仮面ライダーSCIP   作:蒼かえる

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前回のあらすじ
ISの世界へやってきた蒼兎、しかし世界へやって来る際になんと体は女となっていた!蒼兎はこれからどうした物かと困っていたが生身の状態で女と戦えると言う意外な利点を見つけた。(そこじゃない)
体は女!心は男!そして彼女(?)は仮面ライダー!


作者「………黒歴史になりそう」
蒼兎「草」


報告書1-2 ISの世界

蒼兎がISの世界へ到着したその日の夜。慣れない街で調査をしており若干迷いながらも何とか自宅に到着した。五階建てマンションでポストを見ると306に『白神』と書いてある。

 

自分の部屋に入ると玄関の奥はリビング。そのリビングにはテーブル、イス、テーブルの上に部屋の鍵と生活費、上司からのメモ、その世界でこれから通う学校の制服が置いてあった。

 

「(また高校生ですか……)」

 

カレンダーを確認すると3月。受験終了シーズンである。上司のメモには『IS学園へ転生した男女が居ますのでお気を付けて下さい。』

 

「(本屋でも見たがやっぱり主人公以外にも転生者で且つIS学園にいるのか……)」

 

インフィニット・ストラトスは女性にしか使えないパワードスーツによって女尊男卑の世界になってしまう。しかし男主人公が偶然ISを起動させ『世界で初めてISを起動させた男性のサンプル』として女子校状態の学園でラブコメするという砂糖を吐き出しそうな状態になるストーリーである。

 

そんな世界で男で学園に入れるということはISを起動させることができるということであり、それが転生者だという事だ。

 

「(俺が女になったのが偶然か疑うような状況だな……)」

 

蒼兎のポケットに入っていた携帯から通気音が鳴る。通知の内容は『近くの交差点で転生者二人が戦闘態勢になっています。向かって下さい。』と書かれ、近くの交差点へのルートが示されたマップが添付されたものだった。

 

「前は『グリス』だったが、アタッシュケースのライダーはどういうものだろうか……SCPが絡んでいるしロクでもなさそうだ……。」

 

蒼兎が『ビルド』、グリス、『ローグ』と言うライダーを使用していたが諸事情により使えなくしてしまっていた。現在持っているのは切り札であるナックル型の戦闘アイテム『グリスブリザードナックル』と金のキャップにロボット、城、フクロウ、クワガタの絵柄が書かれたボトル型のアイテム『ノースブリザードフルボトル』だけである。

 

蒼兎はアタッシュケースを開き、中の物を取り出す。アタッシュケースの中には蛍光色の緑のレバーが付いた黒く大きな画面があるドライバーとライダーと書かれた顔に黒いウォッチの様なアイテムが入っていた。

 

 

 

 

 

~交差点~

時間的にも車通りも人通りも少ない。しかしそこには二人の青年がいた。いや、戦っていた。

 

「お前、人間か?」

 

「はぁ、はぁ、何なんだよ……」

 

二人の周りの道路、レール、信号機には無数の傷が付いており生物が付けたとは思えない惨状が広がっている。一人の転生者は白と黒の短剣を構え、もう片方の転生者は背中の付け根から黒い尻尾の様な物を生やしていた。

 

「こっちは転生して喰種(グール)になってから腹が減ってんだよ!!いい加減食われろ!」

 

「何言ってんだよお前!?」

 

喰種(グール)の転生者は二本の尻尾をうねらせて短剣を持った転生者を襲う。短剣は流石に耐久に限界が来たのかひび割れる。

 

「!?」

 

「フハハ!」

 

喰種(グール)の転生者はその隙を見逃さず尻尾で畳み掛ける。数回攻撃を受け短剣は壊れてしまいその衝撃でレールに激突し転生者は追い詰められる。

 

「……ウッ……クソ……!折角転生してこのザマかよ………!」

 

『グレイシャルナックル!』

『カチカチカチカチカチーン!』

 

音声が鳴り響きながら転生者の目の前に茶髪の少女が喰種(グール)の転生者に何かを持って殴り付けた。

 

「!?」

 

「ぐはっ!」

 

喰種(グール)の転生者を見ると殴られた箇所が凍っていた。

 

「お、おい!ここは危ない!早く逃げろ!」

 

転生者は少女を見ると右手にナックル型の何かから筒状のアイテムを外していた。何かを解除したような音声が鳴る。

 

