ガールズ&パンツァー 時空を超えた機械と協力者   作:水岸薫

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第46話『原因と屋敷の解説(上編)』

「いてて…ここは一体」

 

 メカの残骸から出てきた河嶋はあたりを見渡すと、あたりには見たこともない機材や巨大なクレーンに変わった乗り物がたくさんあった。

 

「こ、これは?!」

 

 河嶋はそれを見て驚くと、後から「桃ちゃーん!」と柚子が駆け寄ってきた。

 

「柚子! ここは一体」

「私も始めてくる…でも」

 

 桃と柚子はあたりを見渡していると、近くにヘッツァーがあることから生きているということは分かる。すると。

 

 

 ガガガガガガ……

 

 

「「ひぃっ!?」」

 

 後ろから機械音がしたため2人はびっくりし、後をそっと振り向くと。大きな手が上から出てきて、機材を掴んで持ち上げた。

 

「こ、これってもしかして…」

「じ、地獄に落ちるの?」

 

 2人はそう言っていると、ハンドは柚子と桃に向けて伸ばしてきたため2人は「きゃああっ!」と言いながら逃げていく。

 だがハンドは一気に伸ばして2人をつかむと、そのまま持ち上げた。ヘッツァーも忘れないように持ち上げていく。

 

「な、何するんだやめろおおっ!!」

「は、離してくださーい!!」

 

 2人は抵抗するがそれは通じず、そしてそのまま四角い明かりがあるところまで行くと、ハンドはその場で止まる。

 桃は「な、なんだ!?」と慌てていると、突然ハンドは2人を話して四角い穴の中に入っていった。

 

「「…きゃああああああああっ!!!」」

 

 2人はそのまま悲鳴を上げながら吸い込まれていった…。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ドンガラガッシャンガラガッシャンッ!! スポッ!

 

「ぎゃああ! や、やめてくれええっ!」

「や、やめてえええ…てあれ?」

 

 2人は慌てていたが、柚子は明かりがあることに気づきあたりを見渡す。そこは先ほどの機械があるところとは違い、明るくてクッションのようにふかふかの椅子やテーブルなどがあった。それに。

 

「お、来た来た。大丈夫?」

「かい…じゃなくてココアさん!?」

 

 正面にレバーが付いた椅子にはココアが座っていた。それを見た柚子は驚く。

 ココアは「ごめんね、ちょっとこんなことをして」と言うと彼女は「え、ええ?!」と混乱する。すると。

 

 

 ガゴッ! ウィーン…

 

 

「あ、会長。2人は…」

「ん、ちょうど見つかったよ。それにしてもこの機械面白いねぇ」

「ははっ、杏会長も気にいるほどですからね」

「そりゃそうか」

 

 扉から勇樹が出てきてココアと雑談しているのを柚子は目を丸くして石のように固まっていた。

 なお河嶋は、混乱して数十分後、あたりを見渡して柚子に抱きしめたのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ウィーン… ガゴッ!

 

「あ、河嶋先輩!!」

「無事だったんですね!」

 

 河島たちは巨大なホールに集められたみんなと合流し、彼女たちは喜んでいた。それを見た勇樹は「やれやれ」とジト目で見ている。

 

「あ、あの勇樹さん…ここは?」

「ん? あ、忘れていた…かいちょー」

「あいよー」

 

 みほの言葉に勇樹は忘れていたのか、思い出すとココアに向けて言う。ココアはもう知っていたのかスイッチを押すと天井からスピーカーが出てくる。

 

「みんなちゅーもーく、少し勇樹ちゃんから話したいことがあるよー。勇樹ちゃん」

「あ、わかりました」

 

 ココアはそう言うと彼はカバンからマイクを出して話し始める。

 

「えー、突然ですがみんなごめんなさい。ちょっと巻き込まれてしまって…えっと」

 

 顔を真っ赤にしながら目をそらしている勇樹を見て、桂里奈は「なにが?」と質問すると、勇樹は「ずごっ!」とその場でこける。

 

