ガールズ&パンツァー 時空を超えた機械と協力者   作:水岸薫

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第55話『スパイ捕獲作戦と袋小路作戦!』

「ここを掘っていけば…」

 

 その頃、小春田の仲間だと思われる生徒は地面に穴を掘っており、地下にある薔薇が保存している庭に向けて掘っていた。

 いつ掘り終えるのか分からないが、これで何かがわかる…そう思っていた、その時。

 

 

もしもしー、少しいいですかー?

 

 

 上から声がしたため何かと上を向くと、茜と葵が穴をのぞき込むかのように見ていた。

 それに続くかのように「茜ちゃん葵ちゃん、何か見つけたの?」とあけびたちの声が聞こえてきた。それを聞いた彼女は「あー」と体から滝のように汗を出して焦ってきた。そして。

 

「……逃げる!」

 

 道具をリュックに入れて穴からジャンプしていき逃げていくと、2人は「うわっ!」と後ろにこける。

 扱けた2人をあけびは「大丈夫?!」と心配していく。

 

「あー! あの人って!」

「小春田さんの! 行こう!」

 

 逃げる姿を見た妙子と忍は、小春田の仲間だと気づき急いで追いかけると、ルクリリたちと合流する。

 

「あ、ルクリリさん!」

「っと、確かバレー部の…どうしてここに?」

「それはこっちが聞きたいです! それよりも生徒が向こうに逃げていきました!」

 

 忍から話を聞いたローズヒップは「わたくしが追いかけますわー!!」と目には見えない速さで走っていった。

 

「あれ、ルクリリさん叱りませんか?」

「普段は叱るが…この場合は別だ」

 

 いつもは怒るルクリリに妙子は質問すると、彼女はジト目で答えたため忍は「あ、それで」と納得した。

 それを見たホームズは「ではわたくしたちはこちらに」とマップを出すと、そこには先ほど逃げていた生徒とそれを追いかけるローズヒップが防犯カメラに写っていた。

 

「これって! もしかして!!」

「見た目は古くても技術の進歩を甘く見てはいけませんわ、ウィリアムズがあらかじめ用意した『認証式・防犯カメラ』ですわ」

 

 驚く妙子にホームズは冷静に解説していると、ルクリリは「こっちと似ているところがあるな」と冷や汗をかきながらジト目で画面を見ている。

 

「今回はスパイの認証は出来ませんでしたが、追いかけているローズヒップさんの画像は認証できていますのでそこから逆算すれば」

「あ、そうか! どこに逃げているか分かるってことなんだね!」

 

 ホームズの言葉に忍は何かに気づいたのかそう言うと「正解」とホームズは答える。

 

「この先ですと…あら、テムズ川風河原ですね」

「よし! そこに行くぞ!」

 

 ルクリリはそう言うとホームズは「賛成」と言うと妙子と忍も「わかった!」と言い、急いで追いかけていく。なお、あけびと登山部には妙子が「テムズ川風河原に集合!」とメールをしておいた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 その頃勇樹たちは、ホームズのメールにより急いで例のメカがある車庫へと行き中に入ると、そこにあったのは……。

 

「これで時速100キロ以上出す電気機関車!?」

 

 目の前にあったのは、黒く光る漆黒の蒸気機関車風のメカで、石炭を積む専用のトロッコが付いていない。

 

「蒸気は出ないのはいいけど…勇樹さん、楽器型のメカは?!」

「今呼んだけど…方向音痴なため遷都を探すのが大変なんだ」

 

 典子の言葉に勇樹は答えるが、それを聞いた文は「あ、そう言えば方位磁石積んでいたな」と思い出したかのように呟く。

 

「ま、幸いあいつらが今逃げているのは線路沿いだからすぐにわかるが…これ大丈夫か?」

 

 勇樹はそう言いながらメカを見て言うと、今度はアレンから電話が鳴ってきた。

 

「む、何だ…おや、ウィリアムズから。珍しいな」

 

 アレンはそう言いながら電話に出ると同時に、スピーカーモードにしてみんなに聞こえるようにした。

 

『失礼します、皆さん今漆黒の電気機関車型メカ『J・ロコモーション』にいますか?』

「え、今すけど?」

『すみません、どうやらホームズが送ったメールは今修理中のでして。本当のメールは別の人に送ってしまいまして』

 

 ウィリアムズの話を聞いた勇樹たちは「あ、それでか」と納得した、あのホームズがなぜミスをしたのかは意外だからだ。

 

『今からメールを送りなおしますので、皆さんはそちらに移動―』

「いや、大丈夫だ」

 

 ウィリアムズの言葉を遮るように、勇樹はそう言いながら道具を出していく。

 それを聞いた典子は「え、どういうこと?」と目を丸くしていると、それを見た霊華は「お、ついに来たっすね」tぽ目を光らせる。

 

