俺の人理修復はなにか間違っている   作:BATTU

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第一特異点 邪竜百年戦争 オルレアン
初出撃いざフランスへ


カルデア 中央管制室

 

 

ついにこの日が来てしまった

 

藤丸立香くんが最初に行った冬木の次の特異点

どうやら観測されたのは15世紀のフランス、この時代では「百年戦争」が起きていた時代だ

 

観測された七つの中では1番小さい異常らしいが明らかに冬木の特異点とは比較にならないらしい

 

藤丸立香くん達は既に準備万端だ。今回藤丸立香くんが連れていくサーヴァントはマシュ、アルトリア、佐々木小次郎の3名だ

 

全員を連れていかないのは多すぎると管理が大変なのと彼からの魔力供給消費を抑えるためでもある。まぁいわば少数精鋭という奴だ

 

 

「まぁ、騎士王がいれば大抵はなんとかなるとは思うが・・・」

 

「優秀なサーヴァントだろうが慢心は禁物だ」

 

「分かってるさ。俺は補佐役だから油断を持たずに手助けするさ」

 

「はい!私も微力ながらお力添えします!」

 

「あぁ、頼りにしてるぜ」

 

「・・・」

 

 

厳しめのハンク、やる気に満ちたアーシア、いつも通りのマイケル

異色なチームだがベストを尽くすとしようか

 

そして任務時間がやって来て俺はコフィンにはいり強烈な光と共にレインシフトが開始した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ん?」

 

 

ゆっくりと目を開くと、広がるのは一面の草原だった

どうやら無事に到着したらしい。爽やかな風が吹き付ける

 

 

「此処がフランス、なのか?」

 

「とても清々しくていい場所ですね、もっと怖い場所になってるんじゃないかと思っちゃいました」

 

「目視で見る限り周りには何もない。レインシフトした所をやられる心配はないが・・・おい、もう1人のemployerはどうした」

 

「・・・あれ?」

 

 

ハンクの指摘で気づいたが藤丸立香くんとマシュ、そしてお付のサーヴァント達も居ない

 

 

「くそ、補佐役なのに補佐する相手が居ないってどう言うこった」

 

「悪態つく暇があるならカルデアに連絡をしろ。通信装置は持ってるんだろ?」

 

「あぁ、ちょっと待ってくれ」

 

 

通信装置を使用しカルデアに連絡を取る

 

だが、何故か雑音ばかりが鳴り響き一向にカルデアに繋がる気配がない

 

 

「おいおい、どうなってる?ちゃんと機材のメンテはレオナルド嬢に頼んで終えたばっかだぞ、もう壊れたか」

 

「先行きは不安だな」

 

「・・・しかし、止まってる訳には行かないか。まずはどこかで情報を集める必要があるな、どこかに街があればいいんだが」

 

「・・・」スッ

 

「あ、マイケルさん。どこ行くんですか勝手に行っちゃだめですよ〜」トットット

 

「おい、勝手な行動するなって」

 

 

マイケルが歩きだし、アーシアはマイケルを止めるために彼の後を追う

 

そしてしばらく歩いてからマイケルは止まり、足元に視線を落とす

 

 

「どうしたんですかマイケルさ・・・き、きゃあ!」

 

「なんだ?」

 

「行くぞ」

 

 

アーシアの悲鳴を聞きつけ、俺とハンクは現場に向かうとそこには血溜まりの絨毯の上に倒れた兵士の格好をした人物が倒れていた

 

マイケルには他に誰か居ないか探すように伝えるとマイケルは理解したのかまた歩きだしていった

 

 

「・・・ダメだ。出血が多すぎる」

 

「あ、あぁ・・・べ、つ部隊、か・・?」

 

 

兵士はゆっくりと口を開いてこっちに話しかけてきた。どうやら目視がハッキリしておらず俺たちを別部隊の兵士と勘違いしてるようだ

 

 

「・・・ハンク」

 

「分かった。あぁそうだ、しっかりしろ何があった?」

 

 

ハンクは俺の意図に気づき、兵士の仲間と偽って情報収集を始めた

 

 

「り、竜の魔女、だ・・・」

 

「なに?」

 

「ま、魔女の、配下の飛竜たちに・・・やられ、て、みな散り散りに・・・・」

 

「竜の魔女、飛竜たち・・・」

 

「か、にし、に・・・町が、近くに・・・たの、む。仲間と・・・民を・・・・・・・・っ」

 

「あ、あのマスターさん!私に兵士さんの回復を!」

 

 

アーシアは兵士に近づこうとしたがハンクは彼女の腕を掴み、止めた

 

 

「は、ハンクさん!離してください!」

 

「やめろ。貴様の宝具は確かな回復能力だが無駄な魔力消費はするな」

 

「で、でも!」

 

「それにもう死体だ。貴様の宝具は死人まで癒す事が出来るのか?」

 

「っ・・・」

 

 

アーシアはハンクの言葉で止まり、息を引き取った兵士の前で泣きながらも彼に安らかに眠れるようにと祈りを捧げた

 

「どう思うemployer?」

 