「全く…えっと要するにこの世界に巻き込まれたのは皆さんが一斉にメカに入ったため強制的に来たってことになります」

「なんだ、それだったら早く…私たちが入ったため?」

 

 勇樹の言葉に河嶋は反応すると、彼は「はい」と冷静に答える。

 

「時空間に裂け目が発生すると、私たちはそれに吸い込まれていきます。そしてその空間には一種の時空間…タイムホールが発生するのです」

「タイムホール…なんだかSFっぽい用語ね」

「驚いたな…まさか実際に巻き込まれたなんて」

 

 勇樹の言葉を聞いていたケイとルクリリは驚いていると、ヨウコは「でも、吸い込まれたら出れないんじゃ」と質問すると、彼は「それなんですが」と解説する。

 

「そのために私たちはこの専用の乗り物、タイムマシンで移動するのです」

「そっか、そう言えばあの巨大なイカ型のメカってタイムマシンの一種なの?」

「はい、半往復用に作ったメカですが。衝撃で壊れましたが」

 

 マリーの言葉に勇樹はそう言いながら後ろを見て言う、そこには『イカリ・ザ・タイマー』の残骸がたくさんあった。

 

「残っている機材などで行ける?」

「可能とは言えますが、100なのかどうかは不明です」

 

 ナカジマの質問に勇樹は答えていると、杏が「ちょっといいかな」と言い始めた。

 

 

「ここで話すのは構わないけど、少し光浴びない? 熱いけど…」

「それ実は私も思っていました」

 

 杏の言葉に勇樹は苦笑いすると、それを聞いていたみんなは「わかる」と一斉に答える。

 

「それでどうやって移動するの? ここは地下なのはわかったけど歩くのは少しいやよ」

「わかっているって、これで移動するよ」

 

 カチューシャの言葉に勇樹は答えながら、カバンからリモコンを出すとスイッチを押した。すると。

 

 

 ガゴッ! ガガガガガガ……

 

 

 突然天井から大量の椅子が出てきたためみんなはざわついていると、勇樹が「よっと」と椅子に座り込む。

 

「あ、皆さんも急いで乗ってください。その椅子はすぐに移動しますので」

 

 それを聞いたみんなは急いで椅子に座ると、今度は背もたれからベルトが出てきてみんなを固定する。

 

「な、なんですのこれは!?」

「きついっすー!」

「説明をしてくれ!!」

 

 突然の事態に、ローズヒップ、ペパロニ、ルミは勇樹に向けて言うと。彼は「これ重要ですら」と苦笑いで答える。

 

「あ、みほさんはあんこうチームの皆さんと。会長は小梅さんを含む生徒会の皆さんと一緒に」

 

 勇樹は思い出したかのように2人に向けて言うと、みほと杏子は「わかりました」「わかったよー」と言いながら各チームの椅子に座る。

 

「それじゃあ…ポチっとな」

 

 勇樹は椅子についているスイッチを押すと、突然椅子は右に動くと壁が開いてみんなはそこに吸い込まれるかのように移動する。

 

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「うぐぐぐぐ…!!」

「お、思った以上に強い…ですね…」

「お、落ちない?! 落ちないよね?!」

「た、武部殿。ベルトをしているためそれは…」

「た、高い所じゃなければいいが…!!」

 

 あんこうチームのみんなは、衝撃に耐えながらも椅子にしがみつき移動していると、速度は徐々によ回っていき、後から機械音がして移動は停止した。

 

「あれ、止まった?」

 

 みほは止まったことに気づくと勇樹が「さて、ここでいいかな…どうだ太田」と通信機で太田と確認しながら何かを調整している。そして、彼は「これでいいか…」とつぶやいた。そして。

 

 

 

「さて…ここがオレが作っている巨大メカ製造工場兼保存倉庫だ」

 

 

 

 勇樹がそう言うと同時に、周りから明かりが放つと非常に大きな倉庫があらわになる。

 