「あの、勇樹さんは何を?」

「ペコさん、実は勇樹さんはこう見えてメカを作る以外に修正をすることが出来るのです」

「だから、彼の腕前は企業や工事現場にリサイクル店にとって『博士』と言えるほど強力な人っすよ」

 

 ペコの言葉に京子と霊華は答えると、ダージリンは「有能の人なのね」と答える。

 そうしている間に勇樹はメカを修理していき、装甲は新しい鉄のようにきれいになっている。

 

「わぁ! 短時間で装甲が!」

「これくらい簡単っすよ! 後何分か待てば…」

 

 驚く典子に霊華は冷静に言っていると。装甲はすべて輝き煙突から蒸気が出て7本のアンテナが出てきて虹色に輝き始めた。

 

「なんて言っていると、新たに出来上がった電気機関車型メカ『レインボー・ロコモーション』の完成!」

 

 勇樹はそう言って工具をしまうと、霊華は「おおおっ!」と目を輝かせている。

 

「もう完成した?! 漆黒ではなく緑色の装甲…ペンキも用意しているのですか!?」

「時間がないから急ぐぞ。よいしょ」

 

 驚くペコは勇樹に質問するが、アレンがペコと典子を持ち上げるとそのままメカに乗り込ませる。京子もダージリンと一緒に乗り込むと文たちも急いでメカに乗り込んで操縦席に移動する。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ポッポー!

 

 小春田たちは、売店型蒸気機関車メカ『売店ロコモーション』で勇樹達から逃げている。

 

「なんであいつらがここにいるんだ?!」

「わたくしが言いたいですわ! 小春田様!!」

 

 白山は操縦かんを動かしながら言っていると、奈村は操縦かんらしきレバーを動かしながら小春田に向けて言うと、彼女は焦っているのか顔を青ざめながら画面を見ていた。

 

「予想外ですわね…奈村、急いで攻撃の用意してくださいまし!」

「はい!」

「白山はそのまま操縦を、塩崎は砲弾を持ってきて砲台に装填を!」

 

 小春田は2人に向けて言うと、白山と塩崎は「はい! ただいま!」と準備をしていく。

 

「この前のようにはさせませんわ…石川勇樹!!」

 

 小春田はそう言いながら、操縦機についている画面を睨みつけている。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ポー!

 

 売店ロコモーションの後ろから走っていくかのようにレインボー・ロコモーションが走っている。

 

「すごい速度! 蒸気とは比べ物にならないっす!」

「電気ですからそんなに排気ガスは出ませんし、熱さとかは感じませんね」

 

 メカの速度に驚く霊華にペコは冷静に答えていると、文が「それと同時だが、朗報だ」と画面を見て言う。

 

「あの文さん! 朗報とは?」

「メカだ、楽器タンクがやってきたぞ」

 

 典子の言葉に文は答えながら外を見ると、非常に速い速度で楽器タンクがやってきた。

 

「はやっ! いつの間に来たんすか?!」

「方向音痴が少し治っただろ。それより勇樹、どうやってメカを」

 

 霊華は驚いているがそれとは反対に文は冷静に勇樹に向けて言うと、彼は「簡単だ」とカバンからリモコンを出してアレンに渡す。

 

「アレン、操縦は出来るか?」

「メカか…操縦は出来るぞ」

 

 アレンの回答に勇樹は「なるほど」と言うと今度はペコとダージリンに「ペコさんとダージリンさんはアレンさんと一緒に行ってくれませんか」と言う。

 

「え、私は構いませんが。ダージリン様は」

「わたくしは大丈夫ですわ」

「わかりました、アレン」

 

 勇樹はアレンに向けて言うと、彼女は「わかった」と言うと背中についている4本の蜘蛛上の足が動き、右手にはダージリン左手はオレンジペコをつかむとそのまま外に出て隣にある楽器タンクに乗り移って操縦席に乗り込む。

 それを確認した彼は「よかった」と言いながらスイッチを押すと、画面には『準備完了です』と文字が映りだす。そして。

 

「それじゃあ、行動開始だ!」

 

 勇樹はそう言うと、京子たちは「わかりました!」と答える。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「あわわわわわわっ!!」

 

 生徒は急いであけびたちから逃げていくが、後から「逃がしませんわよー!!」と勢いよく走っているローズヒップにおびえながら逃げている。

 体格は同じなのになぜ追いついていけるのか…彼女はそう思いながら急いでテムズ川風河原に着くが。

 

 

「「そーれっ!!」」

 

 

 目の前に巨大な網が現れて彼女は「わわっ!」とつかまってしまい、そのまま恵方巻のように包んでいった。

 

「な、なんですか!? 一体何が!?」

「もうつかまっているんだよ。な?」

 

 ルクリリは絡まった生徒に向けて言いながらあけびたちに言うと、彼女は「もちろんです!」と答える。

 

「クリスタル女学院に来たことを考えて、バレーをしたい人がいるか用意したけど。ここで役に立つとは」

「本来は違う使い方だけどね」

「そうですわね」

 

 妙子、忍、ホームズはそう言っていると。生徒は「そんなのありー?!」と慌てている。

 そしてローズヒップが「これでどうですの!?」とひもを出して逃げないように前と後にできた空間にひもを締める。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ドガアアアア! ドガドガアアアア!!

