報告書2-1 ダンまちの世界
『ダンまち』の世界と言うことが判明し主人公とも一方的ではあるが接触した蒼兎。この世界において存在するダンジョンは深くに行けば行く程、モンスターの強さと道の難易度が上がっていく。
現在3階層。しかしミノタウロスと言うモンスターは本来もっと奥の階層にいるため3階層の者が戦うことになれば死は免れない。だからベルは逃げていたのだろう。
そのベルを助けるために蒼兎はミノタウロスを殺した。しかし奥の階層にいるはずモンスターが何故3階層に居たのか。それは上級パーティがミノタウロスの集団を取り逃していたからである。
ミノタウロスの残党を処理するために来た上級パーティがたった一撃でミノタウロスを殺した、そんな蒼兎を見て警戒しないはずは無く、蒼兎は後ろいるであろうパーティに声を掛ける。
「なにか?」
白髪の目付きの悪い獣耳がついた少年が強気に質問する。
「なにか?じゃねぇよ、なんだお前……ミノタウロスを一撃で殺すなんざ、初心者じゃねぇだろ?」
「過去に様々な経験を積んだ賜物ですかね。」
丁寧そうな女性が蒼兎に質問する。
「すまないが、どこのファミリアか教えてくれないか?」
「(これ以上詮索されても面倒……もとい意味は無いし……それに仮面ライダーSCIPを使ってできた代償もまだ癒えていない……手っ取り早く退却しよう…。)」
「すみません、用事があるのでこれにて失礼。」
そう言って蒼兎はダンジョンを出ようとする。後ろから先程のファミリアが蒼兎を制止する声を上げていたが蒼兎は無視してその場を離れた。
帰り道は分からなかったがたまたま見つけたパーティの後を付いていき何とか地上に出ることができた。その時間帯は丁度夕暮れで蒼兎は噴水の石に腰掛ける。
「(転生者がいるとしても分かりずらい場所だな……インフィニット・ストラトスの世界が異質なだけかもだけど。)」
蒼兎は近場の宿を探して歩く。飲食店を兼ねた宿を見つけた為、中に入って部屋を借りる。料金は言いくるめて純金を渡して借りた。借りた部屋に入り服を脱いで体の様子を見てみる。
女の体になっていてもある程度の身体能力は出せる。能力の反動は主に体内にくるようで外的な要因では無さそうだ。しかしハイパームテキの必殺技をくらってるため至る所に血や打撃痕がある。
「治療したいけどSCPに頼ってもどっちみち反動がなぁー……。」
しかしこれからも転生者と戦うことを考えてあるSCPオブジェクトに頼ることにする。SCIPマグナムだけ取り出し『500』の番号を入力する。
『Safe!』
マグナムの銃口を自身に向けて引き金を引く。すると自身の傷が全て治っていく。『SCP-500 万能薬』はその名の通りありとあらゆる傷や病気を治すことができる。末期のガンでもアルコールの二日酔いでも。現在は47錠しか無い為使用が制限されている。
「SCPを使ったってことは、この世界を去る時も副作用があるのか?」
蒼兎はとりあえず明日から行動を起こすことにして簡易的なベッドで眠った。
〜数時間前〜
ベルはミノタウロスに襲われた後、狩ったモンスターから出てきた魔石を換金して助けて貰った少女について聞くため知り合いがいるギルドへ向かった。体中にミノタウロスの血を付けたままで。
「エイナさぁ〜ん!」
「ベルくん……!?」
ベルはミノタウロスの血を血を落としてギルドの知り合いでベルを担当している『エイナ・チュール』に自分を助けてくれた少女について聞いてみる。
「うーん、答えてあげたいけ冒険者は基本機密だし。」
「そうですよね……。」
「(見たことない人だったな……それにミノタウロスを一撃で倒すなんて………下層の人かな?)」
「それよりなんでミノタウロスなんかと遭遇したの!?言ったでしょう!?冒険者は冒険しちゃダメだって!?」
「す、すみません!すみません!」
道中、自身を助けてくれた少女について考えながらベルは廃教会の自身のファミリアに帰ってきた。
「ベ〜〜ルくぅぅぅん!!!!」
帰ってきた途端、体は小さいが『一部』はかなり成長した少女がベルに抱きつく。
「わ!神様!?」
ベルに抱きついて来たのはファミリアの主神である『ヘスティア』。
「大丈夫かいベルくん!?怪我とか無かったかい!?」
「だ、大丈夫です。」
「良かったぁ〜!君に何かあったらボクは悲しいよ!」
ヘスティアに歓迎されベルは夕食にする。廃教会に住んでいることを見てもかなりギリギリな生活をしている。このヘスティアファミリアにはベル以外には誰もいない。無名なファミリアなのである。
「さぁ!ステイタスを更新しようか!?」
ベルはうつ伏せになりその上にヘスティアが跨る。ステイタス更新とは地上に娯楽を見いだした神たちが自身の力を封印し代わりに人間達を眷属として背中に神聖文字を描くことで『神の恩恵』とし、眷属である人間が体験したことを元に成長するというもの。
「ん………?」
「僕にも早く魔法とかスキルとか欲しいなぁ………。」
魔法は詠唱することで発動する必殺技のような物。スキルは発現者に特殊な効果を与えるものである。
「(なんだ?この2つのスキルは……?)」
ベルについたスキル。『仮面の英雄』、『憧憬一途(リアリス・フレーゼ)』。仮面の英雄というスキルについては詳細が分からなかったが、もう片方のスキルについては
・早熟する。
・
・思いの丈により効果向上
ヘスティアは用紙にステイタスを写し、詳細不明のスキルを含めバレたら面倒な事になる可能性があるスキルを消しておいた。
「(これらは多分、レアスキルだ。下界に娯楽を求めてやってきた神達が黙ってない……彼は嘘が下手だし、黙っておこう……。)」
「ベルくん、今日は口頭でステイタスを伝えてもいいかい?」
「え……はい。」
「ベルくん、君は今、他の冒険者と比べものにならないに急成長している、だけど、約束して欲しいんだ……どんなに強くなっても無理はしないって……。」
「君が強くなりたいなら尊重もする、応援も手伝いも、力も貸そう。だけど無理はしないで欲しい……。」
「お願いだからボクを一人にしないでおくれ……!」
「…はいっ……!」
「もう、無理はしません。」
「それが聞ければボクは安心かな!」
「ベルくん、ボクは数日の間、留守にするよ。友人の開くパーティに出てくる。」
〜蒼兎side〜
蒼兎はとある確認をとる為、上司に連絡をしていた。
「もしもし」
『はい、なんでしょう?』
「また前回の世界のように誰かを送ってくるのですか?」
『この世界の主人公が既に転生者以上の能力を身につけているので問題ないかと、何故そんなことを?』
「この世界への天界の今後の対応次第でどうやって動こうか決めたかったので……そういう分別もあるんですね。」
『…………』
『引き続きよろしくお願いします。』
宿泊している宿の部屋の窓から街を見渡す。蒼兎は転生者が何十人も潜むその街を呆然と見ていた。
次の次にクロスする作品、何がいいですか?(やるのはアニメ一期まで)
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