「貴方の方こそ逃げなさい。」

 

「何言ってんだよ!普通の人間じゃ無理だ!」

 

蒼兎は先程のドライバー『ビヨンドライバー』を取り出し腰に巻く。

 

「大丈夫ですよ、私、ただの人間じゃ無いので」

 

蒼兎はポケットからウォッチ型のアイテム、『SCIPミライドウォッチ』を取り出し、ボタンを押す。

 

『SCIP!』

 

 

ウォッチから電子音が鳴り響く。ウォッチをドライバーのレバーへ嵌めもう一度ボタンを押しウォッチのカバーを開く。

 

『アクション!』

 

近未来的な待機音が鳴り、蒼兎の後ろに電子時計の様な物、周辺には光の線が浮かぶ。

 

「変身」

 

ドライバーのレバーを曲げて画面に映っていた人の顔がライダーと書かれた仮面の戦士に変わる。

 

『投影!』

 

『フューチャータイム!』

 

電子時計の中からライダーの文字が飛び出し、蒼兎の周りを円が囲みスーツを形成する。

 

『確保!収容!保護!』

 

更にアーマーとマスクが空中に滞在し、直後蒼兎に装着される。

 

『仮面ライダーSCIP!SCIP!』

 

電子時計から飛び出したライダーの文字が蒼兎の仮面に元からそこにあるかのようにぴったりと嵌る。

 

その姿は全体の色は黒のメタリック、上半身の黒い肩アーマーの右側面には白い字で『カメン』と書かれている。左側面の肩アーマーは円とテトラポットの様な形に中に向かって矢印が描かれたマーク、SCP財団のロゴマークが描かれていた。仮面は銀の文字で『ライダー』と書かれている。

 

「これが『仮面ライダーSCIP』………か」

 

「うぅぅぁああ!!!」

 

喰種(グール)の転生者が襲い掛かる。蒼兎は転生者の尻尾の攻撃をジャンプして躱す。しかし喰種(グール)の転生者は止まらずに蒼兎を追い続ける。ドライバーからパスコード入力画面の様な物が出現しそれが銃を形作る。

 

『SCIPマグナム!』

 

蒼兎は引き金を引いて転生者の足元を狙う。銃弾は転生者の足を撃ち抜き動きを止める。

 

「(SCPオブジェクトには番号が振られてるから……入力しろってことか?)」

 

蒼兎はマグナムにあるパスコード入力画面に『SCP-』と書かれその横に画面があるので『SCP-076』となるように番号を入力する。

 

『Keter』

 

それだけ音声が鳴る。特に変化が感じられず転生者に向けて引き金を引く。そこで蒼兎は自身に能力が付与された事を感じ取る。そして『SCP-076-2』の能力である異空間から出現する無光沢の黒いブレードを出現させる。

 

「……シッ!」

 

蒼兎は俊敏な動きで喰種(グール)の転生者を圧倒した。転生者も攻撃を当てようとするが人間よりも早く動ける喰種(グール)でさえ、蒼兎に攻撃を当てるどころか目で捉えることすら出来なかった。

 

「クソ!クソ!クソォォォ!!」

 

蒼兎は転生者の背後に回りブレードで二本ある尻尾の一つを切り落とす。生身の転生者は切り跡から出血する。

 

「なるほど……」

 

蒼兎はドライバーのレバーを開閉させる。

 

『ビヨンドザタイム!』

 

『SCIPエクスプロージョン!』

 

蒼兎は足にエネルギーを纏わせ転生者へ向かって走る。ジャンプしその勢いに乗り転生者へ必殺の一撃を与える。転生者は残った背中の尻尾で防御するも耐えきれず、蹴りちぎり胸部へ蹴りが突き刺さり吹き飛ぶ。

 

「ま、マジかよ……」

 

短剣を持っていた転生者は驚きを隠せなかった。同じ転生者である自身ですら圧倒されたのに姿を変えた少女が圧倒的優位を保ったまま勝ったからである。

 

「では……」

 

ただそれだけ呟き、蒼兎は夜の闇に消えて行った。

次の次にクロスする作品、何がいいですか?(やるのはアニメ一期まで)

  • デート・ア・ライブ
  • この素晴らしい世界に祝福を!
  • 異世界はスマートフォンとともに
  • ソードアート・オンライン
  • 東方Project(アニメでは無いですが一応。)
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