 

 

 途中通信機で「太田、もう少し行けるか…分かった」と話していた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「わあああっ! すごい量のロボットだ!!」

「あ、あれってもしかして戦車の入れ物ですか?!」

「うっへー! すげー量っす!!」

 

 倉庫内にある巨大コンテナを見た桂里奈、優花里、ペパロニは目を光らせながら見ていた。自動車部も「へぇー」と感心しながらメカの一部一部を見ていた。

 

「これって、一体?」

「オレが今まで作った巨大メカ…いわゆるアブ引き部とは関係ないメカがあるんだ」

 

 沙織の言葉に勇樹は解説していると、ケイが「それよりも」とメカのコンテナを見てこう言ってきた。

 

「これって一つ一つ作るのに費用が掛かったんじゃない?」

「確かに、私たち学園艦もそれほど大きくないしね」

「私もだ、P40を手に入れるのに節約していたからな」

 

 ケイの言いたいことがわかるのか、貧乏学園艦(ともいわれている)のミカとアンチョビは同意するかのように言うと彼は「あははは」と苦笑いする。

 

「まぁそうですね、バイトや廃棄した大型の粗大ごみなどで作りましたから」

「へぇ~……え、ちょっと待って!?」

「い、今バイトや廃棄した大型の粗大ごみと言ったよな?!」

 

 アンチョビの質問に彼は「はいそうですよ」と素直に答えると、ナカジマは「え、凄いよ!」と驚く。

 

「え、そんなにすごい事ですか?」

「すごいというより天才だよ!」

「そうね、アッサムと同じレベルで天才ね」

「いえ、私はデータを計算したところですので」

「確かにすごいなぁ」

「んだんだ」

「ミカ、私たちに入れたらすぐに豪華な喪ににあると思うよ!」

「そうかな…私は風に聞いてみればわかると思うけど?」

「我が受験組に入れば、屋台はいずれお店のようになるのか…?!」

「おい安藤、心の声が聞こえているぞ」

 

 勇樹を評価するように、聖グロとプラウダ、継続とBCはそう言っていると勇樹は「それんなことないけど」とジト目で見つめている。

 

「あ、あとアブ引き部のメカは専用の工場がありますが。今回は少しこちらの説明をしてもいいですか?

「そうだねぇ、今はこっちの話が聞きたいしあたしも気になるよ」

「確かに、君たちの工場の様子を見て。どうやって作っているか気になるしな」

「私もだ、恩人の行動は木になる」

 

 勇樹の言葉に、杏、まほ、怜雄はそう言うと。勇樹は「そ、それは後で」と苦笑いする。

 

「むぅ…それよりも眠い」

「麻子ったら…」

「そう言えば外にまだ出ていませんね」

 

 眠たそうな麻子に沙織は支え、華は思い出したかのように上を向くと。勇樹は「あ、忘れていた!」とカバンからスイッチを出して押すと今度は上に向けて椅子は上昇していく。

 

「今度はオレたちの屋敷…まぁ今で言うとシェアハウスに近い状態ですね」

「シェアハウス、それは意外だな」

「我々と同じ様式か」

「意外ぜよ」

 

 勇樹の言葉に歴女のカエサル、左衛門佐、おりょうはそう言うと、椅子のスピードは徐々に落ちていき。そして上が開くと椅子はそこから出て停止した。そしてみんなが目にしたのは。

 

 

 

 

 

 

 豪邸のように広い場所に出ていた。

 

 

 

 

 

 

「……え」

 

『『『『『『ええええええええええ!?』』』』』』

 

 

 突然の光景にみんなは驚き、勇樹は「おわわ?!」と驚きながら椅子から落ちた。

番外編を作ったほうが良いでしょうか?

  • 構いません
  • そこは自由で
  • いいじゃないですか?
  • どうでもいい
  • 普通
  • 微妙
  • アウト
  • NG
  • もう少し先でいいかな?

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