熊本県熊本市、西住流本家の居間では師範である西住しほが外を見つめていた。
彼女は今、あの二人が無事かどうか心配している。勇樹に頼んだとはいえ彼らでも限度はある。
長女は西住流の後継者、次女は新たな西住流になる。母としては期待が高く安心する娘たちだが、黒薔薇と小春田と名乗る人がいたため無事でいられるかどうかわからない。
「まほ…みほ…」
しほは心配するようにそう言った…その時。
ドガアアアアッ!!!
「何この音!?」
突然訓練場から音がしたため何かと急いでいってみると、無数の戦車と巨大なメカがまるで事故を起こしたかのようにバラバラにぶつかっていた。
「これは?!」
しほは驚いていると、Ⅳ号H型からみほが出てきて目を回していた。
それを見た彼女は「みほ! 一体何があったの!?」と駆けつけるが、彼女は気絶していた。
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「っ! ここは…」
痛みによって目を覚ました和葉は起き上がると彼女は布団で寝ていた。頭には濡れたタオルが付けていたのか落とした時にはもうぬるくなっている。
「えっと…ここは?」
彼女はあたりを見渡すと、機械系が並ぶ内部ではなく和室の一室にいた。
一体何があったのか戸惑っていると、襖が開き和服姿をした女性が入ってきた。
「大丈夫ですか和葉様」
「え…はい、大丈夫です」
彼女の言葉に和葉は答えると、彼女は「これを」とある手紙を渡す。
和葉は「これは」と受け取るとそこには『和葉へ』と書かれていたため、彼女は手紙を開けるとそこにはある文章が書かれていた。
『これを見た人へ、
これを見た人はオレたちは少しピンチになっていることを現している。実はオレたちもピンチ。
まぁこれは想定内と言ったほうが良いかな? 洗えないレベルだけど…。
話は逸れてしまったから本題を言う。
この手紙を見た人はお願いがある…、みほを守ってほしい。
みほは今何者かに狙われている可能性がある、オレたちが何かしらピンチになっているのを利用して相手は彼女を狙う。
万が一のことを考えて、手紙を書いたと思うが、これは嘘…と思うだろうな?
嘘じゃなければ、今季の大会でどこかの学園が優勝する。
これが事実であったら信じてほしい。そして―』
手紙は途中で書き終えていたため続きは何が描かれているか分からない。だが、彼女はある言葉を言う。
そして、無音ながら涙を流していた。泣くという感情を感じていない。
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「和葉さん、大丈夫でしょうか…」
ところ変わってみほたちは今、西住家の倉庫の中にいた。彼女たちは戦車の修理をしつつ休憩を取り出来る限り万全な対策をしている。
だが、みほ率いるあんこうチームのみんなは和葉のことが心配なのか、彼女がいる屋敷へと向いていた。
「優木殿、苦しんでいましたから…心配しますね」
「そうだな、粟口田に首を絞められていたし、私たちが抵抗しても無理だったから…いてて」
麻子はそう言いながら腕を抑える、それを見た沙織は「大丈夫麻子」と心配される。
「さっきの揺れ、激しかったね。戦車をしていた私たちも驚いたよ」
「いくら戦車でもこの揺れには対応していませんからね…」
「わたくしも驚きました」
沙織に続き優花里と華も同意するように答えると、杏がやってきて「そうだねぇ」と感心するように答える。
「会長、みなさんと戦車は大丈夫ですか?」
「大丈夫大丈夫武部ちゃん、みんなは軽傷で済んだし他の戦車やヘッツァーは結構丈夫に改造したから修理は簡単に終わった…だけど」
「和葉さんですね」
杏に続き華も一緒に屋敷を見て答える。するとみほは「少し見てくる」と立ち上がると屋敷の方へと走っていく。
「みぽりん…」
「西住殿、やはり優木殿が心配ですね」
「そうだな…それよりも会長はどうしてここに」
麻子の質問に彼女は「あたし?」と言うと、懐から例の紙を取り出した。
「これなんだけど…あたしの干し芋の袋の中に隠していてね。ちょっとした設計図なんだ」
「設計図…設計図?!」
沙織の言葉にみんなは反応すると、彼女は「そうそう」と答えながら紙を広げていく。
「少し見たんだけど、結構大きくてねぇ。これは石川ちゃんが万が一のことを考えて優木ちゃんに授けた物じゃないかな…」
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「和葉さん…どこにいますか?」
みほは今和葉のところへと行くが、菊代の話によると「外の空気を吸っております」と言われたため探している。
しかし彼女の姿がないことに違和感があったため、廊下を歩きながら彼女を呼んでいる。だがどれだけ呼んでも彼女の声がしなかった。
「どこに行ったのかなぁ…」
不安になるみほはもう一度呼ぼうとしたその時、まほが襖の前に立っていた。
「お姉ちゃん、どうしたの?」
「しっ」
みほが言いかけたところでまほが静かにするように合図したため、彼女は何かと音を静かにする。
