ガールズ&パンツァー 時空を超えた機械と協力者   作:水岸薫

85 / 105
第75話『宇宙にある時空管理局と非常事態発生』

 現在、みほたちは「時空管理局」と名乗る者につられて地球から数百キロ離れた場所にある衛星へと連れてこられた。

 そこに着いたみほたちは、一室の部屋に入れられて待たされるようになった。

 

「私たち…何か悪いことしたかな?」

「それはありませんよ西住殿! 戦車に乗っていたならともかく、そんなに悪いことをしていたとは!」

「空から落ちてきたら、罪はなりませんか?」

「華、怖いこと言わないで?!」

「いや、まず戦車が落ちるわけないぞ」

 

 あんこうチームはそう言っていると、和葉は「ああ、だめだった」と泣きそうな表情で明後日の方向で見ていた。すると。

 

 

 ガチャッ

 

 

 突然扉が開いたため何かと一斉に向くと、目つきが鋭く背が高く黒髪のロングヘアをした女性が入ってきた。

 そして彼女は「待たせてすまなかったな」と言いながら、席に着くと話をする。

 

「私の名前は『(やなぎ)(しのぶ)』だ、時空管理局捜査一課の警部をしている」

「は、はぁ…」

「君たちはどこから来たかは私は分からない…だが、先ほど押収した戦車の表面の錆から計算すると過去から来たようだな」

 

 忍の言葉に優花里は「そこまでわかりますか?!」と驚く、それを聞いた彼女は「ああ」と答える。

 

「どうして錆たか、錆てから逆算したら大体は分かる。それ以外に油の臭いにエンジンから想定したら、昔の可能性があるからな」

「すごいな…そこまでわかるのか?」

「ある程度はな…それよりも、彼女は一体何を?」

 

 忍はそう言いながら指を指したため、みんなは一斉にその先を見ると…。

 

 

「ああ、私はなんでこんなにダメな方向に行くのでしょうか。元から危険な神があるのでしたか。それとも私は、疫病神なのでしょうか。ああ私はなんでこんな目に遭うのかなははははははははは……」

 

 

 和葉が黒いオーラを出しながら泣いていたため、みほは「か、和葉さん」と彼女をなだめる。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 その頃勇樹たちは時空間の穴の中に入っており、その空間内にはジャイアント・ロコモーションが移動していた。

 

「探知機によると未来方面に向かっているな…」

「そうか、それ以外に何かわかるか?」

「わかると言いましても」

 

 まほの言葉に勇樹はキーボードとレバーを動かしていると、画面に地図と時間が表示され、勇樹は画面を見ながら何かを調べている。

 

「未来の情報は今だ不明で、情報は100%とは限りませんよ」

「そうか…わかったら教えてほしい」

「わかりました。急いで探索しますので」

 

 勇樹はそう言いなが調べると、太田が入ってきた。

 

「勇樹君。警視庁から連絡が」

「ん、連絡って?」

「はい、粟田口如月ですけど。家族はいますが両親は病死でいません、代わりに妹と弟がいます」

「妹と弟…兄弟がいたってことか」

 

 太田の報告にまほは答えると。彼は「はい」と答える。だがそこで妙な事を言いだす。

 

「おかしなことにその妹と弟は『姉はいましたが、当時は父母と一緒に買い物に出かけていた際、事故に巻き込まれ亡くなっている』と…あ、一応葬式にし調べてみたらそのようでして」

「事故で亡くなっている?」

「妙だなそれは…我狼院たちも来いよ」

 

 太田の報告を聞いたまほと勇樹は答えていると、勇樹はレバーを引いた瞬間。扉が開くと同時に民が入ってきた。

 

「うわっ!」

「エリカ、みんなも来ていたのか」

「いやぁ、ごめんごめん」

 

 会長は謝るように言うが、彼は「聞かれていたなら仕方ありませんが。せめて何か言ってくださいよ」と答えると、ココアは「そうだね」と答える。

 

「それで石川ちゃん、その情報はどういう意味?」

「オレもわかりません…なんで粟田口が亡くなっているのか不明です、生きているとしてもなぜ偽名をしたのかも不明」

「そうですね…ゾンビじゃあるまいし」

「ぞ、ゾンビ!?」

 

