エニグマの少年   作:冬木

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よろしくお願いいたします。


はじまりはじまり

 

 洗面台の鏡を見た時、褐色、銀髪の人間になっている事に気が付いた。

 というか眠気が吹っ飛んだ。

 

「はあああ!?」

 

 

えっ!?なに?

とりあえず家の構造は問題ないはず。

右には風呂場があり、左にはキッチンに通じるドアがある。

 

身長も低くなってるし、今発した声も若干だけど高い?

 

「朝から変な声出してどうしたの?」

「母さん?」

「そうよ?」

 

 一緒になって首をかしげているが、一つ言わせて欲しい。

 

 俺の母さんはもう死んだし顔も銀髪美人ではない!!

 

 

 

 

 ○☆○

 

 

 

 やあ。今の俺の名前は宮本輝之輔。7歳。

 この変な状況になってから一週間。ここは俺の知っている別の世界らしい。

 

 

 人類の八割が何かしらの能力、【個性】を持った世界。

 それに伴い、個性を悪用する【ヴィラン】それを取り締まるために生まれた職業【ヒーロー】

 

 僕のヒーローアカデミアですね。本当にありがとうございます。

 何ともまあ、世知辛い世界に来たもんだ。

 

 二割が絶対的に淘汰される世界。この二割という数字は意外にも大きいと俺は思う。

 そんな世界の中で俺は、その二割に属するもの……と思われているらしい。

 これは一週間、学校に通って分かったことだ。

 

 

 小学校が生徒の能力を把握、身勝手に使用をすることを監視するために実施した個性把握検査。

 それで俺はその検査そのものをすることがなかった。それはつまりする必要がない事。

 それによって無個性だと周知に広まったお蔭で俺はもれなくサンドバック認定となり毎日、攻撃を避けては逃げる毎日。おい教育者、最初から期待はしていないが仕事しろ。 

 ヴィランを倒したり、災害時の救助活動で目立とうとするヒーローとか草はえますわ。

 もっとこういった現実に目を向けろ。

 

 だが、だがしかし考えてみてほしい。俺の銀髪で褐色の見た目。そして名前は宮本輝之輔。

 恐らくだが、俺に個性はある。ただそれが他人には見えなく、そしてその能力が特殊過ぎるゆえに使い方が分からないだけだったはず!!

 

 俺は、意識を集中しその名前を叫ぶ。

 

「エニグマ!!」

 

 そう言った瞬間に、出てきた人型の幽霊。

 ジョジョの奇妙な冒険第4部に登場したスタンド【エニグマ】である。

 

 特徴はその能力。

 このスタンド自体は、物理的に干渉する出来るが人を殺す事すらできないくらいパワーがない。

 そしてメインとなるのは能力。対象にした、物体、生物を紙に封印することが出来る。

 条件として、物体は無条件で封印することが出来る。

 問題は人を封印したい場合。人が恐怖した時に出す特有の癖を見抜かなくてはならない。

 封印した紙を破る、燃やすなどのを行うと封印したものも壊れるし燃える。

 

 何故こんな、微妙なスタンドのチョイスなのか。俺が好きなスタンドはヘブンズ・ドアーとベイビィ・フェイスとホワイト・アルバムだ。

 まあ、ベイビィ・フェイスじゃなかっただけましとするか。あれはスタンドを生み出す条件が厳しすぎて一人で自由に使えないからな。

 

 

 

 さあ、楽しくなってきたぞ!!

 

 

  ○☆○

 

 

 俺をヴィランと言ってふざけて攻撃してる連中のお蔭かもあってエニグマの性能テストが出来た。

 結果から言えば、個性で出した炎や岩、不思議物体などはエニグマの射程に入れは余裕で封印できる。

 うーん。実にディ・モールト!!やつらが異形型の個性じゃなくてたすかったぜ。

 

 あいつ等の、素っ頓狂な顔と来たら傑作だったぜ。

 次いでに原作よろしく、紙を破いて見せてから人も封印して破いて殺す事も出来るんだぜって言ったら顔を真っ青にして逃げていったわ。お蔭で恐怖のサインというものが分かったからいい実験だったぜ。

 

 ま、それのせいで本格的にヴィランってあだ名がついて普及してしまったが……。

 学校ではいきなりボッチだが、ボッチって最近最強なんだって俺、なろう小説で呼んだから。

 

 よーし。今日もおこづかいでライトノベルを買うぞ!!

 えっ?何母さん?俺が学校でクラスメイトを個性を使ってイジメた?

 侵害だな、母さん。いじめられてたのは俺だよ?しかも個性で攻撃されてたんだよ?辺りどころが悪ければ死んでたのにそんな奴の味方になると?

 

 違う?父さんと病院にすぐ行って個性の発現をしっかり確認してもらって来いって?

 あっ、はい。わかったからそんな泣いて喜ばないってば。

 

 

 病院の先生からは個性名【紙封印】という名前を頂いたが、当然ながら却下させて頂きました。

 頑張って粘り強く我儘を押し通し公文書に【エニグマ】と書かせたぜ。

 こっちの方が気分出るからな。

 

 学校でのいじめの件であるが両親が俺の話を全面的に信頼してるらしく逆に相手方の両親をぼこぼこに罵倒していた。ここまで信頼されているとなんだか照れくさい。

 今度やるときはもっと穏便にしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  翌日両親が、事故に巻き込まれて死んだ。

 

  

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。
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