仮面ライダーSCIP   作:蒼かえる

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報告書3-2 同一視

デート・ア・ライブの世界と思われる場所に来てから約一週間が経ち蒼兎は転生者の有無を調査していた。主人公とそのヒロインが通っている高校を見ているが現在は発生した空間震により半壊している。

 

登校している生徒は当然いるはずがないため蒼兎は人目を気にせず立ち入り禁止のテープを無視して高校の中へ入っていく。主人公とヒロインが接触するのは夕方、そして今は午後三時。いつ何がどこで起きるか分からないため事前に余裕を持って物語の分岐点となるであろう場所に来た蒼兎。

 

崩壊している学校の教室で椅子に座り足を組む。手持ち無沙汰になってしまったと思いながら虚空を眺めていると複数の何かが上空から接近してきていた。

 

「(まるで気にしていなかったな……自分が精霊と同一視されているなんて……はぁ……。)」

 

ASTの隊員達が上空から飛行して接近してきていると分かった蒼兎は無抵抗にやられる訳にはいかないのでビヨンドライバーを装着する。

 

『ビヨンドライバー!』

 

AST隊員達は上空から蒼兎の動向を見ている。

 

「隊長、あの精霊何も仕掛けてきませんね。」

 

「そうね、でも確かに前回いたもう一人の精霊と酷似しているわ、逃げてばかりで何もしてこなかったけど、精霊であることに変わりない。」

 

「総員!攻撃準備!」

 

AST隊員全員がパワードスーツに搭載されたレーザーガンの銃口を蒼兎に向ける。その様子を見た蒼兎も、SCIPミライドウォッチを起動し、ドライバーにセットする。

 

「(交渉の余地なしか……)」

 

『SCIP!』

『アクション!』

 

仮面ライダーSCIPへの変身シークエンスを見たAST隊員達はその変化に危機感を感じ、蒼兎に向けて攻撃を開始した。レーザーが迫り来る中、蒼兎は素早くSCIPミライドウォッチを押してカバーを開き、レバーを閉める。

 

『投影!』

『フューチャータイム!』

 

電子時計の中からライダーの文字が飛び出し、発射されたレーザーは周りの円が防御しながら蒼兎のスーツを形成する。アーマーとマスクが空中に滞在し装着される。

 

『確保!収容!保護!』

『仮面ライダーSCIP!SCIP!』

 

変身シークエンスを完了した蒼兎はSCIPマグナムを取り出し、JPと書かれたキー『JPキー』をセットしマグナムに『120』と入力する。

 

『Euclid!』

 

ISの世界でムテキゲーマーとの戦闘で使用したSCP-120-JP-1を召喚し、レーザーを防いでもらう。その間にJPキーを外し、『2501』と入力する。

 

『Safe!』

 

蒼兎の左腕に鉤爪のようなガントレットが装着される。

 

「(いつ見ても思うけど、仮面ライダーバースのショベルアームみたいだよな……。)」

 

そんなことを考えながら蒼兎はそのガントレットをAST隊員達に向け鉤爪で挟む動作をする。その瞬間、AST隊員達が蒼兎に向けて乱射していたレーザーガンは強力な圧力をかけられたようにひしゃげた。

 

「「!?」」

 

隊員達がその能力を見て驚く中、一人だけ蒼兎に向かってくる隊員が居た。短めな銀髪の美少女は装備されたレーザーブレードのような近接武器で蒼兎へ重力と体重を乗せた重い一撃を与えようとした。。

 

その蒼兎の胴体へ切り込もうとするも腕で弾かれてしまう。それでも諦めずに一度距離を取ってからもう一度蒼兎に切りかかる。しかし蒼兎はバックしてそれを避けるが銀髪の美少女は追って蒼兎に切りかかる。

 

何度か斬撃が蒼兎のアーマーを掠めたが全くダメージにならなかった。それでもお構い無しに切り込んでくる少女。蒼兎は少女の足元にSCIPマグナムを撃ち込んで足を止めさせる。

 

「貴女……一体何者なの……?」

 

「そちらが精霊だと認識してるなら、私は精霊なのでしょうね。」

 

「なら、精霊なら消えてもらうわ……!」

 

強く踏み込み、蒼兎にブレードを叩きつける少女。しかしブレードの刃は全く通らず、傷一つつけることはできなかった。

 

「どうして……!?」

 

「(これ以上ここにいたら分岐がどうなるか分からないし……一時退却としますかね……。)」

 

「もう十分です、では私はこれで。」

 

破壊されている場所へジャンプし、その場を離れる蒼兎。追跡を振り切るために高校の後ろの森に身を隠し、そのまま退却した蒼兎。しばらくして校舎からもASTが退却したようなので蒼兎は変身を解除した。

 

「ふぅ……。」

 

一息ついている間に陽は落ち始め、もうそろそろ物語の分岐となる時刻である。蒼兎は校舎に向かった。

次に行く世界がラストです。

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