仮面ライダーSCIP   作:蒼かえる

19 / 37
報告書 2-5 武器

怪物祭(モンスターフィリア)。それは大手のファミリア、『ガネーシャ・ファミリア』によって開催される祭り。ガネーシャ・ファミリアは腕の良いモンスター調教師を多数抱えており、年に一度観客の前でモンスターを調教するギルド公認の祭典、怪物祭(モンスターフィリア)を主催、運営している。

 

そしてその怪物祭(モンスターフィリア)でベルの為に装備を与えるため、ヘスティアは招かれた神達のパーティに来ていた。

 

「(うまい!ベルくんへのお土産にお持ち帰りだ!)」

 

「何やってんのよあんた……。」

 

「ヘファイストス!」

 

ヘファイストス、ヘスティアが下界に降りた時からお金を借りたり頼ったりするほどの親友。

 

「ふふ、相変わらず仲がいいのね。」

 

「フレイヤ?」

 

「すぐそこで会ったのよ。」

 

「お邪魔だったかしら?」

 

「うう……そんなことないけどボク、キミのこと苦手なんだよね……。」

 

「貴女のそういうところ、私は好きよ?」

 

「おーい!ファーイた〜ん!フレイヤ!どチビ!!」

 

「まぁもっとも、キミなんかよりもずっっと大嫌いなやつがいるんだけどね!」

 

「まぁいい、ロキ。キミのファミリアのヴァレン何某について聞きたいんだけど?」

 

「なんやいきなり藪から棒に?」

 

「あ、私も聞きたいわ【剣姫】について。」

 

「そのヴァレン何某には付き合っている男は?」

 

「アホ、アイズはうちのお気に入りや、嫁には出さんし誰にもくれてやらん。」

 

「あの子にちょっかい出すやつは、八つ裂きや。」

 

「(ちっ!想い人がいれば良かったのに!)」

 

「まぁええわ!うちはちと忙しい、もう失礼するで?」

 

「それじゃあ私も、確認したい事はしたし、ここにいる男は食べ飽きちゃったし……?」

 

「「ああ……」」

 

「それじゃあ、ヘスティア、あんたはどうするの?」

 

「そのぉ、ヘファイストスに頼みたいことが……。」

 

「あんた?この期に及んでまた私に頼みごと?」

 

「今回は本当にお願いなんだ!ボクのファミリアの子に、ベルくんに、武器を作って欲しいんだ!」

 

 

 

 

一方、そのベルはまだ名前も知らない蒼兎を目標として強さを求めてダンジョンでモンスターとの戦闘に励んでいた。ヘスティアが居ないのでステイタスの更新は出来ないがそんな日が何日も続いた。そして怪物祭(モンスターフィリア)当日。

 

「おーい!待つニャ!そこの白髪ー!」

 

「え?酒場の店員さん?」

 

ベルを呼び止めたのは豊穣の女主人にいた猫耳の店員だった。後ろには緑髪の店員もいた。

 

「おはようございます。それで、ボクに何か?」

 

「おはようニャ、いきなり呼び止めてわるかったニャ、はいこれ。」

 

そう言って猫耳の店員ががま口財布をベルに渡す。唐突なことにベルは困惑するが猫耳の店員は気にせず言う。

 

「これをあのおっちょこちょいに渡すニャ。」

 

説明を補足するように緑髪の店員が付け加える。

 

「アーニャ、それでは説明不足です。」

 

「リューはアホニャー?怪物祭(モンスターフィリア)を見に行ったシルに忘れた財布を届けて欲しいなんて見れば分かるニャ!」

 

「という訳です、クラネルさん。」

 

「(あっ、名前覚えててくれたんだ。)」

 

「分かりました、シルさんに渡せばいいですね?」

 

「お願いします。私達は店から離れられないので。」

 

ベルはシルを探して辺りを歩き始める。

 

 

 

 

 

ベルがダンジョンに潜っていた数日間。ヘスティアはヘファイストスにベルの武器を作って貰うために交渉していた。

 

「あんたねぇ?いつまでそうしてる気?」

 

神の宴が終わってからの2日間。ヘスティアはヘファイストスに頭を下げ続けたままであった。

 

「あのね?自慢じゃないけどウチのファミリアが作る武器は性能も価格も一流なの。それにあんたがそこまでする必要なないでしょ?て言うかさっきから何してるの?」

 

「相手にどうしても頼みごとをする時にする土下座というものらしい。タケミカズチから聞いた。」

 

「頼むよ!ヘファイストス!何もしてやれないのは嫌なんだ!」

 

2日間にも及ぶ交渉のおかげか、天界でも巨匠と呼ばれたヘファイストス自身が武器を作ることになった。

 

強すぎる武器を作れば初心者の成長の妨げになる。かと言って手を抜くのはポリシーに反する。そんな難しい仕事を始めたのは怪物祭(モンスターフィリア)が始まる2日程前である。

 

そして当日、遂にベルの武器『神のナイフ(ヘスティアナイフ)』が誕生した。このナイフはベル自身のステータスに応じて性能を上げる効果が付与されており、ベル以外の人間が持っても唯のガラクタでしかない。

 

余談だが製作者のヘファイストス曰く「鍛冶屋の手を放れて勝手に成長する邪道な武器」であり、二度と造りたくないと語っている。

 

「ありがとう!ヘファイストス!」

 

「言っておくけど、ちゃんとお金は返すのよ?」

 

「ああ!何百年かかっても返すさ!」

 

「じゃあ、行ってきなさい、ベル?って子に武器を渡すんでしょ?」

 

「ああ、ありがとう!」

 

 

 

 

 

「ここであの神はベルに強敵を差し向ける。そうすれば仮面の英雄のスキルは覚醒する……楽しみだなぁ?」




怪物祭(モンスターフィリア)。あるものは子のためにプレゼントを。あるものは忘れ物を届けに。あるものは自身に見合う英雄にするために。そしてあるものは自身の力を高める為に。様々な思惑が錯誤しそしてそれは加速する。次回『怪物祭』

次の次にクロスする作品、何がいいですか?(やるのはアニメ一期まで)

  • デート・ア・ライブ
  • この素晴らしい世界に祝福を!
  • 異世界はスマートフォンとともに
  • ソードアート・オンライン
  • 東方Project(アニメでは無いですが一応。)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。