 勇樹と百合子の話を聞いた梓は驚くと、桂里奈たちも「ええ、ゾンビ?!」「怖~い」「かまれたら怖いよー!!」と慌て始める。

 

「あ、梓! ゾンビはあくまでオレの可能性で、100ではないよ!」

「そうです! もしゾンビになったとしても、可能性としてはあれしかないですが、あくまでそれは私の推測ですけど」

 

 勇樹と百合子はそう言うと、伊江は「そうだそうだ」と言いながら梓の頭をこする。

 

「ゾンビは元々ウィルスではなくて魔法の力で生まれたモンスターだ、噛まれて感染するのもいれば感染せずいつも通りに暮らすのもいるからな」

「そうっすそうっす! ゾンビなんか、うちらがやっつけるっす!」

 

 伊江に続いて霊華はそう言うと、カエサルは「そうか」とジト目で言う。

 

「それにしては時間がかかるな…」

「時空移動とはいえ、川に流れる笹船のように移動しているからな。探知機が反応するのは難しいぞ」

 

 ムラカミの言葉に蓮華は答えると、伊江は「そうだな」と言いながらデータを調べていた。すると画面に手紙のマークが現れる。

 

「手紙? 時空管理局からだ」

 

 勇樹はそう言って手紙を見ていると、ケイは「ワッツ?」反応する。

 

「ねえモリリアーティ、時空管理局って何?」

「え。ああ時空管理局って今で言うと警察みたいなものだよ」

「正式名は国際時空管理局、『International world and Time Administration』を焼灼してIWTAです」

 

 幹子と天女の回答にみんなは「へぇー」と驚くが、ナカジマは「そう言えば」とある事に気づく。

 

「石川さんじっと手紙を見ていたけど、何かわかったのかな?」

「あ、忘れていた。今時空管理局第12階層で柳警部から連絡が」

 

 勇樹の言葉に伊江は「げ、あの柳警部からか」と苦い表情で言うと彼は「そうだよ」よ答える。

 

「オレ苦手なんだよな、柳という名前覚えにくいし」

「ニーナとアリーナの名前の間違えないでほしいわよ!!」

「そこまで彼女は言っていませんよ、カチューシャ」

「「んだんだ」」

 

 カチューシャが伊江に叱ると、ノンナとニーナとアリーナはなだめているとそれを聞いていた桜は「何をしているの」とジト目で見ていた。

 

「っと、それで先輩。その柳警部からは?」

「手紙には『第43階層『保護安全室』で彼女たちを保護している』と書かれている。一応調べてみたら確かにあった」

「それじゃあ勇樹君。その場所に」

「行けるぞ」

 

 幹子の言葉に勇樹は答えると、百合子は「それじゃあみなさん、急いで座っていきましょう!」と言うとみんなは「それじゃあ急いで」と客室へと走っていく。

 

「それじゃあ行くぞ、小森」

「わかった」

 

 小森は勇樹の言葉に答えると、彼女はレバーを動かして時間と場所を設定する。そして。

 

『時空移動脱出開始』!!

 

 ガチャンッ!!

 

 赤いレバーを引くとジャイアント・ロコモーションは青い雷を発し、時空間の穴から目的地へと脱する。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 宇宙に浮かぶ巨大宇宙ステーション『時空管理局』、そこの近くにある専用駐車場にジャイアント・ロコモーションは

 

「ここが、時空管理局…」

「すごい広い所に伝わね」

 

 客室についている窓からみんなは驚いていると、勇樹が入ってきて「みんな、これを」と錠剤を渡す。

 

「これは…なんだべ?」

「薬ですね…」

「何か危険な物とか」

「含まれていないって!」

 

 錠剤を見て怪しむアリーナと妙子、玉田が怪しんでいたため勇樹が突っ込むと祭梨は「説明をお願い」と言ったため彼は答える。

 

「それじゃあ説明する、この錠剤は『真空錠剤』と言って。飲んだだけで体に薄い膜が出来て温度差が激しい所や水圧・空圧に空気がない所でも普段通りに行動することが出来るんだ」

