第1話『迷い込んだ先は、戦車の世界…!?』
キンッ、キンッ、キンッ!! ギュィイイイイッ カンカンカンッ
日本のある山の深くにある道具つの中から、何かが組み立てる音が響く。
そこには何かを作っているのか、一人の少年が巨大な乗り物を作っている。
その証拠に、彼の周りには大型のクレーンに変わった機械、コードなどが出ている。
「どうですか勇樹君。あと少しで完成するっていうのですが」
背の高い少女は、勇樹と名乗った少年に向けて言うと彼は「大丈夫だよ」とこう答える。
「あと少しって言っても、あとはこのパーツを付けたら……出来たッ!!」
ガチャッと何かを閉じる音がすると同時に、彼は「出来上がったぞ!」と答える。
「最新の移動汽車メカ『スチーム・ファイヤー号』の完成だ!!」
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そして次の日、太田たちとアブ引き部の部員に新ブン・ボーグを誘って最新メカ『スチーム・ファイヤー号』の車両に集合した。
「これが例の乗り物か、さすが勇樹だな」
「まぁまぁ、みんなと話がしやすきなりますねぇ」
麦わら帽子をしている少年とキャリーケースを持ち歩いている少女は、メカを見ながら答える。
それを聞いた彼は「まあ、モデルを探すのにちょっと時間が掛かったところがあったけどね」と苦笑いで答える。
「それじゃあどこに行きますか? 時空を超えるかどうかわかりませんが遠くに飛ぶことできますよ」
背の高い少女はそう言うと、眼帯をした少女は「嫁と百合子が行きたいところであればどこにでもいいぞ」と答える。
すると、左目を眼帯した少女が「それじゃあ試しにだが都会に行こうぜ!」と元気に答える。
それを聞いたみんなは「それだ!」と彼女の言葉に同意する。
アブ引き部の部員と太田たちは車両に乗り百合子と勇樹は汽車に乗って操縦席まで行くと、勇樹が座りスイッチがあるところには百合子が座った。
「そんじゃー、出動するぞー!」
勇樹は連絡管に向けて言うと『はーい!!』とみんなの声がした、それを聞いた彼はレバーをガチャッと動かす。
すると、煙突から黒い煙が出てきて汽車が動く、すると車両はそれに付いて行くかのように前に進み始める。
車窓から動いているのを見た百合子は「おおっ、この汽車動いてますよ勇樹君!!」と興奮している。
「そりゃ汽車ですから進めますよ」
勇樹は百合子に向けて言うと、前方の扉が自動で開き、そこにスチーム・ファイヤーは進んでいく。
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「やったー!! ついにみんなで乗れる汽車で移動性向だーーー!!」
勇樹の完成を見た百合子たちは「わーい!」と大喜び。すると、連絡管が自動で開くと「それじゃあそこから先は嫁たちに任せるか」と言う。それ、自動で開くのですか?