『あなた、それ本気で言っているの?』
『はい、本気です…私の使命はこれです』
「和葉さん…」
襖越しからしほと誰かが話をしている、その相手は意外なことに和葉であった。
みほは「どうして和葉さんが」と小声で言うと、まほは「それだが」と言い始めた。
「護衛の件と同時に粟口田を倒す話をお母様と和葉が話をしているんだ」
「え、どうしていきなり…」
「私も初めてだ…だが、今までみほと彼らの行動を見ていると」
まほの言葉にみほは「うん」と答えると同時に文章が頭に浮かぶ。
なぜ、勇樹たちはみほを護衛するのか。そして和葉は一体しほと何の話をしているのか。
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「和葉さん、あなたが狙われていることも知ってみほを守るのですか?」
「はい、勇樹さんたちが戻ってくるまで私が守ります」
書斎では、しほと和葉が何か大事な話をしていた。その話はみほの護衛という話だが、なぜその話をするかと言うと。
「みほさんが狙われるとしたら、私が囮となり。出来る限り彼女を守りつつ遠くへ逃げさせるようにします」
粟口田の目的はみほの可能性が高い、もし襲われたら自分がみほの身代わりとなり彼女から出来る限り離させるようにしていく。
命を落とす行動であるが、和葉はそれを知っていながらも彼女を守るようにしていた。
「私は元敵ですが、通っていた学園で鍛えています! たとえ命を落とす行動でも、使命を果たして見せます! だから―」
「落ち着きなさい和葉さん」
しほは冷静に和葉に言うと、彼女は「え、はぁ…?」と目を丸くしながら言葉を慎む。
そしてしほは、和葉に向けてこう言った。
「あなた、西住流と言うのは知っていますか?」
「西住…あ、勇樹さんから聞きました。『何があろうと前に進み相手に勝利することこそがすべてである』でしたね」
「ええ」
和葉の言葉にしほは答える。が「しかしそれは私たちが間違っていたことです」と否定するように答える。
「え、どうしてですか?」
「私たちは今まで勝利のためなら多少の犠牲は当たり前だと考えていました…しかし」
「しかし?」
「プラウダとの戦いで黒薔薇の生徒が企てた計画により小梅たちはプラウダと一緒に川に落ちて流されそうになったのです」
しほの話を聞いて和葉は「え、そんなことが」と驚愕している。
「みほのおかげで彼女たちは助かりましたが…彼女はそれが原因で10連勝を逃して周りに迷惑かけたのではないかと思い、大洗に転校しました」
「あ、それで同じ西住なのに大洗と黒森峰にいるんですね…」
「ええ、私は正直憤る行為だと思いましたが。命を優先にする彼女の勇ましさは私やまほもできることではありません」
しほの話を聞いたまほもそれを聞くと「確かにそうだな」とこころのなかでどういする。
「彼女の行為は、命を懸けて仲間を助けた。負けた代償に仲間を助けた…私は正直みほをほめたかった。ですが彼女は転校してしまった」
「それって先ほどの」
「ええ、彼女が転校したことで副隊長はエリカになり一時は黒森峰は慌てていたわ」
しほの話を聞いたみほは小声で「本当、お姉ちゃん」と言うと彼女は頭をこくりと動かした。それを見た彼女は「し、知らなかった」と怯えるように答える。
「正直、私は母親失格じゃないかって思ったわ。あの子を責めていたかもしれない」
「え、でもまほさんがいるのでは?」
「まほはまほの道があるのよ、みほの道を聞いてみようとしたんだけど…その前に」
「あ…それででしたか」
しほの言葉に彼女は理解すると、彼女は「あなたに伝えたいことがあります」と言いだした。
「あなたが出来限りですが。あの子…みほの道を見守ってください」
しほはそう言うと和葉も「は、はい…こちらこそ」と言いながら頭を下げる。
番外編を作ったほうが良いでしょうか?
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構いません
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そこは自由で
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いいじゃないですか?
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どうでもいい
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普通
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微妙
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アウト
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NG
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もう少し先でいいかな?