試合中に起こった謎の襲撃事件から数日。あの日には各国の重要人物等も観戦していた為、謎のIS三体を意図も容易く破壊した仮面の戦士は全世界で捜索されていた。そしてIS学園では根も葉もない噂が広まっている。
「あれは新しいISなんだよ!操縦者はきっと白騎士様ね!」
「いやいや案外、校内の人かもよ!?」
そして事件の当事者である一夏達はその仮面の戦士が放っていた言葉に恐怖していた。
『ISに人が乗ってたらどうするんだ!?』
『仮に人が乗っていても構わず殺します。』
「なんであんな事を簡単に言えるんだ……?」
「一夏さん?大丈夫ですか?」
「具合悪いのか?ちゃんと鍛えてるか?」
「ああ、大丈夫だ!」
「(流石に容赦が無さすぎたかな?)」
ホームルームが副担任の山田が転校生を紹介した。
「今日は二人の転校生を紹介します!二人とも入ってきて下さい。」
そこで全員は驚愕する。二人のうち一人が女性しか使えない筈のIS。それを学ぶ学園にまたしても男が現れたことに。
「では、自己紹介を。」
「はい。シャルル・デュノアです。フランスから来ました!」
「(いやぁ……バレバレでしょ……立ち振る舞い、仕草、細かい動き、骨格的にも男とは思えない……まぁ女になってる自分が言うのも変か……)」
もう一人は軍服の様に制服が改造されていて更に軍人の様な立ち振る舞いだった。無言なままだったが、千冬が声を掛けるとそれには応じた。
「ラウラ、挨拶だ。」
「はい!教官!」
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ………。」
周りは「え?それだけ?」と感じているが突如、ラウラが一夏を見つけて睨み付け「こいつが教官を………!」と呟く。そして一夏を殴った。
「………え?」
あまりの出来事に理解出来ていなかったのか一夏は困惑する。そしてラウラは
「私はお前を認めない………。」
そう言い残し席に着いた。シャルルも席に着いて授業が始まる。休み時間になると転校生特有の質問攻めにあう。シャルルは聞かれれば返すがラウラは無視の一点張りであった。
放課後に入ると一夏はシャルルを連れて学校の案内をしていた。士郎と零夢も一緒について行きながら案内する。同じ男子同士(シャルルが女であることに気付いていない)なので気軽に話しながら歩いていた。
蒼兎は三人の様子を知るためにたまたま通る道が一緒のように装いついていく。
「(一夏の方が気付かないのはいいとして転生者達の方も気付いてない?)」
「(転生者なら原作を知っていて女と分かっている筈……。)」
「(接触の理由は縁を作るためか……それとも何か別の理由が……?)」
もう一人の転生者である氷室は教室にいるため、戻ることにした蒼兎。途中、ラウラと通りすがり、突然声を掛けられる。
「待て」
「何か?」
「貴様からは歴戦の戦士……いや、それ以上のナニかを感じる、何者だ?」
「(ラウラに気付かれるって事は織斑先生も気付かれてる?)」
「ただの学生です……それ以上でもそれ以下でもありません。」
「嘘はよせ、平和ボケした連中とは思えない目をしていたぞ。」
「知ってますか?人の過去を、無闇に詮索しない方がいいって。」
「………」
ラウラは蒼兎の背中を見つめる。ラウラはやはりと思い身震いする。その蒼い目。その目からは死地を逃れ、敵を殺して生きてきた兵士の目。今襲われても相手を返り討ちにして殺す事ができる目をしていた。
「やはり貴様はソルジャーだ……。」
クラスへ戻っていく蒼兎。ラウラはそんな蒼兎の背中をただ眺めるだけだった。教室に戻ると氷室は握力を鍛える器具を握り締めて片手に本を読んでいた。
特に気になることもなかったため改造された物置である自身の部屋へ戻った蒼兎。転生者に関するメールも来ていないためスマホで仮面ライダーを視聴する事にした。
「(生前から今まで、唯一休息にしか使えない時間……感情が薄れてるとは言え、仮面ライダーは何にも変えられない娯楽だなぁ……。)」
蒼兎は過去にイジメに遭い、その主犯格である転生者に殺された経験がある。殺されるまでの間に両親からの虐待になんども友人だと思っていた人物から裏切られていた。そのせいで喜び、楽しみ、悲しみ、痛み等の感情が壊れていた。
しかし仮面ライダーは彼(?)の中では娯楽として成立していた。ここでの仮面ライダーの視聴は今後の転生者との有利な差となるため、上司からも許可されていた。
蒼兎は一通り見終えると時間は6時30分程となり夕食の時間となった。食堂へ向かおうとするがスマホから通知音が鳴る。
「次の仕事がもう入ってきた……」
堪えきれないため息が溢れ出た。
2023/12/10 蛇足と感じたエピソードを削除いたしました。
次の次にクロスする作品、何がいいですか?(やるのはアニメ一期まで)
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