それを聞いた勇樹は「かしこまり!」と言いながら前を向く。すると。
「あれ、周りが……」
突然メカの周りが暗くなり車両からざわざわと声が聞こえてきた、地面から地上に出る予定だがなぜあたりが暗くなったかは彼にも分からない。だが、このまま進めば出口に出ると思い、そのまま前に進んでいく。
しかしその暗闇は周りを包むほど大きいのか、出口を見つけるのは非常に時間が掛かる。
すると暗闇が晴れてあたりは辺りが野原へと出た。
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「な、なんだ!?」
「洞窟を通って出たらそこは野原、でも私たちには異常が………えええっ~~~!!!?」
勇樹と百合子は突然の変化に目を回しながら混乱している。
すると連絡管が自動で開くと『勇樹ちゃん、ここは一旦戻ってみたらどうだい?』と声がした。
「そ、それもそうだな。よし、百合子さん」
「は、はい! 向きを変えてみます!」
勇樹は百合子に向けて言うと、彼女はハンドルを取り出して向きを変えようとする。すると。
「勇樹君、少しいいかい?」
突然の声に勇樹を辺りを見渡すと、右の車窓から水色のショートヘアをした少女・美樹幹子がそこから入ってきた。
「美樹姉、なんだ?」
それを見た勇樹はジト目で言うと、彼女は「あそこの家だけど、すこし聞いてみたらどうだい?」とある家に向けて言う。
その家は、一軒家だが何らかの威圧感を感じる。その家を見た勇樹は一瞬やめようかと考えたが、あたりを見渡しても辺りは平地。
仕方ないと思ったのか「わかった、それじゃあ行ってくるからみんなはそこで待ってろ」と言いながら汽車から降りる。
そして彼はそのまま家へと歩いていく。
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「ここの家、結構大きいな」
さすが豪邸だなと勇樹が言うほど大きな屋敷、入り口にある表札を見てみるとそこには『西住戦車道家元』と書いている。
「にしずみ……って呼んだ方がいいか? まぁそれはいいとして、お邪魔しま~す」
勇樹はそう言いながら敷地内に入っていく、万が一のことを考えて、ポケットから野球ボールを出して近くの草むらの中に隠した。
怪しい人物だと思った時、『野球のボールをここらに落しました』と言えば、少しは許してくれるだろうと計算した。
「えっと、誰かいませんか~……て、行ってもいないかな?」
勇樹は入り口からではなく庭から行く事にした、入り口だと誰かに出くわしてしまうからだ。
庭からでも危険じゃないか? という人もいるだろうが、そこから入っていけば相手の行動が大体わかる。
「そっと、そっと……慎重に」
勇樹は慎重に歩いていきできるだけ音を立てないようにしている、すると。
「そう……ありがとう、ええ……それじゃあ」
奥から人の声がした、それにその声は高いため女性だとわかっただが彼女は何かを心配しているのか電話が終わると「はぁ」とため息をした。
なんだろうと、彼はその人の姿を見ようとそっと覗こうとした。すると。
「あんた、一体何しているの?」
後ろから女性の声がしたため、勇樹は「ぎゃにゃっ!!」と裏声を出して姿を現すと同時に顔から地面に体当たり。
声と音に電話をしていた女性は驚き、一瞬びくっとする。
「いででで、いいきなり変なことをするなよ……」
「いや、どちらかと言うとあんたが不審だけど?」
勇樹は女性……銀色のショートロングの女性はジト目で彼を見る。
それよりも前に、彼は『不審』と言う言葉に反応したのか、ムムッとほっぺを膨らますとこう言ってきた。
「不審じゃないぞ! オレは奇跡というちょっとした組織で探偵の一員だ!」
すると、電話をしていた女性はハッと驚いた反応をすると「ちょっと待って!」と言い出す。
それを聞いた勇樹と銀色のショートロングの女性は「え?」と目を丸くして反応をする。
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「探してほしい人が、いるのですか……?」
勇樹は、西住戦車道家元の師範・西住しほから話を聞くことになった。
ちなみに、しほ以外にいるのは彼女の娘であるまほと先ほどの女性・逸見エリカと焦げ茶色のショートヘアーの女性・赤星小梅がいる。
「ええ、探してほしいのはこの子。まほの妹のみほ」
しほはそう言いながら写真を渡す、そこには明るい茶色のショートヘアーの女性が笑顔で写っている。
