ガールズ&パンツァー 時空を超えた機械と協力者   作:水岸薫

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第54話『クリスタル女学院とアレンの過去』

 勇樹たちは楽器メカをクリスタル女学院の門へと着陸し、勇樹は事情を放しに外に出てインターホンを押し、この学生の代表に話をしに行く。

 

 ピンポーン

 

「すみません、日本の珍等師学園都市から来た石川です」

『イシカワ…ああ、お久しぶりですわね石川さん』

 

 石川がインターホンを鳴らすと、インターホン越しから華麗な女性の声がした。それを聞いた勇樹は「お、お久しぶりでございます」と口を引きつらせながら答える。

 

『それにしても珍しいですわね、あなたがどうしてここに』

「あ、それなんですが。実は」

 

 勇樹はインターホン越しに事情を話しをしている間、典子たちはメカから外の光景を見ていた。

 

「これがお嬢様学校…」

「わたくしたちが通っている聖グロとはけた違いですわね」

「思った以上に大きい…」

 

 それを見て妙子、オレンジペコ、茜は驚くかのように言っていると、葵は「ちょちょっと」と茜を落ち着かせるようにしていく。

 すると典子は何かに気づいたのか「そう言えば」とある事を言いだした。

 

「画面に映っている…この『音検索』を見て気づいたんだけど、なんで馬が?」

 

 典子の言葉にみんなは一斉に上についている画面を見ると、その画面には『にぎやかな声』や『水を灌ぐ音』に『燃やす音』が映っている。

 その中に『馬が移動している音』が映っていたため、みんなは「なんで馬が…」と頭を傾げていた。

 そうしていると、勇樹は「ありがとうございます」と答えてインターホンから離れメカに乗り込むと、操縦席へと座った。すると。

 

 

 

ガガガガガガ……

 

 

 

 扉が自動で開き招き入れるように花の香りとまばゆい光が辺りを照らしていく。

 

「うわっ! まぶしい!!」

「改めてみると…きついかも」

 

 文とアレンはそう言いながら目を細めていると、勇樹はサングラスをすると「行くぞ」とレバーを動かした。

 すると楽器メカは前進し学園の中に入るとと同時に、門は自動で閉じた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

『クリスタル女学院へようこそ勇樹さん、我が校をご覧くださいませ』

 

 学園内はイギリスの町並みをイメージしているのか、レンガでできた家や喫茶店やレストランに商店街もたくさんあり、向こうには川が流れていた。

 道路にはオムニバスに馬車や電気自動車などが通っており、蒸気や馬を使った移動法がある。

 

「これは驚きましたわ。馬で移動しているならともかく、蒸気と電気で動くのもあるとは…」

「うわぁ、時代が分からなくなりそうだ」

「あ、あれってもしかして本で見たんですけど『キュニョーの砲車』ですね!」

「本当だ…すごい再現!」

「でもあれ、電気で動いている」

 

 聖グロの生徒であるダージリンとルクリリはクリスタル女学院の町並みを見て驚いていると、妙子は初代蒸気自動車である『キュニョーの砲車』を見て言うとあけびも反応するが、忍は冷静に答える。

 それを見た文は「にぎやかだな」と言いながら資料を見ていると霊華は「そうっすね」と答える。

 

「そろそろ着くぞ…あの城のようなのがクリスタル女学院の学校だ」

 

 勇樹はそう言ってレバーを動かして言うと、みんなは「どれどれ」とキャノピーから外の光景を見る。

 そこに映っていたのは、まるでおとぎの国をイメージしているかのようなきれいなお城で、一番高い所にはダイヤモンドの形をした何かが付いていた。

 

「お、大きいですわ…」

 

 それを見たローズヒップは、驚きながら引いていると。霊華は「よっと」と彼女を支える。

 霊華がそうしている間、メカは駐車場と思われる場所に停止すると勇樹たちはティンパニーの胴体から扉が出てきて開くと、そこから階段が出てきて勇樹たちは外に出る。

 

「これが…クリスタル女学院の学校…」

「魔法使いが出てきそうですね」

「魔法って…出ないけどお嬢様としては少し意外なところがあるよ」

 

 茜とオレンジペコはそう言っているのを文は突っ込むを入れる。すると、学校の扉が開くと3人の女性が出てきた。

 1名は金色のショートヘアーをしているが後ろ髪の一部が白色に変色している女性、1名はオレンジ色の三つ編みロングヘアーをした女性、そして茜色のポニーテールをした女性が立っていた。

 

「ごきげんよう皆さん…そしてようこそ」

「初めましてみなさん」

「事情はこの人から聞いていますから、ご安心を」

 

 3名はそう言っていると、みんなは「え、ええ?」と目を丸くしていると勇樹が「紹介します」と言いだす。

 