「ここは宇宙だから、爆破とかあったら宇宙に放りだされるぞ」

 

 勇樹に続いて伊江は言うとみんなは一斉に錠剤を飲みこむ。

 

「さ、外に出るぞ。地面はないが通行用のパイプがあるからそこから行くよ」

 

 連華はそう言って扉を開けると、カバンからロープが付いたフックを投げて近くのパイプにつなげると彼女はそこへ移動していく。

 そして近くのレバーを動かすとパイプが付いたアームは伸びていき、客室の出入り口まで行き固定する。

 

「ありがとう、蓮華」

「かまわない、それでは」

 

 連華はそう言うと勇樹は「わかった」と言うとみんなに「しっかりつかまっていこう」と答える。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 室内へと入った勇樹たちは、地面に着くと蓮華が「重力が働いているから、いつも通りで歩いてもいいぞ」と言う。

 

「おっと、本当だな」

「なんだかフワフワしていたから不思議だったよー」

「そうっすね、うちも同じ意見っす」

 

 重力を感じた河嶋と桂里奈、ペパロニは驚くと伊江は「確かにそうだな」と同意するように答える。

 

「それで勇樹、その柳がいるところは?」

「そうですね…ここは第56階層ですから、合流階層は『第50階層』…ここは休憩室や会議室などがありますね」

「広い所ですね」

「ひっじょーにややこしそうですわね…」

 

 勇樹の言葉に小梅は驚くが、ローズヒップはジト目で言うとルクリリが「ややこしいじゃないだろ」と彼女の頭をたたく。

 

「大きい建物はこれくらいややこしいんだよ!」

「ルクリリさんの言う通りです」

 

 ルクリリに同意するように奈々は言うと、勇樹は「何をしているんだ」とジト目で見て言う。

 

「エレベーターが来たよ、真空タイプで電磁力を利用しているから最大150名まで乗れるよ」

 

 勇樹はそう言うとみんなはエレベーターに乗り込み、第50階層へと移動していく。

 

 

 

 

 

 50階層へと着いたみんなはエレベーターから出ると、黒髪の女性『柳忍』がやってきた。

 

「久しぶりだな勇樹」

「お久しぶりです柳警部、それで彼女たちは」

「安心しろ。今は安静のため睡眠をしている。幸いけがはないし乗ってきたと思われる戦車は保護している」

 

 柳の言葉にみんなは「ほっ」と安心するが、彼女は「それとだが」と勇樹にある話をする。

 

「警視庁のにいる仲間に例の情報を送ったが、どうやらこの小春田…いや粟田口はどうやら『外装年齢偽造型』時空犯罪者だと分かった」

「外装年齢…そうか、それって確か若返りの能力で」

「それだと説明がつきますね」

 

 彼女の言葉に勇樹と太田は納得するが、ダージリンが「お待ちなさい」と言いだし。

 

「先ほどから『外装年齢偽装型』時空犯罪者と言ったいましたが」

「少し私たちにも分かるように話しなさい!」

「そうだね…だけど。彼女はもしかして」

「確実に死んでいない…つまり」

 

 ダージリンとカチューシャ、ミカとナオミは抗議しながらも推理をすると蓮華は「ああ」と答える。

 

