仮面ライダーSCIP   作:蒼かえる

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報告書3-4 偶然

無言で剣を構えて接近してくるセイバーオルタに対し蒼兎はドライバーに素早く起動したウォッチを装着する。セイバーオルタの首を狙った切り払いをギリギリで避けてウォッチのカバーを展開する。

 

『SCIP!』

『アクション!』

 

ドライバーのレバーを閉じてセイバーの上段切りを先に展開した右腕の装甲で受ける。

 

『投影!』

『フューチャータイム!』

『仮面ライダーSCIP!SCIP!』

 

左に持ったSCIPマグナムの銃口をセイバーの腹に当ててゼロ距離で放つ。数度引き金を引いて後退させる。しかし後退しただけでダメージはあまり無いことが見受けられる。

 

「流石にこんなんじゃダメか……。」

 

JPキーを取り出しマグナムに装填、素早く「910」の数字を打ち込み能力を解放する。蒼兎の付近に出現したのは『一時停止』の道路標識だった。

 

その様子を見ていた少年は困惑する。

 

「なんで道路標識なんか……?」

 

出現した道路標識、『シンボル』は一時停止の標識部分が()()()()()()()()()()。するとセイバーの頭上に巨大な岩が降ってきた。セイバーは携えている剣の刀身に膨大な魔力を纏わせて降ってくる岩を粉砕した。

 

標識が変わったことで何かが起こると直感で感じ取ったセイバーはシンボルの軸部分に切りかかる。切り上げで軸部分を切断しようとした。しけし軸部分は切れるどころか折れることも傷つくことも全くなかった。

 

シンボルは再度、標識部分を変形させる。高電圧の標識に変形し、下に矢印の補助標識が追加されていた。矢印の方向は真下、セイバーを指していた。

 

直後、雷にうたれたかのような超高電圧がセイバーを襲う。セイバーの剣や鎧からは電流が走り、行動不能になる。

 

「マジか……。」

 

サーヴァントであるセイバーオルタが道路標識にやられるとは考えもしなかった少年は目の前の光景に絶句していた。そしていつの間にか消えていた人物の存在を後ろで銃口を突きつけられ、そこで初めて気づく。

 

頭を横に倒すと、自分の頭があった場所にエネルギー弾が通り過ぎる。すぐさま赤い銃口と紫のチェーンソーが付いたゲームパッド『ガシャコンバグヴァイザー』のチェーンソー部分を向けてグリップにセットし後ろにいるであろう人物に振るう。

 

バックステップでよけたその人物はセイバーオルタを圧倒する道路標識を出現させた蒼兎だった。

 

「ねぇ、アレ何?サーヴァントを圧倒する道路標識とか見たことないんだけど?」

 

「知る必要はありません、貴方の魂と特典は回収されるのだから。」

 

「それにあれは元より秘匿されるべきものでしてね。」

 

「へー、なら。お前を解体すれば分かるかな!?」

 

「それは不可能です、解体できても動力も何もかも、何一つ理解できないでしょうね。」

 

バグヴァイザーのチェーンソーを蒼兎に突き出し突進する少年。蒼兎はマグナムで軌道を逸らす。

 

「チッ!」

 

少年は舌打ちをしながら地面をローリングで転がりバグヴァイザーをグリップから取り外し、赤い2つの銃口がついた方の向けて装着する。

 

『チュ・ドーン!』

 

蒼兎へバグヴァイザーを向けてエネルギー弾を発射する。しかしそのエネルギー弾を蒼兎はマグナムで撃ち落とす。

 

「えぇ……そんなことできるの……?」

 

少年はバグヴァイザーを蒼兎に向けて、セイバーオルタの時のようなオレンジの粒子を放出した。現れたのはインフィニット・ストラトスの世界で見た自動操縦型のISだった。しかも現れたのは一体ではなく4体。

 

「なぜISを……しかも4体も……!」

 

「それで遊んでてね!」

 

少年はバグヴァイザーをセイバーの方へ向ける。セイバーはオレンジの粒子となってバグヴァイザーに吸収された。蒼兎はマグナムからJPキーを抜いて「914」の数字を入力した。

 

能力を帯びたエネルギー弾をISに向けて撃つ。1番手前に居たISを狙ったがISはエネルギー弾を回避した。搭載された人工知能の性能を甘く見積っていた蒼兎は驚く。

 

さらに「914」の能力を帯びたエネルギー弾はシンボルの道路標識部分に着弾してしまう。瞬間、シンボルから光が放たれる。その場にいた全ての人物があまりの光の強さに目を瞑る。

 

やがて発光が収まり発光源の方を向くと、シンボルがいた場所には1()()()()が地面に刺さっていた。

 

何が起きたのか理解が追いつかない蒼兎は向かってくるISの攻撃をかわしながらシンボルがいた場所にある剣の方へ向かう。

 

剣を手に取ると柄の部分には小さな画面が表示されていた。画面の左側には一時停止の標識が映っていた。

 

「どういうことだ?」

 

ISがエネルギーソードを用いて蒼兎に切りかかる。蒼兎は仮称シンボルブレードで受け流し、距離を取る。4体のうち2体がエネルギーソードを構え、もう2体はレーザーガンを持ち蒼兎へ銃口を向けていた。

 

「チッ!」

 

舌打ちをしながらシンボルブレードを構えると画面の映像が変化した。画面には一時停止の標識から『レーザー』のハザードシンボルに切り替わっていた。

 

直後、レーザーガンを持ったISにどこからか飛来したレーザーが直撃する。一体はレーザーガンが破壊され、もう一体は操縦席部分にあった制御部分を破壊され、動かなくなった。

 

シンボルブレードは再度変形し始める。画面に映されたのは『爆発性』『酸化剤』『腐食性』さらに右の画面に補助標識が現れ、そこにはISの簡略化された標識が映されていた。

 

そして蒼兎の前にいたIS 3体はそれぞれ内部から爆発し、酸化したよう錆び付き動かなくなり、停止した機体の操縦部分は腐食していた。

 

「能力が完全にシンボルだ……標識で能力を行使して、補助標識で行使する対象を指定する……。」

 

「もしやこれは最強の武器なのでは……?」

 

Iシンボルブレードの性能に驚愕していた蒼兎は同じくIS4体をほぼ無傷で無力化させられたことに怖気付いて逃げた少年に気が付かなかった。

 

いつの間にか五河士道と十香も消えており、ASTが隊列を組んでこちらに向かってきていることに気が付く。

 

「(派手に動き過ぎたか………)」

 

士道達をストーキングするように隠れていた森の中に向かいその場から去った。




今回まで出てきたSCIP達の能力解説NO.4
SCP-910- JP シンボル
標識部分が変形し、それに準じた超常現象の発生させる。通常は一時停止の状態だがたまにイタズラに能力を使用している。

SCP-914 ぜんまい仕掛け
重さが数トンある巨大なぜんまい仕掛けの装置で、2つの大きなブースが存在し 入力 と 出力 と書かれたラベルがそれぞれ貼ってあります。ブースの間にはノブがついた銅のパネルが存在し、『Rough』『Coarse』『1:1』『Fine』『Very Fine』の5つの設定に矢印を合わせる事が出来る。入力ブースにものを置き5つの設定のうち一つに合わせて起動すると、入力ブースに置かれていたものを改造する。仮面ライダーSCIPがこの能力を使用する際は『Very Fine』固定である。

次に行く世界がラストです。

  • この素晴らしい世界に祝福を!
  • 異世界はスマートフォンとともに
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