「彼女たちは『クリスタル女学院騎士・騎兵科』の3年生、ダイヤモンド・ホームズさんです。オレンジ色の方はマリー・クラークさん。そして茜色の方はノエル=ウィリアムズさんです」

「彼女たちは『クリスタル女学院のトリオ・ザ・ナイト』で、各学園の行動を読みを解読するノエル、重いものを持ち上げて相手を驚かすマリー、そして見事な推理力と剣術で相手を貫くホームズだ」

 

 アレンも続けて言うと、ダージリンは「意外と詳しいわね」と言うと彼女は「多少だが通っていたからな」と答えていた。

 するとペコは「あれ、でしたらなぜ日本に…?」と言うとアレンはふと悲しい表情に変わる。そして。

 

 

 

「悲しいことがあって…退学した」

 

 

 

 それを聞いたペコは「え」と驚く、一体何があったのか…。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「勇樹さんに頼んで調べてみましたが、小春田さんは今だ見つかっておりません」

「そうですか…やはりスパイになって」

「入ってきたということになります」

 

 学園内にある通信機器室、そこではホームズとノエルはそう言うと勇樹は推測していたのかそう答える。

 

「しかしどこに行ったのでしょうか…探しているのは何かわかりませんし」

「そうっすね、一体メカは何で 来たか不明っすし」

 

 文と霊華はそう言うと、アッサムも「確かにそうですね」とパソコンを使って調べている。

 

「今だなにを探しているかは私もわかりませんし…プラズマ高校からは『貨物車に乗ってきた』と情報が」

「道具を使って探すしかねえ」

 

 勇樹はそう言いながら道具を出すと、文が「失礼」と入ってきた。

 

「すまないがペコは見ていないか?」

「ペコ…あ、オレンジペコさっすか?」

 

 文の言葉に霊華はオレンジペコを言うと、彼女は「ああ」と答える。

 

「ペコが珍しく履歴室を探しているが…まさか」

「履歴…アレンか」

 

 文の言葉を察したのか勇樹はアレンを想像すると、彼女はあれを調べている可能性が高い。

 

 

 

 彼女がどうして、クリスタル女学院を退学したのか。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「これにのっていると思いますが…どこに」

 

 一方オレンジペコは、生徒のすべてが乗っている『名簿室』、通称『履歴室』におり。アレンが行っていた言葉に違和感を感じていたのか、隅から隅まで調べている。

 

「ここに乗っていない…でもここにも」

 

 五十音に並んでいる生徒の名簿を探している、シャーロック・アレンは氏名と名前が逆になっているため、『A』を調べればすぐにわかる。

 だが、いくら探しても彼女の名前はない。一体どうしたは不明、オレンジペコはそう思っていた…その時。

 

 

何を調べているんだ?

 

 

 後ろから声がしたため、彼女は振り向くと。アレンが彼女を見下すように立っていた。

 身長の差があるため彼女は「ひっ!!」と驚いていると、アレンはペコが手にしていた名簿を手を持つと本棚に戻していく。

 

「調べたいならそこにあるパソコンを使え、本から探すのは構わないが大変だぞ」

「あ、はい」

 

 アレンはそう言いながらペコに向けて言うと、あまりのクールなそぶりに彼女は顔を赤くしながら答えるが、アレンはクールなそぶりとは真逆に暗い表情をしていた。

 それを見た彼女は「あ、あの」とアレンに質問する。

 

「アレンさん…いったいどうして退学を…私それが」

「……」

 

 ペコの質問に、アレンは黙っているが。アレンは扉を閉めて出れないように鍵をした。

 

「え、ええ? あ、あの…?」

「ペコ、質問をする」

 

 冷たく響く彼女の言葉にペコは「ひっ! な、なんですか?!」と怯える。

 

 

「この話は、お前だけに話す…私のことを知っているのは勇樹と小森だけだ」

「はえ…はい」

「私の悲しい過去…他の生徒に話すのはお前が初めてだ」

 

 アレンはそう言いながら名簿があるところへと行くが、AではなくRであった。

 

「私の名前、シャーロック・アレンは仮の名前…本名を知られたくないために使っている名前だ…」

「仮の…名前?」

 

 アレンの言葉にペコは答えると、彼女は「ああ」と答える。

 話をしている間、名簿をペラペラとめくっていると「あ、あった」とめくるのを止める。そして。

 

 

 

私の本名は、スカーレット。スカーレット・レドウィックスだ

 

 

 

 そう言って彼女はペコに見せたときには、眼帯はしておらず騎士のように鋭い目つきをした彼女が乗っていた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「失礼します」

 

 ところ変わってここは『通信機器室』、その中に入ってきた生徒にホームズは「どうしたの?」と言うと彼女はこう答えた。

 