「私たちの時代からやく20年前までは能力はあったが、事故の時に完全に亡くなっていない。つまり」

「赤ん坊に戻って事故を回避し、外に出てどこかへ一時隠れて元の姿に戻り偽名を作り、何らかの方法で黒薔薇へ行き」

「みほたちの世界へと行き黒百合に入学し、黒薔薇のスパイと黒百合の生徒たちを集め洗脳し。学園艦を襲う…だが」

「学園艦を奪うにはまず何かで光栄を作る、戦車道に入って戦う…だが」

「黒森峰が連勝しているのは予想外、そこで事故を装って脱落させる」

「この戦いは黒百合が勝ったが、オレたちが来たことで予想が変わった。しかも移動した先がみほが転校した大洗だと知り急いで排除をする」

「だけど思った以上に頑固なうえ、黒森峰とプラウダから戦車が送られてきたため事態は悪化、やり方を変えて大洗にスパイを送り」

「勇樹とのやり取りを聞く同時に黒森峰を襲い大会を中止する…ですが、黒森峰があった場所は戦車ではなく使われていない戦車倉庫…それに襲われたのはまほではなくエリカ」

「そして戦いに勝とうとするが我狼院が勇樹との戦いで異常に気づき、急いで戻ったところ違法なことをしていたため即刻退学、安心に終わらせたが」

「今度は、大洗の学園艦を襲った。その目的はえっと…あ、闇の薔薇を回収したんだよ!」

「そうね、そして五月女流と協力し巨大メカを作り、学園艦を取り戻すために大洗連合を襲うはずだけど」

「うちらが来たことに事態は変わった…なんすけど、相手もすごいっすねー」

「ああ、でも結果は見事に私たちが勝ちました。そして今度はみほを襲いますが」

「時空移動により急いで勇樹たちの世界へと行き、資金集めと同時に黒薔薇を探し始める…しかし」

「小春田を調べている人がいたため、急いでその情報を消していきますが。他の学園のみんなが情報を送っているため無理」

「そこで、みほと一緒に屋敷に匿っている和葉を襲ったか」

 

 連華に続き、幹子、勇樹、伊江、アレン、太田と天女、奈々と月光と福音、月奈と霊華、綺羅と文と京子と穂多留はそう言っていると、みんなは「ほへー」と目を丸くしている。

 

「えっと、要するに時空を超えた世界征服をするために活動しているってことっすか?」

 

 

「「「「「「「「「「それだ!!!!」」」」」」」」」」

 

 

 ペパロニの言葉にみんなは一斉に言うと彼女は「おわっ!」と後ろにこける。

 

「ペパロニそれだ! どうして早く簡単に言わなかったんだ!!」

「え、いやーこれかなーと思いましたけど流石に違うかなーって」

「いやいやそれがあっているっす!!」

「そうそう! あ、それで粟口田は」

「現在彼女は『指名手配』としているため、捕まるのは時間の問題です」

 

 柳の言葉に勇樹は「そうですか」と安心した…その時。

 

 

 ドガアアアアアッ!!

 

 

「な、なんだ!?」

 

 突然大きな揺れと爆発音が響いたためみんなは驚いていると、一人の隊員がやってきた。

 

小原田(こはらだ)、どうしたんだこの揺れは!?」

「大変です! 今謎の爆発により1台の戦車が!」

「なんだと?!!」

「その話、マジっすか?!」

 

 隊員の話に柳と霊華は驚くと、外から黒色のスペースシャトルが飛んでいた。そのスペースシャトルには黒薔薇のマークが付いている。

 

「あれって、黒薔薇の!!」

「しまった、宇宙船で襲ったんだ!」

 

 外を見て勇樹とまほは反応すると、桂里奈は「それじゃあ、急いで!」と走るが。伊江が「待て」と彼女の服を掴む。

 

「ぐえっ!」

「桂里奈ちゃん、何をするのですか!?」

 

 梓は伊江に向けて言うと、彼女は「考えてみろ」とあきれるように言う。

 

「場所は宇宙だ、戦車で言ってもロケットエンジンがないと宇宙へはいけない。今持ってきている部品は地上の飛行器具だ」

「あ」

 

 伊江の言葉にみんなは「あ」と思い出したかのように反応する。

 

「そうか、それがあった…」

「宇宙ではキャタピラで移動は不可能か!」

「忘れていたべ!」

 

 それを聞いたみんなは慌てていると、小梅は「何か案はあるんですか!?」と勇樹に言う。

 

「うーん…ないとは言い切れないけど…あれしかないな」

 

 勇樹はそう言いながら頭を抱えると、みんなは「あれ?」と目を丸くする。

番外編を作ったほうが良いでしょうか?

  • 構いません
  • そこは自由で
  • いいじゃないですか?
  • どうでもいい
  • 普通
  • 微妙
  • アウト
  • NG
  • もう少し先でいいかな?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。