 

「もう少し左に…ペコ、装填は?」

「できました。それでは」

 

 アレンは画面に映っている標準に集中し、ペコに装填は出来たか言うと彼女は完了したと答える。

 そしてアレンは「発射!」と同時にレバーを引くと、ホルン型の砲台から音符型の砲弾が出てきて、売店ロコモーションに当たるが、装甲がはがれてどこかへと消えていく。

 

「剥がれた程度か…ダージリン、勇樹からは?」

「今勇樹さんが『そのまま攻撃してくれ、あとはあそこを』と」

 

 ダージリンは画面を使ってアレンに見せると、彼女は「おお、なかなかいい方法だな」と答え、速度をさらに上げていく。

 

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「ありがとうございますダージリンさん、無理なことを言って」

『いえ、それよりもあなた方は』

 

 ダージリンの言葉に勇樹は「大丈夫」と後ろを向くと、文と霊華が鉄球を後ろに持っていってる。

 

「あと少しで行ける。幸いそっちには『エネルギー砲弾』をたくさん用意したから」

『わかりましたわ、では』

 

 ダージリンはそう言うと同時に通信機を切ると、京子が「そのまま行けますか?」と言うと彼は「もちろん」と言いながらレバーを握る。そして。

 

「石川流…『袋小路』開始だ!」

 

 そのまま前に動かして速度を上げていく。

 

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「なっ! 速度を上げている、急いで逃げるぞ!!」

 

 岡本信子は画面を見て2台のメカが追っていることに驚き、小春田に知らせると。彼女は「わかりましたわ!」と答える。

 

「池本、急いで速度を上げていきなさい! 白山は攻撃を中止し急いでエンジンのレベルを3から5に!」

「わかったよー!」

「今やる!」

 

 小春田の指示に池本と白山は急いでレベルを上げてメカの速度を上げていく。

 

「この先はテムズ川風河原の橋…そこを渡れば!」

「わかりましたわ! 急いで速度を!!」

 

 白山の報告に小春田は答え、彼女は池本に「速度を上昇!」と指示を出していく。

 すると、楽器タンクはそのまま速度を落としていきホルン型の砲台が別の方向へと向けて行く。

 

「何をするんだ…確かこの先は」

 

 それを見た白山は『クリスタル女学院敷地内』のマップを見て確認していると、彼女は「げっ!」と何かに気づき、急いで小春田に知らせる。

 

「小春田! 急いで池本に停止指令を!!」

「白山、どうしたんですの? あなたが珍しく焦っていますわね」

 

 焦る白山に彼女は頭を傾げた…その時。

 

 

 

ガガガガガガ……

 

 

 突然売店ロコモーションは突然前に傾き、小春田は「え…」と画面を見た。そこに映っていたのは。

 

 

 川に飛び込もうとしていた。そして

 

 

 

 ドボンッ……ドガアアアア!!!

 

 

 

 川に入って数秒後、メカは大爆発するのであった。

 

 

『『『やっぱりこうなりますかああああ?!』』』

 

 そのまま大爆発し、どこかへと飛んでいったのであった。

 ちなみにレインボー・ロコモーションは、川に入ってしまう前に霊華と文が後ろに放り出した鎖付きの鉄球を投げたため、メカは何とか川に入ることが出来なかった。

 

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「それで…そのスパイは?」

『はい、今瞳さんが調べていますので時間はそんなにかかりませんが』

 

 日本に帰って数日後、小春田の仲間であるスパイを捕まえ、電話からホームズの報告を聞いた勇樹は「そうですか」と答える。

 

「あまり圧力をかけないでほしいです、いくら生徒とは言え」

『ええ、一応他の生徒には話しておきますから…そして、アレンの秘密が』

「やはり…彼女はあまり他の人に話したくないので」

 

 勇樹はそう言うと、彼女は『わかっております、出来る限り他の人に話さないようにします。では』と答えると同時に電話が切れる。

 

「ふぅ…まさかアレンの秘密が知られるとは…不覚だ」

 

 勇樹はそう言いながら椅子に座ると同時に、ため息をするのであった。

 

番外編を作ったほうが良いでしょうか?

  • 構いません
  • そこは自由で
  • いいじゃないですか?
  • どうでもいい
  • 普通
  • 微妙
  • アウト
  • NG
  • もう少し先でいいかな?
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