「大洗? それって、茨城にある街か?」
小梅の言葉に伊江は答えると、彼女は「は、はいそうです」と答える。
彼女はいま、乗客用の車両側の2両目にある奇跡メンバーBに座っており、そこには太田と伊江と佐々木と福音に極道双子が座っている。
小梅にとっては初めて会う人であり、彼の仲間だと言えどもまほ以上の威圧のオーラを放っている者もいる。
「大洗か、少し調べてみたけどそこには『県立大洗女子学園』と言うのがあってね、そこには学園艦という大きな船があるって乗っているよ」
幹子はスマホを見ながら言うと、太田が「そうなの?!」と驚く。小梅は「私たちも同じですよ?」と言うと伊江は「ガチかよ」とジト目で驚く。
「はい、私たち黒森峰女学校以外に聖グロリアーナにサンダース大学付属高校もそうですよ」
それを聞いた福音は「すごい船だね!」と言うとロンドンは「そうだね、結構すごいね」と答える。すると。
ガガゴゴゴッ!!!
「「「「「うわああっ!?」」」」」
突然の大きな揺れと共に衝撃が車両に伝わった。太田たちは何かと思い連絡管で勇樹に「いったい何があった!?」と言うと、彼はこう答える。
『戦車だ! なぜかわからないが、戦車がオレたちのメカ・メインメカ『スチーム・ファイヤー』に向けて放っている!!』
それを聞いた太田たちは「えええっ!!!?」と驚いた、そして外を見てみると、下に大きな戦車が2、3台が勇樹のメカに向けて放っている。
『勇樹君! 硬度が少しづつ降下していっているよ!?』
『なにっ!? 先ほどの攻撃で落ち始めたのか、みんな衝撃に……!』
百合子の言葉に勇樹は驚き、みんなに何かを言おうとするが、連絡管が壊れてしまったのか途中から『ザー』と雑音がする。
それと同時にみんなはある場所へと不時着した。
しかし幸い、車両には衝撃防止機能が搭載していて、けが人はいなかった。
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『墜落したって、大丈夫なの!?』
「は、はい。みんなは大丈夫でけがはありませんでした」
勇樹は、しほに連絡をしている。百合子たちはけがはなく安心しているが。問題はメカである汽車『スチーム・ファイヤー』に連絡管に車輪などが壊れてしまい走行不可能になった。
「落ちた場所は茨城県の大洗周辺ですが、そんなに遠くありませんので安心してください」
『そう、それだったらよかったわ。みほに何かあったら連絡を」
「はい分かりました。あと、先ほど話していたあの戦車道の事件の資料は」
『事件……ああ、あれね』
勇樹が言った『事件』に彼女は気づいたのか、『わかったわ。私が何とかあの事件の資料を黒森峰の生徒たちが調べてみるわ』と答える。
「ありがとうございます。では」
勇樹はそう言うと電話を切って、自分たちが乗ってきたメカの修正をし始める。
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「で、修理できたのは車輪だけ~?」
怠けているかのように言ったのは、珍等師学園高等部の生徒会長である甘井ココア。彼女はそう言うと勇樹は「せ、正式には車輪を修理するのが精一杯です」と怯えながら答える。
「車輪は、ひびが入っているのが多かったので長くは移動できませんが大洗にまでは何とか間に合いますよ」
「なんだト!? お前はどうして…!」
「はい待った―、これは仕方ねーよ。突然の攻撃で乗り物は破損されたけど車輪は修理できただけでも安心したよ」
ココアはお団子ヘアの少女・紅烏龍を落ち着かせるかのように言う。そしてココアは「そんじゃー、急いで大洗に向けて言いますか」と勇樹に指示する。
ココアの指示に勇樹たちはスチーム・ファイヤーに乗り込んで、大洗に移動するのであった。
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「ここが大洗の学園艦か」
勇樹たちは、みほがいると思われる学園艦へと着く。「それにしても大きい船だな」と目を丸くして驚く。
資料を見てる幹子は「この学園の上に学校があるよ、入り口はどこかに……」と言いながらあたりを見渡している。
すると、百合子が「勇樹君」と言いながら電話を差し出す。勇樹は何かと思い電話を手にしてその相手の話を聞く。