「はい、この敷地内にある『クリスタル女学院駅』付近にある線路沿いに不審な汽車がありまして、その車両には『ブリザード・スプリング』という売店が」

「待て待て! それってもしかしてどくろのマークついていないっすか?!」

 

 生徒の報告に霊華は言うと、彼女は「え、そうですが…」と言うと京子は「行きましょう」と答えると同時に立ち上がる。

 

「小春田さんたちがそこで資金を稼いでいる可能性があります。ノエルさんそちらは?」

「はい、調べていますが不審な生徒は」

 

 京子の言葉にノエルは答えるが、画面に映っている生徒に不審な動きはないため眉をひそめている。そんな中、アッサムが「いました」と答える。

 

「生徒に化けていると思いますが、背中にしている工具は完全に隠しきれていませんのですぐにわかりました。

 

 そう言ってパソコンをみんなに見せると、1名の生徒が地面に穴をあけている。それを見たホームズは「あら」と驚きの反応をする。

 

「この地下、確か薔薇が保存している庭では?」

「それだ! もしかして薔薇を探しているんじゃ?!」

 

 文の言葉にアッサムは「あり得ますね…」と言うが、それと同時に「大声を出さないで!」と叱る。それを見た霊華は「なんかローズヒップさんをイメージするっす」と苦笑いする。

 

「それじゃあオレたちと典子さん、ダージリンとペコは電車に。ホームズさんとルクリリとローズヒップは穴を掘る生徒に。そして残りは通信機器室で。いいですか?」

「かまいませんわ、今回は勇樹さんの指示に従いましょう」

 

 ホームズはそう言うと霊華は「わかったっす!」と答える。

 オレンジペコはアレンと履歴室から出てきたのをルクリリが発見し、事情を話して行動に移った。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 その頃…線路沿いにある線路では『ブリザード・スプリング』という売店が開いており、様々な売店を売っていた。

 

「そのフォアグラベントを1つくださいまし」

「わたくしはそのエスカルゴベントを」

「そのキャビアのおにぎりを3つくださいな」

 

 上品に注文していく彼女たちに白山たちは「はいはい」と言いながら弁当などを配っていく。

 

「用意して正解…これいつまで続く?」

「次のメカの予備が溜まるまでっすよ」

「意外ですわね。あれを作るのかと思いましたわ」

 

 愚痴を言う白山に対し塩崎は突っ込むかのように言うと、奈村は驚くかのように言いながらお弁当を配っていく。

 彼女たちの後ろには『予備』と書かれた箱に大量の紙幣が埋まっていた。

 

「だが、もう少しで行けるな」

「ふふふ…そうっすねー」

「そうですわ…あら?」

 

 3名がそう言っていると、奈村は何か発見したのかジト目で外を見ていた。

 すると彼女は顔を青ざめるとスイッチを押してシャッターを閉めていく。

 

「お、おい何するんだ?!」

「まだ資金は溜まっていないっすよ!」

 

 白山と塩崎は文句を言うが、彼女が「彼女たちが来ましたのよ!」と言うと同時にスイッチを押すと警報音が鳴り車両は動き出した。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 その頃、車両外では…。

 

「あ、あれか」

 

 地図を手にした勇樹は例の売店があるのを発見し、ホームズは「行きましょうか」と行こうと歩いていく。すると。

 

 

 ガラガラガラッ! ガシャン!

 

 

「あれ、どうしましたの?」

「いきなり閉店?」

「でもどうして?」

 

 扉がいきなりしまったことに生徒らは驚いていると、車両は逃げるように発進していき勇樹たちから逃げていく。

 

「あ、逃げた!」

「今から追っても間に合う…あ、電話が」

 

 京子はポケットに入れていた電話に出ると、ホームズから連絡が入っていた。

 彼女は「もしもし」と電話に出ると、数秒後「どうしてわかったのですか」とジト目で言ってきた。それを見たみんなは「ダージリンと同じか」と一瞬思われたが、本人は「偶然ですわ」と冷静に答える。

 

「京子さん、スピーカーにしてくれませんか?」

「あ、そうですね…どうぞ」

 

 勇樹の指示に京子は急いでスピーカーにしてみんなに聞こえるようにしている。

 

『お話は京子さんと話をしましたわ。追いかけるならば。ちょうど修理中のメカを使ってくださいまし。写真を送りますわ』

 

 ホームズはそう言いながらみんなにメールを送ると、勇樹たちは「それで行こう!」と一斉に言うと、例のあれがある場所へと走っていく。

 勇樹たちも急いで彼女の後を追いに行くのであった。

 

 

番外編を作ったほうが良いでしょうか?

  • 構いません
  • そこは自由で
  • いいじゃないですか?
  • どうでもいい
  • 普通
  • 微妙
  • アウト
  • NG
  • もう少し先でいいかな?
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