電光超人インフィニット・ストラトス   作:京橋

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第四話 彼の目的、そして更識家と接触

 

 

 

 

 

 グリッドマンに助けられた雷士だったが、目の前にいる無人機ともいえる彼のISに何者であるか問いかける。

 

そんな雷士の問いかけに、彼はこの世界とは別の世界…【ハイパーワールド】という世界からこの世界にやって来た【ハイパーエージェント】であることを明かした。

 

 

 

 

 

 別の異世界……その言葉を聞いた雷士は驚きの余り言葉を失った。だが突然“異世界から来た”と言われても到底信じられるわけがない。

 

 

「異世界…そんなものが本当の存在しているの?」

 

『信じられないのも無理はない……本来、別の世界の存在が別の世界に移動するなんてことは不可能に近いものだよ』

 

 

 別の世界の存在に困惑しながら頭を抱える雷士だったが、現に目の前にいるISは搭乗者がいないのに動く言わば無人機みたいなもの。元々実体の無い存在だったグリッドマンがどうやって実体を持ったのかと雷士は尋ねた。

 

彼の話によればこの世界に来た時は実体を持っておらず、偶然破損したISを発見、そのISを取り込む形で今の姿に収まったそうだ。

 

 その話を聞いた雷士は“ISを取り込む”という離れ業をしたグリッドマンの能力に驚きを隠せなかった。それこそ彼が別の異世界から来た存在であることを表しているかのように……

 

 

『ところで済まないが、何処かでこの世界の情報を得られるところはないかな?』

 

「えっ、情報?」

 

『私は別世界の人間であり、この世界の情勢や技術力など全く分からない。だがら、この世界の情報が欲しいんだ。それに…』

 

「それに?」

 

 

 異世界の住人であるグリッドマンはこの世界の情勢や技術力などの情報を全く知らない。そこでこの世界の住人である雷士に情報提供を求めてきた。もちろん雷士は「そのぐらいなら」と思っていたが、グリッドマンは何処か考え込む仕草をしていた。

 

 

「……どうかしたの?」

 

『いや……私は世界を飛び越えてこの世界に来たのには“ある任務”の為に来たのだ』

 

「ある任務?」

 

『そう……だが、これを君に話すべきかどうか…一時的とはいえ君は私に巻き込まれた形で今ここにいる。これ以上君を巻き込むのは些かどうかと思ってね』

 

 

 どうやらグリッドマンはこれ以上雷士を巻き込むのはどうかと悩んでいるようで、その姿を見た雷士は「情報提供くらいなら手を貸すよ」とグリッドマンに話した。

 

 

『すまない。なら情報を得られる場所まで送ってもらえるかな』

 

「それはいいけど…街中で歩いていくのはかなり目立つと思うんだけど…」

 

『それなら心配ない。どうやら私はISを得たことで“待機状態”という形態をとれるようだ。その状態になれば大丈夫だろう』

 

 

 雷士の疑問にグリッドマンは心配ないと答え、光を放つとグリッドマンの姿はなくなり、代わりにブレスレットのような形をした【アクセプター】へと変化した。

 

 

 

 

「これがあなたの待機状態か…」

 

『ああ、これなら持ち運びにも便利だろう?』

 

「そうだね、それじゃあ情報を得られる場所に行こうか」

 

 

 アクセプターを得た雷士は情報を得られる場所に向けて屋上から出ようとした……のだが。

 

 

「……あのさ…」

 

『ん?どうかしたのかい?』

 

「…扉に鍵が掛かっていて出られない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 屋上から中に行く扉に鍵が掛かっていた為、グリッドマンは待機状態から再びIS形態に戻り、雷士を抱えて人気のない場所に降りると三度(みたび)待機状態に戻った。雷士は気を取り直して情報を得られる場所へと歩き出した。

 

 

 暫く街中を歩いていると、雷士はとある店の前で足を止めた。そこには【ネットカフェ】と大きな看板が立てかけられていた。

 

 

『ここは?』

 

「ネットカフェさ。ここならインターネットに自由に使えるからあなたの知りたい情報が得られると思ったんだ」

 

『なるほど』

 

 

 雷士の連れて来てくれた場所に納得したグリッドマン。雷士はさっそく店内に入り、インターネットブースのある個室の一つを借りて室内に入りパソコンの電源を入れた。

 

 

「さて…さっそくだけど、どの情報から行こうか?」

 

『いや……アクセプターの側面にUSBケーブルがあるだろう?それをパソコンに繋いでほしい』

 

 

 グリッドマンの提案にパソコンの前にアクセプターを置いた雷士は側面を見てみると「カシャッ」という音と共にコネクターのようなものが飛び出した。雷士はコネクターを掴むと中からケーブルが伸び、パソコンのUSBコネクターに接続した。

 

 するとパソコンの画面に次々とインターネットのウィンドウが表示され、一度開いたウィンドウが消えては表示され、消えては表示され、が10分くらい続いた。

 

 

「ちょっ、ちょっとこれで解るの!?」

 

『大丈夫だ、問題ない。今このネットと使って世界中のパソコンにアクセスして情報を得ているんだ』

 

「アクセスって……それってハッキングっていうんじゃ……」

 

『心配ない。ハッキングと言っても軍事関係や危ない情報などの場所は“出来るだけ”回避しているから』

 

 

 アクセプターからもの凄いスピードで情報を得ていくグリッドマンの処理能力に雷士は唖然としていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからさらに時間が過ぎ、パソコンの画面に表示されていたウィンドウが全て消え、接続されていたケーブルは外され、アクセプターの中へと収納された。

 

 

「どうだった?」

 

『ああ、この世界の情勢や技術力…それにISについての情報も得ることができた。ありがとう』

 

「いや、力になれたならよかったよ」

 

 

インターネットを使っての情報確保の完了したことに雷士にお礼を言うグリッドマン。そんな彼の力になれたことに安堵する雷士は、パソコンの電源を切るとアクセプターを手にして個室から退出し、レジで会計を済ませると外に出た。

 

 

「それであなたはこれからどうするんです?」

 

『ふむ…それについてなんだが…』

 

 

 店から出た雷士は一先ず歩きながらグリッドマンにこれからどうするのかと尋ねてみた。

 

 しかし、その時だった。二台の黒い車が雷士のいる場所の少し前に停車すると、車内から黒服の男たち数人が現れ、雷士は一瞬にして取り囲まれてしまった。

 

 

「えっ?なっ、何?」

 

 

 黒服の男たちに取り囲まれてしまった雷士は、まさか先ほどのハッキングじみたグリッドマンの行動がバレてしまったのかと焦り、緊張の余り心拍数が跳ね上がる。

 

 その様子を見ていたグリッドマンは今すぐにも待機状態からIS状態になろうとした時だった。

 

雷士の前にいた黒服の男たち二人が左右に分かれると、そこには扇子を持った水色の髪の少女が立っていた。

 

 

「こんにちは。あなた、天城 雷士君よね?」

 

「えっ、そっ、そうですけど……」

 

「私の名前は更識 楯無……あなたを迎えに来たの♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 











 更識と遭遇…そしてヒーローモノとのクロス…これでヒロインは誰になるか想像つくと思いますw

ちなみにアクセプターのケーブル付きなのはオリジナルです。グリッドマンといえばコンピューター内に行ける要素があるのでw



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