俺の人理修復はなにか間違っている   作:BATTU

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交流は大事

食堂

 

 

というわけで現在、レオナルド嬢の調査が終わり解放された新たなサーヴァント二人と共に食堂にて珈琲を口にしながら(主にアーシア)の話を聞いた

 

まず2人目のサーヴァント、名前はアーシア・アルジェント。クラスはルーラーというまさかのエクストラクラスのサーヴァントだ

 

しかも、彼女から話してくれた1つ1つには驚かされるばかりだった

まず彼女は生前はイタリア出身の人間だったがとあるきっかけで悪魔へと転生したという転生悪魔と言われる存在らしい

 

なんでも彼女の世界では大昔に悪魔、天使、堕天使の3種族による戦争でそのほとんどの数を無くし、悪魔は『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』というマジックアイテムで人、妖怪、果ては竜でさえ悪魔になれるそうだ、なんてチートだよ

 

あと、召喚時に現れた紋様だがあれは旧約聖書に登場する古代イスラエルの王、ソロモンの使役する72の悪魔、つまりソロモン72柱の1柱を担うグレモリーの紋様

つまり彼女はマジもんの悪魔の眷属なのだ

 

これにはあのDr.ロマンもめっさ驚愕していた、72柱の悪魔の眷属、いかなる種族でも悪魔に転生できるマジックアイテム、そして3種族による戦争という歴史

マイケルのような彼個人の史実がないのと違って彼女が知る歴史は完全に別世界の全く違う歴史を突き進んだ世界、「これもうパラレルワールド級の話だよ?!」と後にDr.ロマンは叫んだそうだ

 

 

「本当に面白いな。まるで漫画や小説の話を聞いているかのようだが君にとっては全て現実なんだからな」

 

「ダヴィンチさんにも同じ事を言われました」

 

「ふん、興味無いな」

 

「あぅ・・・」

 

 

アーシアの隣に座るハンクは腕を組みながらアーシアの話に興味無いと呟き、少しショックを受けるアーシア

 

不躾だと思うが一瞬可愛いと思ったのは秘密だ

 

さて次に彼、食堂にも関わらずガスマスクを外そうとしないハンクなんだが彼から聞き出せたのは彼の生きていた世界での悲惨な話だ

 

まず彼はアンブレラの特殊部隊『U.S.S』とやらに所属する隊員

 

アンブレラとは正式名称は『アンブレラ・コーポレーション』または『アンブレラ社』とも呼ばれるらしく、表向きは医薬品や化粧品等を販売し世界各国にも支店を持つ大手製薬企業で平等主義の下に幅広い層の人間を社員として受け入れ、能力さえ有れば10歳の少女でも幹部待遇で迎えるなど年齢や経歴に囚われない柔軟性と実力主義的な社風を持つ

 

しかし、最初にも言ったがそれは表向き。必ずこういうのには真っ黒な裏が存在するもんだ

 

で話を戻すがその裏ではウイルス兵器や生体兵器の開発と非人道的な人体実験を繰り返していたらしく

更には表と裏の双方の業務で一般社員の待遇の悪さや使い捨て同然の扱いを伺わせたり、極めつけには私設の非公式な刑務所を所有し、事務員という職種故に社内で虫ケラ扱いされている事への報復から産業スパイに走った社員が息子共々投獄されたり、上司の機嫌を損ねたという理由で収監された秘書が嬲り殺しの末に獄死する等々の違法かつ苛烈な私刑行為が横行すしていたそうだ

 

色々な意味で超絶ブラックな企業だなおい

 

まぁ、これらの話は全部レオナルド嬢のくれた資料にあったやつでここで聞いた訳じゃない。食堂でこんな話を聞いていたら珈琲が不味くなるし、なにより女の子もいるんだからな

 

 

「それで、今後の方針はどうする気なんだemployer(雇い主)」

 

「・・・まぁ、しばらくは次の特異点の反応があるまでは待機だが、その間には君たちの力の把握と鍛錬の為にシュミレーションは受けてもらう」

 

「了解」「はい!」「・・・」

 

 

やれやれ、特殊部隊隊員故か必要以上じゃない話はほとんど聞き流して全く別の話題に変えてきやがる

 

こういう個々の力は強いが協調性が無いってのは相場が決まっているがこんなんでマジで藤丸立香くんの補佐務まるんだろうか

 

 

「所で、そのアサシン」

 

「マイケルの事か?」

 

「あぁ、そいつは使えるのか?」

 

「・・・」スッ

 

 

ハンクの指摘に反応し、彼を凝視しだすマイケル

 

ここで分かった事なんだが、マイケルが凝視するのは完全に人間かサーヴァントの場合は属性が人である者だけのようだ

その証拠にアーシアやアルトリア、メデューサにはチラ見はしたが凝視はせず、逆に佐々木小次郎とハンクは良く凝視する

 

だから彼が凝視しない相手はまず人間ではないという事だろう・・・だからなんだという話だが

 

 

「・・・危険に聞こえるだろうが、こいつは元々は殺人鬼らしく敵を倒す事に関しては実力はある。それに意外にも頑丈だ。ただ、こいつは意思疎通が出来にくくて連携に関しては苦手分野かもしれん」

 

「そうか、その頑丈さと見た目なら罠に誘いだす囮に使えるかと思ったが・・・これはemployerしだいか」

 

「そのemployerって止めてくれね?」

 

「断る。いいか、貴様が俺を召喚したマスターだろうが俺が認めない限りは俺はお前をマスターとは認めない、使えないと判断し任務に支障を出すなら俺は貴様を見捨てでも任務を完遂する。覚えておけ」

 

 

ハンクはそう言って立ち上がり食堂を後にした

 

あれま、随分とお堅い人なこった、これはやっぱり纏めてくのは一筋縄じゃ行かないな

 

 

「あわわ、ハンクさん行ってしまいましたね」

 

「まぁ、ああいう人も世の中にはいるさ。だが少し安心もしている」

 

「?、なぜですか?」

 

「それだけ、あいつは此処に呼び出された重要性を良く理解してるってことさ。絶対に失敗は許せれない、故に使えないなら捨てるっていう非情な選択もする覚悟を持ってるって事。なんやかんやで、1番やる気に満ちてるのはハンクかもしれないな」

 

 

まぁ、そのやる気も人理を守るという大義に対してなのか、はたまた単に与えられた任務は必ず遂行するっていうただの意地なのかわからないが

 

 

「ただ優しいだけじゃ駄目な時もある、状況やその時にもよるが非情な判断を取らないと進めない事もあるのさ」

 

「うぅ、優しいだけでは駄目なんですね」

 

「あまり気にするな。ハンクにはハンクの考えがあってあんな事を言ったが、君は君が正しいと思う道を進めばいい、無理に合わせる事はない」

 

「・・・はい!ありがとうございますマスター」

 

「・・・んー」

 

 

ダメだ、やっぱりマスターって言われるのはなんかこそばゆい

そんな感情を紛らわせるように俺は珈琲を流し込む

 

とりあえず次の特異点が現れる前にはそれなりに連携が取れるようにはしておかないとやることはたくさんだ

 

 

 

しかし、俺のそんな頑張ろうという意思表明を踏みにじるように初のレインシフト任務が近づいてくるのだった

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