勇樹は「はぁ、美穂さんですか」と言いながら写真を渡すと、「ちなみにですが、いなくなった理由は…?」と言うと、しほはこう答える。
「実は昨年の全国大会で、小梅が事故で車輌ごと川に落ちたの、それを見たみほに彼女たちを救出するけど、それが原因で優勝を逃したの、そして今から数日前にみほが黒森峰から姿を消したの」
それを聞いた勇樹は「そ、そうですか」と言いながらメモをする。
しほは「あと、これが」とある物を渡される、それはA5サイズほどの長方形型の茶封筒。彼は「拝見、よろしいですか?」と言うとしほは首をコクッと動かす。
勇樹は彼女から了承を得ると、封筒を開いて中に入っているのを確認する。そこに入っていたのは。
『探さないでください、私は西住流に泥を塗りましたからもう戻りません
西住みほ』
「これって……書置き!?」
それを見た勇樹は驚くと、まほは「ああ、そうなんだ」と冷静に答える。
「どうやらみほは、この事故が原因で優勝を逃して、お母様の顔に泥を塗る事態になったと思ったようだ。しかし私は間違っていない、みほは彼女たちを助けるために……!」
「まほの言う通りよ、あの子は私のプライドより先に命を優先にした。それはどんなに苦労しても手に入れられないもの。優勝はまた一からやればいいのに……!!」
まほとしほの言葉に勇樹は「た、確かにそうですね」と答える。
するとエリカは「それに、あれは事故ではなく誰かが仕掛けた罠だと思うわ」と言う、それを聞いた彼は「え、罠?!」と驚くとしほは「ええ」と答える。
「当時は雨で地盤が緩かったのは私もわかっていたけど、III号戦車J型があそこで事故を起こすのはおかしいと思って調べてみたら。削った跡が残っていてそこに水で溶けやすい物質が含まれていたの」
「ちょっと待ってください、そういう事になると……まさかそれって!! 殺人未遂!?」
「ええ、でもみほが救ってくれたおかげで彼女たちは助かったの」
「みほさん、私のために……」
小梅はそう言うと勇樹は「それは大変だ!」と立ち上がる。
「とにかく、今はみほさんを探すが優先です。昨年の事件も重要ですがまずは仮証言者1として、みほさんを探しましょう! 何か手掛かりは……?」
勇樹はしほたちに言うと、彼女たちは「手掛かりは……」と頭を抱える、いくら彼女のことを知っているとはいえ、家出した途端時に行ったかは分からない。
するとまほは「もしかしたら……茨城だ!」と言うと勇樹は「い、茨城!?」と反応する。
「ああ、そこには戦車道をしていない学園感があったはずだ」
「まほ! その学園艦がある場所とパンフレットはあるかしら」
しほはまほに向けて言うと彼女は「はい、今持ってきます!」と急いでパンフレットを探しに行く。
「場所は茨城だとわかりましたので安心しました。あとはこちらに任せて下さい」
勇樹はそう言って離れようとすると、小梅が「あ、あのっ!」と勇樹に向けてこう言った。
「わ、私も……私も一緒に連れてってください!」
それを聞いた勇樹は「ええっ!?」と驚きの反応する。
「ちょ、ちょっと待ってください! 何を言っているのですか!? いくら何でも」
「いえ、小梅を連れて行った方が良いわ」
しほの言葉に勇樹は「ちょっ、え、うぇええ!?」と驚く。
「みほは小梅と仲間を助けた人、彼女はその恩を返すために行動をしている。だからあなた……いえ、勇樹は小梅と一緒に茨城に行きなさい」
しほの言葉に勇樹は反論しようとするが、体から出るオーラに怯えてしまい「あ、わかりました……」と答える。すると。
「あった! どうやら大洗にあるようだ1」
それを聞いた勇樹は「わかりました、それではしほさん、みほを探しに行きます。小梅さんお」と彼は小梅に手を伸ばす。
それを見た彼女は「わかりました」と手をつかむと、庭から出て例のメカがあるところへと走っていく。
小梅と勇樹の姿を見たしほは『みほを頼みますよ』と心から祈るのであった。
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「場所変更、緊急指令! 茨城へと行き西住みほを探しに行く!」
勇樹は汽車に乗って百合子に言うと、彼女は「わかりました!」と言うが「その前に」と勇樹に向けてこう言ってきた。
「さっき車両に乗ってきた人ってだれですか? ここの人なのは分かりますが……」
百合子はそう言うが、勇樹は「しばらくしたら後で話します」と言い、汽車を起動して茨城へと発進していくのであった。