「はい勇樹です……しほさん。どうしましたか……はい、はい…はい………はい…………ええっ、そうですか!? ………あ、そうですか、ええ……ありがとうございます、では」
彼は携帯を閉じると「ありがとうございました」と携帯を百合子に渡す。
「しほさんからですが、小梅さんの転入届が出来ました。私たちの分も用意してくれたので安心です」
それを聞いた太田たちは「そうですか」と答えると、勇樹は「そして、もう一つですが」と真剣な表情でとんでもないことを言い出す。
「川底に不審な機械が沈んでいた、技術が非常に高く黒森峰とプラウダ高校のもじゃないとわかった」
それをきいたみんなは「ええっ!?」と驚き、それを聞いたアレンは「敵でも味方でもないとしたら、いったい誰が?」と質問する。
「それが分かればいいけど、いったい誰かは分からないんだ」
勇樹はそう言うと伊江が「そうだな、とにかく今はみほがここにいるか確認するか」と言いながら学園艦へと入っていく。
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キンキンキンッ! カンカンカンッ!
みんなが寝ている間、勇樹はメカの修理をしている。音が激しいため寝ているみんなは専用のヘッドフォンで音をできるだけ抑えている。
勇樹は大型のメカを作っているが故障個所が多く、ここで買えるか修理できるか分からない状態に悪戦苦闘しているのか、代わりの部品を探している。
「う~ん、ここで修理しても難しいな。だとしたら他のメカにするしかねえな」
勇樹はスチーム・ファイヤー号を見ながらそう言うと、そばにあったパンフレットを手にする。
そのパンフレットには『戦車道選択専攻ガイダンス』と書かれている。
「戦車の種類は限りがたくさんあるな。メカをどうやって……」
勇樹は悩みながら資料を見ていると、目覚まし時計がジリリリリリッ!! となり始めた。どうやら朝の様だ。
「っと、時計が鳴り始めたってことはもう朝か。急いでみんなの分を用意しないとな」
時計を見た彼はそう言うと、スチーム・ファイヤー号から出てみんなの朝食の用意をし始めた。
※ちなみにこの日の朝食は、和(白米・味噌汁・焼鮭・小松菜のお浸し・納豆)であった。
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朝、勇樹たちはこの学園艦にある学校、大洗学校に向けて歩いている。
しほ曰く『ここの会長には話しておいたから大丈夫だと思うわ』と言っているため、不審者扱いとはならない。ただ。
「こ、ここの女子苦手っっっっっっっっっっっっっ!!!!」
勇樹が青ざめるほど女子が多いため、彼は今百合子の背中に隠れながら歩いている。
太田たちもさすがに呆れるが、彼の苦手なことを考えると大体は理解できる。
「相変わらずだが、お前はどうしてここまで女性が苦手なんだ? 初めて会うしほさんたちはスラスラと言えるのに?」
「そうだね、勇樹君はどうして初対面の人に苦手があるの?」
ジト目で勇樹を見ながら伊江は言うと、サイコロチームの隊長である岩田一史が質問する。
すると勇樹は「あ、あれはその……実は」と言いながら顔を出す、すると。
「ちょっとあなたたち、何をしているの!?」
声がしたためみんなは何かと見てみると、おかっぱの小さな少女が勇樹たちをにらみつけている。どうやら不良ではないかと太田たちは悟った。
「いや、実は勇樹君がここの女子が苦手でどうしてか聞いてみましたが」
「そう、それだったらいいけど怪しいことはしないこと! そしてら……あら?」
おかっぱの少女は何かに気づいたのか「その勇樹君はどこにいる?」と言ったためみんなは百合子を見るが、彼がいないことに気づく。それ以外に、小梅の姿がないことに気づく。
辺りを見渡して数秒後……まさかと思い学校を見て数秒後。
「あいつまさか!!」
みんなは急いで学校へと行き勇樹と小梅を探し始める。
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「女子苦手、女子苦手、女子苦手、女子苦手、女子苦手、女子苦手………」
「ゆ、勇樹さん。落ち着いてください!」
逃げまくる勇樹に小梅は追いかけているが、あまりの速さに彼女は数センチから数メートルほどの距離を保ちながら追いかけている。
当の本人はもう気づいていないが、カバンからメカの設計図がばらばら落ちている。すると。
ドッ!!