「人理焼却と無関係ではなさそうだな。しかも竜か」

 

「どうする町に行ってみるか?」

 

「もっと情報がほしいからな。兵士の話が確かなら西の方に町があるはずだ、そこに行ってみるしかないか」

 

「あぁ、だが問題がやってきたようだ」カチャ

 

「?・・・っ!」

 

 

ハンクがステアーTMPの銃口を空に向けた瞬間それは翼を大きく広げて現れた

 

その視線の先にいたのは、人の数倍もの大きさの巨体

直立した爬虫類といえるそれは腕の代わりに大きな翼が生えており、開いた口からは鋭い牙が何本も見えている

 

うなりを上げる咆哮はまるで亡者のように

 

 

十五世紀のフランスにいていいはずがない幻想種

ワイバーンの群れがそこにいた

 

 

「ハンク!アーシア!応戦するぞ!」

 

「は、はい!」

 

「貴様はemployerと一緒に下がれ」

 

 

ハンクはアーシアを下がるように促し、発砲する

 

ワイバーンは銃弾をものともせず接近し、足の鋭い鉤爪でハンクに掴みかかろうとするがハンクは軽いステップでワイバーンの鉤爪から逃れる

 

 

「あの数はやはりハンクだけじゃきつい、アーシア」

 

「は、はい!私も加勢しないと。アンセルムスさん、キュリロスさん、グレゴリオスさん、シメオンさん、我が呼び声に応え、おいでください!」

 

 

アーシアが祈りながら呼びかけると彼女の周りから4体の黒い竜が現れる

 

 

「皆さん!ハンクさんの援護をお願いします!」

 

『リョーカイ』『ギョイ』『オーケイ』『ダー』

 

 

黒い竜たちはハンクの元へと飛び始め、三体のワイバーンへと各々攻撃を開始した

彼らはアーシアさんと契約した邪龍らしい、彼女の世界では神霊クラス簡単に言えば神様くらい凄いやつじゃないと契約出来ないほど強いらしい

 

ワイバーン達もやられるばかりでなく黒い竜たちに反撃しだす

 

 

「おい、貴様乗せろ」

 

『モウノッテルシ・・・イイヨ』

 

「出来る限り、真横に飛べ」

 

 

シメオンの背に乗って、ステアーからデザートイーグル.50AEに切り替えたハンクは横に並びワイバーンの顔に狙いを定める

 

 

「いくら鱗は固くとも、必ず生物には露出している弱点または強固ではない部分はある・・・」

 

 

バンッ!

 

 

放たれたデザートイーグルの銃弾はワイバーンの目に直撃した。ワイバーンは悲痛な声を上げながら地上へ落ちていった

 

 

「竜種の中では下級とはいえ、さすが幻想種か。サーヴァント相手やサーヴァントが呼び出した竜にも恐れずに向かってくるとは・・・竜の魔女の存在はやばいというのか?」

 

『ガァァァ!!』

 

「きゃあ!」

 

「な、し、しまった!?」

 

 

背後から別のワイバーンの接近に気づけず反応が遅れた

俺は咄嗟にアーシアを庇うように身を低くした

 

 

ブンッ!

 

 

『ガァァ!』

 

「・・・」ポタポタッ

 

「ま、マイケル!」

 

 

いつの間にか戻ってきたマイケルはその手に持った出刃包丁をワイバーンの目に突き刺し、抉るように中へ押し込んでいく

 

同時にワイバーンはマイケルの上半身左部分にその強靭な顎で噛みつき、牙が彼の肉にくい込んでいく

 

 

「・・・」ググッ

 

「不味い、このままじゃあマイケルがやられる!」

 

?「おい!そこの白塗りの兄ちゃん!そのまま抑えてろ!!」

 

「なに?」

 

 

どこからともなく男の声と同時にワイバーンの背後から1人の男性が飛び出し、その男性の傍から中世騎士のような甲冑を身にまとった何かがその手に持ったレイピアで頭を貫く

 

 

「やり方はちとエグいが、そのまま脳を切り刻んでやるぜ!!」

 

『ガァァアアアーー〜ッ・・・』ドサッ

 

「・・・」ポイッ

 

 

鋭いレイピアは突き刺したまま、ワイバーンの脳内を切り刻んだらしく、しばらくしてその巨体から力は無くなり絶命した

 

マイケルは重い頭ゆっくりと持ち上げ、牙が抜け切ってから頭を捨てる

 

 

「ふー、間に合ったな。大丈夫かお前ら」

 

「あ、あぁ。誰か知らないが助かった」

 

「それは良かった、て言いたい所だがすぐこっから離れるぞ!」

 

「アーシア!竜たちでこっから離れるぞ!」

 

「はい!」

 

 

俺たちはアーシアの召喚した邪龍たちに乗ってなんとかその場から退却出来た、ワイバーン達は追うことなくハンクや邪龍たちのおかげで半数以上倒してくれたため諦めて去っていった

 

 

これが初のレインシフトでの初の戦闘となった

 

今の現状はとても良いとは言えないスタートだろう

 

 

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