次の日
俺は学校にいた。
今日は転校生がくる。そのせいでみんな騒ぎに騒いでいる。
「可愛い子だったらいいなー!」とか「イケメンだったらいいなー!」とか。
それは先生が先生が入ってくるまで続けられた。
「よし!お前ら席につけ!」
「今日はみんなが知ってる通り、転校生がいます」
「先生!女子ですか?」
「ああ、女子だ。」
男子達の歓声と女子のがっかりする声の両方の声が響く。
「静かにしろ。それじゃあ呼び込むぞ。入ってきなさい。」
ガラガラ
そこにいたのは肩甲骨まで伸ばした黒い髪にスラッとした肢体、可愛いとカッコいいがベストマッチした顔つき‥あれ?俺こいつ知ってる。
「黒川 玲です。よろしくお願いします。」ペコッ
レイだった。
「黒川さんはこのクラスの黒川の親戚にあたるらしい。それじゃあ黒川の前が空いてるからそこに座りなさい。」
「はい。」
先生に促されレイはこちらに歩いてくる。
こちらに向かってニコッと笑うと大人しく席に座った。
その行動のせいで他の男子共に睨まれるが、知らん。俺にはそんな気など微塵もない。
ホームルームが終わると早速レイは男子に囲まれて質問責めにあう。
「ねえねえ!黒川さん!好きな食べ物とかある?」
「うーん、何でも食べるから特にないなー」
しかし、それを面白く思ってない女子もいた。
クラスのヤンキー達だ。
早速放課後トイレに呼び出されてしまう。
別に心配はしないな。聖獣VS人間だよ?負ける訳ないだろ。
レイside
私トイレに呼び出されたんだけど。
呼び出された先にはヤンキーと呼ばれる女が5人。私を連れてきた奴を入れて5人。
「アンタさ?チヤホヤされていい気になってんじゃないよ?」
「そうよ!そうよ!」
チヤホヤ?されるのは当たり前だろう。
私は周りを見て確信する。目の前の女が頭だ。でもなー 翼から''手を出すな''って言われてるんだよね。
しかし、その行動に腹をたてる。
「あ?お前何睨んでんだ?殺すよ?」と胸倉を掴んでくる。
私はその手に拳を当てグリグリとダメージを与える。
その痛みに思わず手を離してしまったリーダーは周りの奴にやれ!と命じる。
右の奴が殴りかかってくるが、それを躱す。踏み込み過ぎたパンチは私ではなく、壁に吸い込まれる。
よっぽど痛かったのか手を抑え、うずくまってしまう。
次の奴が蹴りを繰り出すが、私はうずくまっている女の襟を掴み無理やり立ち上がらせると盾にした。
その後、誰が呼んだのか先生が駆けつけ、生徒指導室に連れていかれた。
が、レイは3分で出てきた。
後から聞いたのだがレイは俺の言ったことを守り、いなし続けていたらしい。
それから俺と、一緒に待ってくれていた由紀と共に帰る。
「ええと‥玲ちゃんでいいんだよね?」
「うん。」
「よろしくね。私由紀!」
「でもやっぱり人間にしか見えないよね。」
「擬態してるだけだよ?」
「そうだ!ねえ明日土曜日じゃん!暇?」
「まあ暇だけど。」
「じゃあさ。明日◯◯駅に10時に集合ね。勿論玲ちゃんも連れてきてね!」と言うと自転車に乗って帰って行った。
なんだ?何があるんだ?