「むぎゅうっ!」
「ひゃっ!」
突然誰かにぶつかり彼は後ろに倒れる、その人も後ろに倒れる。
そして小梅はやっと追いつけたのか「み、見つけました……」と言いながら彼のところまでやって来た。
「まったく、勇樹さんはいきなり走っていくので大変で…した……」
「いてて、小梅さんすみませんでした。そちらの肩も、申し訳ありま…せん……でし……た…」
勇樹と小梅は少女を見た途端、2人は目を丸くした。
その少女はまほ同じお顔立ちと髪型だが、まほの場合は凛々しさを感じているのに対して今いる少女は大人しさを感じ、また髪色は濃い茶色ではなく薄い茶色だ。それを見た2人は「もしかして」と思い質問してみる。
「あなた(あんた)はもしかして西住みほ(か)ですか?」
それを聞いた彼女は「は、はいそうです」と答える。
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『みほが見つかったって、それ本当!?』
「ええ、安心してください。今監視兼護衛をしている私の友達が異常がないか見ています」
放課後、勇樹と百合子はしほに連絡をし「みほは見つかりました」と電話している。
「それよりもしほさん、去年の戦車道に出ていた学園の資料は?」
『資料? ああ、それなら心配はないわ。今ちょうどそちらに送ったから、何か可笑しなところがあったら電話を。私はもう少し調べてみるわ』
「はい、では」
勇樹はそう言うと同時に電話を切る。百合子は「大丈夫ですか勇樹君?」と心配するかのように言うと彼は「大丈夫ですよ」と答える。
「資料は私たちの方に送ったからそこから少し調べてみましょう、私一人だと無理だと思いますので。あとみほさんがセンサy同をすることを考えて戦車を探しましょう」
「わかりました! では、皆さんにそれを」
「お願いします、百合子さん」
勇樹はそう言うと彼女は「もちのろんですよ~!」と言いながらみんながいるところへと走っていく。
勇樹も「さて行くか」と歩き始める。すると。
「お、いたいた。やあやあ、石川ちゃん。探してたよ~~」
突然声がしたため何かとあたりを見渡すと、小さいがツインテールをしている少女と、おっとりさんの人と片眼鏡をしている人の3人組に出会った。
勇樹はいったい誰だと思いながらも「えっと、あなたたちは?」と質問する。
「あ、あたし? そうだねーあたしはここの学園の生徒会長の角谷杏だよ。そして」
「小山柚子です、よろしくね」
「河島桃だ」
「もう、桃ちゃんったら」
角谷杏と小山柚子、そして河島桃はそう言うと勇樹は「は、はぁ」と答える。
「それで、なんですかオレに……もしかしてしほさんから?」
「おおっ、そういうことはもしかして? 知っているのか?」
「知っていますけど、どうしてオレに? 百合子さんたちも呼びましょうか?」
勇樹はそう言うと、電話を出すが桃が「その必要はない」と答える。
「話と言ってもすぐに終わる。それにお前たちには重要な指令がある」
「え、重要な指令?」
勇樹は目を丸くして驚くと、杏は「そうだよ」と答える。
「それはね、超がつくほど重要な話だよ?」