投稿期間が長くなってしまい申し訳りません。
さらに前回はタイトル入れるの忘れましたw
損傷して機能停止寸前になっていたISコアの深層意識の中にいた少女の願いを聞き入れたハイパーエージェントは、実体を手に入れるために彼女のISを取り込み、過去の戦いで自身が乗り移って戦っていた時の情報を基に【グリッドマン】のデータを流用してIS化したグリッドマンへと変化させて実体を得ることができた。
実体を得たことで自由に行動ができるようになったハイパーエージェントことグリッドマンは、一先ずこの世界の情報を得るために移動を開始した。
「それにしても、このISという機械……中々いいものだが、エネルギー消費による時間は相変わらず制限付きか……」
グリッドマンは自身の身体を眺めながら彼女から譲り受けたISの影響なのか、過去に実体を得た際のグリッドマンとの細部の変化を確認した。
さらにISの機能である【PIC(パッシブ・イナーシャル・キャンセラー)】で浮遊・加減速などを自由に行うことができる事で、以前より俊敏に動き回れるようになった点は嬉しい限りだった。
しかし、グリッドマンの視界の右下のところに何かのエネルギー数値のようなものが表示されており、移動中も徐々に数値が減り続けていた。
どうやらこの数値が活動できる制限時間のようで、以前の戦いよりも時間は延長されているようだが、いずれにしてもいつかはエネルギー切れを起こしてしまう……
そんな不安を考えている時だった。グリッドマンの視界にハイパーセンサーが感知した映像が空中に投影され、その映像を見たグリッドマンは驚いた。
「あっ、危ない!!」
その映像には公園から道路に転がっていくボールを追いかけている子供がトラックに牽かれそうになっている映像だった。
グリッドマンは空中で体を地上に向けると両足を屈み、空気の壁を両足で蹴るように伸ばす。すると弾丸のように地上に向かって急降下し、牽かれそうになっている子供の下へと向かっていった。
この時、子供を助けようとしていたのはグリッドマンだけではなかった。公園のベンチにて居合わせていた天城 雷士も子供を助けようと駆け出していた。
そして子供を助けようとする空と地上の二人が合わさった瞬間……子供の目の前には赤い騎士だけがトラックを片手で止めていた。
トラックに牽かれそうになっていた子供を助けようと無我夢中で駆け出した雷士は子供を抱きかかえたが、すぐ目の前にトラックが迫ってきており、雷士は咄嗟に目を瞑った。
しかしいつまでたっても体に痛みは来ず、意識もはっきりとしていた。雷士は恐る恐る目を開けてみると、目の前にはトラックが自分の右手で止めており、左手に目を向けると大泣きしている子供の姿が見えた。
「あっ、あれ?……俺、どうなったんだ?」
何が起きたのか分からず唖然としていると、ふと自分の右手が機械的な腕に変化し、視界、もいつもより少し高くなっていることに気づいた。
少しの間唖然としていた雷士に子供の母親であろう女性が駆け寄ってきた。子供の母親は何度も子供の名を叫びながら涙を流し、我が子が無事であったことに安堵すると同時に雷士に向かって何度も頭を下げる。
「何処のどなたかは知りませんが、この子を助けてくれて、ありがとうございます」
「いっ、いえ…その子が無事でよかったです……って、おわっ!?」
子供を抱きしめながらお礼を言う母親に雷士は無事でよかったと話していると、突然雷士の視界に青く表示されていたケージなどの計器の色が緑色に変化した。
すると雷士の意志とは関係なく体が勝手に動き出し、気が付けば雷士は空高く飛び上がっており、とあるビルの屋上に直地すると雷士の目の前が真っ白になり次の瞬間には雷士は地面に転がっていた。
「あいたた……一体何が起きたんだ?」
顔面から地面に転がった為、顔を押さえながら起き上がり後ろに向かって振り返ると、そこには赤い騎士らしい姿をした全身装甲(フルスキン)のISが立っていた。
「これって……ISって奴か?」
『違う…私の名はグリッドマン。先程は勝手に君を取り込んでしまい、申し訳なかったね』
「いっ!?ISが喋った!?」
目の前に立っていたISが言葉を発したことに驚く雷士に、グリッドマンと名乗るISが雷士の視線に合うように片膝をついた。
『あの子と君、両方を助けるためには、取り込む形で救うしか方法がなかった』
「いっ、いや……助けてくれたことには謝れるどころかこっちが感謝したい方だし……」
頭を下げて謝罪するグリッドマンに手段はともかく命を助けてくれた事に感謝する雷士。そんな雷士にグリッドマンは右手を差出し、差し出された手を雷士は握ると、立ち上がらせてらせてもらった。
「ところで……あなたは一体何者なんですか?ISって言っても搭乗者が居ないみたいですし…」
雷士は目の前にいるグリッドマンと名乗るISに誰もが思う疑問を問いかけた。
なにせISというのは人が乗ってこそ機能する。雷士も一応はISの事は知っているのだが……目の前にいるのは明らかに無人のISと言っても過言ではない。
故に彼の存在は“異質”なものである。
『……確かにこの体は君たちの言うISという機械だ。私は元々実体の無い存在なのだからね』
「実体が無い?それってどういう?」
グリッドマンは自身の機体がISであることを説明し、さらに衝撃な事を口にした……元々は実体がない者だと……
『君はこの世界とは別に、他にも世界が存在していると言われたら信じるかい?』
「別の世界!?」
『そう。別の世界……私はこの世界とは別の異世界【ハイパーワールド】という世界からやって来たハイパーエージェント。それが私の本来の名前だ』
グリッドマンの問いに雷士は開いた口が塞がらなかった。彼の口から出た“別の異世界”…そしてグリッドマンというのは仮の名で本来の名はハイパーエージェントであることに……
てなわけで今回は雷士とハイパーエージェントとの出会いの話でした。
次回も投稿期間が開くと思いますが気長にお待ちください。