戦闘態勢に変える。そして。
「…ひとまず待機だ!」
「あ、わかった!」
まほの言葉に勇樹は我に返ると、みんなに指示を出して退却させる…が。
「っ! 勇樹、各隊長に停止を つかまるぞ!」
「わかった…て、つかまる?!」
小森の不思議な言葉に彼は驚いていた…その時。
ギュィィイインッ! ガッシィィィンッ!!
「およ?」
突然上から何かにつかまれる音と振動がすると、一気に浮き上がり、180度回転させる感覚が感じる。
「待てよ…子の感覚ってまさか!」
勇樹は気づいたのか、急いで外を出てみると。チャーチル、M4、ティーガーG型、Ⅳ号などを含む戦車11両は、近くつかまって上にあげて180ど回した。そして。
ガビッ!!
「え、離したああああっ!?」
ハンドが離れると同時に戦車は落ちていき、どくろのマークが特徴の城に吸い込まれていった。
「勇樹さん!」
「これは一体!」
「急いで助けないと!」
「でも、その前に」
それを見た一史、梓と妙子は驚いていたが。桜はそれとは城の真下に目をしていた。その理由は。
ガラガラガラガラ…!!
城の前には、それを妨げようと武器を装備しているユニバーサル・キャリアが100両近く近づていた。
「これは大変だねぇ…勇樹ちゃんたちを通させないつもりかい?」
「それは不明です…しかし」
「可能性はあり得る…」
それを見た杏は言うと、太田と愛里寿は真剣に答える。そして太田はこう言った。
「妨げるものは攻撃し、つっきぱしるよ!!」
それを合図にみんなは急加速で突っ込んでいった。
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「いてててて…ここは一体?」
その頃勇樹たちは、例のクレーンにより城に落とされて。何度もバウンドにより地下深く入り込んでしまった。
勇樹は目を回しながらあたりを見渡すと、電子コードがたくさん巡らせているところにいた。
「これはもしかして…みほ、みんな!」
勇樹は外に出てみほたちを探していると、目を回して倒れているみほたちを見つけた。
「みほ!」
勇樹は急いで彼女のところによって数分後…彼女たちは目を覚ました。
「ここは一体…?」
「どうやら例のメカ『コワスゾウ』の中だと思います」
「なに!? これがあの巨大な象のメカの中か?!」
みほの質問に勇樹は答えていると、アンチョビは驚くかのように反応する。
「それじゃあここであのメカは動いているのか!?」
「え、はぁそうと言えますが…」
アンチョビはさらに質問すると彼は戸惑うかのように答えると、まほ「それだったら好都合だ」と答える。
「上に残っている人はかわいそうだが、今はメカの指令部分。メインコンピューターを破壊するチャンスが出来た」
「近道が出来たってことね」
ダージリンは冷静に答えうと、伊江は「まじか」と答える」
「もしメインコンピューターがあるとしたら…どこにあると思う。勇樹?」
「え、はぁ…そうですね、この機械の大きさからすると…頭だと思います」
「頭ね…アッサム、方向とかはわかる?」
「はぁ、それが方角がわかる物があればいいのですが。この状態ですと流石に」
まほと勇樹の話にダージリンは頭、つまりメインコンピューターがある方向は分かるか聞いてみるが、アッサムは不明と答えた。
アッサムの言う通り、ここは巨大メカの中つまり構造は彼女も初めて。どこに行けばいいか分からない。すると。
「こういう時にこそこれを」
勇樹はそう言いながらカバンからステッキを出してきた。
「これは、ステッキでありますね」
「あら、でもこのステッキはもしかして」
「はい、これは『サガシモノステッキ』と言う何かを探すときに使う特殊なステッキです」
勇樹の道具に西とマリーは反応し、彼の解説に伊江は「やれやれ」と苦笑いする。
「それでは、そのステッキが向いたほうが頭に」
「はい、急がないと時間がありません。では」
みほの言葉に勇樹は急いでステッキを地面に立てて手を放すと、ステッキは数回転したのち、東北方面に倒れる。
「あっちが頭脳がある場所…行きましょう!!」
「はい、麻子さん」
「わかった」
勇樹は急いでメカに乗り込むとステッキが倒れたほうへと進んでいく、彼の後を追うかのように発進していく。